ベクター?誰それ、俺真月   作:野球男

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こんにちは。
真月vs瑠那 3となっております。

アメリカ版ゴジラが楽しみです。
面白ければよし。派手に転けたら日本版ゴジラやってくれるかもなのでそれはそれでよし。
どっちに転んでも私は一向に構わんッ!
それでは、どうぞ。


第76話

「私のターン、ドロー‼」

 

ドローしたカードを見るなり、瑠那の口元の笑みが深まった。

「セイクリッド・プレアデスの効果…困ったわね。私が何を召喚しても、必ず手札に戻ってしまう。どうしたものかしらね?」

瑠那はちっとも困った調子を見せずにそう言う。

何だ? 何を引いた?

 

「手札から薔薇の刻印を発動するわ」

 

薔薇の刻印

装備魔法

自分の墓地の植物族モンスター1体をゲームから除外して発動できる

このカードを装備した相手モンスター1体のコントロールを得る

自分のエンドフェイズ時、装備モンスターのコントロールを相手に移す

自分のスタンバイフェイズ時、装備モンスターのコントロールを得る

 

「墓地のジェリービーンズマンを除外して、セイクリッド・プレアデスのコントロールを貰うわ‼ さあ、どうする?」

「どうするもなにも…‼」

 

俺のライフは残り950。

プレアデスを奪われれば、カウストかリバースカードを手札に戻され、最悪の場合俺のライフは尽きる。

なら‼

「チェーンしてプレアデスの効果発動‼ ORUを1つ取り除き、プレアデスをエクストラデッキに戻す‼」

せっかく召喚したが、利用されるくらいならこうするしかない。

 

「対象を失った薔薇の刻印は不発になるわ。でも、零君? これで貴方のフィールドに残ったのはカウスト1体だけね?」

「………」

一応防御用のリバースカードがあるとはいえ、たしかにフィールドはカウスト1体のみ。

残りのライフから考えても到底安心できるとはいえないだろう。

 

「死の花−ネクロ・フルールを召喚‼」

 

死の花−ネクロ・フルール

☆1 闇属性 植物族

ATK 0

DFE 0

このカードがカードの効果によって破壊され墓地へ送られた場合、

自分のデッキから「時花の魔女-フルール・ド・ソルシエール」1体を特殊召喚する事ができる

 

「ブラック・ガーデンの効果を受けるわ。攻撃力は0だから、ローズ・トークンだけ特殊召喚ね」

たしか、ネクロ・フルールは破壊され墓地へ送らなければならないカード…一体何を企んでいる?

 

「フレグランス・ストームを発動‼」

 

フレグランス・ストーム

通常魔法

フィールド上に表側表示で存在する植物族モンスター1体を破壊し、自分のデッキからカードを1枚ドローする

さらに、この効果でドローしたカードが植物族モンスターだった場合、そのカードをお互いに確認し自分はカードをもう1枚ドローする事ができる

 

「私はネクロ・フルールを選択するわ‼」

そう宣言するとネクロ・フルールはフィールドから消え去った。

この手があったか…‼

 

「ドロー‼ ドローカードはコピー・プラント。もう1枚ドローするわ。ドロー‼そして、ネクロ・フルールの効果により来なさい‼ 時花の魔女−フルール・ド・ソルシエール‼」

 

時花の魔女−フルール・ド・ソルシエール

☆8 闇属性 魔法使い族

ATK 2900

DFE 0

このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、相手の墓地に存在するモンスター1体を選択して発動する

選択したモンスターを自分フィールド上に特殊召喚する

この効果で特殊召喚したモンスターは相手プレイヤーに直接攻撃する事はできず、このターンのエンドフェイズ時に破壊される

「時花の魔女-フルール・ド・ソルシエール」の効果は1ターンに1度しか使用できない

 

フィールドに視界を塞ぐ程の花びらが吹き荒れ、片腕で目元を覆う。

その花びらが唐突に吹き飛ぶとそこには片手に花の咲いた杖を握った魔女が立っていた。

隠そうとするように流れる髪の向こうに白い肌と整った顔立ちが見える。

 

「フルール・ド・ソルシエールも当然ブラック・ガーデンの効果を受けるわ」

 

時花の魔女−フルール・ド・ソルシエール 2900→1450

 

「フルール・ド・ソルシエールの効果発動‼ 零君の墓地のセイクリッド・グレディをもらうわ」

フルール・ド・ソルシエールが杖を振るい、俺の墓地からグレディが飛び出した。

 

「さあ、零君。覚悟はできたかしら? フルール・ド・ソルシエールでローズ・トークンに攻撃‼」

「できてないし、するつもりもない‼ リバースカードオープン‼スピリットバリア‼」

 

スピリットバリア

永続罠

自分フィールド上にモンスターが存在する限り、このカードのコントローラーへの戦闘ダメージは0になる

 

ローズ・トークンが破壊され、衝撃が襲う直前で張られたバリアが俺を守った。

「さあ、どうする? フェニキシアン・クラスター・アマリリスの効果を使っても俺のライフはまだ残る」

「…フフフ、足掻くわね? 零君。いいわ、もっと足掻いてみせて」

そう言った瑠那の言葉と共に戦いの姿勢を解いた。

…ひとまず、首の皮1枚繋がった。

 

「二重召喚を発動するわ‼」

 

二重召喚

通常魔法

このターン自分は通常召喚を2回まで行う事ができる

 

「そして、コピー・プラントを召喚」

 

コピー・プラント

☆1 風属性 植物族

ATK 0

DFE 0

1ターンに1度、このカード以外のフィールド上の植物族モンスター1体を選択して発動できる

このカードのレベルはエンドフェイズ時まで、選択したモンスターと同じレベルになる

 

瑠那のフィールドに石畳を突き破り根が絡み合ったかのようなモンスターが現れた。

「コピー・プラントの効果発動‼ フェニキシアン・クラスター・アマリリスを選択‼ 同じレベルになるわ‼」

 

コピー・プラント ☆1→8

 

「さて、それじゃあ遺跡のナンバーズらしく、ナンバーズを召喚しようかしら」

ナンバーズ…‼

レベル8が2…いや、3体か?

 

「3体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼エクシーズ召喚‼ 来なさい、No.87 雪月花美神クイーン・オブ・ナイツ‼」




いかがでしたでしょうか?

ちなみに昭和ゴジラ結構好きです。
人間の知恵を物ともしないゴジラさんコワイ!
いやまあ、1番怖いのはオキシジェン・デストロイヤーでしたが。
それでは。

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