憤怒の暴君、転生する 作:鯱丸
俺のもう一仕事とは、とても簡単な仕事だ。
六道骸を先にカスチビの所に飛ばさねぇといけないだけのこと。
尚、現在待機しているカスチビはマイクの向こうで「ようやく終わったよ」と一息吐いているところらしい。
俺が仕事をしている傍らで茶を飲んでいるのは気に食わない。仕事を増やしてやる。
「凪、六道骸を連れてこい。牢獄に送る」
「了解」
鎖を持った凪が六道骸の元に近付き、首に巻きつける。抵抗の意思を見せない六道骸はどうやら凪を強者と見ているようで、抵抗しても無駄だということを悟ったらしい。
六道骸を繋いだ鎖を凪は引っ張りながら、こちらにやって来た。
「ボス、連れてきた」
「……あなた方は最初から沢田綱吉を勝たせるつもりだったんですね。あの巧妙な演技、注意深く見ていなければ騙されるところでした……お見事です、と伝えてもらえますか?」
「余計なことは言うな」
六道骸はマーモンが弱気を出して戦っていたこと。こちら側の人間であることを見抜いたようだ。こいつの演技云々の話は、マーモンの負けたフリやカスに従ったフリの話をしているのだろう。
毒を自力で解いただけでなく、こっち側の事情もある程度察したか。術士はこれだから厄介だ。
だがまぁ、マーモンの演技に気付けるレベルであれば、前世のように女に引っ掛かることもなさそうではある。
実際は会ってみないとわからないことは確かだが、それでもこの男はマーモンの演技を見抜いた時点で間違いなくできる術士である。それは俺も、そして口には出さないが凪も認めている筈だ。
軽く殺気を出せば直ぐに黙り込んだ六道骸だが、どこか楽しそうに笑っている。久しぶりでもないが、術士と戦えたのは楽しかったのか。
沢田綱吉の守護者を引き受けそうにはないが、ボンゴレの守護者という立場を利用する気ではいるのだろう。
霧のボンゴレリングは奴の指に納まっていた。
ボンゴレリングを指に嵌めた六道骸は、ボスとも言える沢田綱吉を振り返り、暗い面をした奴に向けて嗤った。
「これくらいで暗い顔をしていたら埒があきませんよ、沢田綱吉。私情でもビジネスでも殺し合うのがマフィアですから」
「俺はマフィアじゃねぇ。また言わせるのかクソガキ」
先程よりも強く、重い殺気を出せば初めて会った時のことを思い出したようだ。一度会った事実を思い出したらしい六道骸は青くなりながらぼそりと訂正した。
「失礼……私情でもビジネスでも殺し合うのがマフィアですが、復讐者はその上を行く殺し屋集団です」
「復讐者は殺し屋じゃない……掟の番人。牢獄の管理者」
「……一体僕は何度訂正すればいいんですかね」
「無限回」
凪の一言に、六道骸は難とも評しがたい顔をして口を閉じた。凪は相変わらず六道骸に対しては結構酷い物言いをするようだ。
見た目も受け付けないんだろうな。俺もそうだからな。
というかだ、俺は思った。
こいつ、実はデイモンの髪型をパクったんじゃないかと。
事実確認はしていないが時系列的に考えればデイモンが先だ。つまりこいつはデイモンのマネをしているか、デイモンと同じ嗜好を持っているのだろう。
俺は両者だと思っている。デイモンと同じ嗜好を持っているからマネをしたのだと。
ん?今気付いたが、そもそもなんで俺はさっきから六道骸の話をしているんだ?
さっさと話を戻して、いやその前にこいつを酒飲んで腹踊りをしていると思っておきたいカスチビにでも送り飛ばさなければ。
「牢獄へ一名、ぶっ飛ばす」
マイクの向こうにいるカスチビに告げて、すぐに六道骸を炎の中に蹴った。
中に吸い込まれるように消えた六道骸は、今頃カスチビの上に落ちているだろう。
潰していたら100点。避けられたら0点くらい六道骸にあげておこう。ちなみに100点だったらパイナップルカステラの差し入れをしてやろうと思う。
さて、六道骸を奴のマイホームである牢獄へ送る任務は完了した。
これで俺の仕事は終わりだ。イベントが終わったら帰りたいとぼやいていたチェルベッロも既に帰っているし、俺達もここから出るか。
ここに残っていてもボンゴレ共が何か言ってきそうだしな。
沢田綱吉の咎めるような目と視線を合わせる気はない。俺の怒りが限界突破、そのまま死ぬ気の到達点まで突っ走りそうだからな。
と、戦いが終わった筈なのに観客席の奴らが来ない理由に今更ながら気付いた。
「そうだった。観客席エリアは凪が弄っていることになっているのか。外しておけ」
「了解」
返事をしたのは凪だが、実際に解除したのはマーモンだ。あいつは自分で外しておきながら「あ、解除された」と今気付いたとばかりに言っていた。
マーモンが外した結界は既に効果を失くし、それを確認した観客たちはエリアから出た。
その中でも、跳ね馬に車いすを押させているカス鮫はこちら側に近付いてくる。
怒りの形相を浮かべたカス鮫は今にも斬りかからんばかりの勢いで俺を睨んでいる。
そしてあの煩くて鬱陶しい爆音を俺の鼓膜に叩きつけてくるのである。
「うお゙ぉお゙おい!!貴様、よくもボスを……!」
腕を縛る枷を外そうともがきながらカス鮫は罵倒を重ねる。
こいつにとってのXANXUSはカッ消えた女だということはわかるが、そう何度も何度も口に出されると鬱陶しい。
告白なんざ、さっき嫌というほど耳に入れた。これ以上耳に入ってきたら愛とかいうふざけた言葉で頭が噴火しそうだ。
跳ね馬はそんなカス鮫を宥めながら、厳しい顔を俺に向けてきた。
「制裁として殺すことは裏社会にはよくあることだ……だが、お前は私情だけで彼女を殺したんじゃないのか?」
「だからなんだ」
「いや、掟の番人である復讐者だというのに、掟ではなく私情に従って動くというのがな……お前は本物のXANXUSとしてここに顔を出して、彼女を消して……それで、ヴァリアーの上に立ちたいのか?」
「ボスは言っていた。本物のXANXUSがヴァリアーのボスであり、自分はそいつになろうとしてもできなかったと……何故今更XANXUSとして顔を出して、そしてボスを殺したあ゙ぁ!?」
跳ね馬とカス鮫は畳み掛けるように言葉を連ね、俺がカス女を殺した理由を知りたいと言う。
別にこの質問に俺が答えなければならないわけではない。だが、この質問に限っては答えないとまるで俺がXANXUSであることを捨てて、そしてまた戻ってきた馬鹿みたいな奴に思われるからな。
だから今回に限って、真っ当から答えてやる。俺の名誉のためだ。
「その質問には答えてやる。俺は本物のXANXUSとして居場所とやらを欲して奴を消したわけではない。ヴァリアーのボスになりたいわけでもない。それよりもっと簡単な話だ――――俺の名を、勝手に名乗ったからだ」
人の名前を勝手に名乗ってはいけないと、誰かから教えられなかったか?
本物のXANXUSの話をしている時点で、こいつは他人の名前を使っていることを自覚している。自覚した上で勝手に使っているんだから言い逃れは出来ない。
俺がいないと思って名乗ったとかふざけた理由だったらもう一度生き返らせてでもぶっ殺したい。
まぁ、既に死んでいるから無意味だろうがな。とりあえずそれほど、俺にとって重要だということだ。
「裏社会に身を置く奴が、勝手に他人の名を名乗ることの罪深さを知らないのか?そこのカス共はともかく、アルコバレーノはよく知っているだろう。では聞くが、今回のように自分より圧倒的に弱い、似たような奴が自分の名を名乗って名声を広めていたら、テメェはどうする?アルコバレーノ」
敢えて具体例を出して、一番話がわかりそうなアルコバレーノであるリボーンに質問を振る。
アルコバレーノは一瞬考えた後に即答した。
「なるほどな。俺はよくわかったぞXANXUS。確かに、俺もお前と同じだ――殺している」
「リ、リボーンッ!?」
やはりアルコバレーノ、リボーンは話がわかる奴だ。
「最強の殺し屋」という名前で知られているからこそ、リボーンは名声を大事にする。
リボーンの名を勝手に名乗って殺しをしてその名を広めたら、万が一そいつが依頼に失敗した場合、とばっちりを喰らうのは本物だ。
そう、依頼を受けた覚えのないリボーンが「任務を失敗した」という不名誉を被ることになる。
そうしたら自分の名をまともに名乗れないだろう。それこそ、原因の奴をぶっ殺して汚名を削がない限り。
俺の場合はカス女が俺の名を名乗ったせいで俺は名前を名乗れなくなった。
本名だというのに、本人が名乗れないのはどう考えてもおかしい。
「俺が復讐者として活動している間に名乗られ、俺はその名を名乗れなかった。あのカス女に憧れたとか身に覚えのないことを言われたら堪らんからな。自分の名前を取り戻すには、名乗っていた奴の存在を消す――それが裏社会における常識。だがカス女はクーデターなんざ起こして氷に閉じ込められ、その間にカッ消すことはできなかった。だからリング争奪戦まで待つ必要があったということだ」
リボーンはわかるところがあったからか、先程まで浮かべていた訝しげな表情は消え、納得したように頷いていた。
アルコバレーノ、コロネロも同様で「なるほど」と呟いていた。
だが裏に染まり切っていない跳ね馬や裏ですらない沢田綱吉には納得がいかないものであったようだ。
何かを言おうと口を開いた沢田綱吉の声を、遮った奴がいた。
「おめーが言いたいこともわかるってもんだぜボウズ。だがな、裏社会では考え方が違うんだよ。そっちの常識は通じねぇ。今回のXANXUSの戦いは名前を取り戻すための戦いだ。裏社会ではそれが例えどんなに酷い殺し方だったとしても、どんなに回りくどく卑怯な手段だとしても許される――本物の奴の、名誉が懸かっているからだ」
「シャマル!テメェまで何言ってんだよ!!」
トライデント・シャマルは不愉快そうに顔を歪めながら続けた。
「何言ってんだよ、じゃねぇよ隼人。常識だ常識。ここであっちの女の子が勝っていたら正真正銘あの子がXANXUSになったんだがな……名前を懸けた戦いはどっちかが死ぬまで大抵は解決しない。あの子がXANXUSの名を捨てたとしても今まで広まってきたその名声は消えない。だからXANXUSはあの子を消し、そしていずれはヴァリアーにいたという事実も消すつもりだ」
「XANXUSは今まで『復讐者の死神』とか異名しか広まってなかったからな。名前がないとか名乗る気がないとかじゃなくて、名乗れなかったんだな」
「裏に従事している奴にはわかるか。そうだ」
肯定すればリボーンは頷き返し、沢田綱吉を見上げた。
沢田綱吉はリボーンが味方になってくれるとでも思っていたのか、信じられないと言いたげに首を振っている。
「そんなリボーン、どうしてそんな奴のことを……」
「ツナ。おめーには早いだろうが……いつかわかる。ボンゴレほどの有名どころだと偽者が後を絶たない。そいつらに制裁を下すのは、大抵がボスだ。今は受け付けないだろうが事実としてだけは知っておけ。お前らもだぞ獄寺、山本」
甘ったれなガキ共を指導するアルコバレーノは大変そうだな。今のこいつらが十年後には立派にマフィアやってるのもアルコバレーノ教育の賜物か。
十年の間に何をしたのか気になる。
そう思っていると服の裾が引かれた。
「ボス、私達は帰る?」
「少し寄るところがある」
「了解、ボス」
凪は帰りたそうだったが、俺は個人的に寄るところがある……わけでもないが、敢えてここで言っておくことで意味がある。
真実を伏せて凪に答えれば先に帰るわけでもなく同行するつもりらしい。
凪の後ろからベスターも後をついて来るのを確認し、移動を開始する。
「うお゙おぉお゙おいっ!!待ちやがれぇ!!殺してやる!今すぐにだぁあ゙!!」
「ちょっ、落ち着けよスクアーロ!」
車いすで暴れるカス鮫と、その傍に立つ跳ね馬を通り過ぎて並盛中学校の校門へ向かう。
背後から聞こえる声なんざ、耳に入れる価値もない。質問には答えてやったんだからもういいだろう?
中学校を出てどこかへ向かうわけでもなく、夜の並盛を歩いていれば俺達を追いかけてきた奴らと顔を合わせた。
最初から追ってきていることに気付いて、敢えて帰らずこの辺りをふらついていたのだが奴らはどうして気付かないのやら。
「チッ、躱されたか」
「スクアーロが役に立たねーけど、別にいなくても俺らだけやれるし!」
「ボスの敵を討つわ!」
「同意だよ。ここで死んでもらわないと」
台詞で気付いたかもしれないが、ヴァリアーの幹部達だ。ただし車いすに縛られていたカス鮫は除く。
だがこいつらは先の戦いで大体が負傷している。その状態でよく俺と戦えるよな。
しかも、俺に軽くあしらわれていたカスの分際で。ここから本気が出せるなら少しは認めてやってもいい。
戦いを見て、更に前世で従えていた分、情報面でも俺の方が強い。奴らの手にある武器も、戦い方も、全て知り尽くしている。
ベルフェゴールが投げてきたナイフ、ワイヤーを一思いに消し、ルッスーリアの蹴りを躱し、名前を忘れてしまった老け顔のダサい攻撃に炎をぶち込む。
元から重傷を負っていたルッスーリアは蹴りを一発叩き込めばすぐに倒れ、老け顔は炎をこめて殴るだけで気絶した。
「相手を見誤るか、愚かなカス共。それともボスの後を追いたいだけか?」
「どちらとも当て嵌まりそう」
俺が二人を蹴りつけている間に凪はベルフェゴールの方を伸していたようだ。痙攣している奴をハルバードの先で転がしている。
若干切れて血が出ているが、ベルフェゴール自身は気絶しているため発狂できない。だからなのか先程から凪は何度もつっついている。
王族の血を流して倒れるベルフェゴールの上に座ったのは、楽しそうに演技をしていたマーモンだった。
こちらを見上げながら、マーモンは両手を上げた。
「僕、頑張ったよ。労わっても良いと思うんだよねボス」
「テメェはただ芝居していただけだろうが。まぁ、ご苦労」
「よっしゃ――と言いたいところだけど、また来たね。今度はスクアーロだ」
慌ただしく聞こえる足の音。暗殺者らしくない大声。
それらを感知した時点で、誰が来るかは直ぐにわかるのはいいことなのか否か。
「うお゙ぉお゙おおい……って、やられたのかぁ!?」
「ごめん、スクアーロ……こいつら、強すぎるよ」
瞬時に演技に切り替えたらしいマーモンはボロボロになってベルフェゴールの上に力なく倒れていた。
神業か。凪は目を丸くさせて驚いている。
勿論騙されているスクアーロは忌々しいと顔を歪め、怒りに震えながら俺に向けて剣先を向けた。
「ボスの、こいつらの敵を……討つ。テメェはXANXUSじゃねぇ、アイツが俺だけのXANXUS……テメェが偽者だぁ!!」
その台詞に、凪が思いっきりむせた。せき込む凪を心配そうに見上げるベスターの頭を撫でながら、凪は肩を震わせていた。
同じく横たわっているマーモンの身体も震えが走り、身体をバタつかせながら笑っていた。無言で。
で、偽者宣告された俺はというと……怒りより先に呆れが湧いて溜息が出てしまった。
「俺だけのXANXUSとか気色悪いな。俺もテメェのXANXUSになるつもりはねぇ、そもそも誰がなるかドカスがテメェ死んでおけカスがカッ消えろカス野郎」
溜息を出した筈なのだが、溜息と共に言葉が勝手に滑り出てきた。これが本音という奴らしい。
これほど奴の言葉に嫌悪感を抱いていたとは。やはり俺はカス鮫とは根本的に合わないのだろう。
懐から銃を取り出そうとしたとき、隣から炎が燃え上がった。黒い炎、カスチビのものだ。
カスチビが来るのかと身構えていれば、何かが目の前に飛んできたので咄嗟に受け取る。
『最近、これを使ってないでしょ。僕、君がこっそりそれを使っているのを見ていたり知っていたりするんだよ。それを使ってそこの彼をボッコボコにしてやりなよ』
「気色悪いストーカーめ」
カスチビの否定する声がイヤホンから聞こえるが、これが嘘であることは俺が知っている。経験則だ。
送られてきたブツ――竹刀を一振りし、刃を剥かせる。
「そういえば。いつだったか、剣が自慢のテメェを負かせてそのプライドを打ち砕きたいと思ったことがあったな。剣しかない奴から剣を取る、屈辱だろうな」
もう一振りすれば竹刀に戻る。この特徴的な剣を、カス鮫は知っている――つい最近、その継承者の一人に負けたからだ。
まさか、と驚愕を露わにするカス鮫に明かしてやる。
「山本武と同様に俺も例の剣術を継承している。成り行きだが」
「おもしれぇ。だが山本の剣術はもう見切った!テメェが同じ師から教わったのなら、テメェの技も全て掌握しているぞお゙ぉ。重傷を負ったとはいえ、テメェの技を見切るくらいはできる」
左手の義手に装着された刃が俺の首に向けられている。奴が殺気を放っているのを感じるが、本気のカスチビやイェーガーと比べると天と地の差だ。
ボロボロのカッスカスになカス鮫にハンデを与えるくらいじゃねぇと後で煩くなりそうだからな。ここはくれてやろう。
「攻撃はテメェからだ、俺は避けねぇ。ボロカスになっているテメェにハンデをくれてやる」
「そうして後悔するなよ……容赦なく、テメェを三枚に卸して、そしてその死体をボスの墓に並べてやるぜえ゙ぇ!!!」
「お墓、血塗れになる……汚い」
『同意だよ。僕はXANXUS君がデイモン君と練習していた技でスクアーロ君の腕を斬り飛ばすに一票。イェーガー君は?』
『それよりXANXUS、いつ肉を食べに来るのだ?ステーキケーキ、略してステーキを作ったのだが』
『それだとケーキじゃなくただのステーキだって!!というか僕の話聞いてよイェーガー君!』
凪、というよりカスチビたちが盛り上がっていたが、残念なことに話を聞くことはできなかった。
というのも、カス鮫が一気に本気を出してこちらに向かって来たからだ。
「最初から飛ばすぜぇ!!死に晒せえ゙ぇえ!!!」
速い戦いに目が慣れていたせいか、カス鮫の速さに物足りなさを感じる。カスチビの光速とは比べるまでもない速さ。
山本剛から餞別にもらった竹刀――『妖刀ソウエン』を握りしめ、手に馴染んだ感触を味わう。
黒い斑が走る竹刀を、一直線に向かう鮫へ向ける。
「死ねえ゙ぇカスがぁあ゙あ!!!」
カス鮫が剣を振り下ろす姿が前世と不意に被り、知らず知らずのうちに口角が上がった。
スクさん相手に剣で戦うザン様が書きたかったのです……!
やっと書けるっヾ(* ´∀`)ノ
(あ、私の願望以外にもちゃんと時雨蒼燕流を継承した必要性はありますからね!)
現時点でのザン様はすーぱーEasyモードなのですよ