ベクター?誰それ、俺真月   作:野球男

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こんにちは。
皆さん祝日をいかがお過ごしでしょうか?
私は大学で講義です。
やったぜ(白目)

今回からちょっとオリジナル展開を挟みます。
それでは、どうぞ。


第41話

[真月達が…⁉]

 

 俺達も試練を受けるだと…?

[そうだ。Dゲイザーをつけてみろ]

「零君…」

「…とにかく、今はDゲイザーをつけてみよう」

 マッハの言う試練、というのは俺にとっても初耳だ。

 てっきり、シャーク達のように俺達も走り回ることになると思っていたのだが…

 

「これは…⁉」

 Dゲイザーの電源を入れた俺達の視界に男の姿が映し出された。

 男のフィールドにはモンスターも現れる。

[その者はかつてこの地にやってきた冒険家だ]

「…この男はどうなった?」

[この神殿は1人での踏破は不可能。諦めて帰った]

 …その時の男がそのまま投影されているわけか。

 

[これが君達への試練‼ 乗り越えてみせよ‼]

「いいだろう‼」

 そう言うと、俺の腕にマッハのものに似た、デュエルディスクが現れた。

 俺のフィールドにモンスターが現れ、互いのライフも確認できる。

 

 男 LP11600

 デッキ残り枚数 5

 手札 4

 モンスター 5

 カオス・ネクロマンサー×3 攻撃

 ワイトキング×2 攻撃

 魔法・罠 0

 墓地 30

 ワイトを含めたモンスター

 EX 0

 

 真月 LP116

 デッキ残り枚数 2

 手札 0

 モンスター 5

 カオス・ネクロマンサー×3 攻撃

 ワイトキング×2 攻撃

 魔法・罠 1

 ⁇?

 墓地 3

 ワイト×3

 EX 0

 

 カオス・ネクロマンサー

 ☆1 闇属性悪魔族

 ATK 0

 DFE 0

 このカードの攻撃力は、自分の墓地に存在するモンスターカードの数×300ポイントの数値になる

 

 ワイトキング

 ☆1 闇属性 アンデット族

 ATK ?

 DFE 0

 このカードの元々の攻撃力は、自分の墓地に存在する「ワイトキング」「ワイト」の数×1000ポイントの数値になる

 このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、自分の墓地の「ワイトキング」または「ワイト」1体をゲームから除外する事で、このカードを特殊召喚する

 

 このターン中に勝利せよ

 

「このターン中に勝利、ね」

「詰めデュエル…」

 なるほど、俺達の試練は詰めデュエルを解き明かすことか。

 まあフィールドにセットされてるカードの確認は後でするとして、まずはドローするか。

 

「いくぞ、ドロー‼」

 ドローカードは…また、懐かしいカードだな。天変地異だ。

 そしてリバースカードは、二者一両損…

 

 俺の墓地はワイトが3体のみ。

 よって5体のモンスターの攻撃力は

 

 カオス・ネクロマンサー×3 0→900

 ワイトキング×2 ?→3000

 

 対する男の墓地はモンスターがワイト3体を含め、30体。

 

 カオス・ネクロマンサー×3 0→9000

 ワイトキング×2 ?→3000

 

 このままではこのターン中にライフを削り切ることは不可能…

 とはいえ、これが詰めデュエルなら、俺にもチャンスは残されているはず。

 とすれば、まずすべきことは。

「天変地異を発動‼」

 

 天変地異

 永続魔法

 このカードがフィールド上に存在する限り、お互いのプレイヤーはデッキを裏返しにしてデュエルを進行する

 

 これで互いのデッキがひっくり返る。

 俺のデッキ、最後のカードはワイトキング。

 男のデッキトップは…ペンギン・ナイトか‼

 アストラルではないが、これで勝利への方程式は出来上がった‼

 

「リバースカードオープン‼ 二者一両損‼」

 

 二者一両損

 通常罠

 お互いに自分のデッキの一番上のカード1枚を墓地に送る

 

「お互いのデッキトップを墓地に送る‼ 俺のデッキトップはワイトキング‼」

「デッキトップはペンギン・ナイトだ。効果発動‼」

 

 ペンギン・ナイト

 ☆3 水属性 水族

 ATK 900

 DFE 800

 このカードが相手のカードの効果によってデッキから墓地へ送られた時、自分の墓地に存在するカードを全てデッキに戻してシャッフルする

 

「墓地のカードが全てデッキに戻ったことで、ワイトキングとカオス・ネクロマンサーの攻撃力は0になる‼」

 

 カオス・ネクロマンサー×3 9000→0

 ワイトキング×2 3000→0

 

「そして、墓地にワイトキングが送られたことで、俺のカオス・ネクロマンサーとワイトキングは攻撃力をあげる‼」

 

 カオス・ネクロマンサー×3 900→1200

 ワイトキング×2 3000→4000

 

「全モンスターで攻撃‼」

 

 男 LP11600→0

 

「どうだ‼」

「…見事。奥に進むといい」

 そう言うと男は姿を消した。

 俺の腕のデュエルディスクも消え去り、モンスター達の姿も消える。

 

「シャークは…⁉」

「大丈夫よ、零君が正解したのとほぼ同時に通り道が開いて、そこに入ったわ」

 …良かった。

 なんとか、シャーク達も無事か。

 それにしても…なるほど、読めてきたぞ。

 

「シャーク達を助ける為には2つの手順を踏む必要があるわけか」

「2つの手順?」

「まず、遊馬があの守護者とのデュエルで何かしらアクションを起こす。すると、俺達に詰めデュエルが出題される。それをクリアすれば、シャーク達が助かる」

 多分、これをマッハのライフが0になるまで繰り返すのだろう。

 

 そう考えていると、ゴゴゴ…という音が聞こえた。

 どうやら、次へ向かう為の道が開かれたらしい。

 

「行きましょう、零君」

「ああ、急ごう」

 

 そうして俺達は次のフロアに向け、走り出した。

 シャーク達を助けるためにはまず、遊馬がデュエルでマッハを倒すしかない。

 頑張れよ、遊馬‼




いかがでしたでしょうか?
しばらくは
遊馬vsマッハ→真月君&璃緒vs⁇?
が続く予定です。
詰めデュエル考えるの大変だ。
それでは。

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