ベクター?誰それ、俺真月   作:野球男

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こんにちは。
シャーク&璃緒vsドルべ 2となっております。

融合使い絶対殺すマンこと、黒咲隼の所属するレジスタンス。
融合使いを多く抱えているアカデミアと敵対しているそうな。
…黒咲く〜ん、一緒に遊戯王GX見ようぜー(ゲス顔)

それでは、どうぞ。


第133話

「私のターン、ドロー‼」

 

ドルべがカードを勢いよくドローする。

「リバースカードオープン‼リビングデッドの呼び声‼ 私は墓地の光帝クライスを特殊召喚する‼」

 

光帝クライス

☆6 光属性 戦士族

ATK 2400

DFE 1000

このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、フィールドのカードを2枚まで対象として発動できる

そのカードを破壊し、破壊されたカードのコントローラーは破壊された枚数分だけデッキからドローできる

このカードは召喚・特殊召喚したターンには攻撃できない

 

ドルべのフィールドに光輝くマントを翻し、黄金色の鎧を着込んだ大男が現れた。

「クライスの効果発動‼ 私はクライス自身とリビングデッドの呼び声を破壊し、2枚ドローする‼」

‼ それをさせるわけには…‼

「トライエッジ・リヴァイアの効果発動‼ ORUを1つ取り除き、クライスの攻撃力を下げ、効果を無効にする‼」

 

光帝クライス 2400→1600

 

「させないわ」

これで、フィールドには効果が不発に終わったクライスのみ。

頼みの綱の手札がたった1枚じゃ、どうにもならないはず…

「クライスの効果を無効にしたか…だが、これでこのターンの効果の発動は不可能‼ 私はマジック・プランターの効果を発動‼ リビングデッドの呼び声を墓地に送り、2枚ドローする‼」

リビングデッドの呼び声が消え去り、フィールドからもクライスが消え去る。

ドルべはこの為にクライスを…‼

「メラグなら、この程度の罠など容易く見破ったものを…」

っ…

「ドロー‼ …その見通しの甘さが私に勝利を呼び込む‼ 私は光天使セプターを召喚‼」

 

光天使セプター

☆4 光属性 天使族

ATK 1800

DFE 400

このカードが召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる

デッキから「光天使セプター」以外の「光天使」モンスター1体を手札に加える

フィールドのこのカードを含むモンスター3体以上を素材としてエクシーズ召喚したモンスターは以下の効果を得る

・このエクシーズ召喚に成功した時、このカード以外のフィールドのカード1枚を対象として発動できる

そのカードを破壊し、自分はデッキから1枚ドローできる

 

ドルべのフィールドに緑色の杖のようなモンスターが現れる。

「セプターの効果発動‼ さらに、その発動にチェーンして光天使スローネの効果発動‼ 自分が光属性モンスターを召喚したことにより、手札のスローネを特殊召喚する‼ こい、光天使スローネ‼」

 

光天使スローネ(制限カード)

☆4 光属性 天使族

ATK 800

DFE 2000

このカードをエクシーズ召喚の素材とする場合、モンスター3体以上を素材としたエクシーズ召喚にしか使用できない

自分が「光天使」モンスターの召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる

このカードを手札から特殊召喚し、自分はデッキから1枚ドローする

そのドローしたカードが「光天使」モンスターだった場合、そのモンスターを特殊召喚できる

 

ドルべのフィールドに今度は黄色と黒の椅子が現れる。

この瞬間を待っていたわ‼

「この瞬間、リバースカードオープン‼終焉の地‼ 相手が特殊召喚したことにより、私のデッキから忘却の都 レミューリアを発動‼」

フィールドの景色が一瞬にして何処かの神殿へと変わる。

「これで貴方のフィールド魔法は破壊させてもらったわ‼」

ライフを1000ポイント失ったけれど、これで少しはマシになるはず。

「…スローネの効果で1枚ドロー‼ フッ、ドローカードは光天使‼ よって、特殊召喚する‼ こい、光天使スケール‼」

 

光天使スケール

☆4 光属性 天使族

ATK 1500

DFE 900

このカードが特殊召喚に成功した時に発動できる

手札から「光天使」モンスター1体を特殊召喚する

その後、自分の墓地の光属性モンスター1体を選んでデッキの一番上に置く事ができる

フィールドのこのカードを含むモンスター3体以上を素材として召喚したモンスターは以下の効果を得る

・素材を持っているこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分または相手が手札からモンスターを特殊召喚する度に、自分はデッキから1枚ドローする

この効果は1ターンに1度しか適用できない

 

椅子の隣に金に輝く天秤が現れた。

「効果により、私は墓地の光天使ソードをデッキトップに戻す‼ さらに、セプターの効果により、デッキから光天使ウィングスを手札に加える」

「セプター、スローネ、スケール…」

なんだろう。

あの3体からとても嫌なものを感じる。

なんというか…黒いドロッとした何かが沸き上がるかのような…そんなものを感じる。

「…答えろ、ドルべ。そいつがドン・サウザンドの加護か?」

「その通り。これがバリアンの神、ドン・サウザンドが私に与えた加護‼ 私はこれらを用いて神代凌牙、璃緒‼ お前達を倒す‼」

ドン・サウザンドの加護…

あのカード達から嫌なものを感じるのはそれが原因と見て間違いないわね。

それにしても…その黒さが似合わないと感じるのは何故かしら?

 

「3体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼エクシーズ召喚‼ 光の使いよ‼ 今、悠久の時を超え、輝きの衣をまといて、かの地に降臨せよ‼ No.102 光天使グローリアス・ヘイロー‼」

 

No.102 光天使グローリアス・ヘイロー

★4 光属性 天使族

ATK 2500

DFE 2000

光属性レベル4モンスター×3

1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる

選択したモンスターの攻撃力を半分にし、その効果を無効にする

フィールド上のこのカードが破壊される場合、代わりにこのカードのエクシーズ素材を全て取り除く事ができる

この効果を適用したターン、自分が受ける戦闘ダメージは半分になる

 

ドルべのフィールドの3体のモンスターが球体へと姿を変え、爆発の中に消えると光るリングを持ったオブジェが現れる。

そのオブジェが開かれ、展開を終えると細身の姿が現れる。

耳の位置から生える巨大な翼中にのようなものには大きく102と自身の数字が刻まれている。

「きたか、オーバーハンドレッドナンバーズ…‼」

凌牙が絞り出すように呟く。

たしかに、あのナンバーズから感じる力の強さは他のモンスターを圧倒するだけの力を感じさせる。

それにしても…サルガッソ以来…になるのかしら?

まあ、それもあの時は手一杯だったからハッキリとは見てはいないのだけれど。

 

「オーバーレイユニットとなったセプターの効果発動‼ お前達のフィールドのトライエッジ・リヴァイアを破壊し、1枚ドローする‼」

グローリアス・ヘイローの前に薄っすらと現れたセプターが怪しく光を放つとトライエッジ・リヴァイアは呻くような声を上げ、吹き飛んだ。

「ゆけ、グローリアス・ヘイロー‼ ダイレクトアタック‼」

っ…私の伏せたリバースカードはダメージをかわす類のものじゃない。

ここは…受ける‼

「きゃああああ‼」

 

璃緒 LP3000→500

 

「璃緒‼」

グローリアス・ヘイローの放った矢の爆風で吹き飛んだ私に凌牙の声が届く。

「大、丈夫よ…‼」

凌牙の声に答えて立ち上がったところでドルべの顔に違和感を感じる。

「………」

ダメージを受けたのは私のはずなのに…何? あの悲痛そうな顔は。

「…そうこなくては困る。私の受けた衝撃はこの程度ではない」

先程の顔が引っ込むとドルべはそんなことを言う。

そのとってつけたような言葉に私の疑心はますます強まる。

「私はこれでターンエンド‼」

 

ドルべ LP3900

手札 2

モンスター 1

No.102 光天使グローリアス・ヘイロー 攻撃

魔法・罠 0

 

「俺のターン、ドロー‼」

「凌牙、私のカードを」

前のターン、トライエッジ・リヴァイアが破壊された場合を想定して伏せていた終焉の地は発動した。

後は凌牙次第。

「ああ…‼ リバースカードオープン‼バブル・ブリンカー‼」

「今そんなカードを発動したところで何ができる?」

たしかに、レベル4以上のダイレクトアタックを無効にする効果を今発動したところで意味なんてない。

「それだけなら、ね」

「さらに、バブル・ブリンガーの効果発動‼ コイツをリリースすることで墓地のレベル3以下の水属性の同名モンスター2体を効果を無効にして特殊召喚する‼ 俺達の墓地には璃緒が使ったペンギン・ナイトが2体いる‼ 璃緒‼」

「ええ‼ 来なさい、ペンギン・ナイト‼」

バブル・ブリンガーが光になって消えると墓地から泡が吹き出した。

その泡が消えると2体の半眼のペンギンが現れる。

「レミューリアの効果発動‼ 俺のフィールドの水属性モンスターのレベルを水属性モンスターの数だけレベルをあげる‼ 俺のフィールドにモンスターは2体‼ よって、上がるレベルは2だ‼」

 

ペンギン・ナイト×2 ☆3→5

 

レベル5が2体。

凌牙が出すモンスターは…?

「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼エクシーズ召喚‼ こい、No.73 激瀧神アビス・スプラッシュ‼」

2体のペンギンが青いエネルギー体へと姿を変えると爆発が起こり、姿を消した。

爆煙の晴れたそこには青い鎧を着込んだ槍を持つポセイドンを思わせるような大男がいた。

「そのナンバーズは遺跡の…‼」

「さらにハンマー・シャークを召喚し、効果発動‼ レベルを1つ下げることで手札のレベル3以下の水属性モンスターを特殊召喚する‼ こい、キラー・ラブカ‼」

 

キラー・ラブカ

☆3 水属性 魚族

ATK 700

DFE 1500

自分フィールド上の魚族・海竜族・水族モンスターが攻撃対象に選択された時、墓地のこのカードをゲームから除外し、攻撃モンスター1体を選択して発動できる

選択したモンスターの攻撃を無効にし、その攻撃力を次の自分のエンドフェイズ時まで500ポイントダウンする

「キラー・ラブカ」の効果は1ターンに1度しか使用できない

 

ハンマー・シャークの横に身体をうねるようにしてまるでウツボのようなサメが現れる。

「ORUとなっている光天使スケールの効果で1枚ドロー‼」

「関係ねぇ‼ 2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼ こい、ブラック・レイ・ランサー‼」

今度は2体のサメが青いエネルギーへと姿を変えると爆発を起こす。

沸き上がる爆煙を紫の槍で散らしたそこには先程の鎧を脱ぎ捨て、いくらか小さくなったブラック・レイ・ランサーが現れた。

「ブラック・レイ・ランサー…だが、グローリアス・ヘイローには遠く及ばない。そして、グローリアス・ヘイローには破壊から身を守る効果がある。忘れたのか?」

「お前こそ、ブラック・レイ・ランサーとアビス・スプラッシュの効果を忘れてるんじゃねぇのか? ブラック・レイ・ランサーの効果発動‼ ORUを1つ取り除き、相手モンスター1体の効果をこのターンが終わるまで無効にする‼ 俺が選ぶのはグローリアス・ヘイローだ‼」

ブラック・レイ・ランサーのORUが1つ弾けるとグローリアス・ヘイローを紫の光が取り囲み、膝をつく。

「くっ…‼」

「これで破壊無効の効果はねぇ‼ さらに、アビス・スプラッシュの効果も発動‼ ORUを1つ使い、コイツの攻撃力を2倍にする‼」

 

No.73 激瀧神アビス・スプラッシュ 2600→5200

 

これならグローリアス・ヘイローを突破出来る上にダメージも与えられる…‼

「いけ、アビス・スプラッシュ‼」

「くっ…‼」

 

ドルべ LP3900→2550

 

グローリアス・ヘイローは片膝をつきながらも光る矢を放ったが、アビス・スプラッシュは軽くかわすと、そのまままっすぐに突き出された槍で貫いた。

「これでフィールドは空‼」

「やれ、ブラック・レイ・ランサー‼」

「ぐっ…おおおおお‼」

 

ドルべ LP2550→450

 

ブラック・レイ・ランサーの容赦の無い一撃はドルべを私と同じように吹き飛ばし、地面に倒れた。

「エクシーズ・ギフトを発動‼」

 

エクシーズ・ギフト

通常魔法

自分フィールド上にエクシーズモンスターが2体以上存在する場合に発動できる

自分フィールド上のエクシーズ素材を2つ取り除き、デッキからカードを2枚ドローする

 

「フィールドにはアビス・スプラッシュとブラック・レイ・ランサーの2体‼ よって、俺はブラック・レイ・ランサーとアビス・スプラッシュのORUを1つずつ取り除き、2枚ドローする‼ 2枚伏せてターンエンド‼」

 

シャーク LP500

手札 2

モンスター 2

No.73 激瀧神アビス・スプラッシュ攻撃

ブラック・レイ・ランサー 攻撃

魔法・罠 3

忘却の都 レミューリア

⁇?×2

 

これで私達のライフポイントはほぼ横並びになった。

後一押し…‼




いかがでしたでしょうか?

そのうち登場するシンクロ使い、エクシーズを使うレジスタンス、融合使いを大勢抱えるアカデミア、遊矢達ペンデュラム・アドバンス組。
そんな中、忘れ去られた奴らが立ち上がるーー

「全員デミスは持ったな⁉」
「いくぞォ‼」

悲願島 −忘れられた青いカード−

始まりません。
それでは。

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