今更感がヤバイですが、お気に入りが1000人突破していたようで。
本作を気に入っていただけて感謝感謝ですm(_ _)m
これからも、最終回目指して頑張ります。
それでは、どうぞ。
私達が走り始めて数分、玉越しに見る遊馬君は新たなナンバーズを召喚するも、トラップに止められてしまい、依然として不利は続いているようだ。
「遊馬…」
そう呟く零君も、相手の思いもよらぬ強さを前に厳しい顔つきをしている。
「零君、広間が見えてきたわ」
「急ごう、そろそろ詰めデュエルが出題されるはずだ」
「ええ」
そう言いながら足を早め、広間に足を踏み込んだ。
Dゲイザー越しにまた別の男が現れる。
[真月]
「遊馬」
[すまねぇ。早くお前達もシャーク達も助けなきゃなんねぇのに]
そう言って遊馬君は申し訳なさそうに顔を歪めた。
「気にするな。遊馬、俺達は大丈夫だから、お前はお前のデュエルに集中しろ。俺達は俺達のデュエルに集中する」
[ああ。頼むぜ、真月、イモシャー]
「ああ」
…今、不愉快な物言いをされたけれど…まあいいわ。
零君じゃないけれど、私達は私達の相手に集中しなければ。
私達の結果が凌牙達を助けることに繋がるのだから。
「さて、璃緒さん。次はどうする?」
「私が行くわ」
こういうのもなんだけれど、零君のフィールドを見る目は私よりも広いと思う。
なら、私がどういう結果を出したとしても、まずは零君にフィールドを見せる。
「わかった」
零君も理解してくれたのか、一歩引いた。
私と男が向き合うようにして残ると、腕にデュエルディスクと手札が現れた。
デュエルディスクにはカードがセットされている。
璃緒 LP900
デッキ残り枚数 4
手札 2
モンスター 0
魔法・罠 4
⁇?×4
墓地 0
EX 0
男 LP5400
デッキ残り枚数 20
手札 1
モンスター 5
人造人間 サイコ・ショッカー 攻撃
ホルスの黒炎竜 Lv.8 攻撃
おジャマ・キング 守備
死霊騎士 デスカリバー・ナイト 攻撃
⁇? 裏側守備
魔法・罠 3
⁇?×2
地盤沈下
EX 0
このターン中に勝利せよ
「いくわよ、ドロー‼」
ドローカードはサンダー・ドラゴン。
手札のカードは成金ゴブリン、溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム。
対する相手の手札はクリボー1枚。
裏側守備モンスターはマシュマロン。
私のリバースカードは火霊術−「紅」が2枚に、全弾発射、洗脳解除。
相手のリバースカードはミラーフォースにスケープ・ゴート。
サンダー・ドラゴンがいるということはデッキにサンダー・ドラゴンがまだ2体いるということね。
でも、相手のフィールドにはデスカリバー・ナイトがいる。
あのモンスターを処理しなければサンダー・ドラゴンは無駄打ちに終わってしまう。
まあそれはひとまず置いておくして…結構困った状態ね。
相手のおジャマ・キングと地盤沈下。
あれがある限り、モンスターゾーンは埋まったままになる。
さらに、それをかわしても問題はまだある。
ホルスの黒炎竜 Lv.8は無効にする魔法カードを選べる効果をもったモンスター。
サイコ・ショッカーはトラップカードを無効にする効果をもったモンスター。
つまり、私の魔法・罠は封殺されたようなもの。
ただ、手札のラヴァ・ゴーレム。
このモンスターは相手フィールドのモンスターをリリース素材にする、変わった効果をもったモンスター。
…でも、どのモンスターに使う?
デスカリバー・ナイトがいる限りサンダー・ドラゴンは効果が使えず、ホルスがいる限り魔法が使えない。
サイコ・ショッカーがいる限りトラップは使えず、おジャマ・キングがいる限り洗脳解除は使えない。
どれか1体だけを残すわけにはいかない。
[くっ…‼]
玉越しに凌牙の焦るような声が聞こえてくる。
どうすれば…どうすればライフを0にできるというの…⁉
いかがでしたでしょうか?
今回やたら短めですが、区切りがいいのでここまでということで。
最後まで読んでいただいた皆さんにヒント。
・バトルフェイズは挟まない。
それでは。