Dämon Entfernung Organisation   作:双紅

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つまりは
転校生が来たところからのお話です


1章~学園~第Ⅱ話

先生の呼び声でスラリと入ってきた人影は女性であった

 

髪は長く腰まで真っ直ぐに伸び

サラッと流れるようなほど手入れされ

色は鮮やかな紅色(あかいろ)

目も合わせるかのように澄んだ橙色をし

細身、しかし出るところはそれなりに出ていて・・・

つまりチョーカワイイ

 

「転校生の如月 和華(きさらぎ わか)だ。」

 

如月和華と呼ばれた彼女は軽くお辞儀した

 

なぜだろうか・・・同級生とは思えない雰囲気を醸し出している

道理で、その後の先生の一言で理由がわかった

 

「彼女は軍から派遣された生徒だ、失礼の無いよう仲良くしてやってくれ

 如月からも何か一言頼む。」

 

「どうも如月和華と申します。先ほど説明のあった通りドイツのDEO軍本部からきました。

 ここでは皆様と同じ立場ですので気軽に接してください。」

 

彼女は随分と礼儀正しく挨拶を終えた。

さすがは軍から来たものというべきところだろうか・・・

 

本来学園は各地のDEO率いる軍に就くために入学する

よって学園に来るものは軍に入るもが大多数を占めているので

学園では妖魔に対する意識をつけ軍に入ってからは

実戦で使える知識と技量を付ける

というのが一般だ

それもあって学園ではほとんど妖魔と戦う実習はしない

昔のところの体育程度だ

しかし彼女は軍から学園に来た。

つまりは学園をパスできるほどの実力者か

親がたいそう立派なお方なのだろう

 

「如月はリクの後ろに座ってくれ」

 

そう言われると彼女はチラッとリクを見ると

迷うことなくリクの後ろに座った。

なんというか、話題ない。こうゆう時にすぐ話しかけるやつは

ある一種の尊敬をする。そうゆう奴に限って馬鹿だったりした

そうゆうバカは案外近くにいるもんだ

 

「やぁ、如月ちゃん。いや和華ちゃんって呼んだ方がいいかな??」

 

あのバカは祭草 祇弄(さいぐさ しろう)

背はやや高め、髪の毛は金髪でややツンツン

目はややタレ目制服はややだらしなく着ており

ややが多いくせにしっかりとしたチャラさ

あんなんでも寺の息子だ

罰当たり者め

しかしこいつが機転を利かせて俺の呼び名を考えてくれたり

してくれたおかげで俺はここにいれる

なんだかんだ言って長い付き合いだ

 

「あの、あなたは・・・?」

「俺は祭草祇弄!!いやなんか久々にカワイイ転校生が来たもんだから

 思わず気になって声かけちゃった!」

 

あのバカは、少しは先立つ気持ちを抑えろ

 

「このバカは如月さんとお友達になりたいんだとよ」

 

なぜか割り込みフォローする俺

 

「は、はぁ・・・」

 

・・・完全に要らん一言だったかな・・・?

 

「こちらこそよろしくお願いします。」

「あ、あぁ。よろしくな如月さん。」

「よろしくね和華ちゃん♪」

 

どうやら俺を含め如月さんに認めてもらえたようだ。

なんだかホッとした。

 

こうして俺たちは新たな仲間と出会った

 

 

 

 

 

「さ、再来週に迫った文化祭なんだけど―――。」

 

 

高校生が一番活気溢れ盛り上がる文化祭が再来週訪れる

 

 

「――――と、いうわけで、うちのクラスはこれでいいかしら?」

 

いかにもな学級委員長がいかにもなことを言ってクラスの出し物を決めたらしい

 

「そうゆうわけだから、リク君、よろしくね♪」

 

なんだ?そのルンっって感じは・・・

ん?・・・俺がなんだって・・・?

 

 

そこでハッと気がつき黒板を見た

 

それまでめんどくさくて外を眺めながら適当に返事していたので

全く気が付かなかったが

それを利用し企てた学級委員長は恐るべき計画を大々的にかつ開放的な秘密事項で

黒板にこれを見よがしに大きく書かれていた

 

俺の黒歴史の鱗片が・・・

 

 

 




相変わらず更新スピードの遅いわたくしめでございますw

今回は転校生と幼馴染に近い親友の登場でした
祭草祇弄ってなんかお寺の息子っぽい名前じゃない??ww

というわけで(どうゆうわけで?)
次回はお祭りです。

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