シャークvsアビス 4となっています。
韓国先行?になるのでしょうか。外神…というか、ぶっちゃけクトグアが気になっています。
古いところだと旧神の印、イタクァの暴風、ワーム・オペラ。
最近だとクトグア、ナイアル、ノーデン、アザトホースとちょっとずつ出てきたわけですし、そろそろシリーズ出して名状し難いデッキ組みたいなぁ。
旧神族?ワームで我慢しろ? 知らんな。
それでは、どうぞ。
No.73 激瀧神アビス・スプラッシュ
★5 水属性 戦士族
ATK 2400
DFE 1400
水属性レベル5モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる
このカードの攻撃力は、相手のエンドフェイズ時まで倍になる
このターンこのカードが相手ライフに与える戦闘ダメージは半分になる
この効果は相手ターンでも発動できる
アビスのフィールドで一際大きな爆発が起こると床から水が噴き出した。
中には何かがいるようで、ゆらゆらと人影が揺れている。
と、その水が吹き飛び、中から白いマントをはためかせ、青を基調とした男が現れた。
金の槍を振り回す巨大な体躯の腰には自身のナンバーである73が描かれている。
「こいつが遺跡のナンバーズ…‼」
構えているアビス・スプラッシュを見上げると額の球体が光を放ち始めた。
俺の視界が光に飲まれていく。
「ここは…⁉」
シャーク達の側まで近付こうとした瞬間、光に呑まれ消えたそこには瑠那との戦いで見た戦いを思い起こさせる景色が広がっていた。
「ならこれは…ナンバーズの記憶…⁉」
あの時見た時と景色に大差はない。
それにあの船、あれはたしかベクターの…‼
「うわっ‼」
ナンバーズの持つ槍先から光が放たれると船が吹き飛んだ。
被害は城下にも及び、爆発が起こる。
どうやら、あのナンバーズはベクター側に立っているらしい。
っと、あの船にいるのは…
「シャーク⁉」
「くっ…‼」
戦況は神の登場で一転して不利になった。
奴の一振りで俺の周りにいた味方の船は吹き飛び、城下には爆発が起こる。
「国王‼」
俺の側に兵士がやってくる。
一体どうすれば…‼
そうやって神を睨みながら考えを巡らせていると俺の視界の端に白い何かが映った。
あれは…
「璃緒⁉」
そうだ。あれは城に残してきた俺を兄と呼ぶ璃緒によく似たーー‼
「っ…璃緒…‼」
視界が戻った俺の目に手足を伸ばしたまま浮かぶ璃緒が現れる。
「神代凌牙」
助けようと駆け寄ろうとする俺の耳にあのアビスの声が聞こえる。
同時に俺の前に阻むようにして男が現れた。
「これより本当の試練が始まる。我が名はアビス。今こそお前の力が試される」
「テメェ…‼」
「アビス・スプラッシュの効果発動‼ ORUを1つ使い、攻撃力を倍にする‼」
No.73 激瀧神アビス・スプラッシュ 2400→4800
「なんだと…‼」
「ゆけ、アビス・スプラッシュ‼ シャーク・カイゼルに攻撃‼」
「ぐっ…あああ‼」
シャーク LP1600→600
「我はこれでターンエンド‼」
アビス LP3600
手札 2
モンスター 1
No.73 激瀧神アビス・スプラッシュ 攻撃
魔法・罠 0
「我に降伏しろ‼」
璃緒によく似た少女を神に人質にとらせたベクターはシャークに向けて叫ぶ。
「さもなくば、お前の妹は海の泡となるだろう‼」
「ベクター…‼」
もし俺が介入できるのなら今すぐ介入したいが…
そうやってやきもきしていると、馬の嘶きが聞こえてくる。
「…来たか」
そちらに視線をやると、そこにはペガサスに乗ったドルべがいた。
「何を驚く友よ‼ 君の危機に私が何もしないと思ったのか‼」
私の眼前で起こっている出来事に未だに理解が追いついていない。
私によく似た誰かが凌牙を助けるべくペガサスを駆り、空を飛んでいる。
…私は『かつて人間で、神代凌牙の友だった』ということだというのか。
「………」
まさか、と思ってはいた。
自分がかつて人間であったかもしれないとも。
しかし、だとするならば…知る必要がある。
私はどうしてバリアンの戦士になったのか。
人間の私に何が起こったのか。
「さあ、選べ‼ 国を選ぶのか、妹を選ぶのかァ‼」
「邪の呪印を解くには、聖なる代償で神を浄化するしかない」
ベクターの言葉に凌牙の妹が突然神の掌に立ち上がる。
「璃緒、お前何を…‼」
「お兄様、私の魂がアビスを浄化するわ」
そう言うと渦を巻いている海へと躊躇うことなく飛び降りた。
妹が海へと姿を消すと、海が光を放ち、そこから何かが現れる。
あの姿から放たれる力の気配は…
「遺跡のナンバーズ…⁉」
2体いたというのか。
いや、それよりも…これまでの流れから、私がそうであったように、我々バリアン七皇と遺跡にはそれぞれ因縁めいた繋がりがある。
そして、この遺跡が凌牙とその妹を試練の相手に選んだということは…まさか‼
「2人が…ナッシュとメラグ…⁉」
だというのか…⁉
いかがでしたでしょうか。
次回、完結。
お楽しみに。
それでは。