ベクター?誰それ、俺真月   作:野球男

141 / 161
こんにちは。
カイトvsミザエル 3となっております。

お待たせしました。
最近は神様のお食事会場で立食パーティに参加しています。
サバイバルの合間の休憩時間が好き過ぎて、そればっかりやっている毎日。

それでは、どうぞ。


第141話

「現れろ、No.62 銀河眼の光子竜皇‼」

 

No.62 銀河眼の光子竜皇

★8 光属性 ドラゴン族

ATK 4000

DFE 3000

レベル8モンスター×2

このカードが戦闘を行うダメージ計算時に1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる

このカードの攻撃力はダメージ計算時のみ、フィールド上のモンスターのランクの合計×200ポイントアップする

「銀河眼の光子竜」を素材としているこのカードが相手の効果によって破壊された場合に発動できる

発動後2回目の自分のスタンバイフェイズ時にこのカードの攻撃力を倍にして特殊召喚する

「銀河眼の光子竜」を素材としていない場合、このカードが相手に与える戦闘ダメージは半分になる

 

フィールドの2体のモンスターが淡いエネルギーとなり、大きな爆発を起こすと、爆煙の中に瞳が現れた。

その爆煙が吹き飛ぶと、強烈な光の瞬きと共にドラゴンへと姿を変え、大きく嘶くとその姿を現した。

「なんだ、このドラゴンは⁉」

「ナンバーズは人の希望を映す鏡。今ここに、銀河眼の光子竜は俺の手により、アストラル世界の力を受け、ナンバーズへと昇華した」

「カイトのフォトンドラゴンがナンバーズに…⁉」

「いくぞ、ミザエル‼ 俺は銀河眼の光子竜皇で超銀河眼の時空龍に攻撃‼」

「何⁉ 攻撃力4000の銀河眼の光子竜皇で攻撃力4500の超銀河眼の時空龍に攻撃だと⁉」

 

「エタニティ・フォトン・ストリーム‼」

「くっ、アルティメット・タキオン・スパイラル‼」

 

2体のドラゴンが放った光線が、再びぶつかり合うも、じりじりとこちら側へと押しつつある。

だがーー‼

「銀河眼の光子竜皇の効果発動‼ ORUを1つ取り除き、フィールドのモンスターのランクの合計×200ポイント攻撃力をアップする‼」

「なんだと⁉」

「俺達のフィールドのランクの合計は17‼ よって、攻撃力は3400ポイントアップする‼」

 

No.62 銀河眼の光子竜皇 4000→7400

 

「攻撃力7400だと⁉」

「いけ、銀河眼の光子竜皇‼」

「ぐっ…あああ‼」

 

ミザエル LP3200→300

 

「くっ…ただではやられはしない‼ リバースカードオープン、時空混沌渦‼」

 

時空混沌渦

通常罠

自分フィールド上の「ギャラクシー」と名のついたエクシーズモンスターが、相手モンスターの攻撃または相手のカードの効果によって破壊され墓地へ送られた時に発動できる

相手フィールド上に表側表示で存在するカードを全て破壊し除外する

また、このカードが墓地に存在する場合、自分のドローフェイズ時に通常のドローを行う代わりに、墓地のこのカードを除外して発動できる

自分の墓地から「ギャラクシー」と名のついたエクシーズモンスター1体を選択して特殊召喚する

 

「くっ、プライムフォトン…‼」

ミザエルのフィールドにブラックホールが開かれると、俺のフィールドのカードを吸い込もうと力を振るい始める。

「まだだ‼ プライムフォトンの力はこんなものではない‼ 俺は銀河眼の光子竜皇の効果発動‼」

俺の言葉に抵抗していたプライムフォトンは大きく咆哮をあげるとフィールドから姿を消した。

「どうやら効果は不発に終わったようだな、カイト」

「…ターンエンド」

 

カイト LP250

手札 0

モンスター 0

魔法・罠 0

 

「カイト様、カイト様ハナントシテモオイラガオ守リイタシマス‼」

「私のターン‼ 私はドローしない代わりに墓地の時空混沌渦の効果発動‼ このカードを除外し、私の墓地のギャラクシーモンスターを1体特殊召喚する‼ 蘇れ、CNo.107 超銀河眼の時空龍‼」

「なんだと⁉」

 

ミザエルのフィールドに、再び三ツ首の光り輝くドラゴンが姿を現す。

「研鑽‼ 絆‼ そんなもの、私のタキオンが粉々に打ち砕いてくれる‼ 私はネオタキオンでダイレクトアタック‼」

「俺は墓地のネクロ・ガードナーの効果発動‼ このカードを除外し、戦闘を1度だけ無効にする‼」

ネオタキオンの光の渦が俺に激突する直前、何処からともなく鎧を着込んだ白髪の戦士が現れ、受け止めるも、余波が俺を容赦無く襲う。

「くっ…‼」

「カ、カイト様‼ 大丈夫デアリマスカ?」

「余計な心配をするな…‼」

「モシ、オイラガスクラップニナッタラオボミサンニ『勇敢ニ戦ッタ』トオ伝エクダサイ」

 

コイツは…‼

 

「断る‼」

「エッ⁉」

「そんなこと、自分の口で伝えろ…ッ‼」

「なんとかかわしたようだな。1枚伏せてターンエンド」

 

ミザエル LP300

手札 0

モンスター 1

CNo.107 超銀河眼の時空龍 攻撃

魔法・罠 1

⁇?

 

「くっ…」

「カイト様、大丈夫デアリマスカ?」

「…ああ。お前の方は」

「損傷率50%。マダマダイケルデアリマス」

「カイト、お前のフィールドにはモンスターもなく、手札も0。そのザマでまだ戦うというのか」

たしかに、俺のフィールドにはモンスターもなく、手札も0。

保険としていたネクロ・ガードナーも使った。

だが、まだ終わるわけにはいかない。

俺達の希望は潰えさせるわけには…

 

「俺のターン、ドロー‼」

「何を企んでいるかはわからないが…諦めろ、カイト。ギャラクシーアイズをモガれた貴様に勝ち目はない」

「それはどうだろうな?」

「何…?」

「ミザエル、勝負を決めるにはまだ早い。俺はカップ・オブ・エースを発動‼」

 

カップ・オブ・エース

通常魔法

コイントスを1回行う

表が出た場合、自分はデッキからカードを2枚ドローする

裏が出た場合、相手はデッキからカードを2枚ドローする

 

俺の目の前にARで生み出された金色のコインが転がる。

「どういうつもりだ」

「俺は俺の運命を賭ける」

 

次のミザエルのターン。

そのターンさえ乗り切ることができなければ、俺は負けるだろう。

だが、そのターンを乗り切るカードは俺にはない。

だがしかし、だ。

このタイミングでドローしたこのカードに運命のようなものを感じた。

「俺かお前か、運命はどちらに傾くか…勝負だ、ミザエル」

「…いいだろう‼ ならばその運命、この手で掴み取るまで‼」

「いくぞ‼」

そう叫ぶと、コインが大きく跳ね上がり、コインの表と裏を見せながらゆっくりと月面に向けて落下する。

 

ー来い。

 

月面に落ちたコインがクルクルとその場で回転する。

ここで来なければ、俺は遊馬に何も託すことはできない。

このデュエルだけじゃない。遊馬への信頼を答える為にもーー

 

「来い‼」

 

俺が思わずそう叫んだ瞬間、コインがゆっくりと倒れた。

倒れた面はーー

「ミザエル、この賭け。俺の」

「何…⁉」

「勝ちだ」

 

倒れたコインには裏側とは違い、表の証である目の模様が描かれている。

「俺はカップ・オブ・エースの効果で2枚ドローする‼」

「カイト様、コノオービタルガ微力ナガラ助太刀ヲ‼」

 

…フン

 

「いくぞ、これが俺と」

「オイラノ‼」

「「運命のドロー(デスティニードロー)‼」」

 

漂うドローの軌跡を残し、俺はドローしたカードを確認する。

「…モンスターをセットし、カードを1枚伏せてターンエンド」

 

カイト LP250

手札 0

モンスター 1

⁇? 裏側守備

魔法・罠 1

⁇?

 

「…フン。何をするかと思えば、打てたのはそんな平凡な一手か。そんなもので私とネオタキオンを打ち破れるものか‼ 私のターン、ドロー‼ リバースカードオープン、無謀な欲張り‼」

 

無謀な欲張り

通常罠

自分のデッキからカードを2枚ドローする

その後、自分のドローフェイズを2回スキップする

 

「いくぞ、カイト。このターンで終止符を打つ‼」

そう宣言したミザエルの手から光が溢れ始める。

 

「バリアンズ・カオス・ドロー‼」

 

ミザエルの手から放たれた光が、ドローの軌跡を残して霧散していく。

「フッ…カイト、このデュエル私の勝ちだ。私は手札を1枚墓地に送り、閃光の双剣ートライスをネオタキオンに装備‼ 攻撃力を500ポイントダウンする代わりに、2度の攻撃をする‼」

 

CNo.107 超銀河眼の時空龍 4500→4000

 

「…ッ」

攻撃力が500下がったところで、俺の残りライフは僅かに250。

2度の攻撃で俺にトドメをさすつもりか…‼

「いけ、ネオタキオン‼ セットモンスターに攻撃‼」

ネオタキオンの第一打目の攻撃が俺へと迫る。

「セットモンスターはギャラクシー・ドラグーンだ…‼ ぐあっ‼」

その攻撃はセットしていたギャラクシー・ドラグーンが盾になることでかろうじてかわすことができた。

 

「ネオタキオンでカイトにダイレクトアタック‼ さらば、カイト‼」

「ッ…‼」

 

間に合え…‼

 

俺は緩慢な動作で、なんとかリバースしているカードを発動させる。

「リビングデッドの呼び声だと? 今更何を特殊召喚しようとーー⁉」

そのままミザエルが続けようとしたところで、俺のフィールドのモンスターに口を止める。

「銀河眼の光子竜…‼」

ミザエルの驚きにフォトンドラゴンが大きく咆哮をあげる。

 

「くっ…」

ミザエルがフォトンドラゴンの前にたじろぐ。

攻撃するか迷っているのだろう。

攻撃したところで、銀河眼の光子竜の効果で除外されるのは目に見えている。

「おのれ…‼ 私はバトルを終了し、ターンエンドだ‼」

 

ミザエル LP300

手札 1

モンスター 1

CNo.107 超銀河眼の時空龍 攻撃

魔法・罠 1

閃光の双剣ートライス(CNo.107 超銀河眼の時空龍)

 

「損傷率90%。エネルギー残量3%。カ、カイト、様…」

そんなオービタルの声が聞こえると共にやかましい声が聞こえなくなった。

エネルギー残量を俺の生命維持へと回したらしい。

 

「どうやら勝負あったようだな」

ミザエルのそんな言葉が俺の耳に届く。

まだ、まだ諦めるわけには…

 

[…イト…カ…‼]

身体に力を入れようとした瞬間、空中に大きな画面が現れ、そこにカイトとアストラル、それに小鳥の姿が映し出される。

どうやら、順調に進んでいるようだ。

[カイト…⁉ 大丈夫か、オイ⁉]

「九十九遊馬か」

[ミザエル、話を聞いてくれ‼ こんな戦い、意味なんてねぇんだ‼]

[ミザエル、君の高尚な魂はドン・サウザンドによって穢され、憎しみと悲しみの記憶を植え込まれた。つまり、この戦いの原因はドン・サウザンドにこそある]

 

「それがどうした」

 

[⁉]

[ミザエル、お前気付いて…⁉]

「ドン・サウザンドについては初耳だったが…概ねはな」

そう言うと、ミザエルは拳を硬く握りしめた。

「たしかに、過去の私は人間だったのかもしれない。だが、そんなものは関係ない。今の私はバリアン七皇‼ ならば、私はドン・サウザンドなどではなく、他の七皇の…バリアンの為に戦う‼」

[だがミザエル、既に君が守ろうとするものはない]

「どういうことだ」

[ドン・サウザンドはベクターと組んで、アリトやギラグ、それにドルべも…喰っちまった…‼]

「なんだと…⁉」

遊馬の言葉にミザエルは動揺を示す。

しかし…ベクターを止めると息巻いていた真月は何をしていた?

 

[ミザエル、君の意思はどうあれ、ネオタキオンを使い続ける限り、ドン・サウザンドの呪いからは抜け出せない。だから…]

 

「そこまでだ、アストラル」

 

[‼ カイト…]

「このデュエルは俺達の未来を決めるもの。これ以上の手出しは無用だ」

[カイト、でもお前ボロボロじゃねぇか。このまま続けたら…‼]

 

オービタルに残されたエネルギーは後わずか。

俺自身もボロボロ。

オマケに俺達が乗っていた宇宙船は既に爆散していて、帰り道は既に存在していない。

今の俺達の姿は『片道分の燃料しか積んでいない戦闘機』といって、差し支えないだろう。

だが、それでも…

 

「遊馬、覚えておけ。誰にでも突然、別れは来る。なんの前触れもなく、誰にでも、唐突に。それはお前とアストラルにも当てはまる」

 

親父やハルト…心残りが無いわけではない。

だが、それでも俺は遊馬に…そして、目の前の男に俺の希望を示さなければならない。

「だから、俺で慣れておけ」

「カイト…?」

「俺のターン、ドロー‼」

「⁉ 貴様はあらゆる力を奪われ、それでもまだデュエルを続けるつもりか⁉」

「それは違う」

「何?」

「俺達の未来はまだ潰えてはいない」

俺の言葉に応えるかのように、俺のフィールドに光が溢れ始める。

 

さあ、今こそ蘇れーー

 

「光を操る未来の化身‼ No.62 銀河眼の光子竜皇‼」

その宣言と共に、光はより一層強く放ち始めると、その姿は大きなドラゴンへと形を変え、大きく咆哮を上げる。

そこには、2ターン前にブラックホールに呑み込まれたプライムフォトンの姿があった。

「馬鹿な⁉ 何故、プライムフォトンが⁉」

「プライムフォトンは効果発動された時、ユニットに銀河眼の光子竜がいれば、2ターン後に特殊召喚する」

「‼ あの時…‼」

 

 

 

 

 

「まだだ‼ プライムフォトンの力はこんなものではない‼ 俺は銀河眼の光子竜皇の効果発動‼」

 

 

 

 

 

「そう、不発していたのではない。効果は発動していた‼」

「くっ…だが、攻撃力はネオタキオンと同じ‼ 攻撃はできまい‼」

「フン…」

俺はつい何ターンか前にミザエルがやったように不敵に笑ってみせる。

「いけ、プライムフォトン‼ ネオタキオンに攻撃‼」

「血迷ったか‼ くっ…やれ、ネオタキオン‼」

 

「エタニティ・フォトン・ストリーム‼」

「アルティメット・タキオン・スパイラル‼」

 

互いのドラゴンが大きく息を吸い込むと、白と黄の光線が互いの口から吐き出された。

そのエネルギーは丁度中間で派手な音と共にぶつかり合う。

 

「ミザエル、お前は何故ドラゴン使いになった」

「何?」

「お前に何があったかは知らん。だが、お前は人よりもドラゴンを信じるようになった」

「…くっ、私を憐れむのは寄せ‼」

「憐れんでなどいない」

ミザエルは純粋なんだろう。

純粋な故に、人の汚い部分に耐えられず、ドラゴンを信じるようになった。

だからこそ、ドン・サウザンドにつけ込まれたのだろうが、しかし、その純粋さは俺は決して持ち得ないものだ。

 

「ミザエル、最強のドラゴン使いはお前だ」

その言葉に従い、じりじりとネオタキオンの攻撃がプライムフォトンの攻撃を上回り始める。

「俺は親父やハルトの為にドラゴンを利用していたに過ぎない。だが、そのたった1枚のカードが俺を強くし、ここまで導いた」

 

遊馬、アストラル、凌牙、そして多くの仲間達。

彼らがいたからこそ、俺は人を信じる心を得ることができた。

 

『手段』と『力』

 

これこそが、俺とミザエルのドラゴンに差をつけたものだと俺は思う。

「ミザエル、今度会うことがあれば聞かせてほしい。お前に何があったのか」

「カイト…」

 

…いくぞ、これが俺の集大成だ。

 

「プライムフォトンは自身の効果で特殊召喚された時、攻撃力が2倍になる‼」

 

No.62 銀河眼の光子竜皇 4000→8000

 

「攻撃力8000⁉」

「いけ、銀河眼の光子竜皇‼」

俺の言葉に従うように、放たれていた光線はその力を強め、ネオタキオンの攻撃を押し込んでいく。

やがて、その光はネオタキオンの攻撃を呑み込み、大きな爆発を起こした。

「うおおおおおあああ‼」

 

ミザエル LP300→0

 

吹き飛んだミザエル、そして、俺から3枚のカードが飛び出していく。

 

銀河眼の時空竜。

 

銀河眼の光子竜皇。

 

そして遺跡で手に入れたナンバーズーー神影龍 ドラッグルーオン。

 

その3枚から激しい光が起こると、取り囲んでいた石柱が音を立てて崩れる。

続いて、大きな光が月へと落ちると、そこから突き破るようにして1匹の巨大な光り輝くドラゴンがその姿を現した。

 

「これが…」

「ギャラクシーアイズの本当の姿…‼」

「ヌメロン・ドラゴン…」

 

巨大なドラゴンーーヌメロン・ドラゴンは大きく嘶きを上げると、1枚のカードへと姿を変える。

そのまま、俺の前へと滑り落ちるように飛び、受け取ると光は消えた。

 

No.100 ヌメロン・ドラゴン…

これが、ヌメロン・コードの鍵となるドラゴン。

 

「ヤリマシタネ、カイト、様」

「オービタル、お前もよくやった」

お前の力無くして、俺はここまで戦うことはできなかっただろう。

「ヤット、褒メラレタデアリマス。大好キナ、カイ、ト…」

「オービタル…」

 

よく、頑張った。

 

俺はカードを握ったまま、ゆっくりと倒れる。

「‼」

[カイト‼ おい、カイト‼ 俺とまたデュエルするんだろ‼ 俺とお前は、まだ決着がついちゃいねぇ‼]

 

決着か…

「…そうだったな。だが、それはまたにお預けだ」

[ふざけんなよ‼ 立てよ‼ 立って俺とデュエルしろ‼]

「遊馬、泣くな。お前は俺の最後の希望だ」

 

親父、ハルト。

俺は後悔はしちゃいない。

翻弄されるままだったと、そう思うこともあったが、それでもいい人生だったと、そう思える。

 

「………」

いつの間にか、俺の側にミザエルが立っている。

ミザエル、俺の好敵手。

お前になら、このカードを託せる。

 

そう思って、カードを握った手を差し出すと、ミザエルは感じてくれたのか、黙って受け取ってくれた。

「ミザエル、行け。自分の信じる道を」

 

Operation System Shutdown

 

ボヤけるミザエルの前にそんな赤く点滅する文字が見える。

 

遊馬。

 

アストラル。

 

凌牙。

 

 

じゃあな。




いかがでしたでしょうか?

流石に少し詰め込み過ぎたかなと、少し反省。
次回はようやく主人公に視点が移ります。

それでは。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。