いよいよマッハ篇?ドルべ篇?最終回です。
それでは、どうぞ。
遊馬 LP400
手札 1
モンスター 0
魔法・罠 0
マッハ LP1050
手札 0
モンスター 1
森の狩人 イエロー・バブーン 攻撃
魔法・罠 1
炎舞ー「天枢」
『見事な攻防だったな』
「ああ、流石は真月だ」
真月と赤服の男との息の詰まるような攻防が終わると、呟いたアストラルに俺はそう返した。
いつか俺もあんなデュエルをしてみたいな。
『遊馬、我々も真月に負けられないぞ』
「おう‼」
俺も真月に負けちゃいられねぇ‼
手札は1枚、ライフは400。けど、それがなんだ‼
「かっとビングだ、俺‼ 俺のターン、ドロー‼」
ドローカードは…RUMーヌメロン・フォース‼
『勝利の方程式は完成した‼ いけ、遊馬‼』
「ああ‼ 俺はゴゴゴジャイアントを召喚し、効果発動‼ 墓地のゴゴゴと名のつくモンスターを特殊召喚し、ゴゴゴジャイアントを守備表示に変更する‼ 蘇れ、ゴゴゴゴーレム‼」
俺のフィールドに2体のゴゴゴが揃った。
さあ、いくぜ‼
「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼エクシーズ召喚‼ 来い、No.39 希望皇ホープ‼」
「3枚目のナンバーズ…その様子を見る限り、どうやらそれがエースのようだな」
「ああ‼ さらに、RUMーヌメロン・フォース‼ 俺は希望皇ホープでオーバーレイネットワークを再構築‼ 来い、CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー‼」
俺のフィールドにいたホープが回転しながら空へと昇ると、爆発が起こり、4本腕の戦士が現れた。
「いくぜ‼ ホープレイ・ヴィクトリーでイエロー・バブーンに攻撃‼」
『攻撃宣言時、ホープレイ・ヴィクトリーの効果発動‼ ORUを1つ取り除き、相手モンスターの効果を無効にし、攻撃力分攻撃力がアップする‼』
CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー 2500→5100
「攻撃力5100…⁉」
「『いけ、ホープレイ・ヴィクトリー‼』」
「ぬっ…ぐっ…おおおおお‼」
マッハ LP1050→0
「くっ…見事。よくぞ試練を突破した」
『教えてくれ、マッハ。君は一体…?』
「私はこの遺跡に祀られた伝説のペガサスそのもの」
そう言うとマッハはとある王国の話、自分の背に乗せた勇敢な騎士の話、その王国の転落までの話を掻い摘んで話した。
「そして、伝説はこう続く」
騎士達はペガサスと英雄の命を懸けた行動に己を恥じ、謀反の気持ちは消え失せた。
彼らは英雄とペガサスを手厚く葬り、その墓の前に深々と首を垂れた。
そして英雄はペガサスと共に天に召されていった。
「これが伝説の全てだ。遊馬、アストラル。お前達の人を信じる力に、賭けてみよう」
そう言うとマッハは光と共に1枚のカードになった。
そのカードはまっすぐ俺の元まで飛んでくる。
「No.44 スカイ・ペガサス…」
俺達が2つのデュエルの顛末を見届けると、壁の一角がせり上がった。
奥なら光が漏れている。
どうやら、外へと繋がっているようだ。
「お前、どうして助言をしたんだ?」
俺はふと、気になったことをドルべに投げかける。
「わからない」
「わからない?」
「ああ、敢えて言うならこの遺跡の伝説に心を動かされたからだ」
そう言ってドルべは僅かに顔をしかめた。
コイツ自身にも言葉にし難い感情だった、ということか。
[ドルべ、ありがとう。お前の言葉のおかげで決心できた]
敵に感謝する奴があるか。
…ったく、まあ遊馬らしいか。
「お前が選んだことだ。それに、そんなものを聞かなくてもお前は人を信じたさ」
遊馬の言葉にそう返し、一度顔を伏せる。
「だが、こんな戯言はこれっきりだ。次会った時、決着をつける」
顔を上げたドルべはそれだけ言うと、開かれた空間に姿を消した。
同感だな。こんな事はこれっきりだ。
ドルべ、次会った時俺がお前を必ず倒してやる。
いかがでしたでしょうか?
ドルべの遺跡篇終了!
信じられるか? アニメだとこの話、2話なんだぜ?
裏話やデッキ公開を活動報告に上げていますので、よければそちらもどうぞ。
それでは。