Ⅳ&真月vsベクター 1となっております。
黒咲、冬のRUM祭り。
あの世界の仕組みがよくわからなくなってきた感。
シンクロとエクシーズで対立でもしてるのかな?
入り込む余地のないアドバンスと儀式ェ…
それでは、どうぞ。
「「「デュエル‼」」」
ベクター LP4000
Ⅳ&真月 LP4000
「先攻は貰うぜェ?ドロー‼ アンブラル・グールを召喚‼」
アンブラル・グール
☆4 闇属性 悪魔族
ATK 1800
DFE 0
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動できる
このカードの攻撃力を0にし、手札から攻撃力0の「アンブラル」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する
フィールドに何処からともなくヒタヒタと足音が聞こえてくると、深緑のマントをたなびかせながら赤い瞳を蘭々と輝かせ、悪魔が現れた。
「アンブラル・グールの効果発動‼ コイツの攻撃力を0にし、アンブラル・ウィル・オ・ザ・ウィスプを特殊召喚する‼ さらに、アンブラル・ウィル・オ・ザ・ウィスプの効果によりアンブラル・グールのレベルと同じレベルになる‼」
アンブラル・グール 1800→0
アンブラル・ウィル・オ・ザ・ウィスプ ☆1→4
「さらにワン・フォー・ワンを発動‼ 手札のアンブラル・ゴーストを墓地に送り、デッキからアンブラル・ウィル・オ・ザ・ウィスプを特殊召喚‼ コイツも効果により、レベルを4にする‼」
これでレベル4が3体…
ということは
「俺は3体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼ エクシーズ召喚‼ 来い、No.104 仮面魔踏士シャイニング‼」
ベクターのフィールドの3体のモンスターかそれぞれ球体となると、見慣れた爆発が起こる。
爆煙の向こうに人影が見えたかと思うと晴れたそこには青いマントのようなものを広げた白と金の意匠を着た男の姿があった。
「オーバーハンドレッドナンバーズ…‼」
1ターン目からいきなりの登場か。
「カードを2枚伏せてターンエンド‼」
ベクター LP4000
手札 1
モンスター 1
No.104 仮面魔踏士シャイニング 攻撃
魔法・罠 2
⁇?×2
「俺のターン、ドロー‼ こいつがオーバーハンドレッドナンバーズってやつか」
「あのモンスターはバトルフェイズ中の効果発動を無効にする効果がある。気をつけてくれ」
「そういうことなら…‼ 俺はギミック・パペット−死の木馬を召喚‼」
ギミック・パペット−死の木馬
☆4 闇属性 機械族
ATK 1200
DFE 2000
自分のメインフェイズ時に、フィールド上の「ギミック・パペット」と名のついたモンスター1体を選択して発動できる
選択したモンスターを破壊する
この効果はこのカードがフィールド上に表側表示で存在する限り1度しか使用できない
また、このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、手札から「ギミック・パペット」と名のついたモンスターを2体まで特殊召喚できる
俺達のフィールドに深い闇のような煙が噴き出すと、その中から多くのマネキンで形作られた不気味な木馬が姿を現す。
「死の木馬の効果発動‼ コイツ自身を破壊し、手札のギミック・パペットを2体特殊召喚する‼ 来い、ギミック・パペット−ボム・エッグ‼ ギミック・パペット−ギア・チェンジャー‼」
ギミック・パペット−ボム・エッグ
☆4 地属性 機械族
ATK 1600
DFE 1200
自分のメインフェイズ時に手札から「ギミック・パペット」と名のついたモンスター1体を捨て、以下の効果から1つを選択して発動できる
「ギミック・パペット-ボム・エッグ」の効果は1ターンに1度しか使用できない
・相手ライフに800ポイントダメージを与える
・このカードのレベルはエンドフェイズ時まで8になる
ギミック・パペット−ギア・チェンジャー
☆1 地属性 機械族
ATK 100
DFE 100
このカードはデッキから特殊召喚できない
1ターンに1度、このカード以外の自分フィールド上の「ギミック・パペット」と名のついたモンスター1体を選択して発動できる
このカードのレベルは選択したモンスターのレベルと同じになる
死の木馬の鞍部分が開くと光が溢れ出し、何かが飛び出すと入れ違いに死の木馬は再び闇の中へと沈んでいく。
その光が消えるとそこにはオレンジの卵型の身体から手足の生えた不気味なモンスターと首の青い身体に巨大なギアの動力のついたモンスターが現れる。
「ボム・エッグの効果発動‼ 俺は手札のギミック・パペット−シザー・アームを墓地に送り、コイツのレベルを8にする‼ さらに、ギア・チェンジャーの効果を発動‼ ギア・チェンジャーのレベルもボム・エッグと同じ8になる‼」
ギミック・パペット−ギア・チェンジャー ☆1→8
手札消費は激しかったが、あっという間にレベル8のモンスターが2体揃った。
「ナンバーズにはナンバーズだ‼ 俺は2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼エクシーズ召喚‼ 現れろ、No.15‼ 運命の糸を操る地獄からの使者、漆黒の闇の中より舞台の幕を開けろ、ギミック・パペット-ジャイアントキラー‼」
俺達のフィールドに先程と同じ爆発が起こるとその爆煙を突き破るようにして巨大なマリオネットが姿を現した。
「俺の前でエクシーズ召喚をしたことを効果させてやる‼ ジャイアント・キラーの効果発動‼ ORUを1つ取り除き、相手フィールド上のモンスターを破壊‼ 破壊したモンスターがエクシーズならその攻撃力分のダメージを与える‼ 俺が選択するのは、仮面魔踏士シャイニング‼」
ジャイアント・キラーから伸びる糸かシャイニングに絡みつくとシャイニングがジャイアント・キラーの胸で回転するローラーへと嫌な音を立てて飲み込まれていく。
やがてその姿が完全に見えなくなると、胸から鈍く輝く砲身が伸びた。
「シャイニングの攻撃力2700ポイントのダメージをくらえ‼」
「ハッ、甘ェんだよ‼ リバースカードオープン‼ 痛魂の呪術‼」
痛魂の呪術
速攻魔法
相手が自分にダメージを与えるカードの効果を発動した時に発動する事ができる
自分の代わりに、相手はその効果ダメージを受ける
「なっ…⁉ ぐおおっ‼」
Ⅳ LP4000→1300
発射の直前、何か動作不慮を起こしたのか突然ガコンという変な音を立てると暴発が起こった。
「悪いなァ、俺のダメージを肩代わりしてくれてよォ」
「チィ…‼」
ジャイアント・キラーの効果もしっかり対策済みだったわけか。
「だが、これでお前のフィールドにモンスターはいねぇ‼ いけ、ジャイアント・キラー‼ ダイレクトアタック‼」
「ぐっ‼」
ベクター LP4000→2500
「1枚伏せてターンエンド‼」
Ⅳ LP1300
手札 1
モンスター 1
No.15 ギミック・パペット−ジャイアント・キラー 攻撃
魔法・罠 1
⁇?
「俺のターン、ドロー‼」
大ダメージこそ受けたものの、ベクターのエースであるオーバーハンドレッドナンバーズの撃破には成功した。
偽ナンバーズのこともあるし、まだまだ油断は出来ないが壁を1つ早々に破ったのは大きい。
「クククッ…まさかこんなに早くシャイニングがやられちまうとは思わなかったなァ」
…? なんだ、あのベクターの余裕は。
たしかにライフは未だベクターの方が多く、こちらは暴発で半分以上が消し飛んだ。
フィールドに存在するモンスターも1500と、容易に突破できるレベルだが…
「それじゃあ、お前らに面白ェもん見せてやるよ。リバースカードオープン‼ リミット・リバース‼ 墓地のアンブラル・ゴーストを特殊召喚する‼ 蘇れ、アンブラル・ゴースト‼」
アンブラル・ゴースト
☆2 闇属性 悪魔族
ATK 200
DFE 200
自分のメインフェイズ時に発動できる
このカードとレベル4以下の悪魔族モンスター1体を手札から特殊召喚する
この効果を発動するターン、自分は通常召喚できない
「アンブラル・ゴースト」の効果は1ターンに1度しか使用できない
ベクターの影が不気味に伸びるとそこから薄汚れたボロを着た緑の髪を前に垂らしたモンスターが現れた。
何かを求めるように手を虚空に突き出し、ゆらゆらと揺れる。
「さらにィ? 特殊召喚したことにより、地獄の暴走召喚を発動ォ‼ 俺が特殊召喚するのは当然、アンブラル・ゴースト‼」
「…チッ、ジャイアント・キラーはエクシーズモンスター。特殊召喚はできねぇ」
「クククッ、さァ来い‼ アンブラル・ゴースト‼」
ベクターの呼びかけに応えるようにして、更に2体のアンブラル・ゴーストが現れる。
これでレベル2が3体…だが、ベクターはランク2を持っているのか?
「3体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼エクシーズ召喚‼ 現れろ、No.43‼ 死者の眠りを妨げる冒涜の化身。魂魄傀儡鬼ソウル・マリオネッター‼」
No.43 魂魄傀儡鬼ソウル・マリオネッター
★2 闇属性 悪魔族
ATK 0
DFE 0
闇属性レベル2モンスター×3
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる
自分の墓地の「No.」と名のついたモンスター1体を選択し、装備カード扱いとしてこのカードに装備する
このカードが「No.」と名のついたカードを装備している限り、このカードは戦闘及びカードの効果では破壊されない
また、1ターンに1度、自分のライフポイントが回復した時に発動できる
このカードの攻撃力をその数値分だけアップし、相手ライフにその数値分だけダメージを与える
ベクターのフィールドのゴースト達が不気味に笑いながら球体へと姿を変え、爆発の中に消える。
すると、入れ替わるようにしてぬっと細長い手が現れ、続いて自身の数字である43が光々と輝く闇としか形容できない身体を露わにする。
「ナンバーズ…‼」
「そうだ‼ それも、あんなチャチな偽物じゃねェ」
まさかナンバーズだったとは…思いも寄らなかった。
しかし、攻撃力0…?
「ソウル・マリオネッターの効果発動‼ ORUを1つ使い俺の墓地のナンバーズをコイツに装備させる‼」
「ナンバーズを装備…⁉」
さっきのターン、ベクターの墓地にはシャイニングが墓地に送られた。
ということは…‼
「破壊してくれてありがとよォ‼ 俺が選ぶのはNo.104 仮面魔踏士シャイニング‼」
ソウル・マリオネッターのORUが弾けると鋭利な爪から赤い糸が伸びた。
その糸は墓地へと入り込むとシャイニングを引っ張り上げ、張り付けのようにして身体に組みつかせる。
「クククッ、マジック・プランターを発動。リミット・リバースを墓地に送り2枚ドロー‼ 1枚伏せてターンエンドだ‼」
ベクター LP2500
手札 1
モンスター 1
No.43 魂魄傀儡鬼ソウル・マリオネッター 攻撃
魔法・罠 2
⁇?
No.104 仮面魔踏士シャイニング(No.43 魂魄傀儡鬼ソウル・マリオネッター)
「さァて、真月。次はお前のターンだ」
…装備したにも関わらず、攻撃力は未だ0。
一体、どういうモンスターなんだ。
いかがでしたでしょうか?
一応、最後のワンシーンは狙いました。
何を狙ったかわからない方は次回明かしますのでお楽しみに。
それでは。