ベクター?誰それ、俺真月   作:野球男

134 / 161
こんにちは。
シャーク&璃緒vsドルべ 3となっております。

ジョジョゲーの新作が出るってよ!
今度はタッグバトルだ!ジョナサンとDIOとかコンビ組めるかもな!
超COOOOOOL!
発売元は?
バンナム…あっ(察し)

それでは、どうぞ。


第134話

「フッ…フフフッ…」

 

唐突に吹き飛ばされたままの姿勢でドルべが笑い始める。

なんだ…?

「懐かしさすら覚えるその苛烈さに嬉しくなった」

「嬉しい…?」

「ああ。神代凌牙、お前はナッシュに届きうる者だ」

…またそれか…

「いい加減にしなさい。さっきから聞いていればナッシュメラグナッシュメラグ…私達は神代凌牙と璃緒よ。貴方の待ち望む王はもうこの世にはいない」

「違うな。2人はお前達という器の内にたしかに存在している。言ったところで理解などできないだろうがな」

「なにを…」

「お前達はあの遺跡で見たはずだ。己の記憶を‼」

…たしかに、俺は王としてベクターと戦った記憶を体験した。

口には出さないが璃緒もそうなんだろう。

ひょっとしたら、ドルべの言う通り俺達の内側にはあいつらがいるのかもしれねぇ。

だがな…

「俺達は俺達の意思で選んだ。俺達の内側にいるかもしれねぇ奴のことなんて知るかよ」

「私のターン、ドロー‼ …それがお前達の意思ならば、私はお前達の内側から引きずり出してやろう‼ 私は死者蘇生を発動‼ 蘇れ、光天使セプター‼」

ドルべのフィールドに再び緑の杖が現れる。

「セプターの効果により、デッキの光天使スケールを手札に加える‼ さらに、光天使スケールを召喚‼」

ドルべのフィールドに大きな翼の生えたまるでコウモリのようなモンスターが現れる。

「スケールの効果で手札の光天使ウィングスを特殊召喚し、墓地の光天使スローネをデッキトップに戻す‼」

光天使スローネが再びデッキトップに戻った。

厄介だな…

これで次のターン、スローネが再び手札に加わっちまう。

いや、それは一先ず置いておくとして…ヴァイロン・ディシグマとグローリアス・ヘイローは破壊して墓地だ。

奴は以前の戦いでシャーク・ドレイクを使った。

その可能性はある…が、俺の伏せたカードの1枚はポセイドン・ウェーブ。

戦闘破壊の心配はねぇ。

「3体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼エクシーズ召喚‼ こい、No.91 サンダー・スパーク・ドラゴン‼」

 

No.91 サンダー・スパーク・ドラゴン

★4 光属性 ドラゴン族

ATK 2400

DFE 2000

レベル4モンスター×3

1ターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。

・このカードのエクシーズ素材を3つ取り除く事で、このカード以外のフィールド上に表側表示で存在するモンスターを全て破壊する

・このカードのエクシーズ素材を5つ取り除く事で、相手フィールド上のカードを全て破壊する

 

3体のモンスターが球体へと姿を変え、天へと昇ると大きな爆発が起こる。

空に突然雷雲が現れるとバチバチとスパークを起こしながら巨大な青いドラゴンが現れた。

左頭部には自身のナンバーである91が描かれている。

「ナンバーズ…‼」

サンダー・スパーク・ドラゴンが大きく咆哮を上げると紅いエネルギーが身体を囲むように現れた。

「今のは…」

なんだ…⁉

 

「セプターの効果により、私から見て左側のリバースカードを破壊し、1枚ドローする‼」

‼ ポセイドン・ウェーブが…‼

「どうやら防御カードだったようだな。サンダー・スパーク・ドラゴンの効果発動‼ ORUを3つ使い、お前達のフィールドのモンスターを全て破壊する‼」

「なんだと⁉」

「くらえ‼」

ドルべの宣言と共にフィールドに落雷がブラック・レイ・ランサーを貫いた。

「次はお前だ‼ 遺跡のナンバーズ‼」

ドルべが叫ぶと槍を構えるアビス・スプラッシュに雷が落ちる。

 

「くっ…⁉」

なんだ…⁉ 身体が…熱い…⁉

「うっ…」

隣から呻く声が聞こえ、そちらに視線をやると璃緒も同じように呻いている。

「いけ、サンダー・スパーク・ドラゴン‼ ダイレクトアタック‼」

「っ…リバースカードオープン‼リビングデッドの呼び声‼ 俺は墓地のアビス・スプラッシュを特殊召喚する‼」

アビス・スプラッシュの攻撃力はレミューリアの効果を受けて2600。

そして、ドルべの手札はさっきデッキトップに置いた光天使スローネ1枚。

突破はできねぇ。

「くっ…1枚伏せてターンエンド‼」

 

ドルべ LP450

手札 1

モンスター 2

No.91 サンダー・スパーク・ドラゴン 攻撃

魔法・罠 1

⁇?

 

「私のターン、ドロー‼ 貪欲な壺を発動‼ 墓地のモンスターを5枚選択し、シャッフル‼ 2枚ドローさせてもらうわ‼」

 

デッキに戻すカード

FA−ブラック・レイ・ランサー

潜航母艦エアロシャーク

バハムート・シャーク

ペンギン・ナイト×2

 

「2枚ドロー‼ …凌牙、使わせてもらうわよ‼」

「ああ‼」

「私はアビス・スプラッシュ1体でオーバーレイネットワークを構築‼フルアーマー・エクシーズ・チェンジ‼ 来なさい、FA−クリスタル・ゼロ・ランサー‼」

アビス・スプラッシュが大きく跳躍すると光の中に消え去る。

すると、入れ替わるようにしてフワリとスカートを広げ、槍と盾を持った女性が鋭く尖る脚を地面に突き立て着地した。

「クリスタル・ゼロ・ランサーの攻撃力はORUの数に200ポイントかけた数値が加わるわ‼」

 

FA−クリスタル・ゼロ・ランサー 2400→2900

 

「遺跡のナンバーズ…‼」

「いくわよ‼ クリスタル・ゼロ・ランサーでサンダー・スパーク・ドラゴンを攻撃‼」

「…リバースカードオープン‼ガード・ブロック‼ 戦闘ダメージを1度だけ0にし、1枚ドローする‼」

「っ…3枚伏せてターンエンド‼」

 

璃緒 LP500

手札 0

モンスター 1

FA−クリスタル・ゼロ・ランサー

魔法・罠 4

⁇?×3

忘却の都 レミューリア

 

「…私はまだ負けん…‼ 私のターン、ドロー‼ 私がドローしたカードはRUM−七皇の剣‼」

「ランクアップマジック…‼」

だが、フィールドにランクアップできそうなモンスターはいねぇ。

ドルべは一体何の為に俺達に公開を…?

「気になるようだな。ならば見せてやろう‼ RUM−七皇の剣を発動‼」

「フィールドにモンスターがいない状態で発動ですって⁉」

「エクストラデッキ、もしくは墓地からオーバーハンドレッドナンバーズを特殊召喚し、カオス化する‼ 蘇れ、No.102 光天使グローリアス・ヘイロー‼」

「なんだと⁉」

墓地にはグローリアス・ヘイローがいる。

そいつを特殊召喚した上でランクアップ…⁉

「この瞬間、手札の光天使スローネを特殊召喚し、効果によりドロー‼ ドローカードは貪欲な壺なので召喚はない。そして、グローリアス・ヘイローを対象にオーバーレイネットワークを再構築‼カオス・エクシーズ・チェンジ‼ 現れろ、CNo.102 光堕天使ノーブル・デーモン‼」

 

CNo.102 光堕天使ノーブル・デーモン

★5 光属性 天使族

ATK 2900

DFE 2400

光属性レベル5モンスター×4

フィールド上のこのカードが破壊される場合、代わりにこのカードのエクシーズ素材を2つ取り除く事ができる

このカードのエクシーズ素材が全て取り除かれた時、相手ライフに1500ポイントダメージを与える

また、このカードが「No.102 光天使グローリアス・ヘイロー」をエクシーズ素材としている場合、以下の効果を得る

・1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる

相手フィールド上のモンスター1体を選択して攻撃力を0にし、その効果を無効にする

 

フィールドに現れたグローリアス・ヘイローが大きく跳躍すると紅い軌跡を描いて空へと消える。

すると、大きな爆発が起こり、入れ替わるようにしてグローリアス・ヘイローの時の光る身体を仄暗い色へと堕とし、黒い槍を片手に持ったモンスターが現れた。

「カオス・オーバーハンドレッドナンバーズ…‼」

この局面でのオーバーハンドレッドナンバーズのカオス化…‼

一体何を仕掛けてくる⁉

「ノーブル・デーモンの効果発動‼ CORUを1つ取り除き、FA−クリスタル・ゼロ・ランサーを選択‼ 攻撃力を0にし、効果を無効にする‼」

 

FA−クリスタル・ゼロ・ランサー 2600→200

 

ノーブル・デーモンのCORUが弾けると、クリスタル・ゼロ・ランサーの身体を紫色の光が覆った。

すると、槍を地面に突き刺し、クリスタル・ゼロ・ランサーは膝をついてしまう。

「クリスタル・ゼロ・ランサー‼」

「終わりだ」

「何…?」

ドルべの声にそちらへと視線を向けるとノーブル・デーモンが紅く点滅を繰り返していた。

「何が起こっていやがる…‼」

「ノーブル・デーモンのユニットが0になったことで効果が発動したのだ」

「効果だと…?」

「ノーブル・デーモンの効果…破壊される場合、代わりにCORUを2つ取り除く効果。グローリアス・ヘイローがユニットの場合、1つ取り除くことで相手モンスター1体の攻撃力を0にし、効果を無効にする効果。そして、ユニットが0になった時、相手に1500ポイントのダメージを与える‼」

「なんですって⁉」

俺達のライフは残り500。

1500ものダメージを受け止めきるだけの力は残っちゃいねぇ…‼

「さらばだ。神代凌牙、璃緒。やれ、ノーブル・デーモン‼」

ドルべの指示にノーブル・デーモンが大きく雄叫びを上げると紅い光を放った。

地面が吹き飛びながら、俺達へと紅い光の奔流が迫る。

 

「くっ…‼」

ここまで、なのかよ…っ‼




いかがでしたでしょうか?

ボチボチラストが見えてきたといったところでしょうか。
はたして、どのような結末を迎えることになるのやら。
お楽しみに。

それでは。

−追記−
インフルエンザにかかってしまいまして。
年内投稿が微妙になってまいりました。申し訳ないm(_ _)m

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。