ギャラクシーエンジェルⅡ ~失われた英雄と心に傷を負った天使~ 作:ゼクス
ブリーフィングルームを出たカズヤとレスターは、真っ直ぐ艦長室へとやって来ていた。
其処は綺麗に整頓がされていて、余り使っている様子が無かった。実際にレスターは殆どブリッジで過ごしているので、本来の自室である筈の艦長室に戻る事は無く、寝る時もブリッジに寝袋を持ち込んで寝ている。艦長室に戻るのは大量の書類が在る時ぐらいなのだ。
その事を知らないカズヤはレスターは綺麗好きなのかと考えていると、レスターが机の中に手を入れて動物の耳のようなモノを取り出した。
「コイツをお前に渡す為に来て貰ったんだ」
「あの~、それは何ですか?」
「『テレパスファー』と呼ばれる生物だ」
「えぇっ! そ、それって生き物なんですか!?」
カズヤはレスターが差し出して来ている動物の耳のような形をしているテレパスファーを凝視しながら叫んだ。
その様子に同感だと言うようにレスターは頷きながら、テレパスファーについて説明する。
「コイツは『
「き、寄生って? …だ、大丈夫なんですか?」
「あぁ、ブラマンシュ星の人間だけに寄生する生物だからな。この生物は寄生した対象にテレパス能力を与える力が在るんだ。無論俺達には寄生しないのでテレパス能力を与える事は無いが、コイツを握りながら誰かの事を思い浮かべるとその人物が何処に居るのか、今はどう言う気持ちを抱いているのか知る事が出来る」
「それは凄いですね! ……それでどうして僕にこの生物をくれるんですか?」
そうカズヤが最もな疑問をレスターに質問すると、レスターは真剣さに満ちた顔をしてカズヤを見つめる。
「カズヤ」
「は、はい!」
「お前が乗る『ブレイブハート』はエンジェル隊の面々が乗る『紋章機』によって力を発揮する。その上パートナーとの信頼関係が良好ならば尚更に力を引き上げる機体だ」
既に知っている事を話されたカズヤは、困惑したようにレスターを見つめる。
しかし、レスターはカズヤの困惑を理解していても真剣な眼差しを向け続ける。
「つまり、エンジェル隊との信頼関係が大事に成る。だから、エンジェル隊とのコミュニケーションは重要だ。それをし易くする為にこれを渡すんだ」
「で、でも良いんですか?」
「此処数日のお前の行動を見ていたが、悪用する事は無いと判断出来た。それにだ。コイツはそう言うのも察知出来て、悪用しようとする時は力を貸さないから安全だ」
「そうなんですか?」
「元々コイツは元『ムーンエンジェル隊』の一員から貰ったモノだ。渡した本人曰く、少しでも女性の気持ちに気がつけるようになれるようにと、ルクシオール赴任時に貰ったんだが……正直な話、エンジェル隊の面々に構っていられる暇は余り無い」
エルシオールに居た頃に比べれば柔軟になったレスターだが、やはり真面目過ぎるところは変わらず、エンジェル隊とは部下と上司の関係しか築けていない。
特に良く艦内の見回りと称して、『ムーンエンジェル隊』の面々と過ごしていたタクトと違って、一日の殆どをブリッジで過ごしているレスターは、『ルーンエンジェル隊』の面々と上司と部下の関係だった。それでも戦闘時は平均的な結果を出しているが、やはりタクトが指揮していた『ムーンエンジェル隊』の戦闘時のテンションの違いは大きい。『紋章機』にとって操縦者のテンションがどれだけ重要なのかを理解していても、レスターでは今の状況が限界だった。
其処でレスターが白羽の矢を立てたのがカズヤだった。エンジェル隊と早い内に打ち解け、男性恐怖症であるリコに唯一触れる事がカズヤは出来る。
「無論、俺も出来るだけやるつもりだが、お前自身も頑張ってくれると助かる」
「…分かりました。僕も頑張ってみます」
「済まんな」
自身の提案を了承してくれたカズヤに笑みを向けながら、レスターは持っていたテレパスファーをカズヤに渡すのだった。
「………これって…本当に凄いよ」
レスターからテレパスファーを受け取った次の日。カズヤは自室でテレパスファーを繁々と眺めていた。
渡された時に効果は教えられていたが、実際に使って見れば教えられた以上の効果を発揮していた。『ルーンエンジェル隊』の面々が艦内の何処に居るか分かるばかりか、強くテレパスファーを握れば、今エンジェル隊の面々がカズヤにどう言う気持ちを抱いているのかおぼろげながらも分かる。
確かにテレパスファーを持っていればエンジェル隊との関係も深まるのは早い。
「司令は其処まで考えて、僕にコレを渡してくれたんだろうな」
実際に昨日カズヤは、テレパスファーを渡されてから効果を確かめる為にエンジェル隊の面々に会いに行っている。
カルーアとは特別与えられている専用の魔法研究室で話をしたり、リコとは倉庫の備品の整理を手伝ったり、ナノナノとは銀河展望公園で一緒に日向ぼっこしたりとそれぞれカズヤは過ごした。就寝に着く前にはピロティで『|EDEN(エデン)』のデザートについて話していたカルーアとリコから本を借りたりもした。
自分ではそれなりに楽しく過ごせたとカズヤは昨日の一日を振り返りながら、テレパスファーを制服のポケットに入れる。そのまま部屋から出ようとするが、部屋を出る前に通信機から連絡音が響く。
ーーーピピッ!
「ん? ブリッジから通信? …はい、こちらシラナミ」
『カズヤ君』
カズヤが通信機のスイッチを押すと共にココの声が聞こえて来た。
『今から格納庫に向かってくれるかしら』
「格納庫にですか? 何か在ったんですか?」
『ちょっと急になったけどやる事が出来たの。エンジェル隊の子達も格納庫に向かっている筈だから、詳細は格納庫に居るちとせさんに聞いて頂戴』
「分かりました。すぐに向かいます」
『お願いね』
その声と共にココとの通信機が切れた。
カズヤは疑問を覚えながらも急いで自室から出て、格納庫へと向かう為に直通エレベーターに乗り込む。
(一体何だろう? ちとせさんが教えてくれるみたいだけど)
疑問を覚えながらも格納庫へとカズヤは辿り着く。
其処には既にリコ、カルーア、ナノナノが整備班長のクロワと、そばかすで鼻に絆創膏を付けた女性整備班員-『コロネ・シュークルート』-に、そしてちとせの前に立っていた。
カズヤは急いでリコ達の横に並び、クロワ、コロネ、ちとせに向かって話し掛ける。
「シラナミ! 只今参りました!」
「ご苦労様です。急に呼び出してすいません、カズヤ君」
「いえ……それで呼び出しの理由は何ですか?」
「今からそれを説明します」
カズヤの疑問にちとせは答えると、改めてカズヤを含めたエンジェル隊の面々の顔を見回す。
「既にご存知でしょうが、ルクシオールは『
「データ収集ですか?」
「えぇ……本当はもう少し辺境宙域の探索を行なう予定でしたが、目標で在った『ゴースト』が居なくなった事で予定は変わりました。そのせいでブレイブハートのデータが余り集まっていないのです」
リコの質問にちとせは僅かに残念さが篭もった顔をしながら答えた。
本来の予定ではカズヤがルクシオールに赴任してからも、二週間以上は辺境宙域を探索する予定だった。その間に各『紋章機』との合体やブレイブハート単機での運用のデータを得たりする予定だったのだが、初日から探索目標だった『ゴースト』と遭遇し、その後は得られたデータの検証を行なっていたりしていたのでブレイブハートに関するデータは集まっていなかった。
一応クロスキャリバーとスペルキャスターとの合体後のデータは得られたが、まだファーストエイダーとの合体データは得ていない。故に急遽『
「そう言う訳で『
「いえ~、元々決まっていた事ですし、構いませんわ~」
「ナノナノも良いのだ」
「私も構いませんよ」
「僕も大丈夫です」
「ありがとうございます、皆さん」
ちとせは柔らかく微笑みながら感謝の言葉を告げ、カズヤは一瞬その微笑みに見惚れてしまう。
『ゴースト』に間接的に接触し、自らが望む手段をハッキリと確信出来たおかげでちとせは僅かにでは在るがカズヤが赴任する前よりも明るくなっていた。フォルテの説教も効果は出ているので、以前のように食事を抜いたり、早く食べられる物で済ませる事は無く、食堂で食事は取っている。最も研究しながら寝てしまう事は変わっていないのだが、それでもちとせの体調は良くなって来ていた。エンジェル隊の面々もその事には喜んでいる。もしかしたらこのまま『ムーンエンジェル隊』のエースと呼ばれていた頃のちとせが戻って来るかも知れないとさえ、リコ達は思い始めていた。
最もちとせの負っている心の傷の深さと大きさを知っているレスターとココは、そう易々と昔に戻る事は無いと理解している。更に言えばリコ達が報告した『紋章機』が発したと言う警告の事も在る。今だ警告の意味は理解出来ていないが、確実に『ゴースト』には何らかの危険性が存在している事は確か。
その事を知らないカズヤ達はちとせ、コロネ、クロアの指示に従いながら、データ収集の手伝いをして行く。
「カズやん。次はブースターの操作の方を頼むわ」
「了解!」
コロネの指示に従ってカズヤはレバーを操作する。
それと共はコロネはコンソールを操作して、反応などの確認を行なって行く。別の場所ではクロスキャリバーの反応を調べているクロア。他の整備員に手伝って貰ってスペルキャスターのデータを収集しているテキーラ。そして最後にファーストエイダーのデータを収集しているちとせの姿が在った。
「…ファーストエイダーの反応は良いようですね。ナノちゃん、もう降りても大丈夫ですよ」
『分かったのだ!』
ファーストエイダーに乗っていたナノナノはちとせに答えると共に降りて来た。
長い時間パイロット席に座っていたので体が固くなったのか、体を伸ばしているナノナノの姿にちとせは苦笑を浮かべながら、今得られたデータをブリッジに転送する。
「これで今日は終わりです」
「合体はしないのだ?」
「はい。今日は各『紋章機』とブレイブハートのパイロットのデータ収集だけです。合体は後日に行ないます。余り詰め込んでも疲れが溜まるだけですからね」
「ナノナノも早く合体してみたいのだ。合体していないのナノナノだけだし」
「えぇ、だからファーストエイダーとブレイブハートの合体は特に注意を払わないといけません」
クロスキャリバーとスペルキャスターは、既にブレイブハートとの合体を終えているので問題は無いが、ファーストエイダーはまだ一度も合体していない。
故にデータを収集する時は注意を他の『紋章機』よりも払わないとならない。
(そう言う点で言えば、前回の戦闘の時はクロスキャリバー、スペルキャスターのそれぞれの特性が合体時に活かせたのは良かったですね)
合体した二機の内、スペルキャスターの特性で在る索敵を活かせた状況はちとせに取って助かった。
昔のように海賊船以外に今は戦闘が殆ど無い時代。更に言えば海賊船の殆どは旧式なのでルクシオールに搭載されているセンサーの類で即座に発見出来る。その中でスペルキャスターの特性が活かせる戦闘が在ったのは僥倖だった。
(私もすっかり研究者の考えが染み付いてしまいましたね……平和……それをずっと望んで戦っていたのに、今は寂しいとしか感じられない)
ちとせに取って今の世界の情勢は何よりも望んでいた。
だが、同時に寂しさをちとせはずっと感じ続けていた。望んでいた平和の筈なのに、其処に絶対にちとせにとって必要だった存在が居ない。その存在が在ったからこそ、どれだけ辛く厳しい戦いでも乗り越える事が出来た。なのにその存在が今は居ない。
(…タクトさん……会いたい)
「…とせ! ちとせ!」
「ッ! …あっ、ナノちゃん」
「ちとせ。どうしたのだ? 暗い顔していたけど、やっぱりまだ体調は回復していないのだ?」
「いえ、大丈夫ですよ、ナノちゃん。心配かけてゴメンなさい」
心配そうに見つめて来るナノナノを安心させるようにちとせは微笑みながら、ナノナノの頭を撫でた。
しかし、やはり其処には隠し切れない寂しさと悲しみがあり、ナノナノはそれを察知するが何も言えなかった。自らが母親として慕っている女性から、ちとせが深い悲しみを持っているので不用意に昔の事を聞いてはいけないと注意されている。
同じようにリコもミルフィーユから、カルーアとテキーラもフォルテから注意されている。
(…決めたのだ! ちとせを悲しませている人! 会えたら絶対に叩いてやるのだ!)
そうナノナノが強い決意を固めた。
その間に他の場所でも調査が終わり、ちとせはクロア達から渡されたデータをブリッジに転送し終えると共にブリッジに戻る為に歩き出す。
カズヤ達もどれほどで『
「そう言えば、ちとせさんはルクシオールが『セントラルグロウブ』に到着したらどうするんですか? ちとせさんが乗っていたのは『紋章機』やブレイブハートだけじゃなくて『ゴースト』の捜索もありましたけど?」
「…恐らくは降りる事になると思います」
「えっ?」
「まぁ~」
「ちとせ、ルクシオールから降りちゃうのだ?」
ちとせのリコの質問に対する答えに、それぞれが反応を示した。
特にナノナノの顔には寂しさが浮かんでおり、ちとせは四人に向かって振り返る。
「元々私は『白き月』から派遣された身ですので……任務に在ったブレイブハートに『紋章機』のデータが取り終われば、『白き月』に戻らなければなりませんから……それに、ノアさんの助手としての仕事に戻らないといけませんし」
「えぇっ! ちとせさんって、あのノアさんの助手だったんですか!?」
新たに教えられた事実にカズヤは心の底から思わず叫んだ。
元『黒き月』の管理者であるノアとカズヤは面識が在る。ちとせがルクシオールに赴任していたので、代わりにカズヤに座学を教えたのがノアだった。その時のノアの厳しさと容赦の無さを嫌と言うほどに味わったカズヤは、平然とノアの助手を務めていると言うちとせに驚きが隠せなかった。
しかし、驚いているのはカズヤだけで他のメンバーは逆にカズヤの驚きに首を傾げていた。
「シラナミさんは知らなかったんですか?」
「知らなかったよ。皆は知っていたの?」
「えぇ~、知っていましたわ~。『紋章機』の説明をする時に紹介されましたから~」
「ノアはちとせの事を良く褒めていたのだ! 『ちとせのおかげで調査が良く進むわ』って言っていたのだ」
「そうだったんだ」
自分の知らない事が知らされたカズヤは、納得したように頷いた。
今だ自分が知らない人間関係がルクシオールには残っているのだとカズヤが実感していると、エレベーターはブリッジへと辿り着く。
五人はそのままエレベーターから降りて、ちとせが艦長席に座っているレスターに報告を行なう。
「クールダラス司令。本日のデータ収集は全て終了しました。合体に関しては後日改めて行なう予定です」
「報告ご苦労。データの方は受け取っているから大丈夫だ。後で提出用に纏めておいてくれ」
「了解しました」
ちとせはレスターに敬礼を行なうと共に、自らが座るオペレータ席に向かって行く。
その様子を見ていたカズヤ達はレスターへと近づき、代表としてカズヤがレスターに質問する。
「司令。『
「後一週間だな。まだ、合体後の各『紋章機』のデータも取り終わっていないから、それが済んでからだ」
「そうですか。教えてくれてありがとうございます」
カズヤはレスターに礼を告げながら頭を下げ、他のメンバーもレスターに頭を下げる。
これでブリッジでの用は終わったとカズヤ達は退出しようとする。だが、突如としてオペレータ席に座っていたココが顔を上げてレスターに報告を行なう。
「司令!! 『セントラルグロウブ』から緊急通信です!」
「緊急だと? すぐに繋げ!」
「はい!!」
レスターの指示に従いココはすぐに通信回線を開こうとする。
突然の事態にブリッジに居た誰もがメインモニターに顔を向けると同時に、メインモニターに紫色の軍服を着た女性-現在『セントラルグロウブ』に勤務しているアルモ・ブルーベリー-の姿が映し出された。
『良かった! この回線はまだ使用出来た! ミルフィーユさん! ルクシオールとの通信に成功しました!!』
モニターの先でアルモが喜びの声を上げると、モニターにアルモ以外にピンク色のフリルが付いたドレスを着た花飾りを頭に二つ付けた険しい顔をした女性が映し出された。
「お、お姉ちゃん!?」
いきなり姉が現れた事と、何時も天真爛漫な笑みを浮かべている筈のミルフィーユが真剣な顔をしている事にリコは思わず叫んだ。
「ミルフィーユ! 一体如何した!?」
『レスターさん! 大変なんです! 『セントラルグロウブ』が攻撃を受けています!』
「何だと!?」
『
「一体何処から攻撃を受けている!?」
『分かりません! 本当にいきなりだったんです!』
『クールダラス司令! 既に『セントラルグロウブ』に駐留していた『
「馬鹿な!? 半分以上だと!?」
『セントラルグロウブ』は現在『
それ故に防衛を行なっている艦は全て『
どれだけ『セントラルグロウブ』の護りが強固なのか知っているレスターは、アルモからの報告が信じられないと言う様に目を見開いていた。
『『セントラルグロウブ』からは既に退避も始まっています!』
『私とミルフィーユさんは、この事を伝えようと残っているところです』
「…退避している時間は在るのか? 『
『そ、それなんですけど…信じられないような援軍が来てくれたんです。今はその援軍のおかげで敵と『
「援軍だと? 一体誰が援軍に来たと言うんだ、アルモ?」
『……『ゴースト』です』
『ッ!?』
アルモが告げた援軍の正体に、ブリッジに居る誰もが困惑したように目を見開いた。
その困惑が分かると言うようにモニターに映っているミルフィーユが話を続ける。
『敵の背後から突然に『ゴースト』さんが現れたんです。それからすぐに『ゴースト』さんと通信が繋がって、『時間を少しでも稼ぐから『
『それから『ゴースト』はすぐに敵艦に攻撃を開始したんですけど、幾ら『ゴースト』や『
「待て……敵艦が現れるだと? 一体何処から現れているんだ?」
『そ、それは……』
ーーーブゥン!!
アルモが最も重要な情報を告げようとした瞬間、突然に通信が途切れた。
レスターは即座に通信を繋いでいたココに顔を向けるが、ココは悲痛そうな顔をしながら首を横に振るう。
「駄目です! 通信が完全に切れました!」
「原因は!?」
「クールダラス司令!! 本艦周辺に強力な通信ジャミングが張られています!」
通信が切れると同時に原因の解析を行なっていたちとせが、即座にレスターに報告を行なった。
同時にブリッジ内部に警報音が鳴り響き、ココはルクシオールに接近する複数の艦影をレーダーで捉える。
「本艦に接近する艦影を確認! 数は八隻と思われます!」
「総員第二戦闘配備! 敵の詳しい情報を解析! エンジェル隊はブリーフィングルームに向かえ!!」
『了解(です)(なのだ)!!』
レスターの指示にブリッジ内部は慌しく動き出し、『ルーンエンジェル隊』はブリーフィングルームへと急いで向かうのだった。
次回は戦闘です。
合体紋章機の真価が発揮出来る戦闘になれるように頑張ります。