ベクター?誰それ、俺真月   作:野球男

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こんにちは。
遊星vs真月 3となっています。

つい昨日、出先でカードが床に落ちているのを見かけました。
「このカードを精霊にでもして一本書いてみたら面白いかも」
そんなことを考えながら手に取り裏返すと手に入れたカードはなんと…‼

極神皇ロキ

(´・Д・)<………
それでは、どうぞ。


第82話

「なんだ、あのデッキ」

 

真月が遊星さんに渡したデッキから飛び出してきたガンマンのようなモンスター、そしてドボク・ザークを前に俺の口からそんな言葉が漏れた。

 

『クイック・シンクロン…といったか。中々使い勝手のよさそうなモンスターだ』

「それだけじゃありませんわ」

俺達の横でデュエルを見ていた妹シャークが口を挟む。

 

「どういうことだ?」

『遊馬、彼はあのデッキを先程真月から借りた。ということはつまり、彼はあのデッキを目にする機会は先程の一度のみということだ』

「‼」

そういえばさっき真月に渡された時、知っていたような感じじゃなかった。

遊星さんがどれだけ強い決闘者だったとしても、初めてのデッキ…それも、自分が組んだわけじゃないデッキを使うなんて無茶だ。

それなのに…

 

「既に使いこなし始めている。 …やはり、ただ者じゃないようですね」

 

 

 

「俺のターン‼」

 

負け惜しみっぽいが…実は、この展開はある程度見越していたりする。

まあ、流石にいきなりドボク・ザークが飛び出すとは思ってはいなかったが。

それにしても、既に使いこなし始めているとは…流石は不動遊星というべきだろうか。

そうでなくては面白くない。

「ドロー‼ …リバースカードオープン‼ 凡人の施し‼ 更に2枚ドローし、手札のアレキサンドライドラゴンを除外する‼」

 

カオスカウンター 3→4

 

「レスキュー・ラビットを召喚し、効果発動‼ レスキュー・ラビットを除外し、デッキから残ったアレキサンドライドラゴンを特殊召喚する‼」

 

カオスカウンター 4→5

 

俺のフィールドに2体のアレキサンドライドラゴンが特殊召喚される。

 

「………」

 

リバースカードの発動はない。

…誘いをかけている、か?

今の俺の手札に除去手段はない。

幸い、まだライフに余裕はある。ならここは、仕掛ける‼

 

「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼エクシーズ召喚‼ 来い、輝光子パラディオス‼」

俺のフィールドにいた2体のモンスターが開かれた渦へと飛び込むと、爆発が起きる。

そのままあがる爆煙が唐突に吹き散らされると1人の騎士が現れた。

 

「………」

 

まだ無い。

となると、あのリバースカードはトラップなら絞られる。

…ともかく、今は攻める‼

 

「パラディオスの効果発動‼ ORUを1つ使い、ドボク・ザークの効果を無効にし攻撃力を0にする‼」

「何…⁉」

 

重機王ドボク・ザーク 3200→0

 

パラディオスの剣から光が放たれると、ドボク・ザークは動作不良を起こしたのか嫌な音を立てた。

「いけ、パラディオス‼ ドボク・ザークに攻撃‼」

「リバースカードオープン‼ 強制終了‼ ドボク・ザークをリリースし、バトルを終了する‼」

 

踏み込んだパラディオスの一線が振るわれる寸前でドボク・ザークが姿を消し、空振りに終わった。

パラディオスは剣を振るうと跳躍し俺のフィールドに戻ってくる。

 

…強制終了だったか。

まあ、あのデッキにトラップは少ない。

それを使わせたこと。それに加え、ORUを2つ持っていたドボク・ザークがいなくなったこと。

とりあえずは良しとするべきだろう。

「1枚伏せてターンエンド‼」

 

真月 LP2400

手札 3

モンスター 1

輝光子パラディオス 攻撃

魔法・罠 2

混沌空間(カオスカウンター 5)

⁇?

 

「俺のターン、ドロー‼ よし、ジャンク・シンクロンを召喚‼」

 

ジャンク・シンクロン

チューナー

☆3 闇属性 戦士族

ATK 1300

DFE 500

このカードが召喚に成功した時、自分の墓地のレベル2以下のモンスター1体を選択して表側守備表示で特殊召喚できる

この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される

 

「効果により、墓地のスピード・ウォリアーを特殊召喚する‼ 来い、スピード・ウォリアー‼」

 

スピード・ウォリアー

☆2 風属性 戦士族

ATK 900

DFE 400

このカードの召喚に成功したターンのバトルフェイズ時にのみ発動する事ができる

このカードの元々の攻撃力はバトルフェイズ終了時まで倍になる

 

「さらに墓地のボルト・ヘッジホッグの効果発動‼」

 

ボルト・ヘッジホッグ

☆2 地属性 機械族

ATK 800

DFE 800

自分のメインフェイズ時、このカードが墓地に存在し、自分フィールド上にチューナーが存在する場合、このカードを墓地から特殊召喚できる

この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールド上から離れた場合ゲームから除外される

 

「ボルト・ヘッジホッグを特殊召喚‼」

…これで、遊星のフィールドにはレベル2が2体。

さて、一体何が来る?

 

「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼エクシーズ召喚‼ 来い、シャインエルフ‼」

 

シャインエルフ

★2 風属性 魔法使い族

ATK 1600

DFE 1000

レベル2モンスター×2

相手がモンスターの召喚・特殊召喚に成功した時、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる

そのモンスターの攻撃力は500ポイントダウンする

 

遊星のフィールドに爆発と共に白い騎士甲冑を着た金髪の耳の尖った騎士が現れた。

地面に突き刺した剣を引き抜くと油断なく構える。

 

「ターンエンド‼」

 

遊星 LP4000

手札 2

モンスター 2

シャインエルフ 攻撃

ジャンク・シンクロン 攻撃

魔法・罠 1

強制終了

 

…なるほど。

召喚すれば、シャインエルフの効果で攻撃力ダウン。

攻撃力500ダウンは地味に嫌らしい。

そして攻めれば、ジャンク・シンクロンをリリースしてバトル終了。

 

自分で組んでおいてなんだが、やりにくいことこの上ないな。

さて、どうしたものか…




いかがでしたでしょうか?

チューナーとそれ以外、レベル合計は5。なのにジャンク・ウォリアーがシンクロできない不具合。
こんなんじゃ満足できねぇぜ…

それでは。

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