ベクター?誰それ、俺真月   作:野球男

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こんにちは
今回はデュエルを行います
…魅せるデュエルが中々出来ない
それではどうぞ

通信etc→[]
アストラル→『』


第6話

 何処だ…‼何処にある‼

「あった‼」

 と手分けして探していた遊馬が声を上げ見に行くと遊馬がスケッチブックを開いていた

「これか…‼」

 と見た絵には璃緒が書き込まれていた。

 たしかにこの絵だけには他の絵と違って生きているというか…奇妙な力を感じる。

 しかし一体どうやって璃緒を絵の中から引っ張り出せば…

 そう考えながら絵に触れると絵が光を放った。

「なんだ…⁉」

 と遊馬が目を覆い光が消えると真月の姿が消えていた。

「真月…⁉」

[どうした‼遊馬‼]

「真月が消えちまった」

[消えた…⁉]

『遊馬、この絵にはバリアンの力が込められている。おそらく彼は』

「まさか、絵の中に…⁉」

 

「っだぁ⁉」

 と俺を浮遊感が襲うとそのまま硬い石で組まれた床の上に落とされた。

「ってて…ここは…?」

 何処だ?

 俺は遊馬と漫研部の部室でスケッチブックを見つけて璃緒の描かれている紙に触れたら急に光って…

「まさか…俺も落ちたのか⁉」

 そう考えれば部室から景色が変わったことの説明もつくが…って、あそこにいるのは

「璃緒‼」

 そこには牢獄の中で横たわる璃緒の姿があった。

 クソッ、この牢はめ殺しされてる。

「まさかこの世界に入り込んでくるとは…予想外でしたよ。真月君」

 そう言った声が聞こえると目の前で何かが蠢きやがて有賀を形作った。

「有賀…‼何故ここに」

「私は外の世界にいる私とは似て非なる存在。外の私はこの世界の創造主、私はこの世界に産み落とされたこの世界の管理者です。しかし…ここには創造主の定めた通りならば彼女を落とした時点で誰も入ることができないはず…真月君、貴方は何者ですか?」

「…俺はただの決闘者さ。それよりも管理者だって言うなら璃緒を牢から出し俺達を外に解放しろ」

「出来なくはないですが…ダメです。そう創造主が決めて私を作りましたから」

「ならデュエルだ。勝ったら璃緒と俺を解放してもらう‼」

「いいでしょう」

「「デュエルディスク、セット‼Dゲイザー、セット‼」」

 

 ARビジョン リンク完了

 

「「デュエル‼」」

 

 真月 LP4000

 有賀 LP4000

 

「俺の先攻‼ドロー‼セイクリッド・ソンブレスを召喚‼」

 

 セイクリッド・ソンブレス

 ☆4 光属性 天使族

 ATK 1550

 DFE 1600

 自分の墓地のセイクリッドと名のついたモンスター1体をゲームから除外する事で自分の墓地のセイクリッドと名のついたモンスター1体を選択して手札に加える

 セイクリッド・ソンブレスのこの効果は1ターンに1度しか使用できない

 また、この効果を適用したターンのメインフェイズ時に1度だけ発動できる

 セイクリッドと名のついたモンスター1体を召喚する

 このカードが墓地へ送られたターンに1度だけセイクリッドと名のついたモンスターを召喚する場合に必要なリリースを1体少なくする事ができる

 

 まずはこれで様子見だ。

「ターンエンド‼」

 

 真月 LP4000

 手札 5

 モンスター 1

 セイクリッド・ソンブレス 攻撃

 魔法・罠0

 

「私のターン‼ドロー‼聖騎士モルドレッドを召喚‼」

 

 聖騎士モルドレッド

 ☆4 光属性 戦士族

 ATK 1700

 DFE 1000

 このカードはフィールド上に表側表示で存在する限り通常モンスターとして扱う

 このカードが聖剣と名のついた装備魔法カードを装備している限りこのカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る

 ・このカードはレベルが1つ上がり闇属性になる

 また1ターンに1度、自分フィールド上にこのカード以外のモンスターが存在しない場合に発動できる

 デッキから「聖騎士モルドレッド」以外の聖騎士と名のついたモンスター1体を表側守備表示で特殊召喚し自分フィールド上の装備魔法カード1枚を選んで破壊する

 

「更に聖剣ガラティーンをモルドレッドに装備‼」

 

 聖剣ガラティーン

 装備魔法

 戦士族モンスターにのみ装備可能

 装備モンスターの攻撃力は1000ポイントアップし自分のスタンバイフェイズ毎に200ポイントダウンする

 フィールド上に表側表示で存在するこのカードが破壊され墓地へ送られた場合自分フィールド上の聖騎士と名のついた戦士族モンスター1体を選択してこのカードを装備できる

 聖剣ガラティーンのこの効果は1ターンに1度しか使用できない

 また聖剣ガラティーンは自分フィールド上に1枚しか表側表示で存在できない

 

「これによりモルドレッドはレベルが1つ上がり攻撃力1000ポイントアップ‼」

 

 モルドレッド ☆4→5

 1700→2700

 

「いけ‼モルドレッド‼セイクリッド・ソンブレスに攻撃‼」

「…ッ‼」

 

 真月 LP4000→2850

 

「モルドレッドの効果発動‼デッキから魔聖騎士ランスロットを特殊召喚しガラティーンを破壊する‼来い‼ランスロット‼」

 

 魔聖騎士ランスロット

 ☆5 闇属性 戦士族

 ATK 2000

 DFE 800

 自分フィールド上に表側表示で存在する光属性の通常モンスター1体を墓地へ送って発動できる

 このカードを手札または墓地から特殊召喚する

 また、自分フィールド上の聖騎士と名のついたモンスター1体をリリースして発動できる

 デッキから聖剣と名のついたカード1枚を手札に加える

 魔聖騎士ランスロットのこの効果は1ターンに1度しか使用できない

 また魔聖騎士ランスロットは自分フィールド上に1体しか表側表示で存在できない

 

「そして墓地のガラティーンの効果により再びモルドレッドに装備する‼2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼エクシーズ召喚‼現れろ‼発条装攻ゼンマイオー‼」

 

 発条装攻ゼンマイオー

 ★5 風属性 機械族

 ATK 2600

 DFE 1900

 レベル5モンスター×2

 1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、フィールド上にセットされたカード2枚を選択して発動できる

選択したカードを破壊する

 

「ターンエンド‼」

 

 有賀 LP4000

 手札 4

 モンスター 1

 発条装攻ゼンマイオー 攻撃

 魔法・罠0

 

「俺のターン‼ドロー‼よし、セイクリッド・グレディを召喚‼」

 

 セイクリッド・グレディ

 ☆4 光属性 魔法使い族

 ATK 1600

 DFE 1400

 このカードが召喚に成功した時、手札からレベル4のセイクリッドと名のついたモンスター1体を特殊召喚できる

 

「グレディの効果により2体目のセイクリッド・ソンブレスを特殊召喚‼2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼エクシーズ召喚‼来い‼セイクリッド・ビーハイブ」

 

 セイクリッド・ビーハイブ

 ★4 光属性 機械族

 ATK 2400

 DFE 800

 セイクリッドと名のついたレベル4モンスター×2

 1ターンに1度、自分フィールド上のセイクリッドと名のついた

 モンスターが戦闘を行うダメージステップ時にこのカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる

 そのモンスターの攻撃力はエンドフェイズ時まで1000ポイントアップする

 この効果は相手ターンでも発動できる

 

「だがそのモンスターでは攻撃力が200ポイント程足りませんね」

「それはどうだろうな‼いけ‼ビーハイブ‼ゼンマイオーに攻撃‼この瞬間ビーハイブの効果発動‼ORUを1つ使いエンドフェイズまで攻撃力を1000ポイントアップする‼」

 

 セイクリッド・ビーハイブ

 2400→3400

 

「うぐっ‼」

 

 有賀 LP4000→3200

 

「よし‼ターンエンド‼」

 

 真月 LP2850

 手札 4

 モンスター 1

 セイクリッド・ビーハイブ 攻撃

 魔法・罠 0

 

「くっ…私のターン‼ドロー‼…フッフッフッフッ」

 なんだ?あの笑いは。何をドローしたんだ?

「私が何をドローしたのか知りたそうな顔ですね…いいでしょう、教えてあげましょう‼私がドローしたのはこれだ‼レスキューラビットを召喚‼」

 レスキューラビットだと‼

 

 レスキューラビット(準制限カード)

 ☆4 地属性 獣族

 ATK 300

 DFE 100

 このカードはデッキから特殊召喚する事はできない

 自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードをゲームから除外して発動する

 自分のデッキからレベル4以下の同名通常モンスター2体を特殊召喚する

 この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズ時に破壊される

 レスキューラビットの効果は1ターンに1度しか使用できない

 

「レスキューラビットの効果によりデッキから2体の聖騎士アルトリウスを特殊召喚‼」

 2体のレベル4…来る‼

「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼エクシーズ召喚‼現れろ‼CHキング・アーサー‼」

 来たか…キング・アーサー‼

「いけ‼キング・アーサー‼セイクリッド・ビーハイブに攻撃‼」

「ビーハイブの効果発動‼ORUを1つ使い攻撃力を1000ポイントアップ‼返り討ちだ‼」

「くっ…‼」

 

 有賀 LP3200→2200

 

「だがこれでセイクリッド・ビーハイブにORUは無くなった‼そしてキング・アーサーの効果発動‼」

 

 キング・アーサー 2400→2900

 真月 LP2850→2350

 

 なるほど、ライフを犠牲にビーハイブのORUを削りにきたか…

「キング・アーサーの効果には穴がある‼戦闘破壊が出来ないなら効果破壊するまでだ‼」

「できるのならどうぞ。死者への手向けを発動‼」

 

 死者への手向け

 通常魔法

 手札を1枚捨てフィールド上に存在するモンスター体を選択して発動する

 選択したモンスターを破壊する

 

「セイクリッド・ビーハイブを破壊‼ターンエンド‼」

 

 有賀 LP2200

 手札 3

 モンスター 1

 CHキング・アーサー 攻撃

 魔法・罠 0

 

「俺のターン‼」

 さて、とは言ったもののこのデッキに効果破壊出来るカードは少ない

 …とりあえずドローしてから決めるか。

「ドロー‼…よし、相手フィールドにのみモンスターがいる時太陽風帆船を特殊召喚‼」

 

 太陽風帆船

 ☆5 光属性 機械族

 ATK 800(400)

 DFE 2400 (1200)

 自分フィールド上にモンスターが存在しない場合このカードは手札から特殊召喚できる

 この方法で特殊召喚したこのカードの元々の攻撃力・守備力は半分になる

 また自分のスタンバイフェイズ毎にこのカードのレベルを1つ上げる

 太陽風帆船はフィールド上に1体しか表側表示で存在できない

 

「更にセイクリッド・カウストを召喚‼カウストの効果によりカウスト自身のレベルを1つあげる‼」

 

 セイクリッド・カウスト ☆4→5

 

「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼エクシーズ召喚‼現れろ‼始祖の守護者ティラス‼」

 

 始祖の守護者ティラス

 ★5 光属性 天使族

 ATK 2600

 DFE 1200

 レベル5モンスター×2

 このカードの効果はこのカードのエクシーズ素材がなければ適用されない

 このカードはカードの効果では破壊されない

 このカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時相手フィールド上に存在するカード1枚を選択して破壊する

 自分のエンドフェイズ毎にこのカードのエクシーズ素材を1つ取り除く

 

「バトル‼ティラスでキング・アーサーに攻撃‼」

「血迷いましたか?攻撃力が足りませんよ」

「血迷ってなんかいないさ‼禁じられた聖槍をキング・アーサーを対象に発動‼」

 

 禁じられた聖槍

 速攻魔法

 フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる

 エンドフェイズ時まで、選択したモンスターの攻撃力は800ポイントダウンしこのカード以外の魔法・罠カードの効果を受けない

 

「この効果でキング・アーサーの攻撃力は2100にダウン‼いけ‼ティラス‼」

「ぐあっ‼」

 

 有賀 LP2200→1700

 

「しかしキング・アーサーはORUを1つ使い破壊を免れ、500のダメージを与える‼」

 

 キング・アーサー 2100→2600

 真月 LP2350→1850

 

「だがティラスの効果発動‼キング・アーサーを破壊する‼消えろ‼キング・アーサー‼」

「何⁉」

 よし、これでキング・アーサーを墓地に送れた。

 これで戦局も少しは楽になるだろう。

「カードを1枚伏せてターンエンド‼ティラスの効果によりORUを墓地に送る」

 

 真月 LP1850

 手札 1

 モンスター 1

 始祖の守護者ティラス 攻撃

 魔法・罠 1

 ⁇?

 

「私のターン‼ドロー‼キング・アーサーを破壊できてホッとしているところ申し訳ないですが…死者蘇生を発動‼」

 

 死者蘇生

 通常魔法(制限カード)

 自分または相手の墓地のモンスター1体を選択して発動できる

 選択したモンスターを自分フィールド上に特殊召喚する

 

「これによりキング・アーサーを特殊召喚‼」

「だがキング・アーサーにORUはない‼効果はもう使えない‼」

「ええ、キング・アーサーはね…」

 まさか…引いたのか⁉

「RUMーバリアンズ・フォースを発動‼私はキング・アーサーでオーバーレイネットワークを再構築‼カオス・エクシーズ・チェンジ‼現れろ‼CX CHレジェンド・アーサー‼」

 

 CX CHレジェンド・アーサー

 ★5 地属性 戦士族

 ATK 3000

 DFE 2400

 レベル5モンスター×3

 このカードは1ターンに1度だけ戦闘では破壊されない

 また、このカードがCHキング・アーサーをエクシーズ素材としている場合以下の効果を得る

 ・このカードが戦闘によってモンスターを破壊し墓地へ送った時、

 このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる

 破壊したモンスターをゲームから除外しその元々の攻撃力分のダメージを相手ライフに与える

 

「バリアンズ・フォースの効果でティラスのORUを1つ貰う‼いけ‼レジェンド・アーサー‼始祖の守護者ティラスに攻撃‼」

「リバースカードオープン‼ダメージ・ダイエット‼」

 

 ダメージ・ダイエット

 通常罠

 このターン自分が受ける全てのダメージは半分になる

 また墓地に存在するこのカードをゲームから除外する事でそのターン自分が受ける効果ダメージは半分になる

 

 真月 LP1850→1650

 

「さらにレジェンド・アーサーの効果発動‼CORUを1つ取り除き破壊したモンスターを除外し元々の攻撃力分のダメージを与える‼」

「ダメージ・ダイエット‼」

 

 真月 LP1650→350

 

「…往生際の悪い。ターンエンド‼」

 

 有賀 LP1700

 手札 2

 モンスター 1

 CX CHレジェンド・アーサー 攻撃

 魔法・罠 0

 

「俺のターン‼ドロー‼」

 …すぐに逆転を呼び寄せるようなカードは無いか。だが時間稼ぎならできそうだ。

「一時休戦を発動‼」

 

 一時休戦(制限カード)

 お互いに自分のデッキからカードを1枚ドローする

 次の相手ターン終了時までお互いが受ける全てのダメージは0になる

 

「1枚伏せてターンエンド」

 

 真月 LP350

 手札 1

 モンスター 0

 魔法・罠 1

 ???

 

「私のターン‼ドロー‼このターンはダメージが0になるのでしたね。しかしそれも次の私のターンまで。1枚伏せてターンエンド」

 

 有賀 LP1700

 手札 3

 モンスター 1

 CX CHレジェンド・アーサー 攻撃

 魔法・罠 1

 ⁇?

 

「俺のターン‼ドロー‼貪欲な壺発動‼デッキに戻すカードはソンブレス2体、ビーハイブ、カウスト、グレディ‼」

 

 貪欲な壺(制限カード)

 自分の墓地のモンスター5体を選択して発動できる

 選択したモンスター5体をデッキに加えてシャッフルする

 その後デッキからカードを2枚ドローする

 

「いくぞ…ドロー‼」

 ‼お前達が来るのを待ってた。

「…有賀、このターンがラストターンだ」

「何…?」

「最後に立つのは俺かお前か‼楽しみにしてな‼セイクリッド・ポルクスを召喚‼ポルクスの効果でカウストを召喚‼セイクリッド・カウストの効果でカウストとポルクスのレベルを1つ上げる‼」

 

 セイクリッド・ポルクス ☆4→5

 セイクリッド・カウスト ☆4→5

 

「レベル5が2体ですか」

「そう‼2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼エクシーズ召喚‼来い‼セイクリッド・プレアデス‼いくぞ‼プレアデスの効果を」

「発動させません‼リバースカードオープン‼ブレイクスルー・スキル」

 

ブレイクスルー・スキル

通常罠

相手フィールド上の効果モンスター1体を選択して発動できる

選択した相手モンスターの効果をターン終了時まで無効にする

また、墓地のこのカードをゲームから除外し相手フィールド上の効果モンスター1体を選択して発動できる

選択した相手の効果モンスターの効果をターン終了時まで無効にする

この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できず、

自分のターンにのみ発動できる

 

 ブレイクスルー・スキル…‼プレアデスの効果を封じてきたか

「さあ‼これでプレアデスは効果を発動できません‼どうやら最後に立っているのは私でしたね‼」

「まだライフは尽きてない‼いけ‼プレアデス‼レジェンド・アーサーに攻撃‼」

「そして自爆ですか‼」

「いいや‼リバースカードオープン‼メタル化魔法反射装甲‼」

 

 メタル化魔法反射装甲

 通常罠

 発動後このカードは攻撃力・守備力300ポイントアップの装備カードとなりフィールド上のモンスター1体に装備する

 装備モンスターがモンスターを攻撃するダメージ計算時のみ装備モンスターの攻撃力は攻撃対象モンスターの攻撃力の半分の数値分アップする

 

 プレアデス 2500→2800

 

「くっ…ですがそれでも私を倒しきるには僅かに足りない‼」

「ならこっちもだ‼チェーンして収縮をレジェンド・アーサーを対象に発動‼」

 

 収縮

 速攻魔法

 フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する

 選択したモンスターの元々の攻撃力はエンドフェイズ時まで半分になる

 

 レジェンド・アーサー 3000→1500

 

「まず収縮の効果でレジェンド・アーサーの攻撃力は半分にダウン‼そしてプレアデスはメタル化の装備も合わせて攻撃力は3450‼いけ‼プレアデス‼」

「そ、そんな馬鹿なぁぁぁぁ‼」

 

 有賀 LP1800→0

 

 俺が勝利すると、それとほぼ同時に有賀が消え去り鉄格子が抜け落ちた。

「璃緒‼」

 と俺が隙間から入り込み駆け寄ると璃緒に外傷はなくホッと息を吐いた。

「…良かった」

「…凌牙?」

 まさか…意識が戻ったのか?

「凌牙がそこにいるの?」

「いや、俺はシャークの友達だ」

「凌牙の?」

「ああ、ともかくまずはここを出よう」

 と言い璃緒に手を貸した所で気付いた。

 そういやどうやってここを出るんだ?

 あの有賀は消えたままうんともすんとも言わないし…まさかこのまま…?

 や、それは困る。そもそも俺はどうやって入ったんだ?

「ってうわ、またこの光⁉」

 と脱出方法を考えていた俺と璃緒を光が包み込んだ。

 

「う…」

 どうやら俺達は絵から抜け出し病院に転移したらしい。

 一体どうなってるんだ…っと、それよりも屋上に急がないと‼

「きゃっ」

「荒くて悪い‼けど急がないとマズイんだ‼」

 と言うとお姫様抱っこをして俺は屋上まで走った。

 間に合え…‼間に合ってくれ‼

 そう願いながらドアを開けるとシャークと有賀のデュエルは未だ続いていた。

 

 シャーク LP300

 手札 1

 モンスター 0

 魔法・罠 2

 ポセイドン・ウェーブ(セット)

 ⁇?

 

 有賀 LP3300

 手札 3

 モンスター 1

 CX CHレジェンド・アーサー 攻撃

 魔法・罠 0

 

「シャーク‼」

「真月君⁉」

[真月⁉お前なんでそこにいるんだ⁉]

「絵の中でデュエルしたらここに…ってそれは後だ。さ、シャークは目の前だ」

 そう言うと俺は目を覆う包帯を解いた。

「凌牙?」

「璃緒…まさか⁉」

「ああ、意識が戻ったんだ‼」

「馬鹿な⁉」

「凌牙…ひょっとしてデュエルで負けてる?」

 …え?

「あり得ないから。私の前で負けるなんて」

 そう言った璃緒は呆れたようにシャークを見た。

 …なんだ、この落差は。俺の見立てだといい話でまとまるはずだったんだが

「認めない‼俺の世界が破られるなんて認めない‼レジェンド・アーサーの効果発動‼」

「フッ…リバースカードオープン‼激流蘇生‼」

 

 激流蘇生

 通常罠

 自分フィールド上の水属性モンスターが戦闘またはカードの効果によって破壊され墓地へ送られた時に発動できる

 その時に破壊されフィールド上から自分の墓地へ送られたモンスターを全て特殊召喚し特殊召喚したモンスターの数×500ポイントダメージを相手ライフに与える

 激流蘇生は1ターンに1枚しか発動できない

 

「この効果で俺は墓地からシャーク・ドレイクを特殊召喚する‼蘇れ‼シャーク・ドレイク‼」

 

 No.32 海咬龍シャーク・ドレイク

 ★4 水属性 海竜族

 ATK 2800

 DFE 2100

 レベル4モンスター×3

 1ターンに1度このカードの攻撃によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる

 破壊したそのモンスターを相手フィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する

 この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力は1000ポイントダウンする

 さらにこのバトルフェイズ中このカードはもう1度だけ攻撃できる

 

 有賀 LP3300→2800

 

「くっ…ターンエンド」

 

 有賀 LP2800

 手札 3

 モンスター 1

 CX CHレジェンド・アーサー 攻撃

 魔法・罠 0

 

「俺のターン‼ドロー‼俺はシャーク・ドレイクをエクシーズ素材としてカオス・エクシーズ・チェンジ‼現れろ‼CNo.32 海咬龍シャーク・ドレイク・バイス‼」

 

 CNo.32 海咬龍シャーク・ドレイク・バイス

 ★4 水属性 海竜族

 ATK 2800

 DFE 2100

 水属性レベル4モンスター×4

 このカードは自分フィールド上のNo.32海咬龍シャーク・ドレイクの上にこのカードを重ねてエクシーズ召喚する事もできる

 自分のライフポイントが1000以下の場合このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き自分の墓地のモンスター体をゲームから除外して発動できる

 フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択しその攻撃力・守備力を自分のエンドフェイズ時まで0にする

 この効果は相手ターンでも発動できる

 

「シャーク・ドレイク・バイスの効果発動‼墓地のシャクトパスを取り除きレジェンド・アーサーの攻撃力を奪う‼」

 

 CX CHレジェンド・アーサー

 3000→0

 

「そ、そんな馬鹿な‼」

「いけ‼シャーク・ドレイク・バイス‼レジェンド・アーサーを攻撃‼」

「ぐあああああっ‼」

 

 有賀 LP2800→0

 

 有賀が吹き飛ばされシャークの勝利を告げるブザーが鳴ると同時に璃緒がフラつき俺は慌てて支えた。

「大丈夫か?」

「久しぶりに起きたばかりで…ありがとう」

「無理はしない方がいい」

「ええ…フフッ」

「?」

「あんなに強く私の名前を呼ぶ人は凌牙以外で初めてだったわ」

 そういえば何度も璃緒と叫んだ気が…

「あ、いや、それは」

「フフフッ、貴方名前は?」

「真月零だ」

「ありがとう、真月君…いえ、零君かしら?」

 …な、なんかすごい弄ばれてないか俺。

 これでいいのか?

「おい」

「‼あ、ああシャーク」

 と言うとシャークは璃緒を担ぎ上げそのまま階下に降りていき

「…真月君?」

「その…あはは、シ、シャーク追いかけようかなー」

 俺もなんとも言えない空気に耐えきれず後を追って足早に去ることにした。

 

 今回の余談というか、オチというか…

 あれから有賀さんは主人公を遊馬からシャークにモデルチェンジしたらしく刀を片手に戦うシャークを見事に描かれた絵を見せてくれた。

 ちなみに遊馬はというと主人公からモブにまで落とされたようで同じ絵には敵に踏まれて苦しむコミック調の遊馬が描かれていた。

 そして

「おはようございます、零君」

「…おはよう、璃緒さん」

 復学した璃緒に絡まれることが多くなり、シャークと時折鉄夫から睨まれることが増えたんだが…

 どうしてこうなった。




いかがでしょうか?
ガチカに頼らないと展開できないお粗末なデュエルですが頑張りたいところです
また裏話とレシピを活動報告に残してますので、よろしければそちらもどうぞ
それでは

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