最後に投稿したのは何時なのか分からなくなるぐらい投稿してませんでした(笑)
でも、感想を書いてくれた人がいたので続きを書いてみました。
やぁ・・・楽しんでってください
腐海から800リーグ離れ、酸の海から吹く風によって胞子から守られる辺境の小国、風の谷。
周辺小国を含め我がトルメキア王国との同盟国でもある。そして何より俺の故郷だ。帰るのは6、7年振りぐらいになるのか?谷の皆はとても驚くだろう。なんたって・・・
胞子をべったり付けたトルメキアのコルベットで、谷の畑に強行着陸したんだから☆
おまけに蟲使い達も一緒にね☆☆
・・・。
いや、いやいやいや!?☆とか付けたけど、これ相当無茶苦茶なことしてるよね!?普通に侵略行為だし、下手すりゃ谷が腐海に飲まれちまうよ!?
しかし、殿下もこんな凄まじいことを躊躇なくやってのける。さすが殿下。そこに痺れる!憧れる!(ヤケクソ)
あぁ、ホントにとんだ里帰りになったよ・・・。でも、自分の仕事はしっかりこなさなきゃな。殿下の為にも!
「後部ハッチ開け!蟲使い達を出すぞ!」
なんかもうヤケクソ気味になってるけど、体の方はしっかり動いてくれた。悪臭を振り撒いて外に飛び出した蟲使いに続いて、俺もマントを翻して飛び出す。だが、罪悪感を覚えつつ畑を踏みしめた後で、つい目を奪われてしまった。俺が旅立った頃と何も変わっていない谷の風景に。本当に・・・変わらない。俺は面頬の下でしばし目を細めてしまった。
白い鳥が飛んでくるまでは。
その鳥は風と一体となって飛び、一度大きく上昇すると地面スレスレまで急降下してこちらに飛んできた。そして・・・撃てきたぁ!?というか鳥じゃねぇし!?メーヴェじゃん!ということはあいつ!?
「散開!!」
とっさに指示を飛ばすも、放たれた弾丸は蟲使いが持つ虫籠に命中した。中に入っていた蟲がボトボトと地面に落ちる。楕円のような体をうねうねと動かしてのた打ち回る姿は正直気持ち悪い。口らしき部分にある無数の触手は特に。え?なんで、こんな細部まで見ているのかって?あいつが俺たちの頭上ギリギリを通過していったからだよ!身を屈めるしかないだろう!?てかこっち来るな、ムシィ!!!
「クソッ!叩き落してやる!」
って、俺より遅れて出てきた部下達が機関銃撃とうとしてるし!?独断行動するなよ!?しかも、なんかキィーンという音が近づいて・・・
「撃つな!ガンシップだ!」
とっさに部下の持つ機関銃の銃口を払う。もし、ここで撃ってしまったら報復として撃ちかえされかねない。そんな殿下に危険が及ぶことなどさせられるか!
「私のことは気にしなくていい、ナギ」
そんなこんなしていたら殿下がコルベットからお降りになっていた。いつの間に・・・。
「しかし、殿下・・・」
「風の谷もこちらの出方を見ているのだろう。トルメキアと戦争を起こす訳にはいかないとな」
「しかし、もしものことがあれば・・・。っ!?」
風を感じた。
刺すような熱い風。
怒り。強い怒り。
俺は無意識のうちに飛び出し、殿下を背に立ち塞がった。俺が動いたことで、部下達も殿下を守るように位置を変える。その直後、再びメーヴェがこちらに向かって来た。
そして一つの影が舞い降りた。空色の飛行服に同じ色の飛行頭巾。手には身の丈ほどもある剣。6、7年振りでも、俺は人目で誰かが分かった
そいつは、器用に地面に着地すると地面に剣を突き立て叫んだ。
「我はジルの子、ナウシカ!不浄な蟲使い共を連れ込んで、トルメキアがこの地に何をしに来た!この剣より先には一歩も通さんぞ!!」
・・・。
俺と幼馴染、ナウシカとの再会は波乱の幕開けだった。
続きは期待せずに待て!!!