なんとか今日に間に合わせたかったので頑張って書きました。なので短い上にあまり話が進んでいません
まあ導入回だと思っていただければ…
皆さんはチョコ貰えましたか?
私はクッキーと数個の板チョコを溶かして1枚の板チョコにしたものを貰いました
私の為だけに時間を裂いて作ってくれたらしく、嬉しいのですが…なんで板チョコに戻したし
それではどうぞ
俺が片桐プロとデュエルをしてから1週間弱経った。
何故か片桐プロとはメールのやり取りをするぐらいには仲良くなり、遊馬も自分の友達を紹介してくれたおかげもあって俺もそこそこ友達の数が増え(何故かシャークに会った時モヤモヤとしたが)この世界にも順応し始めた。
この世界は本当に良くも悪くもデュエルの勝敗によって物事が決まっていく。
例えば抜き打ちテストの内容、といった日常の小さな物事から国の運営までと実に多種多様なところにデュエルは関わっている。
それは言い換えれば「己の言い分を通したければ強くなるしかない」ということでもある
この世界は思ったよりもずっと弱肉強食だ。
まあつまるところ何が言いたいのかというと
「お、ゼロ・ガードナー」
財布事情の厳しい決闘者には結構優しかったりもする、ということだ。
休みの日、暇だった俺は街を散策がてらこっちのカードショップを見に来ていた。
やはりというべきか、エクシーズモンスターは軒並み高価な部類に入るらしくそこそこ値が張るようだ。まあ俺も興味がないわけじゃないんだが…今はそっちじゃない。
「っと、あったあった」
と俺は『訳アリ激安カード‼』と銘打った在庫処分品のカードの前で立ち止まった。
俺はあちら側の世界にいた時からこうした所で掘り出し物を探すことが結構好きで、多くのカードを買ったもりした。
「ありがとうございましたー」
数十分程眺めてから欲しいカードを買い外に出たところで
「こんなところで何しているんだ?」
と声をかけられ振り向くとシャークが立っていた。
シャーク―神代凌牙
俺達の1つ上の先輩にしてスゴ腕の決闘者。
遊馬の仲間内で遊馬を圧倒する程の実力者であり、噛み付いた相手を決して離さないことからついたあだ名はシャーク。
実際魚族関係のモンスターを多く使い俺自身も相手になってもらった時は善戦はしたもののボコボコにされた。
また、結構面倒見が良かったりもする。
「カードショップでバラ売りのカードを買ったんだ。ほら、前に言った通りまだ引っ越してきたばかりでこの辺り知らないし。シャークは?」
「俺は妹の見舞いだ」
そう、シャークには璃緒という妹がいるのだがある男の仕掛けたデュエルで怪我をして以来入院している。怪我は完治しており、意識が戻れば問題ないらしいのだが…
「じゃあ俺も行く」
「お前も?」
「ああ、別に用事もないし。シャークの妹にも会ってみたいし」
「別に喋ったりはしないぜ」
「でも会ってみたい。ダメか?」
「…勝手にしろ」
そう言ってシャークは歩き出し俺は後を追って歩き出した。
病院に到着しシャークの後について歩くと一室に辿り着いた。
ドアを開けると馬鹿みたいに広い部屋と大きな窓があり、中央には目を包帯で覆った少女ー神代璃緒が眠っていた。
「彼女が?」
「ああ、俺の妹の璃緒だ」
「あー…はじめまして、真月零です。シャークの後輩です」
しまった、途中で見舞いの花くらい買えば良かった。何か…あっ、そうだ。たしか
「これと…後これも」
「それは?」
「見舞いの花の代わりに…気が利かなくて悪い」
そういった俺はサイドテーブルの上にペンギン・ソルジャーとガード・ペンギンを置いた。
ペンギン・ソルジャー
☆2 水属性 水族
ATK 750
DFE 500
リバース:フィールド上のモンスターを2体まで選択して持ち主の手札に戻す事ができる
ガード・ペンギン
☆4 水属性 鳥獣族
ATK 0
DFE 1200
カードの効果によって自分がダメージを受けた時に発動できる
このカードを手札から特殊召喚し受けたダメージの数値分だけ自分のライフポイントを回復する
「じゃあ俺はこれで」
「ああ…真月」
「?」
「その…今日はありがとな」
「ああ」
妹…か
今まで考えもしなかったけど、俺の妹はどうしてるかな…
翌日の放課後。俺達が並んで歩いていると
「九十九遊馬君‼」
そう声をかける男の声が聞こえ見た先にはスケッチブックを片手に持ち、ベレー帽をかぶったひょろりとした男がいた。
服の色から察するに2年生のようだ。
「お初にお目にかかります。私…愛と冒険の漫画研究部部長、有賀千太郎と申します」
「…委員長、漫研なんてあったのか?」
「ええ、といっても部員は1人しかいませんが…」
…それは部活動なのか?
「我が漫研部が総力を挙げて描く一大巨編のモデルを君に頼みたいのです」
そう言ってスケッチブックから出された紙にはカードを片手に持ち、ムキムキでやたらとガタイのいいアメコミ風の遊馬の姿があった。
「へぇ、上手いな」
「ときに遊馬君、君の弱点はなんですか?」
「俺の弱点?ん〜…そんなもん無いぜ‼全然無い‼」
「ははは…それは頼もしい…ん?ちょっと待って」
と言った有賀先輩はそのまま下校するシャークに近付き遊馬と同じように漫画のモデルを頼もうとし始めたが
「センスねぇな」
そう一蹴してシャークは再び歩き出そうとしたが尚も頼もうとしたが、シャークが強く払い除けた拍子に有賀が転びスケッチブックを落とすとシャークも指輪が抜け落ち、拾おうとした有賀を止め、自分で拾うとシャークはそのまま歩き出した。
「大丈夫か?」
「ああ…ありがとう。このスケッチブックには私の命より大事な漫画のネタが描かれているんだ」
「へぇ…頑張ってください、有賀さん」
「ありがとう、君は?」
「俺は真月零。この間転入してきました」
「よろしく、真月君」
「はい」
「おーい、真月‼行こうぜ‼」
「すぐ行く‼…それじゃあ俺はこれで。漫画、頑張ってください」
そう言って別れた俺はシャークに合流した遊馬達を追って走り出した――シャークの後ろ姿を有賀が怪しげに見つめているのも知らずに。
いかがでしたでしょうか?
真月君とシャークのデュエル描写はカットしました
まあ幕間で遊馬に紹介され、デュエルして負けたんだと思っていただければ
次回は…デュエルしたいなぁ。ちょいオリジナル要素を組み込む予定です
それでは
追記
相談がありますので乗っていただける方は活動報告の方もお願いします