緋弾のアリア~装備科の剣士   作:春秋時雨

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はい、どうも~

一昨日ぶりです
昨日は私用で投稿できませんでしたがこれからも
頑張って投稿していきます
幸い時間は今のところ沢山ありますから~

では、どうぞ~


第9話 条件付き降伏だ

「そうかそうか、やっぱり俺の子だったか」

 

アリアの持ってた小太刀

俺の作品だってのは聴覚的に分ってたけど

やっぱ百聞は一見に如かずってやつかね~

 

「ちょ、ちょっと、な・・何が俺の子よ

 そ・・そんなふざけたことい・・言ってんじゃないわよ!!」

「ん?ああ、すまんな。けど、これが俺の呼び方なんだよ」

「呼び方?」

 

まあ、刀を自分の子と表現する奴は少ないだろうからな

 

「ああ、俺は自分の打った刀は子、息子って呼んでるんだよ

 友人一同にはそれはおかしいだろって言われているんだがどうにも

 一番しっくりくるのがこれなんだよ」

「そうなの・・・ねぇ、どうしてこれ(小太刀)がアンタの打ったモノだって分ったの?」

「それは、音だよ」

「音?」

「刃と刃を打ち合わせた時の音。それでなんとなく分った」

「・・・耳が良いのね」

「感覚は鋭い方だという自覚はあるよ」

 

アリアの呆れた声に俺は苦笑する

 

ガチャ

 

「ただいま」

「おう、おかえりキンジ」

「帰ったのね」

 

帰ってきたキンジを俺たちは出迎える

 

「ああ・・ってなんでアリアがここにいるんだよ!!

 帰ったんじゃ無かったのか!?」

 

キンジが混乱してる

・・・そう言えばアリアは一旦帰ったんだよな

昨日は着替えとかの補給に行ったんだとばかり思っていたが

キンジの様子からして武偵活動の件は一旦区切りがついてアリアが帰ったってことか?

・・・キンジに聞いてみる必要がありそうだが・・・

 

「いや、今日は俺がアリアを呼んだんだよ」

「なんでだよ!!」

「今日、アリアと戦って確認したかったことを確認しにな

 結果、アリアは俺の打った刀を大切に使ってくれてましたとさ」

 

自分の打った刀を大切に使ってくれる・・・作り手としてこんなにも嬉しいことはないよ

 

「そういうことか」

「そういうことよ心配しなくても出て行くから。もう話はすんでるでしょ」

 

 

そう言ってアリアは帰って行った

 

「・・・それで?キンジ?」

「なんだよ」

「お前、強襲科(アサルト)に戻るのか?」

 

素直に戻ってくれたら嬉しいんだけどな~

 

「一回だけな」

 

お人よしとはいえそこまでは素直では無かったか

 

「一回?」

「ああ、アイツとは最初に起きた事件で一回だけ組む

 どんな小さな事件でも一件だ」

 

なるほど、そういう条件を出してアリアはそれを呑んだと・・・だが

 

「逆にいえばどんな大きな事件でも一件ってことになるが?」

 

そこがネックになるところだろう

 

「・・・そうそう大事件なんて起きやしないだろう」

 

今の間・・一応その可能性については考えているみたいだけど・・・

 

「キンジの考えを当てて見せよう」

「なんだよ、イキナリ」

「間違えてたら否定しても、罵倒してもいいよ」

「だから、なんだよイキナリ」

 

キンジの言うことを無視して俺は言葉を続ける

 

「キンジ、お前はヒステリアモードになる気が無い・・・だろ?」

「・・・!」

 

図星か・・・やっぱりね

 

「そんなことだろうとは思ったよ

 スーパーマン(・・・・・・)遠山キンジではなくあくまでも平凡な(・・・)遠山キンジを見せる

そうだろ?」

 

俺の推理に

 

「ああ・・そうだよ」

 

キンジは肯定する

 

「・・・なんで分ったんだ?」

 

当然の疑問をキンジは投げかける

 

「推理の初歩だよワトソン君・・まあ、キンジのことは昔からよく知ってるからね」

「俺は昔からいてもお前の考えが読めないんだが?」

「読めないようにしているからな」

 

キンジの嫌味に俺はサラリと返す

 

「だって、あの状態からキンジが無条件降伏するなんて往生際の良いマネするわけがないからな」

「分らんぞそんなこと」

「実際、お前は往生際良く白旗を上げなかった」

「条件付きで降伏したこと・・読んでたのか?」

「キンジだもの、読むまでもないよ」

 

言外に単純と言われてキンジがムッ

ってかんじになったな

これは今日の夕食も張り切る必要がありそうだ

 

「俺は夕飯を作ってるからお前は風呂、よろしく」

「分ったよ」

 

キンジが何かを諦めたように見えるけどナンダロウナ~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上手い料理を食わせて機嫌を直したやっぱり単純なキンジ君と仲直りした翌日の放課後に

 

「・・・キンジ、俺はこれから商談があるから後は任せた」

「こんな時間からか?」

「商いに時間は関係ないんだよ・・・夕飯はもう作ってあるから

 適当に温めて食ってくれ」

「了解」

 

さてさて、本日の商談は結構大きいからな~

上手くいけば一儲けどころじゃあ無いことになりそうだ・・・

 

 

 

こんなことを考えていた俺は知りもしなかった

 

事件の足音はすぐ近くまでやってきていることに

 

 

 

 

 




はいっ短いですがちょうどいいところなので
一旦切らせていただきます(あれ?なんかデジャヴ)

次回はおわかりの多い方も多いと思いますがバスジャックです

予告しておきますと
シュウはヘリ・バスには乗りません

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