GW奇跡の5連休!
今月はDP伝説の決闘者でるし楽しみですね。
皆さんは何連休でしょうか?
それでは、どうぞ。
「はっ…はっ…」
「くそっ、後何回やりゃいいんだ」
迫り来る天井の部屋から脱出し、俺は思わず悪態をついた。
よりにもよって、俺達が遊馬と真月の足枷になっている。
この現状、なんとか打開できねぇのか…‼
そう考えながら、俺がキョロキョロと周囲を見回すと壁に描かれた絵が視界に入った。
「どうした?」
「なんだ、この絵…」
近付いてよく見ると、よくわからない文字と馬に乗った男達の姿とペガサスに乗った男の絵が描かれている。
「…この遺跡のことか?」
遊馬のデュエルを見る限り、この遺跡はあのペガサスのナンバーズを祀ってあった。
なら、何か関係があるのかもしれねぇが…
「くそっ、当たり前だが読めねぇ」
遊馬達の力になれるかもしれねぇってのに…‼
「…これには古の英雄について綴られている」
唐突に、壁画を見ながらナッシュが呟いた。
「お前…読めるのか?」
「内容はこうだーーー」
遠い昔、とある国に使える勇敢な騎士達がいた。その1人は愛馬ペガサスに乗る英雄だった。
英雄率いる騎士達によって、その国は守られていた。
ある時、英雄は城を後にし、生まれ故郷の村へと帰って行った。
だが、英雄が去ると、王を倒し、国を乗っ取ろうと企む騎士が現れた。
彼らは力に溺れ、自分達こそが王に相応しいと言い始めた。
「ーーー壁画はここで終わっている」
「お前は一体…」
なんなんだ…?
遊馬 LP1400
手札 1
モンスター 1
ガガガガードナー 守備
魔法・罠 0
マッハ LP3700
手札 0
モンスター 1
No.44 白天馬スカイ・ペガサス 攻撃
魔法・罠 2
炎舞ー「天枢」
⁇?
「俺のターン、ドロー‼」
ドローカードは…よし、いける‼
「俺はガガガガードナーをリリース‼ ドドドバスターをアドバンス召喚‼」
ドドドバスター
☆6 地属性 戦士族
ATK 1900
DFE 800
相手フィールド上にモンスターが存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる
この方法で特殊召喚したこのカードのレベルは4になる
また、このカードがアドバンス召喚に成功した時、自分の墓地の「ドドド」と名のついたモンスター1体を選択し、表側守備表示で特殊召喚できる
俺のフィールドに黄色を貴重にした鎧を着込んだ大柄な男が現れる。
両手にはメイスが握られており、ブンブン振り回すと構えた。
「ドドドバスターの効果発動‼ 墓地のドドドと名のついたモンスターを特殊召喚する‼ こい、ドドドバスター‼」
ヴォルカザウルスじゃダメだった。
なら、次はこいつだ‼
「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼エクシーズ召喚‼」
力を貸してくれ、Ⅲ…‼
「こい、No.6 先史遺産アトランタル‼」
No.6 先史遺産アトランタル
★6 光属性 機械族
ATK 2600
DFE 3000
レベル6モンスター×2
このカードがエクシーズ召喚に成功した時、自分の墓地の「No.」と名のついたモンスター1体を選択し、装備カード扱いとしてこのカードに装備できる
このカードの攻撃力は、この効果で装備したモンスターの攻撃力の半分の数値分アップする
また、1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、このカードの効果で装備したモンスターを墓地へ送って発動できる
相手のライフポイントを半分にする
この効果を発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない
ゴゴゴゴ…という地鳴りと共に左肩に山を生やし、巨大な右拳をもつ山のようなモンスターが現れた。
人間でいうヘソのある部分に、自身の数字である6が描かれている。
「ほう…‼」
ヴォルカザウルスには反応を示さなかったマッハも、アトランタルのあまりの大きさには驚いたようだ。
「アトランタルの効果発動‼ 墓地の「No.」を装備する‼ 蘇れ、ヴォルカザウルス‼」
No.6 先史遺産アトランタル 2600→3850
さっきはロックリザードの効果に阻まれて発動できなかったからな。
今度こそ…‼
「アトランタルで‼」
「させん‼ リバースカードオープン‼威嚇する咆哮‼」
マッハの開いたカードから咆哮が上がり、アトランタルは振り上げた腕をそのまま下ろした。
くそっ…またかわされた‼
「アトランタルの効果発動‼ ORUを1つ取り除き、装備モンスターを墓地に送って相手のライフを半分にする‼」
「くっ…‼」
No.6 先史遺産アトランタル 3850→2600
マッハ LP3700→1850
「1枚伏せてターンエンド…‼」
遊馬 LP1400
手札 0
モンスター 1
No.6 先史遺産アトランタル 攻撃
魔法・罠 1
⁇?
なんとかダメージを叩き込むことには成功した。
残りライフは1850。
「くそ…っ‼」
思わずそんな言葉が俺の口から漏れた。
あと、たったの一撃でデュエルに勝利できる。
でも、そのたったの一撃が今、とても遠く感じる。
いかがでしたでしょうか?
そろそろドルべの遺跡篇も佳境。
さて、遊馬はここからどう逆転するのか?
お楽しみに。