ベクター?誰それ、俺真月   作:野球男

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こんにちは。
お久しぶり…にはまだ少し早いですかね?

昨年の年末に投稿する予定だったものが色々あって長らく放置していたものをボチボチやっていたら完成しましたので、投下をば。

ネタバレ:真月君は出ない。

それでは、どうぞ。


番外編
エンタメvsエンタメ 前編


舞網市。

海沿いに位置し、発展を続けるこの街は、決闘者達にとってある種の『聖地』のような場所だと認識されている。

 

LDS社長赤馬零児のお膝元であることも一役かっているが、何より『デュエル』をよりエンターテイメント性溢れる新たな段階へと昇華させたエンタメ決闘者ーー榊遊勝の活動拠点であったことが何よりの理由だろう。

その舞網市の中心にそびえ立つLDS。

そのセンターコートには、超満員の人だかりができていた。

誰も彼もが、今から始まるデュエルにワクワクを抑えきれないといった面持ちだ。

 

「………」

デュエルを見に来た観客の熱い歓声とニコ・スマイリーの軽快な声がデュエルコートへと抜けていく通路の脇に備えられたベンチに座って控えている遊矢の身体を駆け抜ける。

 

[それでは、本日デュエルをする決闘者の紹介だ! まずはこの人!]

「よし。ーーーいこう!」

遊矢が立ち上がり、光の中へと足を踏み出すとデュエルコートにその姿を踊り出させた。

[ペンデュラム召喚のパイオニア! エンタメ決闘者、榊遊矢!]

 

ーワアアアアアアアアッ‼ー

 

「負けるなよ、遊矢ァ!」

「遊矢兄ちゃん! 頑張れー!」

遊矢の耳に聞き馴染んだ声が聞こえ、そちらへと顔を向けると柚子や権現坂達をはじめとした塾生や友人達の顔ぶれがそこにいた。

これから会うことになる対戦相手の姿を意識して緊張していた遊矢だが、見知った顔を見付けてか僅かに表情を緩める。

[対する決闘者はァ、綺羅星と共に突如現れ、瞬く間に勝ち星を重ね、あっという間にスターの仲間入りを果たしたァ! その名はァーーー]

ニコ・スマイリーがそう叫んだ瞬間観客席、そしてデュエルコートの明かりが落ち、暗くなる。

 

「なんだ?」

この展開を予想していなかったのか、遊矢が声を上げ観客席がざわつくと、スポットライトの光が突如灯る。

その光はまっすぐに、いつの間にか立っていた1人の男へと落ちた。

白い独特の上着を着た長く伸びた茶髪の男は腕を伸ばすと、そのまま空へと指さす。

 

「ーーー君の瞳に何が見える?」

 

ー天!ー

 

男の問いかけに観客が声を揃えてそう叫んで返す。

「ん〜〜〜〜〜〜Join!」

男がサムズアップでそう叫んだ瞬間、明かりが灯り、ほぼ同時に

 

ーキャアアアアアアッ‼ー

 

女性ファンの黄色い歓声が聞こえてきた。

「やあ、君が榊遊矢君かい? はじめましてだね」

「は、はじめまして!」

緊張したような何処か上擦った声でそう言った遊矢に対し、にこやかな笑みを浮かべると

「僕は天上院吹雪。さあ、榊遊矢君。僕と君とで楽しいエンタメデュエルにしようじゃないか」

そう言って男ーー天上院吹雪はそう言って手を伸ばす遊矢に握手を返した。

[それではァ! フィールド魔法のセットでェす!]

空中に現れた白い球体の中でカードがクルクルと回り、球体が弾けながらフィールド魔法の姿が露わになる。

絵柄には何かしらの建物や火山の煮えたぎる山、青い屋根の目立つ城や黄色い屋根のペントハウス、端の方には赤い屋根のアパートが描かれている。

[フィールドは融合学園−デュエルアカデミア−だ! それではァ、アクションフィールドオン! フィールド魔法、融合学園−デュエルアカデミア−発動!]

2人の立つコートからソリッドビジョンの光が溢れると一瞬にして風景が何処かの学校を思わせるものへと姿を変える。

「みんな、僕達と例の言葉を言おうじゃないか!」

吹雪の声かけに歓声があがる。

どうやら、了承ととっていいようだ。

「さぁて、それじゃあ遊矢君。はじめようか」

「はい!」

 

 

「戦いの殿堂に集いし決闘者達が!」

 

 

「モンスターと共に地を蹴り、宙を舞い! フィールド内を駆け巡る!」

 

 

「「見よ! これぞデュエルの最強進化形!」」

 

 

ーアクション…ー

 

 

「「デュエル‼」」

 

 

吹雪 LP4000

遊矢 LP4000

 

「先攻は僕が貰おう。僕のターン‼ まずは竜の霊廟を発動! デッキからドラゴン族モンスターを墓地に送り、そのモンスターが通常モンスターならもう1枚墓地に送る! 僕はまず、ドラゴン族通常モンスターを墓地に送ろう」

[天上院選手、ここはまず無難に通常モンスターを墓地に送った! さァ、何を送った⁉︎]

「フッ、それは後のお楽しみにしようか」

そう言うと、吹雪はニヒルな笑みを浮かべる。

 

「さて、続けてようか。僕は続けてもう1体、ドラゴンを墓地に送ろう。そして、神竜 アポカリプスを召喚!」

吹雪のフィールドに燃え上がる身体をもつドラゴンが現れると、咆哮をあげた。

 

「アポカリプスの効果発動! 手札のカードを1枚墓地に送り、墓地のモンスターを1枚手札に加える! これで終わりじゃないよ? 墓地に送ったエクリプス・ワイバーンの効果を発動! デッキのレッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンを除外するよ! 更に、永続魔法補給部隊を発動! ターンエンド!」

 

吹雪 LP4000

Pゾーン:無し

手札 2

モンスター 1

神竜 アポカリプス 攻撃

魔法・罠 1

補給部隊

 

[天上院選手、流れるようなカード捌きで1ターン目を終えましたァ! さあ、榊選手はどう応えるのか⁉]

「俺のターン、ドロー! EM ウィップ・バイパーを召喚!」

遊矢のフィールドにシルクハットを被った黄色地に赤のマーブル模様の施されたコブラが姿を現す。

「バトルだ‼ いけ、ウィップ・バイパー! アポカリプスに攻撃!」

 

吹雪 LP4000→3300

 

[榊選手、見事な攻撃でチャンピオンのライフを削った! 先手は榊選手だァ!]

ニコ・スマイリーの言葉に観客がワッと沸く。

「…っとと。やるじゃないか、遊矢君。補給部隊の効果で1枚ドローだ」

「俺はこれでターンエンド!」

 

遊矢 LP4000

Pゾーン:無し

手札 5

モンスター 1

EM ウィップ・バイパー 攻撃

魔法・罠 0

 

「いくぞ、ウィップ・バイパー!」

遊矢の掛け声にウィップ・バイパーは一鳴きで応えると遊矢の腕に巻きつき、身体を木に引っかけると、そのままターザンの要領で移動を始めた。

 

「僕のターン、ドロー! さて、それじゃあ僕のエースを紹介しようか! 僕は黒竜の雛を召喚‼」

吹雪のフィールドに小さくデフォルメされたような真紅眼の黒竜が現れる。

その愛くるしく咆哮を上げる姿に女性ファンからの黄色い歓声があがる。

「黒竜の雛…まさか!」

 

遊矢の脳裏に黒いドラゴンの姿がよぎる。

天上院吹雪をエースたらしめたドラゴン。

あのドラゴンが、来るーー!

「黒竜の雛の効果発動! フィールドのこのカードを墓地に送るすることで、手札のあるモンスターを1体特殊召喚できる!」

[これはァ! 来るぞ、天上院選手のエースモンスター!]

「さあ、いくよ! 真紅眼の黒竜!」

フィールドの黒竜の雛が光に包まれるとその姿が大きく成長を遂げていく。

光が消え去ったそこには1匹の巨大な紅い眼を爛々と輝かせる黒いドラゴンの姿があった。

[で、出ましたァ! エースモンスター、真紅眼の黒竜だァ!]

「真紅眼の黒竜…! あの伝説の青眼の白龍と対をなす伝説のドラゴン!」

「ーーー見とれていていいのかな? バトルだ! 僕はレッドアイズでウィップバイパーに攻撃!」

吹雪の言葉と共にレッドアイズの口が開かれ、そこに燃え上がる火球がドンドン巨大化していく。

「いけ、黒炎弾!」

掛け声と共にレッドアイズの口の火球が吐き出される。

それは森を焼き払いながら移動する遊矢にまっすぐに飛ぶと激突する。

「うわああああ!」

遊矢の悲鳴が爆煙の中から聞こえてくる。

「遊矢ぁ!」

[これは強烈ゥ! 榊選手、真紅眼の黒竜の必殺技をまともに受けてしまった! 榊選手のライフからウィップバイパーの攻撃力1700との差、700ポイントがーーー]

 

遊矢 LP4000→3650

 

[え?]

ニコ・スマイリーの声と共に爆煙からウィップバイパーの紫色の肢体が木に巻きつき、遊矢が姿を見せる。

「俺はアクションマジック、奇跡を発動した! ウィップバイパーの破壊を無効にして、ダメージを半分にした!」

「僕はカードを1枚伏せてターンエンドだ」

 

吹雪 LP3300

Pゾーン:無し

手札 1

モンスター 1

真紅眼の黒竜 攻撃

魔法・罠 2

補給部隊

⁇?

 

「さあ、僕達も行こうか。レッドアイズ」

吹雪がレッドアイズの背中に飛び乗ると、レッドアイズが大きく翼を羽ばたかせる。

周囲の木々が大きくしなり、突風が森の中を駆け抜けていく。

「うわっ⁉︎」

突風は移動中の遊矢にも直撃し、ウィップバイパーが掴まっていた枝が折れて、そのまま地面に転がる。

 

[天上院選手、飛んだァ! そのまま榊選手の頭上を越えて、目指すは城だァ!]

「いてて…俺のターン、ドロー!」

起き上がり、カードをドローしたところで遊矢の顔色が変わる。

 

「レディース・エーン・ジェントルメーン!」

 

「本日はワタクシ榊遊矢と、尊敬する決闘者天上院吹雪さんのエンタメデュエルにお越しいただき、誠にありがとうございます! さて、まずはフィールドを確認いたしましょう。吹雪さんのフィールドには雄々しくも猛々しい真紅眼の黒竜が1体! 対する私のフィールドは、EM ウィップバイパーが1体。攻撃力の差は絶大です…が! ご安心を。このエンタメ決闘者榊遊矢が、この状況をひっくり返してみせましょう!」

 

「それは楽しみだ。さあ、遊矢君。君は僕に何を見せてくれるのかな?」

面白気に遊矢を見る吹雪。

その顔には不敵な笑みが浮かんでいる。

「まずは、EM ウィップ・バイパーの効果発動! このターン終了時まで、モンスター1体の攻撃力と守備力を入れ替える! 私が選ぶのは、真紅眼の黒竜!」

 

真紅眼の黒竜

ATK 2400→2000

DFE 2000→2400

 

「続きましてはこのカード。ペンデュラム・コールを発動! 手札のカードを1枚墓地に送り、デッキから名前の異なる『魔術師』ペンデュラムモンスターを2体、デッキに加えます! 私が手札に加えるのは、慧眼の魔術師と時読みの魔術師! この2体をペンデュラムゾーンにセッティング!」

 

遊矢の言葉と共に、黒と白の2体の魔術師が飛び出す。

モンスターの下にはそれぞれ、5と8の数字。

 

「これでレベル6と7のモンスターが同時に召喚可能になります! 揺れろ、魂のペンデュラム! 天空に描け、光のアーク!

ーーーペンデュラム召喚! こい、私のモンスター達!」

 

遊矢が手を上げると、2体の魔術師の間に穴が開き、光が2つ落ちてくる。

 

「まずは1体目! EM ハンマーマンモ!」

光が弾け、シルクハットをかぶり、蝶ネクタイを身につけた水色のマンモスが姿を現わす。

ハンマーマンモは鼻で器用にシルクハットをとると、優雅に一礼をする。

 

「続いて2体目! オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!」

2つ目の光が弾け、赤い鱗の緑と赤のオッドアイのドラゴンが姿を現わす。

[決まったァーッ! 榊選手の十八番、ペンデュラム召喚だァ! 2体のモンスターの攻撃力は2600と2500! どちらも天上院選手の真紅眼の黒竜を上回っているぞォー!]

 

「さあ、バトルと参りましょう! まずは、EM ハンマーマンモで真紅眼の黒竜に攻撃! と、同時にハンマーマンモのモンスター効果を発動! ハンマーマンモは攻撃宣言時に相手フィールドの魔法・罠を全て手札に戻します!」

ハンマーマンモが、耳を大きくはためかせ、突風を巻き起こし、吹雪のフィールドに襲いかかる。

 

「おおっととと…⁉︎ やるね。けど、この風は僕にとって追い風だ。リバースカードオープン、埋蔵金の地図! デッキからカードを2枚ドローし、その後1枚墓地に送る」

[これはお見事ォ! 天上院選手、ハンマーマンモの効果を利用して、カードを手札に加えたぞォ!]

「っ…いけ、ハンマーマンモ!」

遊矢の言葉に、ハンマーマンモが大きく跳ぶと、レッドアイズ目掛けて降下していく。

 

だが…

 

「何⁉︎」

[かわしたァ!]

レッドアイズが、降下するハンマーマンモの攻撃を身体を逸らしてかわす。

大きな地響きと共に、ハンマーマンモが着地すると、レッドアイズはそのまま更に高く空を舞う。

「追い風だと言っただろう? アクションマジック、ハイダイブ! この効果でレッドアイズの攻撃力をバトルフェイズ終了時まで、1000ポイントアップする!」

 

真紅眼の黒竜

ATK 2000→3000

 

「反撃だ、レッドアイズ! 黒炎弾!」

 

吹雪の言葉と共にレッドアイズが、巨大な火球を吐き出す。

「うわああああ!」

 

遊矢 LP3650→3250

 

[流石天上院選手といったところか。見事榊選手のモンスターを返り討ちにしたァ!]

「っ…なら!」

そう叫ぶと、遊矢は木の中に隠れていたアクションカードを手に取る。

「跳べ、オッドアイズ!」

遊矢の指示に、オッドアイズは倒れている巨木を踏み台にして大きく跳んだ。

グングン高度を上げ、レッドアイズの真横を通り過ぎる。

 

「いけ、オッドアイズ! 真紅眼の黒竜に攻撃! 螺旋のストライク・バースト!」

大きく息を吸い込んだオッドアイズから、レッドアイズ目掛けてブレスが吐き出される。

[おっとォ⁉︎ 榊選手、攻撃力の劣るオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンで真紅眼の黒竜を攻撃したぞ⁉︎]

「とった! アクションマジック、ハイダイブ! このターンのバトルフェイズ終了時まで、攻撃力を1000ポイントアップする!」

 

オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン

ATK 2500→3500

 

「オッドアイズの効果発動! モンスターとの戦闘で与えるダメージを2倍にする! リアレクション・フォース!」

「っ…わぁ⁉︎」

 

吹雪 LP3300→2300

 

オッドアイズの攻撃がレッドアイズを焼き尽くしてしまう。

「最後! EM ウィップ・バイパーでダイレクトアタック!」

「おっと…‼︎」

 

吹雪 LP2300→600

 

「よし、私はカードを1枚伏せてターンエンド。一幕目はこれにて終了でございます」

 

遊矢 LP3250

Pゾーン

慧眼の魔術師:スケール5

時読みの魔術師:スケール8

手札 2

モンスター 2

EM ウィップ・バイパー 攻撃

オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン 攻撃

魔法・罠 1

⁇?

 

[榊選手の怒涛の攻めに天上院選手のライフポイントが大きく削られてしまったァ! このまま榊選手が押し切ってしまうのかァ⁉︎]

「僕のターン、ドロー! 遊矢君、君にだけ見せ場を作ったりはしないよ。僕も、このターンで逆転劇を見せてあげよう!」

[おおっとォ⁉︎ 天上院選手、ここに来て榊選手へと宣言をしたァ! 一体何をしようというのかァ!]

 

「僕は銀龍の轟咆を発動!墓地の真紅眼の黒竜を特殊召喚する!」

発動と共に、周囲にドラゴンの咆哮が響き渡る。

すると、その咆哮に応えるようにして新たな咆哮を響かせながら、再びレッドアイズがその勇姿を見せつける。

「さらに、融合呪印生物−闇を召喚!」

 

「なんだ…?」

吹雪が召喚したモンスターに、遊矢が怪訝そうに呟く。

そこにあるモンスターは、これまでの吹雪が召喚したモンスターとは打って変わり、剥き出しのの脳のような姿に、隙間から触手が飛び出しているというグロテスク極まりないものだ。

 

「見た目で判断していたら、痛い目に遭うよ? 僕は融合呪印生物−闇の効果発動! このカードと、真紅眼の黒竜を墓地に送ることで、エクストラデッキから融合モンスターを特殊召喚する!」

「なんだって⁉︎」

「かつて伝説の決闘者達が束ねた結束のドラゴン! さあおいで、ブラック・デーモンズ・ドラゴン!」

融合呪印生物とレッドアイズが混ざり合うようにして、1つになる。

すると、大きな光が溢れ、消えたそこには悪魔のような姿をした巨大なドラゴンの姿があった。

 

[ででで、出たァァーーッ! ブラック・デーモンズ・ドラゴンだァーーッ!]

「攻撃力3200だって…⁉︎」

「さあ、バトルだ! 僕はブラック・デーモンズ・ドラゴンでEM ウィップ・バイパーを攻撃! メテオ・フレア!」

吹雪の声と共に、ブラック・デーモンズ・ドラゴンが大きく息を吸い込むと、業火を吐き出した。

その火に触れた木々に一瞬で火がつく。

「う…ああああああっ!」

 

遊矢 LP3250→1750

 

「遊矢ッ!」

アクションカードを探そうと動く遊矢の姿が一瞬の内に炎に呑まれる。

「もう一度補給部隊を発動。1枚伏せてターンエンドだ」

 

吹雪 LP600

Pゾーン:無し

手札 0

モンスター 1

ブラック・デーモンズ・ドラゴン 攻撃

魔法・罠 2

補給部隊

⁇?

 

[流石は天上院選手! あれだけの優位を一瞬でひっくり返す見事な攻撃でした! 炎に呑まれた榊選手は、果たしてどうなってしまったのでしょうか]

ブラック・デーモンズ・ドラゴンが吐いた炎によってあがった煙が晴れていく。

すると、そこには一直線に伸びる黒い大地があった。

遊矢の姿も、オッドアイズの姿もない。

 

[こ、これはどうしたことだ⁉︎ 榊選手の姿が無いぞ⁉︎]

「遊矢…⁉︎」




いかがでしたでしょうか?

アクションカード便利過ぎワロタ。
困った時の『回避』ゲーにならないようにしないと。

それでは、また明日。

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