俺ガイル~二次 雪ノ下父が贈賄容疑で逮捕!雪乃が独立する? BT付き   作:taka2992

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B.T その後の顛末は小町にお・ま・か・せ!

 あんな感じの結末を迎えてしまった奉仕部の三人ですが~、ここから先の語り部は小町にお・ま・か・せ!

 

 雪乃さんのおかげで見事第一志望に合格した私、小町ですが、その恩返しの意味もこめて奉仕部の活動もがんばっちゃうので~す。

 

 で、4月の頭には入学式の設営があって、それも奉仕部と生徒会でやりました。自分の入学式を自分で準備するなんて変な感じですね~。でももっと問題だったのは、あの3人。あの3人だけだったら、あんなこともあったし、なんか変な雰囲気になっちゃうことも想像できるでしょ?

 

 でも、だいじょうびん!小町と大志君が加わったおかげで奉仕部の人間関係も新たな展開を見せているので~す。

 

 入学式の設営でも些細なことで夫婦喧嘩?が始って、私と大志君と結衣さん3人がサササッと離れて二人だけにしたら、すぐ喧嘩が治まって、ちょっと顔赤くしてぎこちない雰囲気で仕事続けているんですよ~!

 

 そして、二人ともチラチラこちら見てるし。兄はにくたらしいけど、雪乃さんて本当、すっごく可愛いでしょう?「あなたたちこっち来て、お願い」みたいな顔しているんですよ~。

 

 そんな雪乃さんを見ているうちにニックネームが浮かんでしまいました。ゆっきー。結衣さんはゆきのんて呼ぶけど、私はゆっきーって呼んでます。あ、心の中だけですけど。さすがに二つも年上の超優等生に向かって現実では呼べないですからね。あ、心の深くに秘めた思い・・・これって小町的にポイント高いっ!てへっ。

 

 結衣さんも結衣さんで兄に対するそっけなさ度も上昇中。ま、結衣さんは友人が多くて選択肢がいっぱい。あんまり心配する必要はなかったようですねぇ。

 

 そうそう、春休み中はあの二人は会っていたりしたんでしょうかね。兄はちょくちょく出かけていたみたいですが、行き先も言わないし。でもそんなこと詮索すのは野暮ってもんでしょう。

 

 ただ、小町は学校や奉仕部では今まで通りに過ごすことを兄には勧めておいたんですよ。あんまりうわさになるのもまずいですからね。「学校から出たらお好きなように」そう言うと兄から「うるせぇ、ほっとけ」と睨まれました。

 

 兄にやっと訪れた青春(?)小町は16年も待ったかいがあったってもんです。涙がちょちょぎれつつもやっと兄離れができて嬉しい!兄と妹の絆が切れるときも来るんだよ。うんうん。

 

 奉仕部の次のイベントは、新入生オリエンテーリングのときの部活のプレゼン。その活動内容紹介文を書きました。みんなの前で朗読したのがこれです。

 

「さあさあ、寄ってらっしゃい見てらっしゃい!古今東西部活はあまたあれど、ちょっとこの奉仕部に関して講釈たれるのならすなわち天上天下唯我独尊だ!あのお釈迦さまも見てびっくり、触れて卒倒、思わず悟りを開いて昇天しちまうってもんだ。

 関東の弁天さまと慕われ、その美貌と愛で全校生徒を膝下に従える超優秀美少女雪ノ下雪乃を部長に戴き、その下僕に勝負の神を祭る鹿島神社も真っ青の天才軍師、陰謀の限りを尽くして暗躍してきた比企谷八幡・・・」

 

 ここでちゃちゃが入った。

 

「おい、小町、お前いい加減にしろよ。お前アホか。狂ったか。頭爆発してんだろ。そんなのダメに決まってんだろが」

 

「コマちゃん(私は結衣さんから突然コマちゃんと呼ばれ始めた)、私、聞いててなんだかわからなかったよ・・・」

 

「そうね。ちょっと凄すぎるかしらね」

 

 やばい!ゆっきーのまゆげがピクピクしている。私、やっぱ力が入りすぎたかな~。徹夜で考えたのに。

 

「まあ、陰謀の限りを尽くして暗躍してきた、ってくだりは合っているのだけれど、ちょっと大げさよね」

 

「くっ」

 

「はは~。わかりました。もう少し平易に書き直しま~す」

 

そこで平塚先生が割り込んできた。なんか竹刀持っているんですけど。

 

「おほん!しかし、比企谷妹、君の才能と性質はなんとなくわかったぞ。さすが比企谷兄の妹だな。変わってるな」

 

「では、紹介コメントは書き直すとして、どのようなプレゼンをしましょうか。ただコメント読むだけではアピールに乏しいですし」

 

「それはやっぱり、あのネコ耳じゃないですかね」

 

 お~っと、大志君が触れてはいけないものに触れてしまいました。ん?みたいな顔してみんながゆっきーの方を見る。

 

「あれは罰ゲームだったからやっただけで」

 

「雪ノ下、まあいいじゃないか。他の部活もちょっとしたコスプレはやっているぞ。一回やれば二回三回も同じだ」

 

「はぁ」

 

「そもそも奉仕部の内容を説明するのって難しくないですか」

 

 結衣さんがそういうと、兄がまたネガティブな発言をする。

 

「そうだな。そもそも部員を増やす必要もないんじゃないの。ボランティアっていっても誰も興味持たないでしょ。平塚先生が問題児を強制的に連れてくるほうが早いでしょ」

 

「それもそうだな。まだ新入生に関してはよくわからないが、今の二年生には心当たりがあるぞ。そいつを連れてくるかな」

 

「どんな奴でしょう?」

 

「う~む。一人はだな。数学だけが得意で、あとの学科はてんでダメな変なやつだ。君とは違って、天然で人とのコミュニケーションがとれない男。そしてもう一人はいわゆる腐女子ってやつだ。こいつもコミュニケーションが不得意だ」

 

「腐女子って、さすがに奉仕部の管轄外でしょうに。海老名さんを紹介したほうが手っ取り早い。ここはやっぱサナトリウムですか」

 

「あはは、そうかもな。だがこいつらにはお前みたいに強制入部はさせないつもりだ。勧めてみるがな」

 

「そうですか、それはよかった」

 

 それからすぐに部活はお開きになりました。平塚先生がカギをかけて持ち帰り、私たち5人は校門を出たのでした。

 

「コマちゃん行く?」

 

「うん、行きましょう! 大志君もほら!」

 

 私と結衣さんと大志君は一目散に校門の左側方向へダッシュ!

 

「おい、お前ら!」

 

 兄の声が聞こえてきました。しかし、私たち3人は止まりませ~ん。息がぜいぜいしてきたところでやっと止まりました。

さあて、残された二人はどうしたんでしょうか?ちゃんと一緒に帰ったかな?

なにかとおぜん立ての必要な人たちですね(笑)

 


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