ギャラクシーエンジェルⅡ ~失われた英雄と心に傷を負った天使~ 作:ゼクス
クーデター軍の大艦隊の攻撃からギリギリのところで逃れる事が出来たルクシオールは、船体に損傷を負いながらもドライブ空間を進んでいた。防御に重点を置きながらも酷い損傷が船体には在り、本当にギリギリのところでの脱出だった。
後数十秒クロノドライブに入るのが遅れていれば、ルクシオールは宇宙の藻屑になっていただろう。
そしてルクシオールのブリッジでは、クロノドライブに入ると同時に損害の状況を調べていた。
「重要区間にはそれほどダメージは在りませんが、居住区間などには被害が出ています。現在モルデン先生が負傷者の治療を行なっています」
「死傷者は出ていないんだ?」
「はい。重傷は居るようですが、報告では命に別状は無いそうです」
ココの報告にブリッジに居る誰もが安堵の溜め息を吐いた。
事前に乗員の殆どを防御が高い艦艇部の方に移していたのが幸いだった。予想以上の敵の数に焦りを覚えていたが、何とかルクシオールは乗り越える事が出来た。
その事に誰もが安堵感を覚えるが、すぐに何かに気がついたナノナノがレスターに意見する。
「ナノナノはモルデン先生の手伝いに向かいたいのだ!」
医療用のナノマシンを扱えるナノナノは、これまでも医者であるモルデンの手伝いをしている。
死者こそいないが重傷者は居る。今こそ自身の出番だと言うようにナノナノは、レスターに向かって手を上げていた。レスターもナノナノの意見には賛成なのか頷くと共に指示を出す。
「ナノナノはすぐにモルデンの手伝いに向かってくれ」
「了解なのだ!」
了承を貰えたナノナノはすぐさまブリッジを出て行き、医務室に向かって行った。
それを確認したレスターはカズヤ達に顔を向けようとするが、その前に機関室に居るステリーネから悲鳴のような報告が届く。
ーーーブゥン!!
『もう限界!! こっちで強制ドライブアウトするよ!!』
そのステリーネの宣言と共にルクシオールはドライブ空間から強制的に抜け出し、通常空間へと戻った。
『……ギリギリだった。もう少しドライブアウトが遅れていたら、クロノ・ストリングが解放されていたよ』
「……ねぇ、リコ? 確かクロノ・ストリングが解放されたら…」
「えぇ……ルクシオールに積まれているクロノ・ストリングの数だと……解放されたら、ルクシオールは跡形も無かったかも知れません」
「そうなったら、俺達も終わりだったな」
「本当にギリギリだったのですわね~。私もハラハラドキドキしましたわ~」
ステリーネからの報告にカズヤ、リコ、アニス、カルーアは汗を浮かべながら呟いた。
一歩間違えば自分達の命が無くなっていた事を悟り、ブリッジに居る全員が汗を流している。そんな中、ステリーネがレスターに機関室の状況を報告する。
『修理が完了するまでは、クロノドライブは出来ないよ。通常航行も同じく無理だからね』
「分かった。一応お前も医務室で検査を受けてくれ。検査が終わったら修理に取り掛かってくれ」
『…了解』
ーーーブゥン
何処と無く納得していない雰囲気を発しながらも、ステリーネは指示を了承して通信を切った。
本当は早く機関室の修理を行ないたかったのだろうが、何処か怪我をしているのかも知れない。無茶を命じたと僅かに後悔しながらも、それを表には出さずにレスターはカズヤ達に顔を向ける。
「さて、どうやらセルダールが支配下に置かれたのは本当だと言う事が分かった。その上、クーデター軍の戦力は予想以上だったようだ」
「……司令はあのフォルテ教官が本物だと思いますか?」
「…本物かどうかは分からん。だが、俺の知るフォルテは、あんな理由でクーデターを起こすとは考え難い」
「それじゃぁ!?」
「…しかし、奴が取った戦略はフォルテを思わせる。一見大胆に見えるような戦い方だったが、ソレでいて正確に此方に被害を与える。奴の戦い方には本物だと思わせるに充分だ…偽者だとも言い切れん」
偽者の可能性が強まった事に顔を明るくするカズヤ、リコ、カルーアに、レスターは冷静に自身の意見を述べた。
確かに本物フォルテならば面倒になったと言う理由や、タクトと救う為と言う理由が在るとしてもクーデターを起こす筈が無い。だが、先ほど通信で話したフォルテが偽者だと言い切れない。カズヤ達は気がついていないが、あのフォルテは『
ちとせやココはその事に気がついていて、クーデターを引き起こしたのが偽者ではなく、本物のフォルテの可能性が高いと今回の事で思った。無論本物だとすれば、自分達に話した理由以外の別の理由が在ると思っている。だが、どちらにしてもあのフォルテとは戦わなければならない事には違いない。
「とにかく、本物にしろ、偽者にしろ。俺達はセルダールを解放しなければならん。何か意見は在るか?」
『………………』
「…『マジーク』だな」
押し黙るカズヤ、リコ、カルーアと違い、フォルテとの交流が無いアニスは平然とレスターを見ながら意見を告げた。
「この船だけで勝てねぇんだったら、援軍が必要だろう。なら、セルダールと並ぶマジークと協力するしかねぇな」
「…アニスの意見は最もだ。俺も同じ意見を持っている」
クーデター軍の戦力は予想以上。今回ルクシオールの迎撃に出た百隻以上の艦隊だけの筈がない。
支配下に置いたセルダール本星にも最低でも同数の戦力が在ると考えるべき。幾ら『紋章機』を四機艦載しているルクシオールでも、単体で勝てる戦力差ではない。しかし、『
となれば、『
「ココ。マジークへ向かう航路を幾つか出してくれ」
「了解しました」
「さて、取り合えず今のところルクシオールは動けん。機関室の修理が終わり次第、本艦は惑星マジークに向けて進路を…」
ーーービィビィッ!
今後の方針をレスターが告げている途中で、突然に通信の知らせが届いた。
一体何なのかとレスターが視線を向けて見ると、医務室からの通信だった。訝しげに顔を歪めながらレスターは通信を繋ぐ。
「此方ブリッジ。どうした、モルデン?」
『た、大変です!! 負傷者の治療を行なっていたナノナノさんが突然倒れました!!』
「何ッ!?」
「ナノナノが倒れた!?」
モルデンからの報告にブリッジ内は騒然となった。
一体何故負傷者の治療に向かった筈のナノナノが倒れたのかと、ブリッジに居る誰もが疑問に抱く。レスターも疑問を抱くが、すぐさま冷静に立ち返ってちとせに顔を向ける。
「ちとせ! すぐに医務室に向かうぞ!」
「はい!」
自分が呼ばれる事が分かっていたのか。すぐにちとせは席から立ち上がり、レスターと共にブリッジを出て行った。
カズヤ、リコ、カルーア、アニスは慌ててその後を付いて行き、一同は医務室に急いで向かう。
医務室にレスター達が辿り着くと、其処には一つのベットを心配そうに見つめる乗員達が居た。
レスター達はその間を抜け、ベットに目を向けて見ると、瞳孔が開いた目を開けているナノナノが横になっていた。その傍でナノナノを診察していたモルデンは、レスターの傍に居るちとせを見て僅かに顔を明るくする。
「あぁっ、ちとせさん! 良く来てくれました!」
「すぐにナノちゃんの状態を調べます! モルデン先生は検査機器の準備を!」
「はい!」
モルデンは出された指示に従い、すぐにベットの周りに検査機器を準備を行ない出す。
重たい検査機器を運ぶモルデンを手伝おうと、ベットの周りに居た乗員達は動き出す。そのおかげでベットの周りが開き、カズヤ、リコ、カルーア、アニスは瞳孔が開いている目が開いたまま、ピクリとも動かないナノナノに言葉を失う。
その間にレスターは乗員達に何処に機器を置けば良いのか指示を出しているモルデンに近づき、事情を聞く。
「一体何が在ったんだ?」
「私にも詳しい事は分からないのですが…どうやらクロア班長の治療を終えたと同時に倒れたそうなのです」
「あぁ、先生の言うとおりだぜ」
モルデンの言葉を証明するようにクロアが声を掛け、自身の見た事を話し出す。
「…怪我した場所を嬢ちゃんに見せて、嬢ちゃんが手を翳して傷が治ったと思ったら、いきなり倒れたんだ。それで別の奴を診ていた先生を慌てて呼んだって訳だ」
「……クロア班長。その時にナノちゃんの尻尾はどうなっていたか覚えていますか?」
ナノナノを調べていたちとせが突然話を掛けた。
いきなりのちとせの質問にクロアは目を僅かに開けるが、すぐに思い出そうと顎に手をやる。
「嬢ちゃんの尻尾? ……そういや、何時も揺れているのに見えなかったぜ」
「……そうですか」
「ちとせ。どう言う事だ?」
「…これを見て下さい」
ちとせはそう言いながらナノナノの体を動かし、背中側が見えるようにする。
レスター達はちとせの言うとおりナノナノの背中に目を向け、目を見開く。何時もナノナノの腰の部分から出ていた筈の白い尻尾が、何処にも見当たらなかったのだ。一体どう言う事なのかと誰もがちとせに目を向け、ちとせはナノナノをベットに戻しながら説明する。
「恐らくナノちゃんは治療に使う為の尻尾のナノマシンが足らなくなって、自分を構成しているナノマシンを治療に用いたと思われます」
ナノナノは人間の姿形をしているが、“体をナノマシンで構成された集合体”。
その為に人間関係の医者であるモルデンではなく、ナノナノに何か在った時は技術者であるちとせが診るようになっている。ちとせもナノマシンの専門家ではないが、在る程度はナノナノの母親で在る人物から説明を聞いているので、何か在った時は簡単な診察程度は出来る。
故にちとせは現在のナノナノ状態が在る程度推測出来ていた。
「自分を構成しているナノマシンを消費した為に、意識を保てなくなったと診て間違いないと思います」
「つまり、ナノマシンを補充すれば元に戻ると言う訳か?」
「ナノマシン? ……あっ! そう言えば確かナノマシンのストックは!?」
話を聞いていたリコは、何かを思い出したように慌てて叫び、モルデンに目を向けた。
自身の推測が当たっていない事をリコは願うが、モルデンは顔を暗くしながら首を横に振るう。
「…先ほど最後のストックを使用したので、もうナノマシンの在庫は在りません」
その報告に医務室内は沈黙で包まれた。
ミントからの補給のおかげでルクシオールには大体の物資は補充出来た。だが、ナノマシンのような特殊な物資の補充までは手が回っていなかった。元々ミントへの物資の補充以来は突然の事だったので、流石にナノマシンは無理だったのだ。
ナノマシンの在庫が少なかったのはモルデンだけではなく、ナノナノも知っていた。ナノナノはナノマシンの在庫が切れ、尻尾の形をしていたナノマシンも切れたので自身を構成しているナノマシンも使用したのである。だが、自身を構成しているナノマシンを消費した為にナノナノは自我を構成し切れず、意識を失い死んだような状態になってしまったのだ。
「…例えナノマシンを手に入れて、今からナノマシンをナノちゃんに与えても意識は戻る保障は出来ません」
「そんな!? ナノちゃん!?」
「何かナノちゃんを助ける方法は在りません!?」
「ちとせさん! 方法が在るなら教えてください!」
カズヤはちとせの傍に寄り、懇願するように頭を下げた。
ちとせは顔を僅かに俯かせ、次にレスターに視線を向けてナノナノを助ける方法を説明する。
「…ナノちゃんの意識を取り戻す方法が在るとすれば、『フェムト』に連れて行く以外に無いと思います」
「『フェムト』……そうかっ! あそこはナノナノを見つけた場所。確かにあそこならナノナノを治療出来るかも知れんが……」
ちとせの言いたい事を察したレスターは、苦い顔を浮かべて悩むように眉根を寄せる。
『フェムト』の事を良く知らないカズヤ、アニスは一体何を悩んでいるのかとレスターを見つめていると、カルーアとリコが説明する。
「『フェムト』は、惑星ピコに在る衛星の事です。ナノちゃんは其処で発見されたんですの」
「それにピコにはナノちゃんのお母さんで、ナノマシンのエキスパートのヴァニラさんも居ます」
「それじゃ、ナノの奴はその『フェムト』に連れていけば助かるって事だな。なら、さっさと向かおうぜ」
「…………」
「ん? おい、如何したんだよ?」
押し黙るレスターにアニスは質問するが、レスターは答えずに何かを苦悩するように顔を歪ませる。
意識が戻らないナノナノを助ける為に『フェムト』に向かわなければならない。通常ならばすぐにレスターも『フェムト』に向かう事を決断するだろう。だが、今は即座に判断を下す訳には行かない。
何せルクシオールはエンジンの修理が完了し次第に、一刻も早くマジークに向かわなければならないのだから。惑星ピコに、正確に言えば『フェムト』に向かう事になれば、間違いなく大幅なタイムラグが出来てしまう。クーデター軍は『
当然マジークも標的になっている。もしもマジークまでもクーデター軍の支配下に置かれてしまえば、本当にどうする事も出来なくなってしまうのだ。だが、ナノナノも見捨てる事は出来ない。
どう判断を下すべきなのかとレスターは苦悩するが、アニスは構わずにレスターに向かって叫ぶ。
「おい! 何悩んでいるんだよ!? 今ナノが危ねぇんだろう!? だったら、助けるのが当然だろうがぁ!? テメエの子分なんだろう!?」
アニスはそう力強く叫び、レスターはアニスとナノナノのそれぞれに視線を向ける。
すると、ナノナノの治療をして貰った乗員達がそれぞれレスターに意見を述べる。
「司令。どうか、ピコに向かって下さい!」
「機関室の修理に俺達整備班も手を貸します!」
「どうか俺達を助けてくれた、彼女を助けて下さい!」
「…整備班の力が在れば、修理も早くなるかもしれない。僕も頑張って修理するから」
医務室に訪れていたステリーネも、レスターにピコに向かうように頼んだ。
すると、レスターは何かを決意したかのように自らの通信機のスイッチを入れてココに繋ぐ。
ーーーピッ!
「…ココ。進路変更だ。惑星ピコへの最短進路を調べてくれ。それとピコからマジークへの最短進路も調べておいてくれ」
『了解しました。すぐに調べます』
「頼んだぞ」
『司令』
通信の内容を聞いていた乗員達は喜びに満ちた顔をしてレスターを見つめる。
しかし、レスターは乗員達の様子に構わず、冷静さに満ちた顔で乗員達を見回しながら口を開く。
「急いでエンジンの修理に取り掛かれ。それと『フェムト』に向かうんだ。整備班は機関室の修理に当たるだけじゃなくて、『紋章機』の整備も行なっておけ。ボサッとしている時間は無いぞ!」
そうレスターが叫ぶと、乗員達はハッとしたような顔をして慌てて医務室から出て行った。
「ちとせとモルデンは、今のナノナノ状態を詳しく調べて資料に纏めてくれ。ピコに居るヴァニラに資料を送るぞ」
「了解しました」
「分かりました」
「カズヤ、リコ、カルーア、それとアニスは整備班やステリーネへの差し入れを準備してくれ。休憩無しの長丁場になるだろうからな」
『了解!』
「分かった……その色々言って悪かった」
アニスはそうレスターに謝罪し、レスターは僅かに口元に笑みを浮かべると、そのまま医務室から出て行ったのだった。
「…ルクシオールはまだ発見出来ないのかい?」
「はっ! ……申し訳ありません」
苛立ちに満ちたディータの質問に、部下の男は申し訳なさそうな声で答えた。
フォルテの猛攻からルクシオールが逃げ延びた後、その追撃の任をディータは受けた。セルダールが完全に支配化に置かれていると分かった今、ルクシオールは間違い無くマジークに向かうとディータは読み、セルダールからマジークへと向かう為の航路を重点的に見張っていた。
だが、一向にルクシオール発見の報は届かず、時間だけが過ぎて行く。
(まさか、既にルクシオールは沈んでいるんじゃないだろうね? ……いや、それなら残骸ぐらいは見つかって可笑しく無い筈。なら、一体ルクシオールは何処に?)
「……ッ!? こ、これは!? ディータ様!」
「何だい? ルクシオールが見つかったのかい?」
何かを慌てている部下の様子に、漸くまともな報告が届いたのかと内心で期待しながらディータは質問した。
「いえ、ルクシオールの発見の報告ではありません」
「それじゃなんだい? つまらない報告だったら…」
「例の電磁波を偵察艦が捉えたようです!」
「ッ!?」
告げられた報告にディータは目を見開き驚愕するが、すぐに口元を笑みで歪める。
ルクシオールは重要だが、今の報告はそれ以上の価値が在る情報。前回のミスを補うに有り余る事を成す事が出来るかもしれない情報なのだから。
「すぐに電磁波を捉えた宙域に向かうよ!」
「し、しかし! 我々の任務はルクシオールの追撃では!?」
「フン! これだけ探して発見出来ないんだ。それよりもアレを破壊する方が重要なんだよ……(アレを、『ゴースト』を破壊出来れば、私はマジーク占領の任を与えてくれる筈。マジーク占領の任は誰にも揺るずる訳には行かないんだよ!)」
ディータはそう内心で叫ぶと共に、すぐさま自らの旗艦であるディスト・ディータと追撃用に与えられた艦隊を率いて電磁波を捉えた宙域へと向かうのだった。
惑星ピコ。嘗てはナノマシン技術に寄ってセルダール、マジークに並ぶほどの惑星だった。
しかし、クロノ・クェイク後には文明は衰退し、今ではナノマシン技術の多くが失われ、『
四年経った事で背も伸び、神秘的な雰囲気を発した女性へと成長していた。そのヴァニラはピコに在る病院に訪れていた。
「どうやらルクシオールが此方に来るようです」
「えぇっ!! それ本当ですか!?」
ヴァニラの報告に病室の入院患者である女性は、驚愕と困惑に満ちた声で叫んだ。
「はい……どうやらナノナノに何かが起きたようです。その治療の為に来るようです」
「そうなんですか……心配ですか? ナノナノちゃんの事?」
「……はい。ちとせさんも一緒に居ますから、本当に危険な状態になる事は無いと思いますが……それでもやはり心配です」
ヴァニラにとってナノナノは大事な娘。
『フェムト』にヴァニラが訪れた時、出会った少女こそがナノナノ。ナノナノはヴァニラを母としたい、ヴァニラも娘のようにナノナノを想っている。その娘が危険な状態に在る事は心をざわめかせる。
「私はルクシオールが来たら迎えに出るつもりです」
「その時は私もお願いします! クールダラス司令に伝えないと行けない報告も在るんですから!」
「もちろんです、アルモさん」
そう、ヴァニラは『ゴースト』によって『セントラルグロウブ』から救出され、惑星ピコに運び込まれた女性-『アルモ・ブルーベリー』に向かって頷くのだった。
次回とその次で遂に秘密の一端に触れます。
最も触れるだけで、その全てが明らかになるのはまだ先です。