カイトvsミザエル 2となっております。
休暇に入ると学業中よりも忙しくなる仕様。
どういうことだ!答えてみろ、ルドガー!
それでは、どうぞ。
「フッ…フフフ…それでこそ、我が宿敵‼ 私のターン、ドロー‼」
そんなことを言いながらミザエルはドローしたカードを見ると目を歪ませる。
何を引いた…?
「私は銀河の施しを発動‼」
銀河の施し
通常魔法
自分フィールド上に「ギャラクシー」と名のついたエクシーズモンスターが存在する場合に、手札を1枚捨てて発動できる
デッキからカードを2枚ドローする
このカードを発動したターン、相手が受ける全てのダメージは半分になる
「銀河の施し」は1ターンに1枚しか発動できない
「手札の幻水龍を墓地に送り、2枚ドローする‼ フッ、さらに貪欲な壺を発動‼」
デッキに戻すカード
竜魔人 クイーン・ドラグーン
幻水龍
幻木龍
星間竜パーセク
ハードアームドラゴン
「2枚ドロー‼ フン、私はタキオンドラゴンでギャラクシオンを攻撃‼」
「ッ…」
タキオンドラゴンの攻撃が守りを固めるギャラクシオンに直撃し、容赦無く消し飛ばす。
「カードを1枚伏せてターンエンドだ」
ミザエル LP3200
手札 1
モンスター 1
No.107 銀河眼の時空竜 攻撃
魔法・罠 1
⁇?
「俺のターン、ドロー‼」
ミザエルのフィールドに存在するモンスターは銀河眼の時空竜1体のみ。
銀河眼の光子竜の効果で除外すれば、リバースカードがあるとはいえ、奴のフィールドは空。
このデュエル、できるだけ大きなダメージを1度のターンに叩き込まなければ勝機を逃しかねない。
「よし、俺はフィールドにフォトンと名のつくモンスターがいるので銀河騎士をリリース無しで召喚‼」
銀河騎士
☆8 光属性 戦士族
ATK 2800
DFE 2600
自分フィールド上に「フォトン」または「ギャラクシー」と名のついたモンスターが存在する場合、
このカードはリリースなしで召喚できる
この方法で召喚に成功した時、
このカードの攻撃力はエンドフェイズ時まで1000ポイントダウンし、自分の墓地の「銀河眼の光子竜」1体を選択して表側守備表示で特殊召喚する
銀河騎士 2800→1800
「いくぞ、ミザエル‼ 俺は銀河眼の光子竜でーー」
銀河眼の時空竜に攻撃、と続けて宣言しようとした瞬間、フォトンドラゴンの身体を鎖が縛りつけた。
「何⁉」
「残念だったな、カイト。私は攻撃宣言時、デモンズ・チェーンを発動させてもらった。銀河眼の光子竜に装備し、攻撃及び効果を封じる‼」
「くっ…ターンエンド。銀河騎士の攻撃力は2800に戻る」
カイト LP2800
手札 1
モンスター 2
銀河騎士 攻撃
銀河眼の光子竜 攻撃
魔法・罠 0
銀河騎士 1800→2800
「私のターン、ドロー‼ 私はマジック・プランターを発動‼ デモンズ・チェーンを墓地に送り、2枚ドローする‼」
これで再び効果が使えるようになったが…ミザエルめ、そうまでして何を引いた?
「フフフ…私はRUM−バリアンズ・フォースを発動‼ 銀河眼の時空竜を対象にオーバーレイネットワークを再構築‼カオス・エクシーズ・チェンジ‼ 現れろ、CNo.107 超銀河眼の時空龍‼」
ミザエルのフィールドのタキオンドラゴンが大きく嘶き、エネルギー体へと姿を変え、宙高く登っていき、爆発を起こす。
すると、そこには金色に光り輝く三ツ首のドラゴンが姿を現した。
「ネオタキオンの効果発動‼ CORUを1つ取り除き、フィールド上のカードの効果を無効にする‼ フォトンドラゴンは逃がさん‼」
「くっ…」
「さあいけ、ネオタキオン‼ 銀河眼の光子竜に攻撃‼ アルティメット・タキオン・スパイラル‼」
ミザエルの言葉にネオタキオンの三ツ首が大きく息を吸い込み、口の端からエネルギーを迸らせ始める。
「させるか‼ 攻撃宣言時、俺は手札の銀河暴竜を守備表示で特殊召喚する‼」
銀河暴竜
☆8 光属性 恐竜族
ATK 2000
DFE 0
自分フィールド上の「ギャラクシー」と名のついたモンスターが
攻撃対象に選択された時に発動できる
このカードを手札から表側守備表示で特殊召喚する
この効果で特殊召喚に成功した時、自分フィールド上の「ギャラクシー」と名のついたモンスターのみを素材として、「ギャラクシー」と名のついたエクシーズモンスター1体をエクシーズ召喚できる
俺の言葉と共にフィールドに巨大な音と共に光り輝く恐竜が姿を現すと、大きく吼えた。
「くっ、だがそんなものが現れたところで私のネオタキオンの攻撃先は変わらない‼」
「フッ、銀河暴竜の効果発動‼ このモンスターがこの効果で特殊召喚した時、俺のフィールドのギャラクシーと名のつくモンスターでエクシーズ召喚できる‼」
「なんだと⁉」
「ミザエル、お前がネオタキオンを呼ぶというのなら俺もまたフォトンの進化を見せてやろう。俺はフィールドの銀河騎士、銀河眼の光子竜、銀河暴竜でオーバーレイネットワークを構築‼ 逆巻く銀河よ、今こそ、怒涛の光となりて姿を現すがいい‼降臨せよ、我が魂‼ 超銀河眼の光子龍‼」
超銀河眼の光子龍
★8 光属性 ドラゴン族
ATK 4500
DFE 3000
レベル8モンスター×3
「銀河眼の光子竜」を素材としてこのカードがエクシーズ召喚に成功した時、このカード以外のフィールド上に表側表示で存在するカードの効果を無効にする
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる
相手フィールド上のエクシーズ素材を全て取り除き、このターンこのカードの攻撃力は取り除いた数×500ポイントアップする
さらに、このターンこのカードは取り除いた数まで1度のバトルフェイズ中に攻撃できる
俺のフィールドの3体が大きく跳躍すると、爆発を起こし、同時に俺の身体が赤い光に包まれる。
爆煙が晴れたそこには赤い三ツ首のドラゴンが姿を現した。
「ネオフォトンとネオタキオンの攻撃力は共に4500‼ 攻撃するか、ミザエル‼」
「フン」
‼ こいつ、まさか…‼
「バトル再開‼ 私はネオタキオンで超銀河眼の光子龍を攻撃‼」
「くっ…迎え撃て、ネオフォトン‼」
「アルティメット・タキオン・スパイラル‼」
「アルティメット・フォトン・ストリーム‼」
2体のドラゴンが金と赤の光線を同時に吐き出すと、再び中央でぶつかり合う。
「ネオフォトンとネオタキオンが同列だと…? 笑わせるな、カイト‼ 私とタキオンは常にお前達の先を行く‼ 私は収縮を発動‼ ネオフォトンの攻撃力を半分にする‼」
「なんだと⁉」
超銀河眼の光子龍 4500→2250
「やれ、ネオタキオン‼」
「ぐっ…おおおああ‼」
カイト LP2800→250
半分の大きさまで小さくなったネオフォトンはネオタキオンの攻撃の前に押し切られ、消し飛ばされた。
「くっ…」
「私は1枚伏せてターンエンドだ」
ミザエル LP3200
手札 1
モンスター 1
CNo.107 超銀河眼の時空龍 攻撃
魔法・罠 1
⁇?
「くっ…」
視界が…ボヤける。
ハートランドとのデュエルの影響か、バリアンの力を受けてから霞んではいたが…まずい。
「カイト様、大丈夫デアリマスカ?」
「何がだ」
「カイト様、オイラハカイト様トハルト様ノ事ナラ何デモ知ッテイルデアリマス」
………
「何が言いたい」
「カイト様、オイラガカイト様ノ目二気付イテイナイトデモ?」
「‼」
「ハートランドトデュエルヲシタ時二カイト様ハ目ヲ…」
…そこまで見抜かれていたか。
「水臭イデアリマス。オイラハカイト様ノ為ナラ命ナンテ惜シクナイデアリマス‼」
「…当たり前だ。俺とハルトの為なら命を投げ出す。それがお前の存在意義だ」
「ヒドイ‼ デモ、ソレデコソカイト様。オイラノシステムヲカイト様ノ脳トリンクスルデアリマス‼ システム、リンク開始‼」
そうオービタルが告げると、俺のボヤけた視界が急速にハッキリし始める。
やがて、視界にハッキリとネオタキオンの姿が写り込んだ。
「同期率100%、リンク完了‼ カイト様、視界ハドウデアリマスカ?」
「…よく見える。だが、これ以上余計な真似はするな」
「オイラガイレバ、カイト様ハ百人力デアリマス‼ デハ、オイラノターン‼」
「それが余計だと言うんだ‼」
「カ、カシコマリ‼」
まったく、少し褒めるとすぐにこれだ。
「………」
タキオンとフォトン。
時空と光の龍。
だが、タキオンもフォトンも、バリアンの力を源流としたカード。
並びこそすれ、敵対するようなことはないはず。
だが、現実にタキオンとフォトンは今、壁画と同じく向かい合っている。
ならば、時空の竜と相対していた壁画のドラゴンは…今ここにあるフォトンではない、真の銀河眼の光子竜のはず。
そして、そんな希望となるべきカードがもし、何処かにあるとするならば、それはこの地にあるはず。
ならばーー‼
「俺の呼びかけに応えろ、真の銀河眼の光子竜‼」
俺は俺の託すべき
俺がそう叫んだ瞬間、俺達を取り囲む壁画が蒼く光を放ち始める。
「なんだ⁉」
ミザエルの驚きを他所に、光はグングン高まり、俺を包み込む。
「いくぞ、ミザエル‼ 俺のターン、ドロー‼」
ドローと同時に俺のカードが光を放つ。
ドローカードは…
「俺も引いたぞ、ミザエル。貪欲な壺を発動‼」
デッキに戻すカード
フォトン・スラッシャー
フォトン・クラッシャー
輝光帝ギャラクシオン
超銀河眼の光子龍
銀河眼の光子竜
「ドロー‼」
…来た‼
「俺は銀河の魔導師を召喚‼」
銀河の魔導師
☆4 光属性 魔法使い族
ATK 0
DFE 1800
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動できる
このカードのレベルをエンドフェイズ時まで4つ上げる
また、このカードをリリースして発動できる
デッキから「銀河の魔導師」以外の「ギャラクシー」と名のついたカード1枚を手札に加える
俺のフィールドに青いマントを羽織った全身が白で固められた魔導師が現れる。
空洞のような顔のある位置からはまるでモノアイのような、光が揺らめく。
「銀河の魔導師の効果発動‼ このターンの終了時まで、レベルを4つあげる‼」
銀河の魔導師 ☆4→8
これで準備は整った。
「さらに、銀河遠征を発動‼」
銀河遠征
通常魔法
自分フィールド上に「フォトン」または「ギャラクシー」と名のついたレベル5以上のモンスターが存在する場合に発動できる
デッキから「フォトン」または「ギャラクシー」と名のついた
レベル5以上のモンスター1体を表側守備表示で特殊召喚する
「銀河遠征」は1ターンに1枚しか発動できない
「俺はデッキの銀河眼の光子竜を選択する‼ 現れろ、銀河眼の光子竜‼」
俺の呼びかけと共にフィールドに再びフォトンドラゴンが姿を現すと、大きく咆哮を上げた。
同時に、エクストラデッキから蒼い光が漏れ始める。
いちいち確認しなくても何が起こったのか、手に取るようにわかる。
「レベル8が2体…フン、何がこようと、私のタキオンに勝るドラゴンなどいない‼」
「ならば見せてやる‼ 俺達の希望を‼ 仲間との研鑽の日々の結晶を‼ 俺は2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼エクシーズ召喚‼ 現れろ、銀河究極龍No.62‼」
「何、ナンバーズだと⁉」
「宇宙にさまよう光と闇。その狭間に眠りし哀しきドラゴンたちよ。その力を集わせ真実の扉を開け‼」
これが、俺の、俺達の最強の形ーーー‼
「銀河眼の光子竜皇‼」
いかがでしたでしょうか?
いきなりの低速化で本当に申し訳ないm(_ _)m
できるだけ、元の更新スピードに戻していけたらと思っています。
それでは。