緋弾のアリア~装備科の剣士   作:春秋時雨

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はいどうも
春秋時雨です
今回は合宿スタート、本編通りあの子も出てきますが・・・
あともう二人、かなり早めの登場です


第26話 合宿

 

「それでそれで?シュウシュウのお家ってどこにあるの?」

 

この人は峰先輩、なんでも麒麟ちゃんの一年前の戦姉(アミカ)だった人らしい

 

「ん、あともう少し・・・ここが、俺ん家」

 

そう言ってシュウ先輩に連れてこられたのは

巣鴨の一軒家・・・ていうよりお屋敷!?

・・・けど、先輩は何故かその家のお隣さんのインターホンを鳴らす

 

「こっちの家には、君達をコーチングしてくれる人が住んでいるんだよ」

 

?誰だろ?峰先輩でもなさそうだし

 

「シュウシュウ?それじゃあ何のために理子を呼んだの?

 正直、いる意味無いんじゃない?」

「いやいや、コーチングしてくれるって言ったってこれからの交渉次第だし

 なにより・・・もうご高齢だからね、無理はさせたくない」

 

ご高齢・・・?引退した武偵さんかな?

 

ピンポーン

 

『ほーい』

 

ガラララ

 

「どうも、お久しぶりです、鐵さん」

「おおおお、驟一か・・・よくぞ帰ってきおったな

 ・・・そこの女子達は・・・お前のコレか?」

 

あれ?なんかこっちを・・・変な眼で見てきて

 

「いんや、ちょっとここで育てるつもりでして・・・」

「んー、若い娘はいいのう。ウェヒヒ、ええ香りじゃ・・・」

 

えっと・・・このおじいさんから教わって大丈夫なのかな・・・

そう思っているのはあたしだけじゃないようで他のみんなも同じような反応を示している中

シュウ先輩がサッっと構えて

 

「おや驟一、おかえり。あれまあ可愛い女の子たちだねぇ」

 

なんかほんわかとしたおばあさんが

 

ゴスッッ!!

 

「ほぉぷっ!」

 

・・・え?何?今の?ベリーショートパンチ?

けどあんなパンチで人が吹き飛ぶ!?

 

グルン

 

トッ

 

「どうも、お久しぶりです。セツさん

 少し場所と人材をお借りしますね」

「ああ、いいよ家の人なら自由に使いなさい」

 

・・・交渉ってコレのこと?

 

「鐵さん、どうぞ」

「オオッ・・・これはこれは、お主も悪よのう・・・ウェヒヒヒ」

「いえいえ、それほどでは」

 

 

・・・?先輩とおじいさんが話してる・・・こっちも交渉成立?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガチャ

 

「ただいまー」

 

ビュビュビュンッ!!

 

キキキン!!

 

・・・・・・先輩が家の扉を開けたら何か・・・金属が飛んできた

 

「・・・んん?驟一か・・・ノックぐらいしなさい」

 

そう言って出てきたのは若いお兄さん・・・先輩のお兄さんかな?

 

「腕は鈍っていないから安心していいよ・・・今回は、後輩を鍛えるためにね」

「・・・そうか・・・そっちの子たちか?」

「うん、間宮あかりちゃん、佐々木志乃ちゃん、火野ライカちゃん、島麒麟ちゃん

 合計してこの4人をこの土日を使って徹底的に鍛える」

「・・・そっちの・・・な服の子は?」

「彼女は峰理子今回の

「ハイハイ!アタシはシュウシュウのカノジョさんです!!」

 

えっ・・・そうだったんですか!?

 

「なるほど、同行者か」

 

ガクッ

 

「・・・・・・・・うう・・・・」

「ああ、父さんにそういう半端なジョークは効かないから」

 

ってええ!?

父さん!?・・・年の離れたお兄さんくらいかと思った・・・

 

「・・・キミ」

「え?はい」

「今、失礼なことを考えなかったか?例えば、私が父に見えないとか・・・」

 

す・・・するどい!!

 

「まあまあ、これは遺伝みたいなものだから気にしても始まらないでしょ

 ・・・ささ上がって上がって」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうやって一悶着(?)はあったものの

先輩の家の居間に通された

あたち達と確か・・・鐵さん・・・だったけ?

 

「じゃあまず、カルテットのルールから説明していこうか

 ・・・鐵さんも一応聞いといて下さいね」

「わかっとるよ」

「それでは・・・教務科(マスターズ)が定めたあかりちゃん達の競技は

 毒の一撃(ブワゾン)っていうルールだよ」

毒の一撃(ブワゾン)かぁ・・・懐かしいね」

「んで、間宮班と高千穂班はそれぞれハチ・クモの描かれた攻撃フラッグを持ち

 それで相手の持っているターゲットフラッグにタッチした方の勝ち」

「それって・・・目を毒虫に刺されたら負けってことですか?」

「簡単に言えばね」

「アタシ達はハチかぁ」

「うひぃー、ハチはキライですの!」

「試験場は武偵高第11区全体で行われ、区内にある物は何を使ってもOK

 間宮班は南端、高千穂班は北端からスタートとなる・・・基本ルールは以上だよ」

 

・・・なんていうか・・

 

「シンプルだねぇ」

「だな」

「・・・でも、隠匿・強襲・逃げ足・チームワーク

 いろんな能力が試されますわね」

「さっすがりんりん。あたしの教え子だぁー」

「まあこの配置だと、相手は常考、工事現場に陣取るとして・・・それじゃあ

 鍛える役割を分担していきましょうか」

『はい!!』

「まずは、麒麟ちゃんは・・・鐵さんお願いします」

「ええっ」

「分った、その女子に戦術指南をやればええんじゃろう?」

 

え?

 

「はい、出来ればその子にはアドバイスだけで、なるべく自分の考えを出させてあげてください」

「了解じゃ」

「それじゃあ、後の皆はついてきて」

 

 

 

 

 

 

 

「あの・・・先輩」

「?何だいあかりちゃん」

「さっきのおじいさん、一体何者なんですか?」

「第一印象は、どこにでもいそうなスケベジジイでしたけど・・・」

「うん、否定は出来ない。あの人の趣味、グラビア写真の切り抜き集めだからね」

『・・・・・』

「けど、実力は本物だったよ」

「だった?ってことは今は大した力を持っていないってこと?」

「んーそうでもないと思うよ。なんせ、全盛期には・・・っとこれ以上は言えないか」

「ええーずるいずるいずーるーい!!そこまで言ったら聞かせて聞かせて!

 聞かせてくれないと今回のコーチはやりませーん!!」

 

峰先輩が怒って(?)先輩を脅迫(?)してくる

 

「・・・自分で調べろってたってきかなそうだな・・・

 まあ、あの人は・・・うん、300人力を持ってたと言っておこう

 これ以上は自分で調べなさい

 ・・・さて、志乃ちゃんは2対1の訓練、ライカちゃんは守備役のの訓練といこう

 あかりちゃんは、志乃ちゃんの特訓につきあってあげて、あかりちゃん用のメニューも

 考えてあるから」

『はい!』

 

そうして訓練が始まって・・・その夜

皆が寝静まった頃・・・

 

「・・・あかりちゃん、あかりちゃん」

「んん・・・・うみゅみゅ」

 

ユサユサ

 

誰かに体を揺さぶられている

んん~~

一体誰?

 

「あっ、やっと起きた

 行くよあかりちゃん」

 

シュウ先輩だった・・・って

 

「ええ~~ンムグ!?」

「しーーー!声が大きい

 ・・・よし、これからあかりちゃん用のメニューをこなすよ」

 

・・・そうあたしは結局、夕方まで志乃ちゃんの特訓に付き合って

あたしの訓練は明日ってことになったんだ・・・峰先輩はもう帰っちゃったけど

 

「・・・あかりちゃんには、二つの選択肢から選んでもらうよ

 一つは、普通に鍛えて肉体的に強くなる方法

 もう一つは、あかりちゃんをギリギリまで追い込んで精神的に強くなる方法

 この二つ・・・正直、精神的の方はハッキリ言って地獄に等しいよ」

 

先輩は真剣な目であたしを見てくる

それなら・・・

 

「あたしは・・・精神的に強くなりたいです

 ・・・先輩・・・それはあたしの躊躇いを無くすためのものですよね?」

「うん、そう。あかりちゃんはどんな攻撃をするときも無意識に

 それが相手の急所を狙っているか、昔のクセが出てきていないか確認しちゃうクセが

 ある・・・だから、ここでそれを矯正する・・・覚悟はいい?」

 

先輩は再度念を押してくる

 

「はい、先輩は本々、あたしをここに連れてくるつもりでいたんですよね

 けど、予定を早めて今やろうとしている」

「うん、本当はもうちょっと遅くやろうと思っていたんだけど

 あかりちゃんが、どうしても勝ちたそうだったから

 ・・・それじゃあ案内するよ・・・天地家の最奥部にある修行の間

 ・・・〔むかんの間〕へ・・・」

 

あたしは覚悟は出来ていた・・けど・・・知らなかった・・・そこが本当に地獄だってことに

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はいっここまでです

近々は、卒業式の練習があるので更新ペースが遅れそうです
ご了承ください

・・・にしても鐵っていう漢字・・・中々出てこないですね~
最初“まがね”って打って出てこなかったんで、電子辞書使って調べて“くろがね”って打って
漸く出てきましたよ~

・・・・・・・まあ、読者さん達が間違えずに読んでくれることを信じてここいらでオサラバ
したいと思います

次回、本当の地獄とは・・?
こうご期待!!

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