ベクター?誰それ、俺真月   作:野球男

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こんにちは。
vsベクター&ドルべ 導入となっております。

GG xrd発売!
皆さん買いましたか? 私はPS3が逝ってしまったので…
修理出すくらいならPS4勝った方がいいかなぁ?

それでは、どうぞ。


第128話

「ドルべが…⁉」

 

「そうとも。今頃奴らの前にはドルべがいるだろうなァ」

ドルべ…

あの、シャークを奇襲したドルべはそれまでのドルべとでは何かが変わった。

それまでの悩みや苦悩といったものへ答えを示したというのなら、それはそれでいい。

ただ…1つだけ何か言えることがあるとするなら

「…残念だ」

それがドルべという今も生きるバリアンの戦士の答えなら残念でならない。

 

「…落ち着いたかよ」

「ああ…ありがとう、Ⅳ。お陰で昇っていた血が降りた」

「フン、礼なら後にしろ。とっとと勝って、凌牙の野郎を助けに行くぞ」

「ああ…‼ ベクター、お前は倒す‼ 俺達の因縁もここまでだ‼ 俺達がお前を倒す‼」

「ああ? やってみろよ、真月‼」

 

 

 

「あれは…⁉」

『ドルべ…』

俺達の乗る車の前に突如として現れたドルべはそのままナッシュとメラグという名前を呟くと俺と璃緒の名前を告げる。

「…璃緒、お前は」

「私は残らないわよ」

俺が言おうとした言葉を璃緒が拒否しつつ遮る。

「零君は私には私の戦う場所があると言ったわ。なら、それはきっとここ」

そう言い切ると俺を見つめ返す。

その目には何処か真月を思わせるような意思の強さが宿っているように見える。

…あの、負けそうな時にビビってドローを躊躇っていたような奴が…

 

「…わかった」

俺の言葉に璃緒は顔を綻ばせ、荷台から立ち上がるとそのまま飛び降りた。

「悪いな、遊馬。バリアン世界はお前に任せる」

「ああ、俺が必ずドン・サウザンドを倒す‼」

俺の言葉に遊馬は強い意思でもって答える。

…アストラルもいる。これなら俺が着いてなくとも大丈夫そうだ。

『シャーク、君にこのナンバーズを預ける』

「コイツは…‼」

No.44 白天馬スカイペガサス。

たしか、ドルべの遺跡のナンバーズ。

 

ー何を驚く友よ‼ 君の危機に私が何もしないと思ったのか‼ー

 

俺の脳裏にあの遺跡で見たドルべの姿がよぎる。

たしかに、あのドルべはペガサスに乗っていた。

それに、あの遺跡の石版の伝承通りならドルべとペガサスには深い関係がある。

使ってみる価値はある、か。

「わかった。使わせてもらう」

「ぅ…」

アストラルからナンバーズを受け取り、立ち上がろうとすると微かな呻きと共にカイトが目を開く。

 

「カイト様‼」

「…起きたかよ。目覚めはどうだ?」

「最悪だ」

相変わらず口が減らねぇ奴だ。

「 遊馬のこと、頼むぞ」

「…断る。俺にもやることがある。自分でやれ」

「…ったく」

「凌牙」

璃緒に促され、荷台から降りると遊馬は一度こちらに身体を乗り出す。

「頼んだぜ、遊馬」

「おう‼」

それだけ言葉をかわすとトラックは走り出し、あっという間に見えなくなった。

 

「そのまま通すとは意外だな」

「今私が用事があるのはお前達2人だ」

「そうか」

そう答えるとドルべは俺へと睨みを効かせる。

「あの時、私の手を取っていればこんな事をせずに済んだものを…」

「あら、もう勝ったつもり? それは私達を舐め過ぎではなくて?」

「事実だ。お前達では我が神ドン・サウザンドの加護を受けた私にダメージを与えたとしても勝つことはできない」

「………」

ドルべとは何度か戦い、オーバーハンドレッドナンバーズへの筋道は把握している。

だが、ドン・サウザンドの加護…これまでのドルべとは何かが違うとなると、どの程度役立つかわからねぇ。

油断はできない。

「…璃緒、油断はするなよ」

「ええ。勿論」

そう言うと璃緒はDパッドを取り出した。俺もDパッドを取り出すとエクストラデッキにナンバーズを差し込む。

…頼むぜ、俺のデッキ。

「いくぞ‼ デュエルディスク、セット‼ Dゲイザー、セット‼」

 

 

 

「「「「デュエル‼」」」」




いかがでしたでしょうか?

そんなわけで次回から2つのデュエルを行います。
お楽しみに。

それでは。

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