真月vsシャーク 3となっております。
ザ・シャーク無双。
4000もあったライフが風前の灯になる恐怖をお楽しみください。
それでは、どうぞ。
「俺のターン、ドロー‼」
さて、どうしようか。
シャークのフィールドの2体のモンスターの攻撃力はそれぞれ2600と2300。
一方、俺の3枚の手札に現状を打ち破れるだけのカードはない。
「俺はセイクリッドの超新星を発動‼」
セイクリッドの超新星
通常魔法
自分の墓地の「セイクリッド」と名のついたモンスター2体を選択して手札に加える
このカードを発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない
「墓地のセイクリッド・ソンブレスとセイクリッド・カウストを手札に加える‼ モンスターをセット‼ 1枚伏せてターンエンド‼」
真月 LP3700
手札 2
モンスター 1
⁇? 裏側守備
魔法・罠 1
⁇?
「俺のターン、ドロー‼ 真月、なんとかこのターンを凌ごうって腹づもりみたいだが…甘い‼ 俺はバハムート・シャーク、FA−ブラック・レイ・ランサーのORUを1つずつ取り除き、エクシーズ・リモーラを特殊召喚‼」
2体のユニットが小さな影に食べられると10個の穴の空いた緑色のコバンザメが現れた。
「エクシーズ・リモーラの効果により、墓地の魚族レベル4のモンスターを2体守備表示で特殊召喚する‼ 蘇れ、セイバー・シャーク、ダブルフィン・シャーク‼」
エクシーズ・リモーラが食べたユニットを2つ吐き出すと開いた墓地へと続く穴に落ちていく。
すると、その穴から2体の鮫が飛び出してきた。
レベル4が3体…‼
「3体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築‼エクシーズ召喚‼ 現れろ、No.32 海咬龍シャーク・ドレイク‼」
シャークのフィールドの3体のモンスターが球体となり、爆発が起こると、爆煙が咆哮がある。
肌を突き刺すビリビリとした声が止むと、そこには巨大な背びれを2つ持つ赤紫の肌をした鮫がいた。
「シャーク・ドレイク…⁉」
まさかのシャーク・ドレイクに俺は驚きの声をあげる。
今を捨てたわけではない…のか?
「余計な事を考えている場合か⁉」
シャークの声にハッとなり、慌ててデュエルへと再度思考を傾ける。
「いけ、シャーク・ドレイク‼ セットモンスターに攻撃‼」
シャーク・ドレイクがひと泳ぎで俺のフィールドに迫るとセットしていたセイクリッド・アクベスを噛み砕いた。
「まだだ‼ シャーク・ドレイクの効果発動‼ ORUを1つ取り除き、破壊したモンスターの攻撃力を1000ポイントダウンし、墓地から特殊召喚する‼」
シャーク・ドレイクのユニットが弾け散ると口から光線を吐き出す。
すると、光は墓地へと続く穴に入っていき、そこからアクベスを引きずり出した。
「セイクリッド・アクベスが特殊召喚されたことにより、セイクリッドと名のついたモンスターは攻撃力を500ポイントアップする‼」
セイクリッド・アクベス 800→0→300
「それがどうした‼ もう一度、シャーク・ドレイクでセイクリッド・アクベスに攻撃‼」
「リバースカードオープン‼ ダメージ・ダイエット‼ このターン、俺が受けるダメージは全て半分になる‼ ぐあっ‼」
真月 LP3700→2450
「まだだ‼ バハムート・シャークでダイレクトアタック‼」
「ダメージ・ダイエット‼ ぐあっ‼」
真月 LP2450→1150
「ブラック・レイ・ランサー‼」
「ダメージ、ダイエット…‼」
真月 LP1150→100
「ターンエンド‼」
シャーク LP900
手札 0
モンスター 3
バハムート・シャーク 攻撃
FA−ブラック・レイ・ランサー 攻撃
No.32 海咬龍シャーク・ドレイク 攻撃
魔法・罠 0
「あがっ…ぐっ…‼」
シャーク・ドレイクのダメージの余波に加え、バハムート・シャーク、FA−ブラック・レイ・ランサーの攻撃に晒され大きく吹き飛んだ俺はそのまま芝生の上に転がったまま、空を見上げた。
わからない。
シャークにとってアビス・スプラッシュは過去の象徴のはず。
だが、早々と退場させると、今度は現状の象徴であるシャーク・ドレイク。
シャークは一体何を選んだんだ。
いかがでしたでしょうか?
次回完結。
シャークの真意とは一体…⁉
それでは。