ベクター?誰それ、俺真月   作:野球男

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こんにちは。
カイトvsミザエル 1となっております。

いつの間にやら1年経ちました。
もう経ったと言うべきか、まだこれだけしか経ってないと言うべきか。
まあ、何はともあれ完結目指して頑張ります。

それでは、どうぞ。


第139話

「来たか…ミザエル」

 

そう呟くと光の中からミザエルが姿を表した。

「お前のギャラクシーアイズの咆哮が聞こえた」

「そうか」

2体のギャラクシーアイズが互いを呼び合ったということなのだろう。

この地がそうさせているのか…?

「で、これはなんだ? 何をしようとしている」

「ミザエル、何かを説明するにはこの場所が何かを聞いた方が早いな」

「どういうことだ」

「ここはヌメロンコードの鍵が眠る場所だ」

そう返すと途端にミザエルの顔色が変わる。

「ヌメロンコードの…鍵…‼」

その顔は驚愕の一言に尽きる。

流石に予想外だったというわけだ。

「ヌメロンコードは、それ単体では力を発揮することはできない。完全に機能させるには特殊な鍵が必要になる」

「その鍵がこの地に眠っているというわけか」

「そうだ。そして、鍵を手にするにはやらなくてはならないことがある」

「やらなくてはならないことだと?」

「『銀河と時の龍、生まれし地にて合間見えし時、銀河の瞳、真に見開きて新たな世界の扉を開く』…遺跡にはこう記されていた」

「なるほど…つまり、お前の持つギャラクシーアイズと私の持つタキオン。2体のドラゴンがぶつかり合った時、ヌメロンコードの鍵が手に入る…そういうことか」

「そうだ」

「その言葉通りならば、2体のドラゴンはバリアンの力を元にしたモノ。ならば、鍵の所有はバリアンにある」

「今のままならな」

「なんだと?」

そう、今のままなら鍵の所有はバリアンのものに相違ない。

だが…石碑にはフォトンドラゴンとタキオンドラゴン、そして『もう1体のドラゴン』の姿があった。

ならば、あのドラゴンは…

 

「ミザエル、それは戦ってみればわかることだ」

「面白い。ならば、今こそどちらが最強のドラゴン使いか決める時‼」

そう言うと、ミザエルは黄色い光に包まれバリアンの姿へと変貌を遂げた。

腕を振るい、デュエルディスクが姿を現す。

 

それでいい。

いずれにしても、俺達の戦いの決着が着けば鍵の所有も、ドラゴンの真実も、全てがわかる。

「いくぞ、ミザエル‼」

 

「「デュエル‼」」

 

カイト LP4000

ミザエル LP4000

 

よし、悪くない。

「俺の先攻、ドロー‼ 自分フィールドにモンスターがいないので、フォトン・スラッシャーを特殊召喚‼ さらに、フォトン・クラッシャーを召喚する‼」

俺のフィールドに剣と棍をそれぞれ持った戦士が現れる。

「2体のモンスターのレベルは4…くるか、カイト」

「俺は2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼エクシーズ召喚‼ 来い、輝光帝ギャラクシオン‼」

俺のフィールドの2体のモンスターが大きく跳躍し、大きな爆発を起こす。

すると、その爆煙を切り裂いて二刀の光るブレードを手にした剣士が現れた。

相手がミザエル…となれば、下手な出し惜しみはできない。

「ギャラクシオンの効果発動‼ ORUを2つ取り除き、デッキから銀河眼の光子竜を特殊召喚する‼」

俺の言葉にギャラクシオンのORUが2つ弾け、十字架が月面に突き刺さる。

いくぞ、ギャラクシーアイズーーー‼

「闇に輝く銀河よ、希望の光になりて我が僕に宿れ‼ 光の化身、ここに降臨‼ 現れろ、銀河眼の光子竜‼」

俺が大きく振りかぶり、十字架を宇宙目掛けて放り投げる。

すると、その十字架は溢れんばかりの光を放ち、もはや見慣れたドラゴンへと姿を変える。

 

「現れたな、銀河眼の光子竜‼」

「最初のターン、プレイヤーは攻撃できない。カードを1枚伏せてターンエンドだ」

 

カイト LP4000

手札 3

モンスター 2

輝光帝 ギャラクシオン 攻撃

銀河眼の光子竜 攻撃

魔法・罠 1

⁇?

 

「私のターン、ドロー‼ 1ターン目からの銀河眼の光子竜…流石は我が宿敵‼ だが、その召喚が命取りとなる‼ 私は手札の星間竜パーセクを墓地に送り、ハードアームドラゴンを特殊召喚‼」

 

ハードアームドラゴン

☆4 地属性 ドラゴン族

ATK 1500

DFE 800

このカードは手札のレベル8以上のモンスター1体を墓地へ送り、手札から特殊召喚できる

このカードをリリースして召喚に成功したレベル7以上のモンスターは、カードの効果では破壊されない

 

ミザエルのフィールドに一瞬パーセクの姿が現れると、背が異様に膨らむ。

すると、まるで脱皮でもひたかのように背が割れ、中からパーセクの姿とは大きく異なる骨と筋肉を剥き出しにしたドラゴンが現れた。

「さらに、幻木竜を召喚‼」

ハードアームドラゴンの隣に一本の老木のようなドラゴンが姿を現す。

これでレベル4が2体…

「いくぞ‼ 私は2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼エクシーズ召喚‼ 現れろ、竜魔人 クイーン・ドラグーン‼」

ミザエルのフィールドの2体のドラゴンが大きく飛翔し、渦を描きながらエネルギーの塊へと姿を変える。

そのエネルギーが最高潮に達し、爆発が起こったそこに燃え上がるドラゴンの下半身の金髪の女が現れた。

 

「私はクイーン・ドラグーンの効果発動‼ ORUを1つ取り除き、墓地のレベル8のモンスター星間竜パーセクを特殊召喚‼」

奴のフィールドにレベル8のモンスターが特殊召喚…ならば、手札にあるカードは。

「気付いたようだな。相手フィールドに攻撃力2000以上のモンスターがいるので、限界竜シュバルツシルトを特殊召喚する‼」

奴のフィールドにレベル8が2体。

ということは…

「カイト‼ お前がフォトンドラゴンを呼ぶならば、私もまた呼ぶまで‼ 私はレベル8のモンスター2体でオーバーレイネットワークを構築‼エクシーズ召喚‼ 宇宙を貫く雄叫びよ、遥かなる時をさかのぼり銀河の源より蘇れ‼ 顕現せよ、そして我を勝利へと導け‼ No.107 銀河眼の時空竜‼」

ミザエルのフィールドの2体のドラゴンが咆哮と共にエネルギー体へと姿を変え、程なくして爆発を起こす。

爆煙の中にゆらりと大きな影が現れると、大きな咆哮を上げ吹き飛ばす。

そこには、何度も見たミザエルのドラゴンの姿があった。

「フォトンドラゴンとタキオンドラゴン‼ 銀河と時の龍‼ 今こそ、決着をつける時‼ 私はバトルフェイズ開始時、タキオンドラゴンの効果発動‼ ORUを1つ取り除き、タキオンドラゴン以外のモンスターの効果を無効にする‼ これでフォトンドラゴンの効果は発動できまい‼ ゆけ、クイーン・ドラグーン‼ 輝光帝ギャラクシオンを攻撃‼」

「くっ…‼」

 

カイト LP4000→3800

 

「続けてタキオンドラゴンで銀河眼の光子竜に攻撃‼」

「迎え撃て、ギャラクシーアイズ‼」

 

「殲滅のタキオン・スパイラル‼」

「破滅のフォトン・ストリーム‼」

 

俺達の言葉に2体のドラゴンはほぼ同時に息を吸い込み、口から光線を放つと中央で派手な音と共にぶつかった。

互いに譲らず、拮抗の状態を保っている。

このままでは互いにフィールドから姿を消すことになる。

ミザエル…何を考えている…⁉

「俺は手札のオネストを墓地に送り、効果発動‼ タキオンドラゴンの攻撃力分攻撃力をアップする‼」

「させるか‼ 私は手札からタキオン・トランスミグレイションを発動‼」

 

タキオン・トランスミグレイション

カウンター罠

自分フィールド上に「ギャラクシーアイズ」と名のついたモンスターが存在する場合に発動できる

このカードの発動時に積まれていたチェーン上の全ての相手の効果モンスターの効果・魔法・罠カードの発動を無効にし、この効果で発動を無効にしたフィールド上のカードを全て持ち主のデッキに戻す

自分フィールド上に「ギャラクシーアイズ・タキオン・ドラゴン」と名のついたモンスターが存在する場合、このカードは手札から発動できる

 

「何⁉」

手札からトラップだと⁉

「チェーンに乗ったカードは発動せず、全てデッキに戻る‼ オネストによる効果は得られない‼ そして、忘れたわけではないな‼ タキオンドラゴンはお前のオネストが発動した瞬間、攻撃力が1000ポイントアップしている‼」

 

No.107 銀河眼の時空竜 3000→4000

 

「やれ、タキオンドラゴン‼」

「ぐあっ‼」

 

カイト LP3800→2800

 

勢いを増したタキオンドラゴンの攻撃がフォトンドラゴンを飲み込むと光の中に消えてしまう。

「カ、カイト様‼」

「黙っていろ、オービタル‼」

「タキオンドラゴンはもう1度攻撃ができる‼ タキオンドラゴンでカイト、お前にダイレクトアタックだ‼ 殲滅のタキオン・スパイラル‼ 第2打ァ‼」

タキオンドラゴンがミザエルの指示に従い、深く吸い込むと再び光線を吐き出し、俺達が爆煙に飲まれる。

「残念だったな。俺はガード・ブロックを発動した。戦闘ダメージを1度だけ0にし、1枚ドローする」

「フッ…やるな。私はこれでターンエンドだ」

 

ミザエル LP4000

手札 1

モンスター 2

竜魔人クイーン・ドラグーン 攻撃

No.107 銀河眼の時空竜 攻撃

魔法・罠 0

 

「俺のターン、ドロー‼」

‼ このカードは…‼

「カイト、ヌメロン・コードの鍵は私が貰う‼」

「とんだロマンチストだな。もう勝ったつもりか?」

「なんだと?」

「ミザエル、さっきの言葉をそっくり返させてもらう。タキオンの召喚がお前の命取りだ。俺は死者転生を発動‼」

 

死者転生

通常魔法

手札を1枚捨て、自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる

そのモンスターを手札に加える

 

「ネクロ・ガードナーを墓地に送り、墓地の銀河眼を手札に加える‼ 続いて、エクシーズ・リベンジを発動‼」

 

エクシーズ・リベンジ

通常魔法

相手フィールド上にエクシーズ素材を持ったエクシーズモンスターが存在する場合、自分の墓地のエクシーズモンスター1体を選択して発動できる

選択したモンスターを特殊召喚し、相手フィールド上のエクシーズ素材1つを、選択したモンスターの下に重ねてエクシーズ素材とする

「エクシーズ・リベンジ」は1ターンに1枚しか発動できない

 

「墓地の輝光帝ギャラクシオンを守備表示で特殊召喚し、タキオンドラゴンのORUを1つ貰う‼」

「何⁉」

「ギャラクシオンの効果発動‼ ORUを1つ取り除き、手札から銀河眼の光子竜を特殊召喚する‼ 現れろ、銀河眼の光子竜‼」

フィールドに光が放たれ、再びフォトンドラゴンが姿を現す。

「銀河眼の光子竜…‼」

「バトルだ‼ いけ、フォトンドラゴン‼ 竜魔人クイーン・ドラグーンに攻撃‼」

「くっ…‼」

 

ミザエル LP4000→3200

 

「俺はこれでターンエンドだ」

 

カイト LP2800

手札 1

モンスター 2

輝光帝ギャラクシオン 守備

銀河眼の光子竜 攻撃

魔法・罠 0

 

「ミザエル、勝負はこれからだ」

俺のギャラクシーアイズか、お前のギャラクシーアイズか…決着をつける‼




いかがでしたでしょうか?

実はこのデュエル書くの2回目だったり。
書き終わる

「よーし、明日から順次投稿するぞー!」

保存し忘れる

燃え尽きる(書くのを数日止める)

書き直し中 ←イマココ

それでは

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