「ツモ、九蓮宝燈」
天和、そして九蓮宝燈。役満の中でも超絶に出にくい二つの役が、同時に顕れる。
照が死力を尽くして揃えた、配牌国士。京太郎の支配の懐から奪った{一}以外のヤオ九牌で、彼女たちを相手に何もさせなかった彼を狙い撃ったが……そのさらに上をいく天和・九蓮宝燈のツモ。
京太郎はもう、このソリティアを繰り返す内にコツをつかんでしまった。
思い通りの手牌を、自在に手繰り寄せるコツ。それは、配牌を思うが儘にできるようになったということだ。
自分の意思を、136の牌全てに浸透させる。雀卓を体の延長と思い、牌を己の手足だと感じること。
──もう遅い、といったのはこういうことだ。
ソリティアの連荘で回数を重ねていく内に、牌へと意識を注ぐ時間を稼ぐことができた。
支配の抵抗がなかったことも幸いした。彼女たちがもっと早くから抗っていたら。三人が揃って国士を狙っていたら。結果はまた違うものになっていたに違いない。
「……ようやく、わかった気がする。麻雀はできる、できないじゃない──やるか、やらないかだ」
清澄の部室で、信一が見せた幻の国士無双十三面──四家聴牌。それを平然と叩きだした時に、信一が言った言葉を思い出した。
今ならその言葉の意味が、身に染みて理解できる。
やろうと思わなければ、こんなことは出来ない。偶然を待つより、偶然を手繰り寄せなければ奇跡は起きない。
確かな真理。それを手にした実感が、全身にみなぎる。
「そんなん、アリか……」
「天和に九蓮宝燈とか……やりすぎや……」
ダブル以上の役満は採用されない、インターハイルールで行っていたため16600オールという点数だが、彼女たち全員をトバすには十分過ぎた点数だった。
洋榎もセーラも、目の前にあるものが未だに信じられずにいる。自分たちが出来なかった配牌国士。それをチャンピオンがカウンターに国士を張っていたことも驚愕に値するが、そのさらに上を行く天和・九蓮宝燈。何がなんなのか、もう何もわからない。
自分たちがやっていたことは果たして麻雀なのか?これを、麻雀といってもいいのか?
今になって、震えがやってくる。こんなにも、こんなにも卓に座って怖いと感じたのは今この時が初めてだ。
次元を超えた先。資格もなしに立ち入らされた彼女たちは、その代償を支払わされている。
「……なあ、ウチらはそんなに弱かったんか……」
「……」
「教えてくれや……お前に、ウチらはどういう風に映ったんか」
洋榎は、震える声で京太郎に問う。
これだけは聞いておきたかった。自分たちはそもそも敵になり得たのか。それともただの置物だったのか。
「俺は、単純な技術や経験で言えば、皆さんの足元にも及びません」
これは、事実だ。強くはなりはしたが、論理や技術に関しては京太郎はさほど成長していない。
これを伸ばすには、密度だけでは足りない。経験の積み重ねと智謀の研磨、薄皮を何度も何度も張り重ねて、麻雀ダコのように固くなって角質化するように……長い長い時間をかけなければならない。
そういう点では、京太郎は彼女たちに全く及ばない。
「だからこそ、俺は俺の土俵で、全力でやらせて頂きました。こういう結果にならざるを得ませんでした」
彼女たちの土俵では、どう足掻いても勝てない。だからこそ、自分の得意とする土俵、支配と運の奪い合いというステージに彼女たちを登らせた。
京太郎は彼女を侮ってなどいない。場の支配を破られたら、京太郎は彼女たち相手では成す術もない。強者である彼女たちに敬意を服しているからこそ、全力でかかった。
躊躇も手加減も油断も慢心もなく、確実に、着実に、執拗に、渾身の力で彼女たちの定石を叩き壊し、自分の土俵へと囲み、最大限の畏敬をもって……彼女たちを倒しきった。
何もさせなかったのではない。何もさせなければ勝てない相手なのだと。
決して取るに足らない相手ではない。雑魚や置物ではなかったと、必死になって伝えている。
語る京太郎の言葉に、嘘は見られない。誠心誠意、真実のみを真摯に語っている。
「また、機会があれば打ちましょう」
鬼気迫る対局の時とはうってかわって、爽やかな笑顔。
ああ、この男は……心底麻雀を愛し、楽しんでいる。勝ち負けや内容だけじゃない、対戦相手である自分たちでさえ敬意と愛を以て接している。
セーラも洋榎も、毒気を抜かれる。何に自分らは怯えていたのか、何に自分らは敵意をむき出しにしていたのか。
コイツはコイツの麻雀を、全力でやった。そしてそれに自分たちは乗せられた。ただそれだけなのだ。勝敗など、所詮は結果。彼に敬意こそ抱けども、恨みや恐怖を抱く理由にはなりはしない。
「……しゃーないな、また打とうや」
「次はウチが勝ったるからな!」
再戦の約束を交わし、最後は笑顔に。
対局の後はノーサイド。高校生雀士のかくあるべき姿である。
「……そっか、京ちゃんは全力でやったんだ」
「照、さん……?」
安心したように、安堵したかのように微笑む。
彼は、悪鬼に堕ちていない。まだ人のまま、境界の線上に立っている。
悪鬼どもに、修羅道に揉まれながら、彼は彼自身を失っていない。
「がんばれ、京ちゃん」
自分に負けないで。目指すところまで、一直線で駆けていけ。
精一杯のエールを、照は京太郎に贈る。
「──ん」
──そして、糸がぷっつりと切れるように……彼女は卓へと突っ伏し、倒れた。
「照さん!?」
「お、おいどうしたん!?」
「チャンピオン!?」
倒れた彼女を心配し、彼らは照の方へと慌てて近づく。
京太郎は、自分の麻雀が彼女に何かしらの悪影響を与えたのではないかと危惧をする。
彼女にやった、能力破壊。徹底して勝利するには、照の能力は最大の障害だった。故に、能力を壊すことに躊躇いはなかった。そこに、深い理由もなかった。
能力など、そんなオカルトはありえない。能力を壊しても、また麻雀をやれば再び使えるようになる。東征大部員たちとの対局は、そういう感覚の麻痺を起こすようになっていた。
だが彼女たちは──自分や東征大部員たちのように、麻雀そのものを源泉として能力を発揮しているのではなく、彼女の能力は彼女自身に染みついたもの。つまり、彼女の血肉と同じなのではないかと。
それを壊された彼女は、心を砕かれたのと同じなのではないか──。
今頃そんなことに気付き、仮説と推測を立ててみたが、それがどうこうなるわけではない。
彼女をこうしてしまったのは、自分なのだから……。
「照さん!照さん!」
呼びかけても、返る言葉はない。
抱き起そうと彼女の背に触れると、ぐっしょりと制服が汗で濡れていた。
対局中、ずっと耐えていた。それに気付かなかった京太郎は、己を恥じた。
──こんなの、ないだろう。
(アンタは全国の女子の頂点だ。アンタを目指している人が、ゴマンといる。ここで終わっていいはずがないだろう!?)
少なくとも一人、目指している人がいる。宮永咲が、あなたに会いたがっている。
もし自分のせいであなたを手折ってしまったというのなら。咲に会わせる顔がないではないか!
「頼むから、目を覚ましてくれ、照さん!」
「……すぅ」
可愛らしい、女の子の、寝息。
照から聞こえたそれが、この部屋の全員の耳に届くと、一気に緊張感がなくなってしまう。
「ね、寝とるだけかい……」
「お騒がせなチャンプや……」
疲れて、寝てるだけ。それを確認して、一気に力が抜けていく。
しかし、セーラも洋榎も無理はないと考えていた。
あの京太郎の牌の支配、国士を揃えようと二人は抗った。
それでも国士は揃わず、多大な疲労を彼女たちは背負った。
だが照は、国士を聴牌まで揃えた。限界を超えてまで、京太郎に一矢を報いようとした。
──国士聴牌が出来たものと、出来なかった者たち。これが、王者とそれ以外の差。
これが高校女子最強、宮永照である。
(上等や。すぐに追い越したる)
(こんなとこで、足踏みしとる暇はあらへんのや)
次元を超えた先を見た。ならば、目指さない道理はないだろう。
まだまだ先がある。まだまだ、知らない麻雀がある。
知ってしまったら、もう目指すしかないだろう。
──ここは修羅道地獄、東征大。悪鬼と修羅が跋扈する世界。
ここを生き残れないようじゃ、その先へと行く資格はない。
「俺、照さんを保健室に運んでいきますんで。お二人は、練習に入ってください」
京太郎は眠る照をおんぶして背負った。
想像以上に華奢で、とても軽い。女の子なんだな、という実感が沸く。
「おう、寝込みを襲うなよ青少年」
「襲いませんよ!?」
唐突な洋榎の下ネタに、反射的に答える。
意識してしまうと「すう、すう」と耳元から聞こえる寝息が、妙に色っぽく聞こえてくる。
京太郎の好みは、母性的な……つまり、胸が大きな女性だ。つまり、胸部が貧相な宮永姉妹は埒外と言っていい。
「すぅ……」
────埒外なのだ!
邪念を振り払って、無心になる。決して寝息が耳にあたってくすぐったかったわけではない!
ほんのわずかに背中に感じる柔らかな感触は気のせいなのだと誤魔化す。
(無心になれ無心に無心に無心に無心無心無心無心──)
対局室を出ていく京太郎の顔は、ゆでだこのように真っ赤になっていた。
「すまんな、竜華、蘇芳。付き合ってもろうて」
「今更やん、あんなん見たら誰だってビビるし、心の弱い子は倒れるわ」
東征大麻雀部校舎、一階の保健室。元々学校の校舎であったため、保健室も備え付けており、その設備は今もある。
部活中に倒れる生徒がいないわけではない。病気や体調不良なのにも関わらず無理を押して、麻雀を打つ部員も数多くいる。
そういう部員を命は片っ端からここへと放り込んでいるのだ。学生は体が資本、麻雀を打つより大切にしなければならないものがある。
千里山女子の園城寺怜は、体が弱い。昨年の秋から全国区のエースとして頭角を現したが、その実態は病弱な女学生で、病院の入退院を繰り返している。
保険室のベッドで横たわる彼女に付き添うのは、同じ学校の清水谷竜華と姫松の男神蘇芳。特に蘇芳にとって東征大の設備は自分の部屋の如く知っているため、手早く怜の手当が出来るように手伝っていた。
「しかしまあ、また可愛くなったな。怜」
「当たり前やん、誰に言うとんの」
「そういうところが可愛いっつってんだよ」
蘇芳のその巨体に見合う大きな手で、怜は頭を撫でられる。
彼に触れられるのを、怜は竜華のひざまくらに並ぶほど好きだ。
まるで、彼から元気のエネルギーを送り込まれているような、触れられた後は活力で漲るのだ。
「怜、京太郎の……あの野郎の『先』を見たな?」
「え、なんでわかったん?」
「それって、一巡先のこと?」
園城寺怜を千里山のエース足らしめているのは、一巡先を見ることができる。そのような力を備えたのだ。
麻雀において、その力は破格の性能を発揮する。一つ先の巡目を見るということが出来るメリットは計り知れない。
だが、その分体にかかる負担は大きい。ノーリスクで使えるというわけではなく、そのせいで彼女が倒れたこともあった。
怜は地和を見て倒れたのではない。地和を使わせた京太郎の一巡先を視て、倒れてしまったのだ。
「たかだか地和が三回続いたのを見ただけで倒れるかよ、普通。俺の牌譜や打ってるとこ見ても倒れなかったじゃねえか」
「アンタは例外や。誰もがそんなホイホイ簡単に役満を上がれると思うな」
「手厳しいな、
「まあ、そやな。二回も地和が続けば、気になるわ。セーラもおったし」
セーラ、洋榎と、親の次の巡目の者が地和を和了している。つまり、今度は京太郎が和了するのではないのかと、怜は京太郎の一巡先を見た。
だが、ソレを見たために怜は倒れてしまった。
「あの面子で京太郎が勝つには卓と牌を支配しなきゃ話にならない。意に沿わない行動をさせないために、ある程度の強制力を叩き込んだ」
「強制力?」
「考えさせない力、疑問を持たせない力。地味だが、技巧派の雀士にはこれほど強烈な力はない」
ある種の洗脳で、麻雀における最強の能力とさえ言っていい、と蘇芳は断言した。
もし、他家の雀士を思いのまま操れるとしたら、負ける道理は絶対にない。ツモをツモと言えず、ロンをロンと言えず、鳴けるところで鳴けないのだから。
「三連続地和は、場を支配するための下準備で、能力破壊の代償だ。卓の外にいたお前は、それに巻き込まれたってわけ」
「能力破壊!?」
能力を破壊する能力。そんな破格な代物が、この世に存在するのを聞いて、竜華は愕然とした。
彼女らにはオカルトに理解がある。一巡先を見ることができる怜の存在と、対オカルトの研究家気質の部員がいるお陰で、偶然を超えた何かがあるということに馴染んでいる。
だが、能力破壊というものを聞いたことがない。封印でもなく、させないのでもなく、破壊。それが一体どういうものなのか──。
「本当はアレは能力自壊、つまりは自爆だ。自分の能力をぶっ壊して地和を和了するって自爆技だ」
自爆特攻の能力。地和を和了することが出来るが、その後に待っているのは能力の喪失。
能力が固有のモノだという価値観を持っている彼女たちからみれば、リスクとリターンが釣り合わない力だ。
「え?じゃあ、何でセーラやチャンプ、姫松が和了したん?」
「東征大の連中が多数の能力を使ってるって知ったんだろ?雅枝が命に要求してたからな、能力共有の方法を。京太郎も例外じゃないからな。他にも幾つか併用したんだよ、能力を」
自分の能力を爆破する能力。しかし京太郎は爆破対象を自分ではなく、照へと定めた。
照の持つ能力である『鏡』、『連続和了』、そして『扉』の三種。その全てを、地和へと変えて爆破した。
その爆弾を、京太郎以外の三人へと分け与え、爆破。京太郎は残りの点数が1000点となり、彼女たちは33000点で並んで、親が京太郎へと渡った。
──これがあの三連続地和の顛末である。
「…………てことは、始めっから知っておったんか、蘇芳は。何で教えてくれなかったん!?」
「言われてねえし」
全く悪びれずに、蘇芳はそう言い切った。聞かれてなかったから言わなかった。ただ、それだけだった。
それを言ってしまったらおしまいだろう、と竜華はうなだれた。
ここに来るまでの浩子と姫松の末原恭子の努力は一体なんだったのだろうと、彼女たちが哀れに思えて仕方がない。
「──その結果が、あの三連続地和ってわけやな」
「そういうこった。でよ、怜」
────お前、何を見た?
「…………」
京太郎を通して、何を見たのか。その問いに、怜は答えられない。
いや、答えようがない。アレは言葉で表現できるものではなかった。
沈黙を貫き通す怜に、蘇芳は「無理を言った」と前置きをして、
「言わなくていい、大体わかってる。東征大が対外試合をやると、オカルト持ちのヤツが寝込んだり倒れたり能力が使えなくなったりって、良くあることだ」
「あって欲しくあらへんな、そんなこと」
「命にはそう言っとく」
対外試合でそういうことが頻発することから、東征大は地獄や魔界など言われて恐れられている。
「その未来視をインハイで使いたかったら……つか、死にたくなかったら、ここではソレ使うなよ」
「なんで?」
「引っ張られるからさ。あっち側にな。今まで何巡先まで使ったことがある?」
「…………二巡先」
「三巡先だな」
怜の嘘を即座に見抜く。完全に勘ではあるが、的中した。
無断で無茶をやっていたなと竜華が怜を睨むが、彼女はそっぽ向く。
「死にたくなかったらって大げさな。あっち側って何なん?」
「東征大の部員は全員あっち側にいる。俺も含めてな。運に縛られない領域とでも考えろ」
「何それ、反則やん」
麻雀をやっていて、運に縛られない。そんな滅茶苦茶で無茶苦茶で反則なことがあってたまるか。
勝てないわけだ、と竜華と怜は納得する。悪い言い方をしてしまえば、イカサマし放題、反則し放題なのと変わりはないのだから。
「その未来視は、場の未来を視るモノだ。場の支配を重要視する連中に、場の未来なんか視てみろ。強制的に海底ツモまでの全巡目を見せられる。精々三巡しか見れないお前がソレ使ったらマジで死ぬぞ」
「……怖っ!?」
想像しただけで、背筋が凍る。全巡目を見せられる、それは一巡先を視るだけで負担を負っている怜にしてみれば考えもつかない領域だ。
引っ張られるというのは、そういうこと。怜の未来視は非常に強力で、強力なだけにあっち側へと引っ張られてしまう。
あっち側へと行く資格があるのなら、生き延びるだろう。しかし、資格がなければそこで死に絶える。そんなハイリスクな賭けに付き合ってなどいられない。
「麻雀のためなら死んでもいいってんなら止めないがな。やるか?」
怜は必死に首を横に振る。まだまだ若い身空で、死にたくはない。
「けど悔しいな、使えんのは」
「ウチとしては怜に無理させたくないから賛成やけど」
「まあ、何だ。お前が死んだら、俺泣くからやめてくれ」
「……なんや、泣いてくれるん?」
「超泣くぞ、ワンワン泣くぞ、恥も外聞も無しに泣くぞ」
「そっかー、えへへ」
自分が死んだら蘇芳が泣いてくれる、そう想うだけで怜は上機嫌になる。
それだけ、蘇芳が大切に想ってくれている。そう考えただけで、元気が湧いてくる。
「しゃーないな、ここにおる間は使わんと誓うわ」
「……りゅーちゃん、何で怜は笑ってんだ?」
「相変わらず鈍いなぁ……」
何が何だかわからず、蘇芳は首を傾げる。
女子との友人も数多いが、時たまよくわからない反応をする。
雅枝に相談したこともあったが、黙って肩を叩かれただけで何も教えてくれなかった。
女の気持ちはよくわからない。こればかりは、良く当たる勘も当てにならない。
「失礼しまーす、と」
「京太郎?もう終わったのか」
保険室に、照を背負った京太郎が入ってくる。
京太郎は背負った彼女を空いているベッドに寝かせた後、背筋を伸ばした。
「ええ、終わりました」
「というと、コレは戦利品か。よしお前ら戻るぞ、情事を覗きたいってんなら別だが」
「アンタ発想が姫松の人と同レベルだな!?」
そういえばこの人も姫松だったと思い出す。ああ、同じレベルが寄り添っているのか。
しかし、ベッドで寝ている女生徒と京太郎好みの黒髪美少女は、そうは見えなかった。
ああ、麻雀で勝ったからそういうことをするのか……と。
「……不潔」
「けだもの」
「ちょっと蘇芳先輩!あらぬ誤解を受けちゃったじゃないですか!」
「テメェ俺の頭が
「何で逆ギレ!?」
────東征大合同練習、スペシャルエキシビジョンマッチ。
須賀京太郎(清澄):105400
宮永照(白糸台):トビ終了
愛宕洋榎(姫松):トビ終了
江口セーラ(千里山女子):トビ終了
──勝者、須賀京太郎。