緋弾のアリア~装備科の剣士   作:春秋時雨

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はいっ
春秋時雨です
今回はあかりvs志乃!!

それからお詫びいたします
感想への返信や色々なところでアドシアードが終わったくらいにヒロインアンケートを
実地する・・・ということを言ってきましたが
どうしても我慢できずに今回アンケートを実地しようと思います
詳しくは後書きをどうぞ


第21話 3日内解消規則

・・・今日は3日内解消規則(スリーデイズ・キャンセル)の期限の日

大丈夫だよね?イキナリ襲われたりしないよね?・・・あ

 

「志乃ちゃん」

「あかりさん、お疲れさま

 一緒に帰りましょ」

「うん!」

 

暗い気持ちになってたあたしだけど

友達がいるんだ、心配掛けないようにしっかりとしないと

・・・でも

 

「あ~あ

 今日はシュウ先輩用事でいないし・・手持ち無沙汰になっちゃったな・・・」

 

なんでも、刀の納品日だったらしい

怪我はもう治ったし、本格的な訓練をしてくれると思ったのに

 

「・・・あかりさん、私の家に来ませんか?

 お夕飯をごちそうしますよ?」

「えっ?いいの!」

 

志乃ちゃんの家に行くのは初めてだし

なんだかワクワクするっと

 

「ゴメン、ちょっと待ってて

 のの・・妹に夕飯いらないってメール送るから」

 

ののかに連絡しとかないと心配するだろうからね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「す・・・スゴイ・・・お城みたい・・・」

 

わー、志乃ちゃんの家ってこんなにすごかったんだ

 

『おかえりなさいませ』

 

メイドさんがいる・・・

 

「あっ、あかりさん」

「何?」

「家の中では邪魔でしょうから・・・銃をお預かりします」

「え?うーん」

 

志乃ちゃんの提案に私は悩むだって・・・

 

「やっぱり、いいよ。武偵は常在戦場、なるべく装備は外さない方がいいからね」

「・・・・・そう・・ですか・・分りました、すぐにお夕飯にしましょうね」

 

今、間があったような・・・イヤイヤ、友達を疑うなんて

・・・こういうの疑心暗鬼っていうのかな

 

(ふえーー)

 

通された部屋の周りを見てみると

アンティークの戸棚に飾られたティーカップとポッド

額縁に入った幾何学的なシンメトリーの絵

何から何まで、一目で高級品と分る装飾品ばっかりだった

 

「おいしー♪」

 

出された料理も絶品だった

シュウ先輩の料理も美味しかったけど

志乃ちゃん家の料理は凝ったものが多くて楽しい

 

「志乃ちゃん、この葉っぱも食べていいんだよね?」

「ええ、キャラウェイの若葉はお肉の臭みを取ってくれますし

 消化を助ける働きと、口臭予防の効果もありますので

 料理全般でよく使われるハーブなんですよ」

 

今度は食後のレアチーズケーキ

 

「そちらのレモンバームはレモンに似た爽やかな香りが特徴的で

 香りづけの他にも、鎮静・強心作用があるので、戦闘前に1枚嚙んでおくと

 全力が出せるんです」

「へえ~、そっか・・・

 志乃ちゃん物知りだねー

 女子グループに一人は居るよね、ハーブとか超詳しい子!」

「そんな・・・それほどでも・・・」

 

志乃ちゃんが照れてうつむいてる

ああ、ホントにおいしい

 

 

 

 

(わあー)

 

志乃ちゃんの家に来てから驚きっぱなしだ

 

「夜に歩かせちゃってすみません

 でも、食後に少し歩きたかったから」

「お散歩ができるくらいのお庭があるのがスゴイよね・・・」

 

あたしは、志乃ちゃん家のお庭に来ている

バラを始めとした各種のハーブ、オシャレな街灯風の灯り

シャレた装飾の時計に噴水まである、管理の行きとどいた庭園だ

 

サアァァァ

 

「あーちょっと寒さなってきたね

 戻ろうか」

 

カチャ

 

「あれ・・?

 志乃ちゃんここ、鍵が掛かっちゃってる・・・」

 

あたしが振り向くと志乃ちゃんはハーブの葉を一枚摘み取って振り返る

 

「あかりさん、“3日内解消規則(スリーデイズ・キャンセル)”って知ってますか?」

 

その言葉にあたしは時計を振り向く・・・あと15分!

 

「その様子だと知っているみたいですね」

 

志乃ちゃんの言葉にさっきチラッと感じた嫌な予感が

もう一度、今度はハッキリと感じた

 

「・・・志乃ちゃん、あたしとシュウ先輩の戦兄妹(アミカ)契約を解除して

 どうするつもり?」

「・・・・られたく・・から・・・」

「?」

「あかりちゃんを・・・せっかく出来たお友達をとられたくないから

 あかりちゃん・・・防刃制服・・・緩んでないよね?」

 

そう言いながらバラの中からサーベルのような柄と鍔の

刀を取り出した

 

「・・・志乃ちゃん」

 

良く分らないけど志乃ちゃんは本気だ・・・本気であたしを倒して

戦兄妹(アミカ)契約を解消しようとしている!!

だったら

 

「志乃ちゃん、どういうこと?なんで、志乃ちゃんが・・・」

「おしゃべりはここまでですよ、あかりちゃん

 時間稼ぎはさせません」

 

バレてる・・・

志乃ちゃんは刀を振りかぶりあたしに斬りかかる

 

バッ

 

あたしは屈んでそれを回避

 

シュバッ

 

追撃の二の太刀があたしを追ってくる

 

タッ・・タッ・・タッ

 

地面に手を付きながらあたしは志乃ちゃんから距離をとる

けど・・・

 

ピッ

 

「!!」

 

さっきの二の太刀をかわした時にセーラー服の一部がかすっていた

ネクタイが風に従いヒラヒラとなびく

 

「ごめんね・・・防刃制服を着てても・・・骨は折れちゃうかも・・・

 でも・・・・付きっきりで看護してあげるから♥」

 

ぞくっ

 

し・・志乃ちゃんが・・・なんか変だよぉ~~~~

 

そんなときあたしの後ろに気配が

 

ワウッ ワウッ

 

「キャッ!!」

 

それは二頭の猛犬だった

あたしは跳び退くように

犬から距離をとりナイフを振り回す

 

「あかりちゃんは素早いわ、まるでツバメみたい

 でも私はツバメでも斬れるよ」

 

そう言って|刀を抜いたまま居合の構えをとった。直感で分る

 

(あの技は・・・危ない!!)

 

志乃ちゃんがここまで近づいて居合の構えをとったってことは

もうここは志乃ちゃんの間合いの内!

あたしはすぐに跳び退いて距離を取ろうとする・・けど

 

シュバッ!

 

「うわっ!!」

 

放たれた居合があたしに迫る

あたしは何とかナイフで受け・・・受けきれない!!

 

パキィ

 

バシャ

 

「キャッ」

 

あたしのナイフが砕け、噴水に落ちる

・・・強い!!

けど・・・

 

「あかりちゃん・・・あかりちゃんが悪いんだからね・・・?」

 

し、志乃ちゃん?

志乃ちゃんが・・・泣いてる?

 

「あかりちゃんをあの人(驟一)になんかあげない!」

「あたしだって、シュウ先輩との戦兄妹(アミカ)解消したくない!!」

 

刀だ・・・あの刀さえ取ってしまえば

 

鳶穿で刀を取る!!

 

けど・・・

 

「知ってるよ、それ」

 

え・・・

 

「それでこの間、ライカから髪を奪ったよね

 あかりちゃんは同様の技で先輩からエンブレムを取ったわけだし」

 

バレてる!!

 

「いまそれで取るとしたら(これ)だよね」

 

ざくっ

 

志乃ちゃんは刀を地面に突き刺し

 

「私推理したの

 それ、手の届く範囲じゃないと使えないんじゃないかって、つまり

 相手の懐に入らないと使えない

 ・・・武士は必ず大刀と小刀を携えます

 今まで使っていたのは巌流でわ小刀

 これが大刀。通称

 

 () () () 竿()

 

な・・・長い!!

 

ズルッ

 

ドサッ

 

「あかりちゃん、刀身は掴まない方がいいよ

 指、ボトボトって全部落ちちゃうから」

 

言いながらも志乃ちゃんは居合の体制に入って行く

あたしはすぐに後退して間合から出る

志乃ちゃんが目を細めた・・・ここだ!

 

「・・・ここぐらいだね・・・志乃ちゃんの今の間合いは」

 

そう、先輩からマッサージを受けながら聞かされていた

とりあえず、自分と同じ剣士タイプについて教えてくれたけど

それが役に立った

先輩曰く、剣士の間合いは簡単に言うと

腕の長さ+剣の長さ+一瞬で詰められる距離=間合

らしい、正確には確実に当てられる距離だからそれより短くなるけど

大体の目安としてらしい

でも、相手の間合いが分らない場合は

相手の様子を見ながら距離を詰めたり退いたりすれば良いらしい

剣士は常に自分の間合いは分っていて、その間合近辺に目を光らせている

だから相手のアクションを見ていると大抵の間合いは分るらしい

 

「・・・どうでしょうかね?」

 

言いながらも志乃ちゃんは仕掛けてこない

試しに一歩前にでる

すると

 

グッ

 

志乃ちゃんの足が一瞬、力を込められた

やっぱりここだ!

あたしがそう確信したと同時に

 

ダンッ

 

志乃ちゃんが突進してきた・・速い!!

 

「はああぁぁぁぁ!!」

 

そういえば志乃ちゃんが言ってた

巌流の数メートルの距離を一瞬で詰める足技・・・

飛燕返し!!

 

驚いたあたしはもう鳶穿は使えない

・・・だったら!!

 

バッ!

 

あたしは風になびいていた防刃ネクタイを掴み、それで刀を受けた

結果は見事に刀を阻んで・・・

 

スッ

 

グッ

 

「!!」

 

ネクタイを滑らせながら刀を捩じって志乃ちゃんの手から離させ

志乃ちゃんの手の届かない所へ投げる

 

「はあ、はあ」

 

ギリギリだった・・・一瞬負けたかと思った

志乃ちゃんは呆然とへたりこんで

 

「ふえええぇぇぇ~~~

 あかりちゃんに嫌われちゃたよ~~~!

 また私、一人ぼっちに戻っちゃったよ~~~!」

「志乃ちゃん

 あたしこそ、なんか無神経だったみたいで

 ゴメンね・・・志乃ちゃんのこと、嫌ったりしないから」

 

できるだけ刺激しないように優しく話しかける

 

「ほ、本当に?

 嫌いにならない?」

「うん」

「じゃあ、好きですか?私のこと好きですか?」

「う、うん」

「あかりちゃん!私も大好き!」

 

志乃ちゃんが好き好き言いながらあたしに抱きついてくる

え・・・と・・・

し、志乃ちゃん!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キーンコーンカーンコーン

 

とりあえず3日内解消規則はクリアしたけど

志乃ちゃん大丈夫かな

 

「おはようございます」

 

そう考えていると志乃ちゃんが入ってきた

 

「し、志乃ちゃん。昨日は・・・」

「あかりさん、あのあと私、調べたんですけど・・・“アミカ・グループ”をご存知ですか?」

「?」

 

えっと、何だろう?アミカ・グループって

 

戦妹(いもうと)同士がグループを作る制度なんです

 それぞれの戦兄姉(あね)からの指示を受けて協力して訓練するんです!

 だから私もある先輩に戦姉妹(アミカ)申請をしたんです」

 

そうなんだ。とりあえず、志乃ちゃんが元気になったようで良かった

 

「あかりさん、二人で“アミカ・グループ”になりましょうね!!

「う、うん」

「だって私達、相思相愛ですもんね!」

「し・・志乃ちゃん?」

 

そう言って志乃ちゃんが抱きついてくる

?・・??・・・???

 

 

「お前ら間違いだけは起こすなよ?」

 

そんなライカの呆れたような声が聞こえてきた

 




はいっ
今回の3日内解消規則編終了です!!
でわさっそくアンケートの方法と
ヒロイン達をご紹介!!
まず、アンケートは一人につき一人とさせていただきます
何度も感想を書いて何人も、何回も票を入れるのは禁止です
その場合、ノーカウントとさせていただきます
投票のしかたは、これから発表するヒロインの番号を感想に書いてお送りください

それからの注意事項ですが、キンジハーレムは崩したくないので、基本的には
AA編のキャラクターが多くなりますご了承ください
でわ、発表します



① 間宮あかり
② 佐々木志乃
③ 火野ライカ
④ 島麒麟
⑤ 乾桜
⑥ 間宮ののか
⑦ 平賀文
⑧ エル・ワトソン
⑨ ジャンヌ・ダルク

・・・こんなとこでしょうか
でわ、投票まってます!!

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