ベクター?誰それ、俺真月   作:野球男

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こんにちは。
vsミザエル+α 2となっております。

黒埼ハートランドシティ住人説。あるかな?
私の周囲では汚い龍亜と呼ばれている素良が来週辺り弾けそうですね。
なんか全編通してベクターっぽいんだよなぁ。
ショタに言われの無い可能性を感じさせて疑心暗鬼に陥らせるベクターマジベクター。

それでは、どうぞ。


第126話

「次は私が相手だ‼ 私のターン、ドロー‼」

 

「フン、何が相手だろうと私に敗北はない‼」

「それはどうかな?」

「何…?」

「君のカードを使わせてもらうぞ‼ まずはナイト・ショットを発動‼ 君のリバースカードを発動させずに破壊する‼」

飛び出した弾丸が私のリバースカードを貫く。

リバースカードは威嚇する咆哮…くっ、バトル回避を破壊された。

 

「さらに墓地のブレイクスルー・スキルを発動‼ このカードを除外し、フェルグラントの効果をこのターンの終了時まで無効にする‼」

最初の小娘の手札断札の効果で捨てた1枚はそのカードだったのか…

「手札の異次元エスパー・スター・ロビン、野獣戦士ピューマン、鳳王獣ガイルーダ、鉄巨人アイアンハンマーを墓地に送る‼」

手札のモンスターを4体墓地に送るだと…?

一体何を企んでいる…‼

「合体召喚‼ 来い、異次元ジェット・アイアン号‼」

 

異次元ジェット・アイアン号

☆10 光属性 機械族

ATK 4000

DFE 0

このカードは通常召喚できない

自分の手札・フィールド上から、「異次元エスパー・スター・ロビン」「野獣戦士ピューマン」「鳳王獣ガイルーダ」「鉄巨人アイアンハンマー」をそれぞれ1体ずつ墓地へ送った場合に特殊召喚できる

また、自分フィールド上のこのカードをリリースする事で、自分の墓地の「異次元エスパー・スター・ロビン」「野獣戦士ピューマン」「鳳王獣ガイルーダ」「鉄巨人アイアンハンマー」をそれぞれ1体ずつ選択して特殊召喚する

 

奴のフィールドに現れた4体の機械が空高く昇りながら分解され、別の物へと1つになっていく。

そして、大きく光ると同時に赤い先端がきらめき、銀のジェット機へと姿を変貌させた。

「1ターンで攻撃力4000のモンスターを召喚だと⁉」

「本来なら奥の手のモンスターなんだが…君を相手にそんなことは言ってはいられない‼ さらに、ジェット・アイアン号の効果発動‼ このカードをリリースすることで、墓地から素材にしたモンスターを1体ずつ特殊召喚する‼ 来い、ロビンファミリー‼」

 

ジェット・アイアン号が空へと飛翔し、光ると同時に4つの影が上空に現れる。

「まずはロビンの師にして剣の名手、野獣戦士ピューマン‼」

 

野獣戦士ピューマン

☆4 光属性 獣戦士族

ATK 1600

DFE 1000

このカードをリリースして発動できる

自分のデッキ・墓地から「異次元エスパー・スター・ロビン」1体を手札に加える

 

「続いてロビンを助ける頼もしい大怪鳥、鳳王獣ガイルーダ‼」

 

鳳王獣ガイルーダ

☆6 風属性 鳥獣族

ATK 2500

DFE 1200

このカードは相手モンスターに攻撃する場合、ダメージステップの間攻撃力が300ポイントアップする

 

「ロビンと共に戦う鉄壁のブリキの戦士、鉄巨人アイアン・ハンマー‼」

 

鉄巨人アイアン・ハンマー

☆8 地属性 岩石族

ATK 900

DFE 3500

自分フィールド上に「異次元エスパー・スター・ロビン」「野獣戦士ピューマン」「鳳王獣ガイルーダ」が存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる

このカードはフィールド上に表側表示で存在する限り、表示形式を変更できない

また、1ターンに1度、自分フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる

このターン、選択したモンスターは相手プレイヤーに直接攻撃できる

 

「そして、我らが主役‼ 異次元エスパー・スター・ロビン‼」

 

異次元エスパー・スター・ロビン

☆10 光属性 戦士族

ATK 3000

DFE 1500

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、他の自分のモンスターを相手はカードの効果の対象にできず、攻撃対象にもできない

また、このカードが墓地に存在する場合、相手モンスターの直接攻撃宣言時に発動できる

このカードを墓地から表側守備表示で特殊召喚する

この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールド上から離れた場合ゲームから除外される

「異次元エスパー・スター・ロビン」はフィールド上に1体しか表側表示で存在できない

 

奴の呼びかけに応えるように赤マントの黒ヒョウ、赤い翼をはためかせる巨大な怪鳥、両肩から青い突起を生やした鈍く光る巨人、そしてロビンによく似たムチをもつ黒マントがそれぞれ地面へと降り立つ。

「ハッスル・ラッセルを攻撃表示に変更‼ これで私のフィールドのモンスターの総攻撃力は10500‼ 君のモンスターの総攻撃力は5000‼ さあ、覚悟してもらおうか‼」

「くっ…‼」

たしかに、奴の言う通り私のフィールドのモンスターでは受け止めきれない。

残りライフが4000あったとしても、4500の差分。どう考えても私のライフが残らない。

「まずはハッスル・ラッセルで竜魔人 クイーンドラグーンに攻撃‼」

 

ミザエル LP3300→3000

 

「エスパー・スター・ロビンで神竜騎士フェルグラントに攻撃‼」

「ぬぐっ‼」

 

ミザエル LP3000→2800

 

「ガイルーダでダイレクトアタック‼」

「くっ…ああああ‼」

 

ミザエル LP2800→300

 

「くっ…ダメージを受けたこの瞬間、手札の冥府の使者 ゴーズの効果発動‼」

 

冥府の使者 ゴーズ

☆7 闇属性 悪魔族

ATK 2700

DFE 2500

自分フィールド上にカードが存在しない場合、相手がコントロールするカードによってダメージを受けた時、このカードを手札から特殊召喚する事ができる

この方法で特殊召喚に成功した時、受けたダメージの種類により以下の効果を発動する

・戦闘ダメージの場合、自分フィールド上に「冥府の使者カイエントークン」(天使族・光属性・☆7・攻/守?)を1体特殊召喚する

このトークンの攻撃力・守備力は、この時受けた戦闘ダメージと同じ数値になる

・カードの効果によるダメージの場合、受けたダメージと同じダメージを相手ライフに与える

 

フィールド全体が溢れ出た暗い闇に包まれると、何処からともなくコツコツという足音が響き渡る。

闇が霧散したそこには傍らに相棒である女剣士を従えた赤い髪の剣士が立っていた。

「コイツを攻撃表示で特殊召喚し、受けたダメージと同じ攻守をもつカイエントークンを特殊召喚‼」

 

カイエントークン

?→2500

?→2500

 

「くっ、追い込むどころかモンスターの召喚を許してしまうとは…‼」

「心配すんな‼ 残りのライフはたった300。次の俺のターンでぶっ飛ばしてやる‼」

「ああ‼ ターンエンド‼」

 

エスパーロビン LP3600

手札 0

モンスター 5

除雪機関車ハッスル・ラッセル 攻撃

異次元エスパー・スター・ロビン 攻撃

鳳王獣ガルーダ 攻撃

野獣戦士ピューマン 攻撃

鉄巨人アイアン・ハンマー 守備

魔法・罠 0

 

 

 

「やれ、ジャイアントキラー‼」

「いけ、ダイヤモンド・クラブ・キング‼」

 

それぞれモンスターが繰り出す攻撃を受け、1人、また1人とライフの無くなった決闘者が地面に倒れ、紅い光となって消える。

「まだくたばってねぇみたいだな、真月」

「はっ…はっ…そっちこそ」

俺もⅣも連続して続く耐久デュエルに崩れつつある。

幸い、まだ俺にもⅣにもヒヤリとするような展開は訪れてはいないが、それもいつ迄続くかわからない。

ゴールの見えないマラソンをしているかのようだ。

 

「お前には璃緒を守る役目があるんだ。ぶっ倒れるのは許さねぇぞ」

「…ああ」

俺達が踏みとどまればその分だけ遊馬達は安全性が増し、行動を起こしやすくなる。

遊馬達の安全はつまり璃緒の安全に繋がる。なら、こんなところで倒れるわけにはいかない…‼

 

ークックックッ…ー

 

再び構えようとした俺達の耳に聞き慣れた耳障りな嗤い声が聞こえてくる。

「誰だ‼」

「この声は…‼」

「何処見てるンだよ」

俺達が周囲を見回していると人混みがサッと別れ、そこに俺と同じ顔の男がいた。

 

「よォ、探したぜェ? 真月」

 

「ベクター…‼」




いかがでしたでしょうか?
vsミザエルは次回で終わりの予定です。
あんまりこっちに時間割くわけにもいかんので。

それでは。

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