カイトvsハートランド 1となっております。
カテゴリー【バーバリアン】不可避。
王国篇で城之内君が本田君との友情のカードとかいって一度使ったカードが何故こうなったのか。
次はマグネッツ1号・2号ですね(混乱)
それでは、どうぞ。
「「デュエル‼」」
Mr.ハートランド LP4000
カイト LP4000
カイトが初手のカードを5枚、手札とした瞬間光の柱から強烈な光が放たれた。
フィールドに紅い雷が落ちる。
「ぐあ…っ‼」
「フッフッフッ…苦しいかね、カイト? この世界はバリアン世界へと変化しつつある。つまり、この世界全体がバリアンズ・フィールドと同じ効果を持つのだ‼」
‼ バリアンズ・フィールドと同じ…
俺の脳裏にこれまで戦ったバリアンとのデュエルがよぎる。
あのフィールド内でのダメージは僅かでもシャレにならない。
「デュエルをする貴様は特に身体的苦痛を感じているはず」
「ッ…貴様程度にはちょうどいいハンデだ」
「ほう…ならばハンデついでに先攻も貰おう。ドロー‼ フッ、モンスターをセット‼ ターンエンドだ」
Mr.ハートランド LP4000
手札 5
モンスター 1
⁇? 裏側守備
魔法・罠 0
始まった割には平凡な一手だったが…あの思わせぶりな笑みは一体?
「俺のターン、ドロー‼ 俺は光子竜降臨を発動‼」
光子竜降臨
儀式魔法
「光子竜の聖騎士」の降臨に必要
自分の手札・フィールド上から、レベルの合計が4になるようにモンスターをリリースしなければならない
また、自分のメインフェイズ時に
墓地のこのカードをゲームから除外して発動できる
レベルの合計が4になるように自分の墓地のモンスターをゲームから除外し、手札から「光子竜の聖騎士」1体を儀式召喚扱いとして特殊召喚する
「手札のフォトン・スラッシャーを墓地に送り、光子竜の聖騎士を儀式召喚‼」
光子竜の聖騎士
☆4 光属性 戦士族
ATK 1900
DFE 800
「光子竜降臨」により降臨
このカードをリリースして発動できる
手札・デッキから「銀河眼の光子竜」1体を特殊召喚する
また、このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、デッキからカードを1枚ドローする
カイトのフィールドに小さなドラゴンに乗った白い騎士が現れる。
そのまま手に持つ白い光の刃がついた槍を振り回すと突き出せるよう構えをとった。
「いけ、光子竜の聖騎士‼ セットモンスターに攻撃‼」
聖騎士が軽く蹴るとドラゴンが吠え、空を舞った。
そのまま一直線に急降下すると槍でハートランドのカードを貫く。
「かかったな、カイト‼ 私は破壊されたおもちゃ箱の効果発動‼」
おもちゃ箱
☆1 光属性 機械族
ATK 0
DFE 0
このカードが破壊され墓地へ送られた場合、デッキから攻撃力または守備力が0の、カード名が異なる通常モンスター2体を表側守備表示で特殊召喚できる
この効果で特殊召喚したモンスターはシンクロ素材にできず、次の自分のエンドフェイズ時に破壊される
「おもちゃ箱」の効果は1ターンに1度しか発動できない
「私はこの効果でデッキからジェムナイト・ガネットとジェムナイト・サフィアを守備表示で特殊召喚‼」
ジェムナイト・ガネット
☆4 地属性 炎族
ATK 1900
DFE 0
ガーネットの力を宿すジェムナイトの戦士
炎の鉄拳はあらゆる敵を粉砕するぞ
ジェムナイト・サフィア
☆4 地属性 水族
ATK 0
DFE 2100
サファイアのパワーで水を自在に操り、敵からの攻撃をやさしく包み込んでしまう
その静かなる守りは仲間から信頼されているらしい
真っ二つになったおもちゃ箱と入れ替わるようにしてハートランドのフィールドに赤と白のキラキラと光るモンスターが現れた。
「…光子竜の聖騎士の効果で1枚ドローする‼ さらに、光子竜の聖騎士の効果発動‼ このカードをリリースし、手札・デッキから銀河眼の光子竜を特殊召喚する‼」
光子竜の聖騎士が光と共に消え去るとカイトのフィールドに赤い十字架のようなものが現れた。
それを握るとカイトは宙へ向けて投げる。
「闇に輝く銀河よ、希望の光になりて我が下僕に宿れ‼ 光の化身、ここに降臨‼ 現れろ、銀河眼の光子竜‼」
銀河眼の光子竜
☆8 光属性 ドラゴン族
ATK 3000
DFE 2500
このカードは自分フィールド上に存在する攻撃力2000以上のモンスター2体をリリースし、手札から特殊召喚する事ができる
このカードが相手モンスターと戦闘を行うバトルステップ時、その相手モンスター1体とこのカードをゲームから除外する事ができる
この効果で除外したモンスターは、バトルフェイズ終了時にフィールド上に戻る
この効果でゲームから除外したモンスターがエクシーズモンスターだった場合、このカードの攻撃力は、そのエクシーズモンスターをゲームから除外した時のエクシーズ素材の数×500ポイントアップする
書き換わった一面に広がる宙で大きく波紋が広がる。
すると、カイトの下に光る半透明の巨大なドラゴンが現れた。
スターダスト・ドラゴンの咆哮とはまた違う勇ましい咆哮に思わず鳥肌が立つ。
「出た、カイトのエースモンスター‼」
フィールドに召喚された銀河眼の光子竜にナンバーズクラブをはじめ歓声があがる。
たしかに、これなら倒せるかもしれない。
「カードを1枚伏せてターンエンド‼」
カイト LP4000
手札 3
モンスター 1
銀河眼の光子竜 攻撃
魔法・罠 1
⁇?
「フッフッフッ…お前の眼、くすんでいるぞカイト」
「フン、親父を隠れ蓑に使った指名手配のコソ泥が吐く言葉ではないな」
「コソ泥?」
カイトの言った言葉に小鳥が小さく呟く。
まあ、あり得ない話ではないだろう。
あのクラゲのような奴もそうだが、コイツらがマトモな奴には見えない。
「くっ、貴様…‼ 私のターン、ドロー‼ 私は2体のジェムナイトでオーバーレイネットワークを構築‼エクシーズ召喚‼ さあ、来なさい‼ No.39 希望皇ホープ‼」
ハートランドのフィールドに爆発が起こると聞き慣れた雄叫びと共にホープが現れた。
「ホープ⁉」
「いや、色が…」
ホープにしてはトレードカラーの黄色と白が全体的に暗い。
それが赤い瞳と合間って異様な恐怖を与えてくる。
「…何を繰り出すかと思えば、ホープだと? ホープが遊馬以外に扱えるものか。大体、攻撃力が足りない」
その通り。
希望皇ホープの攻撃力は2500。3000の銀河眼の光子竜の攻撃力には500足りない。
「ならばこうするまで‼ RUM−バリアンズ・フォースを発動‼」
「バリアンズ・フォース⁉」
「私は希望皇ホープでオーバーレイネットワークを再構築‼カオス・エクシーズ・チェンジ‼ さあ、おいでなさい‼ CNo.39 希望皇ホープレイV‼」
ホープが皇の鍵のような形に変形すると開かれた暗い穴へと沈んでいき、爆発が起こる。
すると、そこには紫と赤の何度も見た戦士が現れた。
「まずい…‼」
「まずい?」
俺の零した言葉に璃緒さんが聞き返す。
ホープレイVの効果と攻撃力が合わされば計5600のダメージ。
カイトのライフを刈り取ってしまう。
カイトに何か手はあるのか…?
「ホープレイVの効果発動‼ CORUを1つ取り除き、相手モンスター1体を破壊‼ さらに破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを与える‼ 消えなさい、銀河眼の光子竜‼」
ホープレイVが投げた剣が光の円に変わると銀河眼の光子竜に激突した。
ギャリギャリというこすれ合う音がすると爆発と共に銀河眼の光子竜が消え去った。
「ぐああああああっ‼」
カイト LP4000→1000
カイトに紅い雷が落ちると絶叫を上げた。
「フハハハハハッ、どうだカイト‼ さらにレスキュー・ラビットを召喚し効果発動‼ このカードを除外し、同名の通常モンスターを2体を特殊召喚する‼ さあ、来なさい‼ ジェムナイト・ルマリン‼」
ジェムナイト・ルマリン
☆4 地属性 雷族
ATK 1600
DFE 1800
イエロートルマリンの力で不思議なエナジーを創りだし、戦力に変えて闘うぞ
彼の刺激的な生き方に共感するジェムは多い
ハートランドのフィールドに現れたヘルメットをかぶったウサギが一度跳ぶと姿を消し、キラキラと輝く黄色いモンスターが現れた。
「カイト、ここは些か殺風景だ。なので、私の世界へ招待してやろう‼ 私は2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼エクシーズ召喚‼ さあ来なさい、我がハートランドのスーパーマスコット‼ プリンセス・コロン‼」
プリンセス・コロン
★4 光属性 天使族
ATK 500
DFE 2200
レベル4モンスター×2
このカードがエクシーズ召喚に成功した時、自分の墓地の「おもちゃ箱」1体を選択して特殊召喚できる
自分フィールド上にこのカード以外のモンスターが存在する場合、
相手はこのカードを攻撃対象にできず、カードの効果の対象にもできない
また、自分フィールド上の通常モンスターが戦闘またはカードの効果によって破壊され墓地へ送られた場合、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる
自分のデッキ・墓地から通常モンスター1体を選んで表側守備表示で特殊召喚する
ハートランドのフィールドにいた2体が爆発と共に消え去ると、白と黒のドレスを着た風船を持った絵本の世界から飛び出したような金髪の少女が現れた。
「プリンセス・コロン…? あっ、たしか遊園地の方のハートランドのマスコットキャラクター‼」
「トドのつまり、あれはハートランドのマスコットキャラクター、コロンちゃんを模したモンスターなのですか⁉」
「その通り‼ さらにプリンセス・コロンの効果により、墓地のおもちゃ箱を守備表示で特殊召喚する‼」
プリンセス・コロンがフィールドに手を伸ばすとハートランドのフィールドに再びおもちゃ箱が現れた。
あれを破壊してしまえば、再びデッキからモンスターが現れてしまう。
あの調子では、おそらくまだ通常モンスターが投入されているだろう。
「ハハハハハッ‼ カイト、お前を守るモンスターはいない。お前も友の凶刃に倒れるなら本望だろう? いけ、ホープレイV‼」
ホープレイVが曲刀を握ると大きく跳躍した。
ホープレイV自身の回転が加わり、加速しながら刃がカイトへと迫っていく。
これが当たればカイトはーー‼
「カイト‼」
「っ…リバースカード、オープン‼ ガード・ブロック‼ ダメージを1度だけ0にし、1枚ドロー…ぐあああああっ‼」
ホープレイVの攻撃を伏せられていたガード・ブロックが受け止めるも、余波と雷がカイトに容赦無く遅いかかる。
「苦しめ、カイト‼ ハハハハハハッ‼」
「そこまでだ、悪党‼」
ハートランドの勝ち誇った笑い声が響く中、突然別の声が港に響く。
この声は…‼
「見て‼」
小鳥が指さした先を見ると空の一部が歪み、白い穴が開かれた。
そこから赤と青の光が地面に落ちると、光が消え2人の人物が立っていた。
1人は中に浮かぶ青い半透明で、知的な顔立ち。
もう1人は剃り返る赤い髪を海風に揺らし、元気という言葉を形にしたような瞳でこちらを見ている。
「待たせたな、みんな‼」
ーー遊馬とアストラルがそこに立っていた。
いかがでしたでしょうか。
ホープレイVはリミテッド・バリアンズ・フォースから生まれたから偽ナンバーズ化してもおかしくはない! …はず。
それでは。