vsミザエル+α 1となっております。
本当は昨日上げるつもりだったんですが、色々忙しくて…
申し訳ないm(_ _)m
それでは、どうぞ。
「「「デュエル‼」」」
アンナ&エスパーロビン LP4000
ミザエル LP4000
「先攻は貰ったぁ‼ 俺のターン、ドロー‼ いくぜ、俺は手札断札を発動‼」
手札断札
速攻魔法
お互いのプレイヤーは手札を2枚墓地へ送る
その後、それぞれ自分のデッキからカードを2枚ドローする
「俺は手札を2枚墓地へ送る‼ さあ、お前も墓地に送れ‼」
「…いいだろう」
「その後、新たに2枚をドローする‼ よし、無頼特急バトレインを召喚‼」
無頼特急バトレイン
☆4 地属性 機械族
ATK 1800
DFE 1000
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動できる
相手ライフに500ポイントダメージを与える
この効果を発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない
また、このカードが墓地へ送られたターンのエンドフェイズ時に発動できる
デッキから機械族・地属性・レベル10のモンスター1体を手札に加える
「無頼特急バトレイン」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない
召喚と共に小娘のフィールドに線路が現れる。
そのまま何処からともなく聞こえる列車の走る音を響かせながら赤い装甲列車が姿を現した。
「バトレインの効果発動‼ このターンのバトルフェイズを放棄する代わりに500ポイントのダメージを与える‼ くらえっ‼」
「くっ…‼」
ミザエル LP4000→3500
「おのれ、小癪な…‼」
「どうだ‼ 俺は1枚伏せてターンエンド‼」
アンナ LP4000
手札 3
モンスター 1
無頼特急バトレイン 攻撃
魔法・罠 1
⁇?
こうしている間にも真月達はどんどん離れて行っている。
奴らに手をこまねいている暇は…ない‼
「私のターン、ドロー‼ 私は墓地の防覇龍 ヘリオスフィアを取り除き、暗黒竜 コラプサーペントを特殊召喚‼」
暗黒竜 コラプサーペント
☆4 闇属性 ドラゴン族
ATK 1800
DFE 1700
このカードは通常召喚できない
自分の墓地の光属性モンスター1体をゲームから除外した場合のみ特殊召喚できる
この方法による「暗黒竜 コラプサーペント」の特殊召喚は1ターンに1度しかできない
このカードがフィールド上から墓地へ送られた場合、デッキから「輝白竜 ワイバースター」1体を手札に加える事ができる
ミザエルのフィールドに暗い穴が広がるとその穴から1匹の蛇に翼の生えたようなドラゴンが現れる。
その胸には閉じた穴と同じ暗い闇の穴が広がっている。
「さらに幻木龍を召喚‼」
黒いドラゴンの隣に1本の巨木が現れる。
それがピクリと動いたかと思うと木に赤い裂け目が現れ、アンナとロビンを捉えるとメキメキと軋む音を響かせながら1匹のドラゴンへと姿を変えた。
「レベル4が2体…‼ ナンバーズか⁉」
「貴様らに紛い物のナンバーズなど使うものか‼ フィールドに地属性モンスターがいるので幻水龍を特殊召喚‼ いくぞ、2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼エクシーズ召喚‼ 来い、竜魔人 クイーンドラグーン‼」
竜魔人 クイーンドラグーン
★4 闇属性 ドラゴン族
ATK 2200
DFE 1200
レベル4モンスター×2
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、「竜魔人 クィーンドラグーン」以外の自分のドラゴン族モンスターは戦闘では破壊されない
また、1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事で、自分の墓地のレベル5以上のドラゴン族モンスター1体を選択して特殊召喚する
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、このターンそのモンスターは攻撃できない
ミザエルのフィールドにいた2体のモンスターが球体となり、爆発と共に消え去る。
もうもうとした煙が晴れたそこには上半身が女性、下半身が炎と化したドラゴンのモンスターが現れる。
「クイーンドラグーンの効果発動‼ ORUを1つ取り除き、墓地に存在するレベル5以上のモンスターを特殊召喚する‼ 蘇れ、限界竜シュヴァルツシルト‼」
漂うORUが破裂するとクイーンドラグーンが手に持つハープを奏でる。
すると、墓地へと続く穴から長いオレンジの身体をくねらせ、赤い瞳をギラつかせながらドラゴンが現れる。
「レベル8が2体…‼」
「私は2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼エクシーズ召喚‼ 現れろ、神竜騎士フェルグラント‼」
2体のモンスターが爆発と共に姿を消すと、爆煙を切り裂き騎士が1人現れた。
「いくぞ‼ クイーンドラグーンで無頼特急バトレインを攻撃‼」
「うっ…‼」
アンナ LP4000→3600
「続けていくぞ‼ フェルグラントでダイレクトアタック‼」
「俺は手札の除雪機関車ハッスル・ラッセルの効果発動‼」
除雪機関車ハッスル・ラッセル
☆10 地属性 機械族
ATK 2500
DFE 3000
自分の魔法&罠カードゾーンにカードが存在する場合、相手モンスターの直接攻撃宣言時に発動できる
このカードを手札から特殊召喚する
その後、自分の魔法&罠カードゾーンのカードを全て破壊し、破壊したカードの数×200ポイントダメージを相手ライフに与える
また、このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分は機械族以外のモンスターを特殊召喚できない
「こいつをフィールドに守備表示で特殊召喚する‼」
クイーンドラグーンが放った炎がアンナに激突する寸前、大きな汽笛と共に赤い除雪車が雪を巻き上げながらアンナのフィールドのリバースカードを破壊しつつ前を横切り、炎をかき消した。
「くっ…‼」
「まだだ‼ ハッスル・ラッセルは特殊召喚した場合、俺のフィールドの魔法・罠を全て破壊し、破壊した枚数1枚につき200ポイントのダメージを与える‼ くらいやがれ‼」
「くぅ…っ‼」
ミザエル LP3500→3300
「ええい…ちょこまかとダメージを‼」
「まだ俺のコンボは終わっちゃいねぇ‼ 破壊された臨時ダイヤの効果発動‼」
臨時ダイヤ
通常魔法
自分の墓地から攻撃力3000以上の機械族モンスター1体を選択して表側守備表示で特殊召喚する
「臨時ダイヤ」は1ターンに1枚しか発動できない
また、セットされたこのカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地の機械族・レベル10モンスター1体を選択して手札に加える事ができる
「俺はこの効果で墓地の深夜急行騎士 ナイト・エクスプレス・ナイトを手札に加える‼」
この展開を想定した上での手札断札だったというわけか…‼
「面白い…‼ 私は1枚伏せてターンエンド‼」
ミザエル LP3300
手札 2
モンスター 2
竜魔人 クイーンドラグーン 攻撃
神竜騎士フェルグラント 攻撃
魔法・罠 1
⁇?
「エンドフェイズ、墓地のバトレインの効果発動‼ デッキから機械族・地属性・レベル10のモンスターを手札に加える‼ 俺が選ぶのはハッスル・ラッセルだ‼」
ハッスル・ラッセル…これで再び、奴のフィールドに魔法・罠が1枚でもあれば突破を封じられるというわけか…
だが、それはリバースカードが無ければいいだけのこと‼
「その程度で私を倒すことはできん‼」
「追っ手がいなくなったな」
「ああ。みんなが頑張ってくれているみたいだ」
俺の言葉に一先ず調子を取り戻した遊馬が返す。
だが、油断はできない。
無数に存在する決闘者達にバリアンの戦士…俺達が勝つにはもはや、奴らに決定的な一撃を叩き込むしか残されてはいない。
となると…
「これしかない、か…」
俺もそろそろ、腹を括るべきだということなのだろう。
「零君?」
俺の呟いた言葉に聞こえたのか、璃緒が反応を示す。
「聞いてくれ。バリアンを止める方法が1つだけある」
「何⁉」
俺の言葉にシャークが反応を示す。
「本当か? 真月」
「ああ。上手くやればバリアンの戦士達と戦わずにケリがつけられる…はずだ」
「バリアンの戦士…ってことは、アリトやギラグ達と戦わなくていいのか⁉」
「ああ」
「で、どうやってケリをつける?」
「…それは」
『バリアン世界へ向かう』
俺が言おうとした言葉を遮るようにアストラルが声を上げる。
『…だろう? 真月』
「ああ」
「バリアン世界へ行く? 奴らが侵攻してきたように、俺達も侵攻するってか?」
俺の言葉にⅣが呆れたように言う。
…まあ、半分正解だ。
「奴らのナンバーズは誰が作ったと思う?」
「ナンバーズ?」
「ああ。ナンバーズは超常的な力の塊だ。それを誰が作り出せる? バリアンの戦士の誰かか? いや、奴らにそこまでの力があるとは思えない」
「…バリアンの奴らじゃない誰かが作ったっていうのか?」
そこに至ったらしい遊馬の言葉に俺は頷いて返す。
「連中の背後にはオーバーハンドレッドナンバーズをバリアンの戦士に授け、偽ナンバーズを作り出すだけの力をもった奴がいるはずだ。そいつを倒しさえすれば」
「全て解決するってわけか」
「おそらくは、な」
そして、それがきっと全ての終わりへと繋がるはずだ。
遊馬にとっても、俺にとっても。
『危険な道だが、やるしかないだろう。我々の手で、バリアンの神ーードン・サウザンドを倒す』
アストラルがそう締めくくると車の急ブレーキが踏み込まれけたたましい音を上げて止まる。
「っぶねぇ‼ どうした‼」
「…どうやら、先回りされたようだ」
前方を見ると路地や曲がり角から湧き出すようにして決闘者達が現れている。
このままではこのトラックの周りも埋まり、身動きが取れなくなるだろう。
しかし、ここにいるコイツらを放置して逃げたところでまた別の場所でそうなっては元も子もない。
…と、なれば…
「よっ…」
「真月⁉」
「ここは俺が引き受ける。どの道、誰かが残らなきゃならないしな」
「けど、お前…‼」
「遊馬。俺がみんなと一緒にいたら、俺を追うベクターの策略に巻き込まれかねない。こうするのがベストだ」
「でも…‼」
「ざっと、30人くらいってところか…この程度モノの数には入らないさ」
そう言うと俺はDパッドを取り出し、璃緒を見た。
「璃緒さん」
「零君、私も…‼」
「ダメだ」
降りる、と言いかけた璃緒を俺は遮るようにキッパリと言う。
「璃緒さんには璃緒さんの戦うべき場所がある。俺の戦いに巻き込むわけにはいかない」
そう言うと俺は璃緒の瞳に溜まる涙を指でそっと拭う。
「大丈夫さ、璃緒さん。俺はシャークを打ち負かすまで誰かに負けたりはしない」
そう言うと頭に手を置き、優しく撫でた。
「さあ、早く行け。ぼやぼやしてたら俺の居残りが無駄になる」
「ああ」
そうVが返事を返すとトラックはそのまま猛烈なスピードで走り去って行く。
「…さて」
振り向いたそこには先程と変わらず、黒山の人集りになっている。
ああは言ったがこれだけの人数を相手にするには少々骨が折れそうだ。
「俺のファンサービスの相手には少し足りないな」
踏み出そうとした俺の耳に聞こえた声に振り向くとそこには先程まで荷台に乗っていたはずのⅣがいた。
手には1枚のカードが握られている。
「Ⅳ…⁉」
「なんだよ、その顔は。俺がここにいちゃおかしいか?」
「なんで…」
「フン、これ以上逃げ続けるのは性に合わないってだけだ」
そう言うと手に持っていたカードをデッキに収め、これ以上先に進ませないとでも言うかのように俺の隣に並び立つ。
デュエル… デュエル…
デュエル… デュエル…
「いいねいいねぇ。奴らもやる気満々じゃねぇか」
そう言うと愉しそうに口元を歪ませ、俺へと視線を向けた。
「真月、お前にファンサービスのやり方ってヤツを教えてやるよ。俺の姿を見てしっかり学びな」
…まったく…
「ああ。そうさせてもらう」
そう呟き、俺もデュエルディスクを起動する。
Dゲイザーを着けた片目の視界にライフポイントが表示され、オートシャッフルされたデッキからカードが5枚吐き出される。
「さあ、楽しいファンサービスのはじまりだ‼」
いかがでしたでしょうか?
アンナのデッキは勝率はともかく、回してみるとレベル10ぶん回しとかなり楽しい。
苦し紛れのロケット・アローはもはや私のお約束です。
それでは。