ベクター?誰それ、俺真月   作:野球男

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こんにちは
今回真月君初デュエルになります
デュエル展開考えるの難しい…
それでは、どうぞ


第3話

 話を頼りにここまでは来たんだが…

「(あ、いたいた)片桐プロ‼」

 と背を向けてトボトボ歩く片桐プロに声をかけながら近寄るとそのまま足を止めてくれた

「片桐プロ、お願いがあります。俺…僕の友達の九十九遊馬という学生とデュエルしてもらえないでしょうか?」

「九十九遊馬ァ…⁉」

 と振り向いた片桐プロの顔は好青年とは程遠い悪鬼に歪んでおり、そこで俺はようやく「ン熱血指導だァ‼」と叫ぶ片桐プロの姿を思い出した。

「(まさか既に…⁉)」

「言え‼九十九遊馬は何処だ‼」

 …ここで素直に遊馬の居場所を告げるのは簡単だ。

 多分それだけで俺へ興味を無くし彼はそのまま行ってしまうだろう

 だが、それでいいのか?

 俺は今あっちで遊ぶ遊戯王とは全く違う、よりリアルな遊戯王ができる。なら‼

「…それは言えない。今の貴方に何があったのかわからないが、普通じゃない。そんな貴方に遊馬を会わせるわけにはいかない‼」

「ならばデュエルだ‼俺が勝ったら九十九遊馬の居場所を吐いてもらう‼」

「そのデュエル受けて立つ‼」

「「デュエルディスク、セット‼Dゲイザー、セット‼」」

 

 ARビジョン、リンク完了

 

「「デュエル‼」」

 

 真月 LP4000

 片桐 LP4000

 

「俺の先攻‼ドロー‼熱血獣士ウルフバークを召喚‼」

 

 熱血獣士ウルフバーク

 ☆4 炎属性 獣戦士族

 ATK 1600

 DFE 1200

 自分の墓地の獣戦士族・炎属性・レベル4モンスター1体を選択して発動できる

 選択したモンスターを表側守備表示で特殊召喚する

 この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される

 熱血獣士ウルフバークの効果は1ターンに1度しか使用できない

 

「…ッ‼」

 これがバーチャルリアリティなデュエル…‼

 ウルフバークの息づかいすらこっちに伝わってきそうだ。なるほど、古くは社長が遊戯との闇のゲームからソリッドヴィジョンを作るに至った理由がわかった。

『コレ』は病みつきになりそうだ。

「1枚伏せてターンエンド‼さあ、かかってこい‼」

 

 片桐 LP4000

 手札 4

 モンスター 1

 熱血獣士ウルフバーク 攻撃表示

 魔法・罠 1

 ⁇?

 

「俺のターン‼ドロー‼セイクリッドの星痕を発動‼」

 

 セイクリッドの星痕

 永続魔法

 自分フィールド上にセイクリッドと名のついたエクシーズモンスターが特殊召喚された時デッキからカードを1枚ドローできる

 この効果は1ターンに1度しか使用できない

 

「そしてセイクリッド・ポルクスを召喚‼」

 

 セイクリッド・ポルクス

 ☆4 光属性 戦士族

 ATK1700

 DFE600

 このカードが召喚に成功したターン自分は通常召喚に加えて1度だけセイクリッドと名のついたモンスター1体を召喚できる

 

「ポルクスの効果によりセイクリッド・カウストを召喚‼」

 

 セイクリッド・カウスト

 ☆4 光属性 戦士族

 ATK1800

 DFE700

 このカードはシンクロ素材にできない

 フィールド上のセイクリッドと名のついたモンスター1体を選択し以下の効果から1つを選択して発動できる

 この効果は1ターンに2度まで使用できる

 ・選択したモンスターのレベルを1つ上げる

 ・選択したモンスターのレベルを1つ下げる

 

「いけ‼カウストでウルフバークに攻撃‼」

「くっ…」

 

 片桐 LP4000→3900

 

「ポルクスでダイレクトアタック‼」

 

 片桐 LP3900→2200

 

「セイクリッド・カウストの効果によりカウスト自身とポルクスのレベルを5にする‼」

 

 ポルクス ☆4→5

 カウスト ☆4→5

 

「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼エクシーズ召喚‼来い‼セイクリッド・プレアデス‼」

 

 セイクリッド・プレアデス

 ★5 光属性 戦士族

 ATK2500

 DFE1500

 光属性レベル5モンスター×2

 1ターンに1度このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる

 フィールド上のカード1枚を選択して持ち主の手札に戻す

 この効果は相手ターンでも発動できる

 

 一先ずプレアデスを召喚しフィールドのアドバンテージは得た。

 しかし、プレアデスがいかに強力とはいえ相手は腐ってもプロ決闘者。このままおしまいとはいかないだろう。

 

「セイクリッドの星痕の効果でドロー‼ターンエンド‼」

 

 真月 LP4000

 手札 4

 モンスター 1

 セイクリッド・プレアデス 攻撃表示

 魔法・罠 1

 セイクリッドの星痕

 

「なるほど、たかが学生と侮っていたが…中々やるな」

「どうも」

「ではそんなお前に俺から熱血指導だ‼俺のターン‼ドロー‼炎舞ー天枢を発動‼」

 

 炎舞ー天枢

 永続魔法

 このカードがフィールド上に存在する限り自分のメインフェイズ時に1度だけ自分は通常召喚に加えて獣戦士族モンスター1体を召喚できる

 また、このカードがフィールド上に存在する限り自分フィールド上の獣戦士族モンスターの攻撃力は100ポイントアップする

 

「熱血獣王ベアーマンをリリース無しで召喚‼さらに天枢の効果により暗炎星ーユウシを召喚‼」

 

 熱血獣王ベアーマン

 ☆8 炎属性 獣戦士族

 ATK2600(1300)

 DFE2700

 このカードはリリースなしで召喚できる

 この方法で召喚したこのカードの元々の攻撃力は1300になる

 1ターンに1度自分のメインフェイズ時に自分フィールド上の全ての獣戦士族レベル4モンスターのレベルをエンドフェイズ時まで8にする

 このカードをエクシーズ召喚の素材とする場合炎属性戦士族モンスターのエクシーズ召喚にしか使用できない

 

 暗炎星ーユウシ

 ☆4 炎属性 獣戦士族

 ATK1600

 DFE1200

 1ターンに1度このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時デッキから「炎舞」と名のついた魔法カードを1枚を選んで自分フィールド上にセットできる

 また1ターンに1度自分フィールド上に表側表示で存在する

 炎舞と名のついた魔法・罠カード1枚を墓地へ送って発動できる

 フィールド上のモンスター1体を選択して破壊する

 

「さあいけ‼ベアーマン‼セイクリッド・プレアデスに攻撃‼」

 ベアーマン…妥協召喚により攻撃力は1300。とすると手札かあのリバースのどちらかは

「セイクリッド・プレアデスの効果発動‼ORUを1つ取り除きベアーマンを手札に戻す‼」

「させるかァ‼リバースカードオープン‼デモンズ・チェーンをプレアデスを対象に発動‼」

「デモンズ・チェーン…⁉」

 

 デモンズ・チェーン

 永続罠

 フィールド上の効果モンスター1体を選択して発動できる

 選択したモンスターは攻撃できず効果は無効化される

 選択したモンスターが破壊された時このカードを破壊する

 

「さらにチェーンして速攻魔法禁じられた聖杯を発動‼」

 

 禁じられた聖杯

 速攻魔法

 フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる

 エンドフェイズ時まで、選択したモンスターの攻撃力は400ポイントアップし効果は無効化される

 

「これによりベアーマンは攻撃力を400アップし無効‼よってベアーマンの攻撃力は3100だ‼やれ‼ベアーマン‼」

「プレアデス…ッ⁉」

 な、なんだ今の痛みは…⁉

 

 真月 LP4000→3400

 

「更にユウシでダイレクトアタック‼」

「ッ‼あああああッ‼」

 

 真月 LP3500→1700

 

 また…⁉なんなんだこの痛みは…⁉

「このデュエルは痛みが伴う‼プレイヤーの痛みは現実の痛みとなってお前を襲う‼」

「何…⁉」

 と俺は思わずシャツの下を覗き込んだ。

 そこには出血こそ無かったが爪で裂かれたような痕がしっかり残っておりゾクッとしたものが背中を襲った。

 今こいつはなんと言った?痛みがそのままプレイヤーを襲う?それじゃまるで闇のゲームじゃないか。

 俺はそれを知らずに調子に乗ってデュエルに応じたっていうのか…?ふざけるな、俺はただのごく一般的なカードゲームが好きなだけの人間なんだ。こんな命のやり取りがしたいわけじゃない‼

「サレンダーし九十九遊馬の居場所を吐け‼そうすればこれ以上の熱血指導からは逃れられるぞ?」

 サレンダー…自らゲームの投了を告げ降りる行為。

 それをすれば少なくとも危険なこのデュエルからは降りられる。

 そうだ、俺はただ普通のデュエルを楽しみたいだけでこんなデュエルは望んでない。なら…楽になったっていいじゃないか。

 

 ー降りるのか?

 …誰だ。

 

 ー降りちまうのか?

 …こんな辛いことがしたいわけじゃない。

 

 ー逃げるのか?

 俺はただのカードゲーム好きな人間だ。バリアンだの、世界の存亡だのは俺は関わりたくない。

 

 ーなら『降りる』と言え。

 それで終わるのか?

 

 ー全て終わる。

 ………

 

「真月‼」

「遊馬…」

「大丈夫か⁉」

 そう言って俺に駆け寄る遊馬。

 そんな顔を俺に向けないでくれ。

「お前が九十九遊馬か‼」

「お前‼真月に何をした‼」

 

 ーさあ、降りると言え。

 ………

 

 ーさあ‼

 …断る。

 

 ー何?

 断ると言った。闇のゲームとは知らなかったとはいえ俺は受けた。なら

 

「降りられるわけないだろ…‼」

「真月?」

「大丈夫だ、遊馬。俺に任せて下がっていてくれ」

「けどお前…‼」

「大丈夫だから…俺を信じろ」

「立ち上がるか」

 さあ、俺はここから始めよう。

 まだ怖いし痛いけど、でも俺は

「決闘者…だからな。さあ来い‼」

「ユウシの効果発動‼デッキから炎舞ー天キを選択しリバースでセット‼そして炎舞ー天キを発動‼」

 

 炎舞ー天キ

 永続魔法(準制限カード)

 このカードの発動時に、デッキからレベル4以下の獣戦士族モンスター1体を手札に加える事ができる

 また、このカードがフィールド上に存在する限り自分フィールド上の獣戦士族モンスターの攻撃力は100ポイントアップする

 炎舞-「天キ」は1ターンに1枚しか発動できない

 

「効果によりデッキから熱血獣士ウルフバークを手札に加える‼ターンエンド‼」

 

 片桐 LP2200

 手札 2

 モンスター 2

 熱血獣王ベアーマン 攻撃表示

 暗炎星ーユウシ 攻撃表示

 魔法・罠2

 炎舞ー天枢

 炎舞ー天キ

 

「俺のターン‼ドロー‼」

 まさか一度も効果を使わないままにプレアデスが落ちるとは…今はとにかく守りを固めるしかないか。

「モンスターをセット‼カードを2枚伏せターンエンド‼」

 

 真月 LP1700

 手札 2

 モンスター 1

 裏側守備

 魔法・罠 3

 セイクリッドの星痕

 ⁇?×2

 

「俺のターン‼ドロー‼ウルフバークを召喚‼更に効果により墓地のウルフバークを効果を無効にし守備表示で特殊召喚‼ベアーマンの効果発動‼この効果によりウルフバークのレベルは4から8になる‼」

 

 ウルフバーク×2 ☆4→8

 

「(レベル8が3体…‼)」

「3体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼エクシーズ召喚‼現れろ‼熱血指導王ジャイアントレーナー‼」

 

 熱血指導王ジャイアントレーナー

 ★8 炎属性 戦士族

 ATK2800

 DFE2000

 レベル8モンスター×3

 このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる

 デッキからカードを1枚ドローしお互いに確認する

 確認したカードがモンスターだった場合さらに相手ライフに800ポイントダメージを与える

 この効果を発動するターン自分はバトルフェイズを行えない

 熱血指導王ジャイアントレーナーの効果は1ターンに3度まで使用できる

 

「ユウシの効果で天キを墓地に送り貴様のセットモンスターを選択し破壊する‼」

 まずい、壁モンスターが…‼

「これで貴様は丸裸よ‼ジャイアントレーナー‼」

「まだだ‼バトルフェイズ開始前にリバースカードオープン‼威嚇する咆哮‼」

 

 威嚇する咆哮

 通常罠

 このターン相手は攻撃宣言をする事ができない

 

「ならばジャイアントレーナーの熱血効果発動‼ORUを3つ全て使う‼1枚目‼俺がドローしたのは神獣王バルバロス‼喰らえ‼800のダメージを‼」

「ぐっ…‼」

 

 真月 LP1700→900

 

「2枚目‼ドローしたのは勇炎星ーエンショウ‼更に800のダメージだ‼」

「…ッ‼」

 

 真月 LP900→100

 

「このドローで貴様は終わりだ‼3枚目‼」

「‼真月‼」

「…チッ、魔法カードだ」

「ほっ…」

「冷や冷やしたぜ」

「だが‼」

「⁉」

「まだ俺の熱血指導はこれからだ‼ドローした魔法カードは‼RUMーバリアンズ・フォース‼」

「バリアン⁉」

「俺はRUMーバリアンズ・フォースを発動‼」

 

 RUMーバリアンズ・フォース

 通常魔法

 自分フィールド上のエクシーズモンスター1体を選択して発動できる

 選択したモンスターと同じ種族でランクが1つ高いCNo.またはCXと名のついたモンスター1体を選択したモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する

 その後相手フィールド上にエクシーズ素材が存在する場合相手フィールド上のエクシーズ素材1つをこの効果で特殊召喚したエクシーズモンスターの下に重ねてエクシーズ素材とする

 

 バリアンズ・フォース…‼ということは…‼

「俺はジャイアントレーナーでオーバーレイネットワークを再構築‼カオス・エクシーズ・チェンジ‼混沌より生まれしバリアンの力、汚れし世界に今こそ裁きを下さん‼CXー熱血指導神アルティメットレーナー‼」

 

 CXー熱血指導神アルティメットレーナー

 ★9 炎属性 戦士族

 ATK3800

 DFE2900

 レベル9モンスター×4

 フィールド上のこのカードはカードの効果の対象にならない

 またこのカードがエクシーズモンスターをエクシーズ素材としている場合以下の効果を得る

 ・1ターンに1度このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる

 デッキからカードを1枚ドローしお互いに確認する

 確認したカードがモンスターだった場合さらに相手ライフに800ポイントダメージを与える

 

「アルティメットレーナーの効果発動‼CORUを1つ使う‼今度こそ貴様は終わりだ‼」

「…モンスターを引けたらな」

「ドロー‼」

「何だ…‼何を引いたんだ‼」

「…悪運の強い奴め。ドローカードは魔法カード死者蘇生だ。ターンエンド‼」

 

 片桐 LP2200

 手札 6

 モンスター 2

 熱血指導神アルティメットレーナー 攻撃表示

 暗炎星ーユウシ 攻撃表示

 魔法・罠 1

 炎舞ー天枢

 

「俺のターン‼ドロー‼1枚伏せてターンエンド‼」

 

 真月 LP100

 手札 2

 モンスター 0

 魔法・罠 3

 セイクリッドの星痕

 ⁇?×2

 

「ついにモンスターすらドローできなくなったか‼俺のターン‼ドロー‼いいカードを引いた‼ナイト・ショットを発動‼」

 

 ナイト・ショット

 通常魔法

 相手フィールド上にセットされた魔法・罠カード1枚を選択して破壊する

 このカードの発動に対して相手は選択されたカードを発動できない

 

 

「俺が破壊するのは前のターンで伏せたそいつだ‼消え去れ‼」

「‼」

「エクシーズ・リボーンか…それで貴様の墓地のセイクリッド・プレアデスを復活させるつもりだったのだろうが…無駄なことだ‼さあ行け‼アルティメットレーナー‼」

「真月‼」

「リバースカードオープン‼ピンポイント・ガード‼」

 

 ピンポイント・ガード

 通常罠

 相手モンスターの攻撃宣言時自分の墓地のレベル4以下のモンスター1体を選択して発動できる

 選択したモンスターを表側守備表示で特殊召喚する

 この効果で特殊召喚したモンスターはそのターン戦闘及びカードの効果では破壊されない

 

「この効果によりセイクリッド・カウストを守備表示で特殊召喚する‼残念だったな‼本命はエクシーズ・リボーンじゃなくこっちだ‼」

「(またしても…‼だが俺の手札にはミラーフォースがある。こいつで保険をかけておくか)カードをセット。ターンエンドだ」

 

 片桐 LP2200

 手札 6

 モンスター 2

 熱血指導神アルティメットレーナー 攻撃表示

 暗炎星ーユウシ 攻撃表示

 魔法・罠 2

 炎舞ー天枢

 聖なるバリアーミラーフォースー(セット)

 

 次のターン。これが俺のラストターンになるだろう。

「俺のターン‼」

 後1枚、これでドローできなければ俺の負けだ。頼む、来てくれ‼

「ドロー‼…来た‼セイクリッド・ソンブレスを召喚‼2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼エクシーズ召喚‼来い‼セイクリッド・オメガ‼」

 

 セイクリッド・オメガ

 ★4 光属性 獣戦士族

 ATK2400

 DFE500

 光属性レベル4モンスター×2

 1ターンに1度このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる

 自分フィールド上の全てのセイクリッドと名のついたモンスターはこのターン魔法・罠カードの効果を受けない

 この効果は相手ターンでも発動できる

 

「セイクリッドの星痕の効果で1枚ドロー‼そしてオメガの効果発動‼ORUを1つ取り除きこのターンセイクリッドは魔法・罠の効果を受けなくする‼」

「何⁉」

「いけ‼オメガ‼アルティメットレーナーに攻撃‼」

「攻撃力の劣るモンスターで攻撃だと⁉血迷ったか‼」

「まさか‼このターンで俺は勝つ‼ダメージステップ時オネストを発動‼」

「オネストだと⁉」

 

 オネスト(準制限カード)

 ☆4 光属性 天使族

 ATK1100

 DFE1900

 自分のメインフェイズ時にフィールド上に表側表示で存在するこのカードを手札に戻す事ができる

 また、自分フィールド上の光属性モンスターが戦闘を行うダメージステップ時にこのカードを手札から墓地へ送る事でエンドフェイズ時までそのモンスターの攻撃力は戦闘を行う相手モンスターの攻撃力の数値分アップする

 

「よってオメガの攻撃力はアルティメットレーナーの攻撃力分‼つまり3800アップする‼攻撃力は5400‼」

「ぐああああああっ‼」

 

 片桐 LP2200→0

 

 ライフがゼロになり片桐プロの額のバリアンの紋章が砕け散り地面に倒れ、俺の勝利を告げるブザーが鳴ったが未だに俺は信じられなかった。

 俺はちゃんと勝てたのか?

「勝った…?」

 と思わず見守っていた遊馬達の方を見ると

「やったぜ‼真月‼」

 と遊馬を筆頭に駆け寄ってきた。

「遊…どわっ‼」

「お前強いんだな‼今度は俺ともデュエルしようぜ‼なっ‼」

「遊馬‼真月君困ってるでしょ‼」

「悪いな、真月。遊馬も悪気があってやってるんじゃないんだ」

「わかってるよ。ところで…えーっと?」

「ああ、俺は鉄男。遊馬の腐れ縁ってやつだ。よろしくな、真月」

「私は小鳥。遊馬の幼馴染よ。よろしくね、真月君」

「鉄夫に小鳥…よろしく、ところでそろそろ放してくれないか?遊馬」

「ああ、悪い。大丈夫か?」

「俺はなんとか…それより、片桐プロは」

「あれ?ここは一体?」

 と見た先では先程までの鬼気迫るような顔はしておらずキョロキョロとしていた。

「(洗脳は解けたみたいだな…良かった)片桐プロ」

「ん、なんだい?」

「もし良ければここにいる遊馬とデュエルしてもらえませんか?」

「おい、真月」

「忘れたのか?遊馬。俺はその為にここに来たんだ」

「いいとも。何だかよくわからないけど君に迷惑をかけたような気もするしエンジョイデュエルだ」

「さ、遊馬」

「いいのか?」

「ああ。遊馬、今朝はごめん。舞い上がってたみたいでさ」

「別にいいさ。スリルもあったし中々楽しかったぜ」

 と言い遊馬は笑うと片桐プロの元に向かった

 

 ーーーこうして俺は友人を3人増やし、ようやくこの世界でのスタートラインに立つことができた。

 しかし、あの声は一体誰だったんだろう?何処かで聞いたことのあるような…




いかがでしたでしょうか
今回実際に組んで回しながらデュエル展開を考えてみました
熱いデュエル展開を考えられる他の方が羨ましい限りです
それでは

追記
デッキレシピは良かれと思って活動報告に移しました
よろしければそちらもどうぞ

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