デュエル開始前までとなっています。
漫画版ZEXALの新刊を今更ながら購入しました。
ランスロットいいなぁ…でも私的にカッコ良かったのはそれを貫いたシャークさんなんですけどねw
それでは、どうぞ。
「っ…」
閉じた瞼に射しこむ光を感じゆっくりと目を開く。
「ってて…あれ、俺は…」
たしか、遊馬達とナンバーズを探しに来て、遺跡の場所に着いてみれば嵐のど真ん中で…それから…
「そうだ、璃緒さん‼」
慌てて周囲を見渡すも、周囲に璃緒の姿はない。
はぐれてしまったのか…⁉
「…いや、まずは落ち着こう」
璃緒は何かに操られていた。
ベクターかと思っていたが、ここが遺跡なら、ベクターではなく遺跡の何か…例えば、遺跡のナンバーズの可能性もある。
どちらにしても、人質とするなら手荒な扱いは受けないはず。
「…よし、落ち着いた。ところで…」
ここは何処だ?
周囲は壁に阻まれており、なんとなく迷路を思わせる。
所々に水が流れており、空からは淡い光がゆらゆらとーーー
「…ゆらゆら?」
上へと視界を映すとまるで波のようにゆらゆらと揺れている。
…まさか
「ここは探していた遺跡なのか?」
俺と璃緒は流されるままにここへと辿り着いた…一応の説明はつく。
ーおいでー
「っ⁉」
また声が…⁉
…そういえば、落ちた時大男…というかシャークの姿を見たような…
「…ここにいても埒が明かない、か」
ともかく、ここから動き出すべきだ。
璃緒が人質となっているなら、助け出す必要性もあるし、もしかしたら遊馬達がいる可能性も高い。
ーおいでー
「…またか」
璃緒と真月が落ちた後、2人を追って飛び込んだ俺と遊馬はナンバーズの遺跡らしき所へと辿り着いた。
そのまま真月達を探すため、歩き出したわけだが…いつの間にか遊馬と逸れてしまったみたいだ。
どういうわけか霧が出始め、例の声もまた聞こえ始めている。
「…あれは?」
俺の視界に裏返しになったカードが1枚地面に落ちていた。
「これは璃緒の…‼」
近付き、手に取るとそこにはダイヤモンド・ダストと記されている。
…璃緒が俺への対策だとかで持っていたカードがこんなところに落ちている。
おそらく、璃緒のものだろう。
ーおいでー
「…俺を誘ってやがるのか?」
この声の主がどういうつもりかわからねぇが、遺跡のナンバーズだってんなら、璃緒と真月の居場所を知っているかもしれねぇ。
だったら
「乗ってやろうじゃねぇか…‼」
そう呟くと俺は声の聞こえるままに走り出した。
それまでの迷路のような姿が嘘のような一本道を走ると、長い階段が俺の目の前に現れる。
「この上か…‼」
一段目に足を乗せると、そのまま一段飛ばしで駆け上がる。
思ったよりも短い階段を駆け上がるとさらに高い位置に誰かの影が見える。
「お前が俺を呼んでいたのか‼」
そう叫ぶとそれに応えるかのように霧がゆっくりと晴れていく。
「何…⁉」
晴れたそこに立っていた姿に俺は思わず声を上げてしまった。
「璃緒…⁉」
そこには先程までの私服姿ではなく、白い薄地の服を着た璃緒が立っていた。
何故璃緒がここに…⁉
いかがでしたでしょうか?
次回デュエル開始。
ネコミミも出るよ!お楽しみに。
それでは。