ベクター?誰それ、俺真月   作:野球男

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こんにちは。
遊星vs璃緒 3となっています。
部屋の掃除をしていたら、近所の兄ちゃんから貰った∀のサントラを発見。
ガンダムなのにジブリっぽさがある∀のBGMはいいですね。
私のお気に入りは「軍靴の記憶」
明るくノリがいいのに軍靴という重たいイメージのあるタイトルが気に入っています。

それでは、どうぞ。


第68話

「俺のターン、ドロー‼」

 

…ドローカードは2枚目のスクラップ・ゴーレム。

相手のメロウガイストは破壊した時にデッキに戻す効果をもったモンスター。

破壊できるうちに破壊しておきたい。

俺の手札には回収したスクラップ・シャークがある。

ファクトリーの効果も合わせれば攻撃力は2300。メロウガイストを倒せるには充分な攻撃力だ。

だが、スクラップ・シャークには自壊効果がある。

彼女のフィールドにはリバースカードがある。

確実に効果を発動できた先程と違い、どうなるかわからない以上迂闊な召喚はできないだろう。

 

「ワン・フォー・ワンを発動‼」

 

ワン・フォー・ワン(制限カード)

通常魔法

手札からモンスター1体を墓地へ送って発動できる

手札・デッキからレベル1モンスター1体を特殊召喚する

 

「手札のスクラップ・シャークを墓地に送り、スクラップ・サーチャーを特殊召喚‼」

 

スクラップ・サーチャー

☆1 地属性 鳥獣族

ATK 100

DFE 300

このカードが墓地に存在し、自分フィールド上に存在する

「スクラップ・サーチャー」以外の「スクラップ」と名のついたモンスターが破壊され、墓地へ送られた時、このカードを墓地から特殊召喚する事ができる

このカードが特殊召喚に成功した時、「スクラップ」と名のついたモンスター以外の自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターを全て破壊する

 

俺のフィールドに鳥…というには随分とメカメカしいモンスターが現れた。

身体に取り付けられたライトをあちこちに動かし、何かを探すような動きをする。

「更にスクラップ・サーチャーをリリースし、スクラップ・ゴーレムをアドバンス召喚‼」

「またスクラップ・ゴーレムが…‼」

「スクラップ・ゴーレムの効果により、墓地のスクラップ・ビーストを特殊召喚する‼ 蘇れ、スクラップ・ビースト‼」

スクラップ・ゴーレムが冷蔵部分の蓋を開けると、そこからスクラップ・ビーストが飛び出した。

 

「スクラップ・ファクトリーの効果により攻守が200ポイントアップする‼」

 

スクラップ・ゴーレム

2300→2500

1400→1600

 

スクラップ・ビースト

1600→1800

1300→1500

 

「いけ、スクラップ・ゴーレム‼」

「うっ…‼」

 

璃緒 LP1000→600

 

「スクラップ・ビーストでダイレクトアタック‼」

「そっちはさせないわ‼ リバースカードオープン‼バブル・ブリンガー‼」

 

バブル・ブリンガー

永続罠

このカードがフィールド上に存在する限り、レベル4以上のモンスターは直接攻撃できない

自分のターンにフィールド上に表側表示で存在するこのカードを墓地へ送る事で、自分の墓地の水属性・レベル3以下の同名モンスター2体を選択して特殊召喚する

この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される

 

フィールドを挟むようにして泡が噴き出し、スクラップ・ビーストの攻撃を阻んだ。

スクラップ・ビーストが前足で泡を振り払うも、無くなった場所から泡が噴き出す。

 

攻撃を阻まれたか…

「ターンエンド‼」

 

遊星 LP2900

手札 1

モンスター 2

スクラップ・ゴーレム 攻撃

スクラップ・ビースト 攻撃

魔法・罠 2

スクラップ・ファクトリー

くず鉄のかかし(セット)

 

「…私のターン、ドロー‼」

ドローしたカードを見ると少し苦い顔をした。

…目当てのカードをドローできなかったのか?

 

「バブル・ブリンガーの効果を発動‼ このカードを墓地に送り、蘇りなさい‼ 否定ペンギン‼」

相手のフィールドに2体のペンギンが並ぶ。

レベルは2体共にレベル3。

だが、俺のリバースはくず鉄のかかしがある。

 

「ナイト・ショットを発動‼ 貴方のリバースカードを破壊するわ‼ 消えなさい‼」

「何…っ‼」

 

相手のカードから飛び出した弾丸が一直線にくず鉄のかかしを貫いた。

これで攻撃を止めることはできない…‼

 

「すー…はぁ…」

唐突に、相手が深呼吸を始める。

一度顔を伏せ、こちらを一直線に見つめる。

あの目は…何かを決意していた…?

 

「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼ エクシーズ召喚‼」

 

ペンギン2体が球体になり、空に開いた穴へと飛び込んでいった。

程なくして、爆発が起こると、巨大な眼球のようなモンスターが現れた。

同時に、彼女の手の甲に青い数字が浮かび上がり、俺の痣のあった箇所が再び熱を持ち始める。

何が来る…⁉

 

「来なさい、No.17 リバイス・ドラゴン‼」




いかがでしたでしょうか?
リバイス・ドラゴンの経緯については次回明かしますのでお楽しみに。
それでは。

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