ベクター?誰それ、俺真月   作:野球男

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こんにちは。
璃緒vs男 2となっております。

昨日おでん食べていてふと思い出したんですが、社長の誕生日でしたね。
おめでとう、社長。そろそろこちらでもデュエルディスク…じゃなくてもいいから、とりあえず最初期の箱型の部屋で座ってデュエルするヤツ作り始めてもらえませんかね?
それでは、どうぞ。


第116話

「私のターン、ドロー‼」

 

私の手札にはボルト・ペンギンがいる。

ナンバーズとキングゴブリンには驚かされたけれど、でもそれだけ。

まだ巻き返せる…‼

「リバースカードオープン‼ バトルマニア‼」

 

バトルマニア

通常罠

相手ターンのスタンバイフェイズ時に発動する事ができる

相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターは全て攻撃表示になり、このターン表示形式を変更する事はできない

また、このターン攻撃可能な相手モンスターは攻撃しなければならない

 

「バトルマニア…‼」

攻撃可能モンスターに攻撃を強いるカード…‼

私のフィールドには攻撃力0のグリーン・ダストンとイエロー・ダストン、それに否定ペンギンの3体。

キングゴブリンの現在の攻撃力は2000。

リバイスドラゴンをエクシーズ召喚し、効果を使えば攻撃力2500。

倒すには充分な攻撃力。

倒せるはず…‼

 

「ボルト・ペンギンを召喚‼」

私のフィールドに腕の代わりにバチバチと電流の迸るムチを備えたペンギンが現れた。

「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼エクシーズ召喚‼ 来なさい、No.17 リバイス・ドラゴン‼」

私のフィールドにいた否定ペンギンとボルト・ペンギンが青い球体へと姿を変えると一度大きく跳ね上がり、互いにぐるぐると回りながら穴へと飛び込み、爆発が起こった。

爆煙が晴れると青く長い胴体をくねらせ、一匹の巨大なドラゴンが現れる。

 

「ナンバーズ…‼」

そういえば、零君は借りていることを知らなかったわね。

「リバイス・ドラゴンの効果発動‼ ORUを1つ取り除き、攻撃力を500ポイントアップする‼」

 

No.17 リバイス・ドラゴン 2000→2500

 

「キングゴブリンの攻撃力を上回った‼」

「お望み通り攻撃してあげます‼ いきなさい、リバイス・ドラゴン‼ キングゴブリンに攻撃‼」

「くそがああああ‼ …なぁんてな」

「⁉」

「リバースカードオープン‼ 終焉の焔‼」

 

終焉の焔

速攻魔法

このカードを発動するターン、自分は召喚・反転召喚・特殊召喚できない

自分フィールド上に「黒焔トークン」(闇属性 悪魔族 ☆1 攻/守0)2体を守備表示で特殊召喚する

このトークンは闇属性モンスター以外のアドバンス召喚のためにはリリースできない

 

「コイツらは悪魔族‼ よって、キングゴブリンの攻守は2000ポイントアップし、攻撃はできねぇ‼」

「くっ…なら、ゴールドラットに攻撃‼」

リバイス・ドラゴンの水圧のブレスがゴールドラットに直撃すると、ゴールドラットは抵抗できずそのまま砕け散った。

「イエロー・ダストン、グリーン・ダストンでトークンに攻撃‼ トークンは守備力0。よってダメージは発生しない」

けど、キングゴブリンの攻撃力を上げてしまった。

 

…現状を少しだけ変えることができそうなカードが実は1枚だけある。

けどこのカードを発動できるかどうかは運次第、ね。

 

「…2枚伏せてターンエンド‼」

 

璃緒 LP3500

手札 3

モンスター 3

No.17 リバイス・ドラゴン 攻撃

イエロー・ダストン 攻撃

グリーン・ダストン 攻撃

魔法・罠 2

⁇?×2

 

「俺のターン、ドロー‼ 覚悟は決まったな?」

「………」

「いけ、キングゴブリン‼ イエロー・ダストンに攻撃‼ じゃあな‼」

「ッ、璃緒さん‼」

「ダメージステップ時リバースカードオープン‼援護射撃‼ リバイス・ドラゴンを選択し、イエロー・ダストンに加える‼ きゃああ‼」

 

イエロー・ダストン 0→2500

 

璃緒 LP3500→2000

 

リバイス・ドラゴンの援護を受け、キングゴブリンの勢いが僅かに弱まるが力のままにイエロー・ダストンに落ち、イエロー・ダストンは文字通り塵のように霧散した。

「イエロー・ダストンの効果発動‼」

「チェーンしてリバースカードオープン‼ ダメージ・コンデンサー‼」

 

ダメージ・コンデンサー

通常罠

自分が戦闘ダメージを受けた時、手札を1枚捨てて発動できる

受けたそのダメージの数値以下の攻撃力を持つモンスター1体をデッキから表側攻撃表示で特殊召喚する

 

「手札を1枚墓地に送り、受けたダメージ1500以下の攻撃力を持つモンスターを特殊召喚する‼ 来なさい、ペンギン・ソルジャー‼」

私のフィールドに両肩にショルダーアーマーをつけた紫色のペンギンが現れる。

そのまま剣を振り回すと、両手で握り構えた。

 

「イエロー・ダストンの効果で墓地の否定ペンギンをデッキに戻してもらう。今更モンスターが1体増えたところで何ができる‼ 俺は2体の黒焔トークンをリリースし、レプティレス・ヴァースキを特殊召喚‼」

 

レプティレス・ヴァースキ

☆8 闇属性 爬虫類族

ATK 2600

DFE 0

このカードは通常召喚できない

自分・相手フィールド上の攻撃力0のモンスター2体をリリースした場合のみ特殊召喚できる

1ターンに1度、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して破壊できる

「レプティレス・ヴァースキ」はフィールド上に1体しか表側表示で存在できない

 

男のフィールドに顔の白く人間のような上半身が現れる。

だが、その身体には腕が4本あり、下半身は蛇の姿であり、身体をくねらせる姿に背筋にゾワッとした悪寒がはしる。

「レプティレス・ヴァースキの効果発動‼ お前のモンスターを1体破壊する‼ 俺が選ぶのはリバイス・ドラゴン‼」

そう叫ぶとレプティレス・ヴァースキの瞳が怪しく光を放つ。

すると、リバイス・ドラゴンは尾からドンドン石になっていき、蛇の尾に砕かれた。

 

「うっ…リバイス・ドラゴン…‼」

「ターンエンドだ‼」

 

男 LP4000

手札 1

モンスター 2

レプティレス・ヴァースキ 攻撃

キングゴブリン 攻撃

魔法・罠 0

 

「私のターン、ドロー‼ 浮上を発動‼ 墓地からボルト・ペンギンを特殊召喚する‼」

私のフィールドに再びボルト・ペンギンが現れる。

これでレベル3のモンスターが2体。

 

「さらに、忘却の都−レミューリアを発動‼」

私がフィールド魔法をセットすると、周囲の景色が街中から神殿と青い海の見える景色へと変わる。

 

「レミューリアの効果発動‼ 私のフィールドの水属性モンスターの数だけ水属性モンスターのレベルをあげる‼ 私のフィールドに水属性モンスターはペンギン・ソルジャーとペンギン・ナイトの2体‼ よって、レベルは2つあがる‼」

 

ペンギン・ソルジャー ☆3→5

ペンギン・ナイト ☆3→5

 

「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼エクシーズ召喚‼ 来なさい、No.94 極氷姫クリスタル・ゼロ‼」

私のフィールドに2つの球体が現れ、大きな爆発が起こると爆煙の中から青と白のドレスを着た女性が現れた。

氷で出来た剣を振るうと相手のフィールドに切っ先を向ける。

 

「遺跡のナンバーズ…‼」

零君の驚いたような声が聞こえてくる。

このナンバーズはついさっき、病室で凌牙から受け取ったカード。

 

 

「クリスタル・ゼロの効果発動‼ ORUを1つ取り除き、相手モンスター1体の攻撃力を半分にする‼」

 

レプティレス・ヴァースキ 2600→1300

 

「これでレプティレス・ヴァースキを倒すことができる…‼」

「いきなさい、クリスタル・ゼロ‼ レプティレス・ヴァースキに攻撃‼」

「ぐおっ‼」

 

男 LP4000→2900

 

弱ったレプティレス・ヴァースキに対し跳躍したクリスタル・ゼロはそのまま上段から真っ二つに切り裂いた。

「グリーン・ダストンを守備表示に変更‼ 1枚伏せてターンエンドよ」

 

璃緒 LP2000

手札 1

モンスター 2

No.94 極氷姫クリスタル・ゼロ 攻撃

グリーン・ダストン 守備

魔法・罠 2

忘却の都−レミューリア

⁇?

 

これでフィールドにはキングゴブリンのみ。

勝負はまだまだわからない。けれど、このデュエル勝たせてもらうわ。




いかがでしたでしょうか?

こっちのデュエルに時間を割く訳にもいかないので、早ければ次回辺りで終わる…かな?
何に時間を割きたいかは…まあ、お楽しみにということで。
それでは。

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