ベクター?誰それ、俺真月   作:野球男

90 / 161
こんにちは。
シャークvsアビス 3となっています。

非公認は残念ながら都合が合わなかったので、別の大会に先日の【ジャンクエクシーズ】を少しいじって参加してきました。
結果は10戦4勝6敗。まあまあ健闘できたんじゃないですかね?
この小説を読んでいる人に会ってびっくりしました。

それでは、どうぞ。


第90話

「俺のターン、ドロー‼」

 

よし、デュランダルのいきなりのダイレクトアタックにやられたがここから巻き返す‼

「鰤っ子姫を召喚し、効果発動‼ このカードを除外し、デッキからシャーク・サッカーを特殊召喚‼」

俺のフィールドにいた小魚がアビスにウィンクすると姿を消し、入れ替わるようにして先程のコバンザメが現れる。

「そして、地獄の暴走召喚を発動‼」

「…我はデュランダルを選択する。デッキからの特殊召喚は無しだ」

「俺はデッキと墓地からシャーク・サッカーを特殊召喚する‼ こい、シャーク・サッカー‼」

 

そう宣言するや墓地とデッキから同じコバンザメが2体現れた。

これでレベル3が3体。さっそく使わせてもらうぞ、真月‼

「3体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼エクシーズ召喚‼ 現れろ、牙鮫帝シャーク・カイゼル‼」

 

牙鮫帝シャーク・カイゼル

★3 水属性 魚族

ATK 1800

DFE 2000

レベル3モンスター×3体以上(最大5体まで)

1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる

このカードにシャークカウンターを1つ置く

また、このカードが戦闘を行うダメージステップの間、このカードの攻撃力はこのカードに乗っているシャークカウンターの数×1000ポイントアップする

 

3体のシャーク・サッカーが球体となりエクシーズ召喚による爆発が起こると、巨大な牙を隠そうともしない口をもった青いサメが現れた。

頭の上にはまるで疑似餌のようなサイズの顔がある。

「シャーク・カイゼルの効果発動‼ ORUを1つ取り除き、シャークカウンターを1つ置く‼」

 

シャークカウンター 0→1

 

周囲を回るユニットの1つがシャーク・カイゼルの口へと飛び込むと青い闘志の炎のようなものが一瞬あがった。

「マジック・プランターを発動‼ リビングデッドの呼び声を墓地に送り、2枚ドローする‼ いけ、シャーク・カイゼル‼ デュランダルに攻撃‼」

「血迷ったか。攻撃力が足りぬ」

 

「そいつはどうだろうな?」

 

牙鮫帝シャーク・カイゼル 1800→2800

 

「シャーク・カイゼルはダメージステップの間シャークカウンターの分だけ攻撃力があがる‼ やれ‼」

「くっ…」

 

アビス LP4000→3600

 

シャーク・カイゼルが大口を開くとデュランダルを振り上げていた人型のモンスターに食らいついた。

飲み込まれるとデュランダルが地面に落ち、砕け散る。

 

 

 

「出たぞ、ゴルゴンだ‼」

俺の乗る船を先頭にした一団の前に件のゴルゴンが現れる。

赤と青の目をこちらに爛々と向け、紫の尾をグネグネとさせてこちらに攻撃をしようとウズウズしている。

 

「今だ‼」

「うおおおおおおおお‼」

 

俺の号令に兵士達が一斉に油壺をゴルゴンに向け、投げた。

油壺は放物線を描き、ゴルゴンに当たると砕け散り、瞬く間に油まみれになる。

そして、入れ替わるようにして松明が投げつけられるとゴルゴンは一瞬で燃え上がり悲鳴のような叫び声と共に爆発し、消え去った。

「いくぞ‼」

 

 

 

「何を試しているのか知らねぇが…」

俺の右目と左目でバラバラに映る景色をどちらも見ながらアビスに向けて言う。

 

右目ではアビスとのデュエルの景色。

左目ではよくわからねぇ戦い。

 

どちらか片目を閉じれば世界が見えなくなるというのはラッキーだ。

片目を閉じればそちらの世界の音は消える。

両目・両耳で違うことをチラチラとやられたんじゃ、苛立って仕方ねぇ。

「俺は負けるつもりはねぇ‼ 1枚伏せてターンエンド‼」

 

シャーク LP1600

手札 2

モンスター 1

牙鮫帝シャーク・カイゼル(シャークカウンター 1) 攻撃

魔法・罠 1

⁇?

 

「我のターン、ドロー‼ 我は手札の瀑征竜-タイダルの効果を発動する‼」

 

瀑征竜-タイダル(制限カード)

☆7 水属性 ドラゴン族

ATK 2600

DFE 2000

自分の手札・墓地からこのカード以外のドラゴン族または水属性のモンスターを合計2体除外して発動できる

このカードを手札・墓地から特殊召喚する

特殊召喚したこのカードは相手のエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る

また、このカードと水属性モンスター1体を手札から墓地へ捨てる事で、デッキからモンスター1体を墓地へ送る

このカードが除外された場合、デッキからドラゴン族・水属性モンスター1体を手札に加える事ができる

「瀑征竜−タイダル」の効果は1ターンに1度しか使用できない

 

「我はタイダルとイマイルカを墓地に送り、デッキからスクリーチを墓地に送る‼ リバースカードオープン‼ 強化蘇生‼」

 

強化蘇生

永続罠

自分の墓地からレベル4以下のモンスター1体を選択して特殊召喚する

この効果で特殊召喚したモンスターのレベルは1つ上がり、攻撃力・守備力は100ポイントアップする

そのモンスターが破壊された時、このカードを破壊する

 

「選ぶモンスターはスクリーチ‼ 蘇れ‼」

 

スクリーチ

☆4 水属性 爬虫類族

ATK 1500

DFE 400

このカードが戦闘によって破壊された場合、デッキから水属性モンスター2体を墓地へ送る

 

アビスのフィールドにナマコのような口をしたなんとも表現し難いモンスターが現れた。

上の方に生えているものは、頭のようにも尻尾のようにも見える。

 

スクリーチ

☆4→5

1500→1600

 

「さらに死者蘇生を発動‼ 墓地のサイバー・シャークを特殊召喚する‼」

アビスのフィールドに再びレベル5が2体揃う。

来るのか…‼

 

「凌牙、お前の記憶を呼び覚ませ‼」

「くっ…‼」

閉じていた左目の景色が右目にも広がっていく。

同時にアビスの姿が遠退いていった。

 

 

 

「国王陛下‼ ゴルゴンを失い、ベクター軍は戦力を低下‼ もはや勝ちは見えたかと‼」

「ああ」

ゴルゴンに戦力の大半を頼っていたのか、それとも経験の浅い人間しかいなかったのか、ベクター軍は大きく弱体化し、攻勢に出た俺達を前に前線は崩れた。

 

一際大きな船が見える。

おそらく、あれがベクターの乗る船だろう。

 

「よし」

攻め込むぞーーそう言おうとした瞬間、目の前の船から何かが落ちた。

今のは一体…

 

「現れろ‼ 全知全能の神よ‼」

「何…⁉」

ベクターの声に俺は思わずそう呟く。

神だと…⁉

 

海からまばゆい光が放たれる。

その光が収まったかと思われた次の瞬間、海から何かが飛び出した。

 

 

 

「っ…⁉」

視界にデュエルの景色が映る。

今のは一体…

「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼エクシーズ召喚‼ 現れろ、No.73‼ カオスに落ちたる聖なる滴。その力を示し、混沌を浄化せよ‼ 激瀧神アビス・スプラッシュ‼」




いかがでしたでしょうか?

つまり
( *M*)<逃げられんぞぉ〜!
からの
( *M*)<ヒャッハー!
ということ。原始的かな?いいえ、世紀末です。

それでは。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。