特別になれない   作:解法辞典

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これくらいの頻度であげれるといいんですけどね。
次回も出来るだけ早く投稿できるように頑張ります。

誤字等ございましたら報告よろしくお願いします。


第二十五話 吹き荒ぶ風のゲイ

「ああ、うん、わかったー。そっちも気をつけてねー。」

 辰子の間延びした声が板垣家のリビングに響く。携帯を置いた辰子が目配せをすると、竜兵も、天使も、同じ情報を手に入れたのがわかった。

「しかし、天下の川神院に攻め込むか、普通。」

 呆れたように竜兵が言うと、二人も概ね同じ考えだったのか頷いた。

 辰子は、この日に梁山泊への強襲を行う事を、百代から聞いて知っていた。天使も由紀江から聞いていた。まるで梁山泊の襲撃に関わろうとしない人間が知っている程の話。情報の漏洩が有ったのかは知らないが、ここまで綺麗なカウンターパンチが決まったとなると十中八九、作戦は読まれていたのだろう。

 釈迦堂を運転手として、百代、由紀江、燕を動員していたものだから、川神院だけでなく町全体の守りが手薄であるのは確かだった。

 それでも、総代の鉄心、師範代のルーがいる川神院が落ちる等、誰も考えない事であるが、大事をとって対策を取るべきだった。

「亜巳姉は、今は紗由理さんと大学にいるらしい。」

「護衛の為にそっちの周辺で待機してた高くんは急いでこっちに戻ってくるって。」

 あの日、天使の決意を聞いた高昭が考えた結果、辰子と竜兵と天使、三人でいるならば高昭が護衛に居なくても良いだろうと判断した。

 高昭と板垣家の三人が梁山泊のビンゴブックに書かれている以上、紗由理と亜巳、加えてその友人も狙われていないとも言い切れなかった。亜巳は、自宅通いであるから最近は、駅までの道を高昭が護衛し、同様に紗由理も黒田家から通っていた。

「このまま家に篭るか、黒田家に逃げこむか。」

 どうしたものか、と竜兵が悩んでいると、辰子は既に電化製品のコンセントを抜き、出立の準備をしていた。

「辰姉、外に出て大丈夫かよ。」

「川神院も、狙われてるなら黒田家も危ないかもしれないからー。おじさんとおばさんも心配だしねー。」

 天使の迷ったような口ぶりに、この場の最年長者として、辰子は毅然と答えた。

 川神院が襲われた事で、今までの道行く武道関係者のみを狙うとされていた梁山泊のスタンスへの解釈が変わった。故に、どこが襲われてもわからない。

「バラバラで居るよりは良いか。高昭にもそう連絡しておく。」

 そうして、家を出発して暫くした頃、コンセントの抜かれたテレビでは、一連の事件の首謀者たちが電波ジャックした放送を行う筈であった。

 板垣家から黒田家までの道のりは然程遠くは無い。自転車に乗れば十分もしないで着いてしまう程に近かった。

 果たして、戦闘に備えて歩いていたのが原因であったならば、自転車であれば免れたのか、と言われれば、違うのだろう。

 コレは、言うなれば不慮の事故であり、悪意が発端でもあり、必然でもあったかもしれない。

 悪意が絡んでいるからといって、善意が無いわけではない。少なくとも、こうして天使が高昭と居なかったのは悪気あっての事ではないし、それを信じた高昭は咎められない。

 そして、コレが全ての始まりを告げる撃鉄になったのだろうか。

 

 

 前に立っていたのは天使と辰子で、後ろを警戒するように竜兵は歩いていた。戦闘技術は高昭に見て貰っていたが、達人が行う気の感知なんぞはからきしな竜兵は目を凝らす以外に警戒する術を知らない。

 天使は出来なくもないが、いざやるならば、その方法は随分と乱暴な調べ方になるのだろう。辺り一面を火の海に沈める事になる。

「フッ。」

 高々、近くに出歩く程度の事なのに、どれだけ神経質になっているのだろうか。そんな考えに至り、竜兵は自身を鼻で笑った。まるで、川神院が攻め落とされると考えてる事が馬鹿らしくなったのだろう。

 竜兵も、辰子も、恐らくは川神学園の誰もが、梁山泊が川神院に勝てるとは思っていなかった。何せあの二人が居るのだ。

 地面に膝をつく姿は想像できない。

 ――ほら、だってあそこに居るのは。

「あっ、ルー先生じゃん。」

 能天気に天使が手を振っている。

 竜兵が事態の異常さに気付くよりも少し早く、曲がり角から出てきた人物と辰子は動いた。

「天ちゃん!」

「ストリウムファイヤー。」

 赤い炎が殺到し、庇おうとした辰子も天使も巻き込まれ、近くのブロック塀を突き破った。この場に立ち尽くし、残されたのは射角から外れた竜兵だけだった。

「天、姉貴!」

 竜兵が駆け寄ると、辰子に庇われた天使も昏倒しているようであった。そして庇った辰子は言うまでも無くボロボロであり、その背中には痛々しい傷が見える。。

「いや、行幸だな。この体の試し打ちが出来て、加えてそこの二人もビンゴブックに載っているじゃないか。」

「テメェ。」

 まるで悪戯の成功した子供のように笑うその人物に、竜兵は極めてキレていた。その見た目や出で立ちなどは関係なかった。

 胸ぐらを掴む竜兵を気に留めた素振りも見せず、その人物――ルー師範代に憑依した公孫勝は馬鹿にしたように話し続ける。手を出すまでも無いと思っているのだ。

「ハンデありとはいえ、四天王を倒した板垣辰子が地に伏しているというのにお前が何をできる。」

 払い除けるように公孫勝が手を動かすと竜兵はされるがままに距離を離す。ルーが決してしない、人を小馬鹿にした笑いをしている。

 だがそんな事はそもそも問題ではなかった。竜兵がとる行動は単純なものであり、そしてなにより竜兵は我慢の限界だった。

 それでいて、公孫勝は見誤った。

 公孫勝の憑依は、極めて素晴らしい技だ。しかし、対象者の能力を十分に使う事は出来ても、十二分に使いこなす事は出来なかった。酔拳の達人でもあるルーの無意識による反応は凄まじく、並みの人間が知覚できない攻撃にも反応する。その点では、反射神経に優れない公孫勝の憑依相手としてはこれ以上の無い相性と言えるはずだった。

 同時にそれが敗因であった。

 あの技について知識のあるルーであれば、敢えて防ぐ事が正解であると知っていた。無論、避けきれるのであればその方が良い。公孫勝もそう考えたのだろう。しかし、無意識に任せて避けきろうと考えるのには浅はかであるのは間違いなかった。

「……済まねぇ、高昭。俺は家族も守れない上に、これから言いつけを破ろうとしている。でもな、コイツだけはぶっ飛ばさないと気が済まないんだよ!」

 竜兵の体が軋む。所詮は真似事であり、身体への負担から高昭には止められていた行為であるのは間違いなかった。そもそも、この時世に一子相伝の奥義なんぞは、遺伝子的な適正がない人間が使って良いものではない。

 だが、相違なく、竜兵の放った技は、吹きすさぶ『風』であった。

 

 

 

 無意識下でも二度は避けたルーの体を褒めるべきであるのか。それとも、体の負担がありながらも三発目を繰り出せた竜兵を褒めるべきなのか。

 何にしても、無意識の下で攻撃を避けるルーの体に笑いを堪えられないといった考えであった公孫勝は結果として、その後の思考に耽る事はなくなった。

 既に体の負担が重く、間接等の痛み感じ始めているにせよ一撃で沈めたのは竜兵だった。

「男の顔も殴らないって決めてたんだがな。」

 当たり所は良かった。運よく、気絶したルーを見ながら竜兵は呟いた。

 公孫勝の術は、一度対象が気絶すれば解けてしまう。竜兵がその事を知っていれば、この場から離れる選択肢もあった。だが、他人の体を乗っ取るような真似をする奴が、大人しくやられるとは考えられない。方法が分からない以上、例えば、同じく気絶している天使に乗り移る事も懸念されない訳ではなかった。

「姉貴は、天を守れたんだな。」

 辰子の腕に収まる天使は、直撃を受けたとは思えないほど軽症であった。対照的に痛々しい傷を負った辰子を見て、竜兵は握る拳をよりきつくする。

 まだ、竜兵は戦わなければならないから。

「ストリウムファイヤー。」

 躊躇無く、遠方から放たれた攻撃は気絶していたルーの体に直撃する。先程見た赤い炎とは違って青い炎であった。

 竜兵たちに届いた情報が遅かったのも勿論であるが、それでもこの場にこの三人が居るのは明らかに早すぎた。

 不足の事態は既に起きている。しかし、どんなイレギュラーが起きているとしても、竜兵がすべき事はきまっていた。

「覚悟決めるしかねえな。」

 異国の服を纏った三人を見て竜兵は呟く。

 ここ数日での情報から梁山泊の事は知っていた。まとめ役であり、恐らく一番の実力者である林沖。あらゆる技を模倣する青面獣、楊志。高昭と天使を襲った棒使い、史進。

 一人ずつタイマンでも厳しい相手。どう足掻いても勝ち目は無いが、竜兵は少しでも戦力を削らなければいけない。

 辰子のお陰で傷の少ない天使。気を取り戻したら立ち向かいかねない。加えて、傷を負っているとはいえ辰子は自身を犠牲にしてでも家族を守ろうとする。竜兵もそうだが、仮に見逃して貰えたとしても、そうはしない。家族をやられた以上、理屈ではないのだ。

 故に、竜兵は一人でも多くに、少しでも多くの手傷を負わせるか、大事な家族が気絶している間に、自分か相手を、やるか、やられる他なかった。

 先にやられる。分かり切った結末は竜兵にとって気分の良いものではない。だが、自分がやられて家族を助けられるというのなら、平気で体だって酷使できる。

 竜兵はそういう人間だった。

 何より見下す態度が気に入らなかった。竜兵は、二人が受けた傷以上の痛手を食らわせてやると覚悟を決めていた。

「オラァ!」

 先日の恨みも加味して、竜兵が殴りかかったのは史進だった。三人を相手取るのは不可能と本能的に理解している竜兵は、体が持つ間に全力で戦おうとしている。一人でもやられてくれれば万々歳、二人が気を取り戻す前に自分がやられれても十分。

 無論、自滅でも十分だった。

「……歯ァ食いしばれよ、俺。」

 竜兵は再度、『風』を放った。高昭は躊躇無く使う技では有るが、粗悪と呼ばれてもいいほどの竜兵の攻撃の練度は、急速に体を痛めつけていた。

 体への気の浸透方法や、そもそもの体格、体作り。何もかもが、十全ではなく、筋繊維は悲鳴を上げて、間接も何時壊れてもおかしくなかった。

「なるほどねー。」

 二回の空振りを挟んだ後、腹部に直撃させた所で、背後から楊子が呟く。その声は聞こえなかったものの、竜兵はその殺気を感知する事が出来た。

 ――火の構え。

 竜兵が背面へ繰り出した攻撃は相打ちに終わる。接近を仕掛けてきた楊子はしきりに頷いているようであり、『火』で以って迎撃した竜兵は酷く汗をかいていた。

 元より迎撃の技ではない、後ろ回し蹴りがベースである『火』。衝撃を逃がしきれなかった竜兵は度重なる『風』の過度の仕様に加え、今の迎撃で股間接がバカになりかけていた。

「ゴメン、史進。試したいから譲ってね。」

 楊子は言ったと同時に動き始めた。竜兵はその攻撃に見覚えがある。本家のものより下手な型でありながらも、脅威となり得る攻撃。竜兵が使った『風』であった。

 脱力から最高速度までノータイム行い、上半身にかけての力のラインに淀みが無い。

 それを竜兵は経験で避けていく。左右交互の攻撃を、避ける。一撃でも受ければ、今の状態では体がバラバラになってしまう。

 時間にして六秒、二十回以上の攻撃を避けられた時点で楊子の分析が終わる。

(ただ避けるだけか。『林』も『山』も見られないなら、コイツから引き出せそうな技はもうないな。)

 必死の形相で避ける竜兵に対して、楊子の表情は涼しいものであった。

 それもその筈なのである。或いは筋肉痛の様に、直ぐには症状には表れない。竜兵はなんだかんだと言っても、川神大戦の時のように言いつけを破って、これまでも使ってきていたから二、三回程度でもガタがくる。

 楊志は、使うのが初めてだ。例え、何百回でも撃とうが、気付けはしない。なにせ動かしている分には、問題が無い。この技は止まった瞬間に一気にくる。

 楊志の放つ攻撃が避けられる。振るった右腕はそのままに、体が流れていく。楊志自身も、驚く程に。今までの連撃とは違う動き、だが、体が壊れた訳ではない。

 寧ろ、楊志の才能が勝手に体を動かした。左右の攻撃が当たるまで交互に繰り出される『風』。竜兵は体に染み付いた癖のようにそれを避けるが、だからこそ。

 左右の繰り返しの攻撃が、右右や左左のように片側だけが連続で放たれたらどうなるのか。そもそも、防御不可の攻撃を。

「火の構え。」

 無意識であったのだろう。『風』の勢いをそのままに、更に一回転して放つのは防御不能とまで評された技。

 楊志の才能が、黒田奥義のコンビネーションを撃たせた。

 常人ならば反応できない速度で放たれた『火』の空を切る凄まじい音が竜兵に迫る。

「そんな甘えが通るかよ!」

 竜兵は、なんとなく読んでいたし、誘導もしていた。何より、最善の一手であるのは、誰が見ても明らかだった。

 高昭ならそうすると、ぼんやりと体が動いていた。

 一点読みに近い反応速度。

 楊志は、繰り出した体を更に捩り、繰り出す。体はおよそ一回転強。

 竜兵は、引いた体をそのままに繰り出す。体はおよそ一回転弱。

 どちらが早いかは明白で、足を伸ばしきった状態で差し込まれる事の意味。それだけでなく楊志の体は、本人が知ることは無く爆弾を抱えている。無論、竜兵の体もボロボロだが、それで良かった。

 竜兵は自爆上等。相打ちで十分目標が達成できるから。

「火の構え!」

 楊志の技の出がかりに、竜兵の攻撃が決まる。互いの足がぶつかり合い。互いの体から嫌な音が響く。骨に亀裂が入る程度の問題ではない。竜兵は、踵が砕け、股間接からミシリと聞こえ、反動で左肩が逝った。

 楊志は、膝から不快な音が鳴り、骨盤の周りに大きな亀裂が入る。

「ぁぁああ……。」

 崩れ落ちる両名。

 先に動いたのは、動けたのはどちらだったか。

「瞬、間、回復。」

 どうにか、気を搾り出した楊志は、川神百代から盗んだ技で、回復して見せた。素早く、腰から刀を手に取ると、竜兵に袈裟から切りかかる。

 そして、その強力な技の反動で、体がふらつく。決してタダでは負けないと強い覚悟を持った目の前の男と違って、楊志は、全身全霊で相手にしなかった。技の試し打ちが目的として戦った事。敗因はそれだけだった。

「死ねオラァ!」

 竜兵の一撃は、楊志の意識を刈り取った。

 

 

 気絶する楊志。見た目ではどこにも傷は無い。勝者である竜兵は、面と向かえばその胴体が赤く染まっているのがわかり、地面には噎せ返るほどに血溜まりができている。加えて、片腕は折れていて、歩き方からも間接はガタガタであることが見て取れる。

 立つ事すら難しい状態で、竜兵は役目を果たそうとしていた。

「次はどっちだ。かかって来いよ。」

 竜兵が感知するのは霞む視界。目を細めても尚、収まる事のない揺れる世界。足取りも儘ならず、出血は無視できない程であった。

 残る梁山泊の二人の姿を捉えているわけがなかった。

 相手が武人であれば、その姿に敬意を表し、一撃で意識を奪っただろう。だが、相手は梁山泊。非情であり、仕事を最優先とする集団。

「楊志を回収して引き上げる。史進、異論はないな。」

「追っ手が来ても困るしな。楊志はわっちが背負うよ、ケガしてても平気でセクハラする奴だからな。」

 林冲は、そうか、と呟くと視線を竜兵から遠くへと移す。

 そこには吹き飛ばされた。二人がいた。

「片方は傷が浅いようだな……。」

 槍を手に取った林冲を見ると、竜兵は襲いかかった。もう、倒れこむと言う方が正しい突進を林冲は手で払いのけて、歩を進める。

「やめろ、決着はついてんだろ!」

 そのまま倒れこんだ竜兵が振り絞って声を出すと、楊志を背負った史進に足蹴にされる。

「わっちらの仕事は敵の無力化だ。なーに、手足の一、二本使えなくするだけだ。」

 それを聞くと竜兵は何とか立ち上がろうとするが、史進に背中を踏みつけられる。単に押さえつけられているだけで、体を捩る気力すらなかった。

 祈るように、やめろ、と叫ぶ竜兵を見て、梁山泊の三人は何も感じなかった。散々見てきた光景だった。

 ただ、命乞いの類にしては、特に生き死にを決めるものでもないのに、妙に恐れている。そう感じたのは、楊志だったか。抱えられたままの楊志の体勢では、林冲の方を見るのに苦労がいる。だから何となしに薄れる意識の中で竜兵を見ていたに過ぎない。

「頼む。やめてくれっ。」

 林冲が槍を振り上げたその瞬間まで、竜兵は祈っていた。その姿は、懺悔のようにも見える。

 

 

 林冲が振り下ろす。突き刺した先からはボタボタと血が滴り落ちている。

 梁山泊の誰よりも早く、竜兵は言葉を紡ぐ。

「違う。」

 竜兵は薄れゆく意識の中で振り絞った声をだす。

「違うんだ、高昭。俺らが見たかったのは、取り戻したかった表情は、そんなじゃない。もっと、もっと――。」

 槍の穂先を握りしめるのは、憤怒の形相で涙を流す黒田高昭であった。

 竜兵が言葉を最後に気を失うのを見ると、高昭は更に強く拳を握る。一層に槍の刃先が手のひらに食い込む。

 

 

 ――ぱたり。

 冗談のように、ゆっくりと人が倒れ伏す。

 倒れこんだのは林冲だった。

 史進は、目の前で起こった光景が信じられない。史進の目には何も起こったようには見えず、ただ、林冲が槍を持ち、その刃先を高昭が握っていた筈だった。次の瞬間、林冲は倒れ伏した。否、理解すら及ばない光景であった。踏んだのは虎の尾なんてかわいいものではなく、ナニカ、恐ろしいものを目覚めさせてしまったのでは。

 楊志を地に下して構えを取ろうと、そうしなければと思い至った矢先。

 史進が最後に見たのは眼前まで迫った血だらけの掌だった。

 

 

 

 

 

 

 渦巻く感情は運命の囚われ。

 これが破滅へ近づく一歩なら、踏み出した理由も錆びて忘れた。




格ゲー用語説明

吹き荒ぶ風のゲーニッツ……KOFに登場するキャラクターで前話の説明に登場した社と同じく「オロチ四天王」の一人。牧師風の服を着た男。
 ボス時のCPUがえげつなく強い。昔の格ゲーのボスは強いという代表例。

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