優柔不断なメロス太郎が迷いに迷った選んだ武器は何でしょうか。
そして、新たなる仲間が…
メロス太郎はあの残虐な王、メロス三郎を倒す。そしてこの街に平和を取り戻す。
それだけのために一人、武器屋を探していた。
街を一周して気づく。喫茶店の裏に武器屋があることを。
メロス太郎はこの時間は何だったのかとぶつぶつ呟きながら、
メロス四郎、メロス五郎とすれ違ったことにも全く気付かず武器屋へと入った。
武器屋は思ったより品ぞろえが良く、優柔不断なメロス太郎は悩みに悩んだ。
ロケットランチャー、ハンドガン、チェーンソー・・・
メロス太郎はどれも優秀な武器だとは思いながらもなかなかどれにするかを選べずにいた。
太郎「何か私にぴったりな武器はないのだろうか・・・」
独り言をつぶやいた時、メロス太郎は一つの武器を見つけた。
日本刀だ。
太郎「なんと輝かしい・・・」
メロス太郎はすっかり日本刀にほれ込んだ。
正義のヒーロー、メロス太郎だったが、150000円と高額な日本刀を
「あとで払う」とだけ言い残し、日本刀を店から持ち出した。
店員はただ、正義のヒーローの屑っぷりに呆然としているのみだった。
新たな武器を手に入れたメロスは、王を倒すための戦略を練り始める。
先ず問題となるのは、あの護衛二人だろう。
恐らく自分一人では太刀打ちできない、メロス太郎はそう考えた。
太郎「一人でできないなら仲間を無理やりにでも作ればいい。」
太郎は街中を歩き回った。選挙運動かと思うほど煩く宣伝をし、3人の仲間を作った。
一人目はメロス次郎。先程メロス太郎に王の事を話した男だ。
短剣を持っており、体格もいい。なかなか使えそうである。
二人目はメロス六郎。一人で歩いていたところをメロス太郎に強引に勧誘され、仲間になった。
なぜかスナイパーライフルを持っている。こいつもなかなか使えそうだ。
そして三人目はメロス七郎。暇つぶしに、ということで仲間になった。
武器は持っておらず、拳ひとつで戦うというが、少し心配である。
メロス太郎はこの心強い3人の仲間たちとともに、あの邪知暴虐な王、メロス三郎を倒すと誓った。
この戦いは街の平和のためだ。決して負けるわけにはいかない。
メロス太郎は何度も何度もそれを繰り返し呟く。
しかし、そう思っているのはおそらくメロス太郎だけだろう。
メロス次郎以外は強引に仲間にされた奴と暇つぶしに仲間に入ってきた奴しかいないのだから。
4人で戦うとはいいつつも、現時点やる気があるのは1人、もしくは2人だけだ。
メロス太郎はそのことを薄々感じていた。
だが戦うしかない。そして勝つしかないのだ。
メロス太郎はそう固く心に誓い、王との対決に向けて戦略を練るのであった。
正直中盤は文字数稼ぎみたいなところが多いです。
ちなみにこの小説はその時思いついたことをさらっと書いている感じで、この後の展開は自分も分かりません。
その辺をスナイパーライフルもって歩いてるメロス六郎。
何でそんなものを持っていたんでしょうね。
なんかフラグ立てた感じになっていますが残念ながら物語にはかかわってきません。多分。