緋弾のアリア~装備科の剣士   作:春秋時雨

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はいどうも~

春秋時雨です

ついにバスジャック!

これで原作の4/3くらいかぁ

それから『』なのですが重なった声のほかに通信時の音声も付け加えようと思います
紛らわしいと思いますがどうか展開を見て察して下さい

ともあれ、どうぞ!



第10話 バスジャック

              ~キンジ視点~

 

 

・・・・おかしい俺は確かにちょっと早めに家を出たのに

なんでもうバスが来てて満員になってるんだ?

 

「乗せてくれ武籐」

 

俺はダメもとで武藤に頼む

 

「そうしたいとこだがムリだ!お前チャリで来いよっ」

「俺のチャリはぶっ壊れちまったんだよっ

 これに乗れないと遅刻するんだ!」

「ムリなもんはムリだ!一時間目フケちまえよ!・・というわけで二時間目に会おう!」

 

ブロロロ・・・

 

くそっこの大雨の中徒歩かよ

・・・シュウのヤツなら大喜びで雨に打たれながら行くんだろうが・・・俺にはその感性が

理解できん。それに、いつか普通高に転校した時についていけるように一般校区での授業はできるだけサボりたくは無い・・・

俺がそんなことを考えながら歩いていると

 

プルルルルルル プルルルルルルル

ピッ

 

 

『キンジ今ドコ?』

「・・・アリアか、今強襲科(アサルト)のそばだ」

『ちょうどいいわ。そこでC装備に武装してすぐに女子寮の屋上に来なさい』

「なんだよ、強襲科(アサルト)の授業は五時間目からだろう」

『授業じゃないわ事件よ!!あたしがすぐと言ったらすぐ来なさい!!』

 

強襲科(アサルト)でC装備に着替えた俺は願わくば小さな事件であることを祈るが

・・・大きいんだろうな・・C装備ってことは

女子寮の屋上についた俺は・・・なんだ?・・アリアは無線機越しに誰かと話していて

他にいるのは・・レキか・・アリアのヤツ、転入生のくせして良いコマが分ってるな

レキの入試時のランクは今も変わらずSランク、コイツが打ち漏らした事なんて俺は見たことが無い

 

「そう、分ったわ・・・出来るのね?」

 

アリアは無線を終えたらしく

 

「もう一人Sランクがほしかったけど他の事件で出払ってるみたい

 4人(・・)パーティーで追跡するわよ、火力不足はアタシが補う」

「追跡・・・って何をだ?状況説明(ブリーフィング)くらいキチンとしろ

 ・・それからここには3人しかいないだろ」

 

俺の質問に

 

「バスジャックよ。武偵高のバス、アンタのマンションにも7時58分に停留したヤツ」

「な・・・」

 

(あのバスが乗っ取られたっていうのか?

あれには武籐とか武偵高の皆がスシ詰め状態で乗ってるんだぞ!?)

俺はただ驚愕するしかない

 

「それに4人目はシュウよ。アイツは今この学園島に向かってる最中だから、レインボーブリッジで待機してる」

「・・・犯人は中にいるのか?」

「分らないけど多分いないでしょうね、バスには爆弾(・・)が仕掛けられているわ」

 

―――――爆弾(・・)――――そのワードに俺ははっとする

 

「キンジ、これはアンタに自転車をやったヤツと同一犯・・・〔武偵殺し〕の仕業だわ」

 

〔武偵殺し〕・・だと?

 

「おい、武偵殺しは逮捕されたはずじゃ無かったか」

「それは真犯人じゃないわ」

「おい、アリアお前一体何の話をしているんだ?」

 

この話はあちこちがおかしい

 

「背景を説明している時間は無いし、アンタには知る必要は無い、このパーティーのリーダーは

 あたしよ!!」

 

「ま・・待てよアリア、お前」

「事件はすでに発生しているわ!バスはこの瞬間にも爆破されるかもしれない!

 ミッションは車内にいる武偵高生と全員の救出!以上!!」

「リーダをやりたきゃ勝手にやれ!だがリーダーならそれらしくメンバーにきちんと説明しろ!

 どんな事件にも武偵は命を賭けて臨むんだぞ!」

「武偵懸賞1条!仲間を信じ仲間を助けよ!

 被害者は武偵高の仲間よ!それ以上の説明は必要ないわ!!」

 

ダメだ・・・初日にも思ったがコイツとは会話のキャッチボールが成り立たない

そして・・アリアが昨日話してた独唱曲(アリア)って言葉の意味が分った気がした

コイツは合わせられないんじゃない合わせない(・・・・・)んだと・・・

 

そんな俺の思考を遮るようにヘリコプターの音が近づいてきた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

             ~シュウ視点~

 

 

「♪~♪♪~♪~」

 

いや~徹夜した甲斐があったってものかね~

思わず鼻歌を歌っちまうくらい

しかも天気は俺の好きな雨!・・・ホントは霧雨が一番好きなのだが雨は雨だ

 

ピリリン  ピリリン

 

ん、アリアか

 

ピッ

 

「ほい、アリアか?手榴弾いるか?」

『そんな呑気なことを言ってる場合じゃないわ!!アンタ今ドコにいるのよ!?』

「俺か?今、レインボーブリッジを歩いてる最中だが・・・なにかあったのか?」

『・・・バスジャックよ。武偵高の第三男子寮に7時58分に停留したヤツ覚えはあるでしょ』

「ああ・・よく知ってるバスだ・・・で、そのバスがジャックされた・・って訳か」

『ええ、そうよ』

 

そういうことか・・・なら

 

「了解した、なら俺はここで待機してるよ」

『はあ!?アンタ何言ってんの!?今すぐに女子寮の屋上に来なさい!!』

 

アリアが激昂しながら怒鳴ってくる

 

「・・・だが、とてもじゃないがすぐに行ける場所じゃないぞそこは

 だったら、俺はここで待機していた方が効率が良い・・幸い学園島からバスで外に出るには

 ここを通るからな。俺を待っててバスが都心に入ったら本末転倒もイイトコだ」

 

さて、俺の説明(言い分)は通るかな?

 

『・・・分ったわ、代わりにバスがそっちに行ったらしっかり働いてもらうから』

「了解した・・作戦の運行情報を知りたいから無線の周波数を教えてくれ

 詳細な説明は情報科(コネクト)のオペレーターに任せるさ」

『そっちも分ったわ、周波数は・・・・・・よ』

「分った。切るぞ」

 

プツッ・・・プー・・プー・・プー

 

さて、この一件にキンジは巻き込まれるだろうし、こりゃあとんだ大事件だな・・・

 

俺はそんなことを考えながらもオペレーターからの状況報告に耳を傾けていく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・来た・・・か」

 

俺は今、トンネル前のカーブで待機している

理由はオペレーターの中空知の状況説明から爆弾は車体の下にかなりの量が仕掛けられている

という情報からだ

 

『シュウ!アンタホントに策があるんでしょうね!!』

 

そう俺がここに居れるのも事前に策があるとリーダー(アリア)に伝えていたからだ

 

「ああ、もちろん・・・集中したい無線は切る・・中空知も良いな?終わったら

 成功失敗に係わらず報告するよ」

 

『分ったわ』『はい、分りました』

 

ブオオォォォ

 

・・・かなりの速度で来ているな・・・

 

ザッ

 

俺は鞘なしの居合―――燕返しのスタンスをとる

 

バスがカーブに差し掛かりカーブで車体の片側が持ち上がる・・・今!!

 

「ハァ!」

 

俺は疾走しながら燕返しを放ち爆弾を支える留め具を切断し

 

(!?・・くっ!)

 

やや突きぎみにもう一つの留め具を斬る・・・が

俺は通り過ぎたバスにも切り離しこちらに爆発の被害が出ないように空高く打ち上げた爆弾にも

目をくれずに通信を再会する

 

「アリア!バスを止めるな!!爆弾は二つあった(・・・・・・・・)!!」

『なんですって!?』

 

そう、一瞬とはいえ車体の下に潜り込んだ俺には・・・見えた大きい爆弾に隠れるように

もう一回り小さな爆弾が・・・

あれくらいの量でもバス程度を木端微塵(こっぱみじん)にするくらい造作もないだろう

 

『分ったわ!後はこっちで何とかする!』

「頼むぞアリアこっちはこっちでお客さんの相手をしてるさ」

『え?・・ちょっとシュ』

 

ピッ

 

俺は一方的にあり後の通信を切る

 

「・・・中空知」

『はい』

「今こっちに接近しているこれは・・・車・・車は何台いる?」

『現在警視庁の指示でその道路は封鎖ちゅ・・・!!いえ、車両が10台接近しています』

 

一瞬驚いた中空知だったがすぐに冷静になり現状を教えてくれる

 

「ほうほう、それはまた豪勢だな・・・俺はここに残りヤツらを迎撃する

 反論は認めない、今その役割が出来るのは俺だけだからな・・・通信終了」

 

ここまで近づいてくれればハッキリと視認できる

おなじみの自動銃座付きのスポーツカー(ルノー・スポール・スパイダー)が大所帯で近づいてきた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はいっ

ここまでです!!

読んでいる最中にあれ?
と思った皆さんすみませんでした!!
正直に告白しますと「俺をドレイにしてデュエットに~」の下りすっかり忘れてました。

時系列的には一日だけずれる形になりますが暖かい目で見逃してもらえると幸いです
次回はシュウvsスポーツカーです。

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