① メロス太郎の激怒、そして決意。
むかしむかし、あるところに、おじいさんと、おばあさんが、すんでいました。
おじいさんと、おばあさんには、こどもがいます。
そのこのなまえは、メロス太郎。
うそや、ひとをうたがうことがだいきらいな、37さいのじゅんすいなしょうねんです。
メロス太郎には、いもうとがいます。
なまえは、メロス花子といいます。
おにいちゃんによくにて、うそがきらいな、35さいのおんなのこです。
メロス花子は、もうすぐけっこんします。
けっこんしきももうすぐです。
あるひ、メロス太郎は、けっこんしきでひつようなものをかいに、まちへでかけました。
まちへつきましたが、まちはとてもしずかです。
メロス太郎は、ふしぎにおもって、そのへんをあるいていたわかものに、こえをかけました。
太郎「ねえ。なんでこのまちはこんなにしずかなの?」
若者「それはこたえられないんだ。ごめんね。」
メロス太郎はわかものににげられてしまいました。
またすこしあるいていると、メロス次郎というせいねんが、あるいていました。
メロス太郎は、こんどこそとおもって、こえをかけました。
太郎「ねえ。なんでこのまちはこんなにしずかなの?」
次郎「それはこたえられないんだ。ごめんね。」
にげられてしまいそうになりましたが、メロス太郎はメロス次郎のうでをつかんで、しつもんをつづけました。
太郎「にげないでこたえてよ。」
次郎「・・・おうさまは、ひとをころすんです。」
メロス太郎はおどろいて、くわしいことをききました。
このくにのおうさまは、じぶんがすこしでもあやしいとおもったひとはすべてころす。
じゃちぼうぎゃくなおうさまでした。
これをきいて、
メロス太郎は激怒した。
あの邪知暴虐の王を取り除かなければならぬと決意したのだった。
メロス太郎は王が喫茶店で食事をしていることを知り、喫茶店へと向かった。
喫茶店の中にはこの街の王、メロス三郎がいた。
メロス太郎は何も言わずに懐に隠し持っていたマシンガンを王へ向けた。
王を撃ち殺そうとしたその時。
王の護衛、メロス四郎とメロス五郎にメロス太郎は取り押さえられてしまった。
メロス四郎は即座にメロス太郎のマシンガンを奪い取り、懐に入れた。
メロス五郎はそれを見て、
五郎「それは俺のマシンガンだ!3000円で売れ!」
四郎「それはできない!これは俺が奪い取ったものだ!誰にも渡さない!」
そうして二人がマシンガンのことで揉めている隙に、メロス太郎はこっそり喫茶店から逃走した。
メロス四郎とメロス五郎は全く気付いていなかった。逃げ切ったのだ。
しかし、メロス太郎は王を殺すまでは怒りが収まらない、そういった様子だった。
所持していたマシンガンも失ってしまった今。メロス太郎はこの後どうするべきか考えるのだった。
懐にマシンガン。何て凄い世界なんでしょう。