あなたが生きた物語   作:河里静那

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14話

 

「俺も今年で30歳か」

「あら? それは私に対する嫌味か何かかしら? 同い年なんですけど」

「いいじゃないか、30歳。セリスは今も昔と変わらず綺麗だよ」

「ふふ、ありがとう。貴方は少し老けたわね、鞍馬」

「酷いな」

「色々と背負い込みすぎなのよ。悩み過ぎるのは貴方の悪い癖よ」

「分かってはいるんだが」

「分かってるだけじゃ駄目。もっと、私や副長も頼りなさい」

「……ありがとう、セリス」

「いえいえ」

「しかし、30歳かあ」

「ちょっと、話を戻さないでよ」

「いや、君と出会ってもう8年。結婚して6年か、ってね」

「後悔してる?」

「まさか」

「ふふ、ありがとう」

「いえいえ」

 

 

 

 

 

1982年、4月。

スウェーデン、国連軍ルレオ基地。

 

「それでは、君達の作戦行動は一定の成果を上げていると。そう強弁する訳なのだね?」

 

画面越しに男はそう言った

顔の前で両手を組み、見下すような視線が随分と威圧的だ。

だが、良く見れば右手の人差し指を一定の間隔で左手に打ち付けている辺り、本当は神経質な小心者なのかもしれない。

昨年、政争の果てに前任者を追い落とし、統合参謀会議長の座に着いた男である。

全国連軍最高責任者であるが、襟に輝くのは大将の階級章。

前議長が勇退した結果、現在の国連軍に元帥は存在していない。

彼は国連軍によるBETAに対しての華々しい勝利をもって元帥に昇進し、名実共に頂に立つ腹積もりであった。

だがその目論見は外れ、機が訪れないまま既に着任から一年が経過しようとしている。

 

議長は考える。

それもこれも、全てはこの男のせいだと。

第二次パレオロゴス作戦に失敗し、前議長を追い落とすきっかけを作ってくれたのはこの男だが、ロヴァニエミハイヴ攻略にも失敗して我が身の栄達を妨げているのもまたコイツ。

まったく、何が“ハイヴ・バスターズ”だ。“ダスターズ”の間違いだろう。ハイヴを破壊出来ずに磨き上げるだけで、はいお仕舞い。この能無しが。

しかも、自身の無能を棚に上げ、作戦は一定の成果を残している等とのたまう。ああ、忌々しい。

何が一番忌々しいかといえば、それでも前線を支えるのにはこいつが必要だというところ。

息のかかった者を代わりに置きたいが、手駒には代わりになれるような者がいない。

まったく、何から何まで忌々しい。

 

彼は、国連軍を人類の剣とは捉えていなかった。

軍とは栄達をはかるための場であり手段であって、自身の失脚に繋がらない限り、人が何人死のうが知ったことではない。

BETAなど、アメリカが開発中の新型爆弾が完成した暁にはどうせ一網打尽に出来るのだ。

それまでの間、これ以上のBETA支配域の拡大さえ抑えていてくれればそれで良いというのに、その程度すら出来ないとは。現場の人間と言うのはどうしてこうまで無能なのだろうか?

ああ、忌々しい。

 

「はい、議長閣下。

 ロヴァニエミハイヴ攻略作戦は失敗にこそ終わりましたが、作戦から5ヶ月経った今もBETAの再侵攻は起きておりません。

 また、第一次、第二次パレオロゴス作戦後のミンスクハイヴにおいても同様のことが確認されております。

 これは作戦の結果ハイヴ内のBETA数が減少し、新たなハイヴ建設を目的とした侵攻を起こすだけの個体数が存在しないからだと推測されます。

 このまま3ヶ月から5ヶ月に一度程度、ハイヴ攻略ではなくハイヴ内のBETA総数を減らすことを目的に、いわば間引きを続けていくなら、ロヴァニエミから新たなハイブが生まれることは阻止できるかと思われます」

 

……確かに、オルタネイティヴ3からの報告書にも、その様な記述があった。

BETAが新しいハイヴを建設する条件は、既存ハイヴ周辺のBETA固体数がある基準までに達し飽和状態になった場合であると推測される、だったか。

なるほど。これが事実ならば五次元効果弾開発までの時間稼ぎが容易になる、か。

いいだろう、考えを改めようではないか。

この男、黒須鞍馬大佐は無能ではなく、低能である。

進言された作戦を遂行し続けた場合、人類戦力は徐々にすり減らされ、いざ事を起こす際に体力が残っていないことになりかねない。

この男はそこに考えが及んでいるのだろうか?

……だが、まあいい。私にとってはその方が都合がいいというもの。

人類に勝利を導くのは、わが祖国アメリカの五次元効果弾であり、そしてその作戦を指揮するのは、この私であるべきなのだから。

 

「具体的な作戦案はあるのかね、大佐?」

「はい、議長閣下。

 概略を述べますと、戦場となる作戦区域から30km程度の距離を目安に自走砲及びMLRSを、また、ロヴァニエミを流れるケミ川にもハイヴより下流に戦闘艇を配備。それぞれからハイヴへと向けて砲撃を行ないます。可能であれば、この段階の攻撃を軌道上から行なうのが理想的であります。

 ハイヴよりBETAが燻し出されたところでBETA群に対してAL弾を中心とした支援砲撃。次に戦術機部隊がBETA群を誘導、砲撃部隊のの射程内へと導きます。別部隊による光線属種の排除もこの段階で行ないます。

 誘導が完了したなら砲撃部隊による制圧を行い、BETA数を漸減させます。後はこれを繰り返し、予定数を殲滅したところで作戦の終了となります。

 以上の内容に関しましては、具申書を既に提出させていただいております。ご一読いただければ幸いであります」

「……いいだろう。君の意見を元に、統合参謀会議にて作戦を立案しよう。黒須大佐、ご苦労だった」

「はっ、ありがとうございます。斯くなる上はこの身の……」

 

通信は既に切れていた。

疲労を感じる。肉体にも、精神にも。

ふうと、大きく息をついて鞍馬は椅子に崩れ落ちるように腰掛けた。

 

「あやつの相手はよほどに堪えると見えますな、大佐」

 

横に控えていた大隊副隊長であるラダビノッド少佐が労いの言葉をかける。

新たな統合参謀会議長が誕生するのと同時、鞍馬は大佐へ、ラダビノッドは少佐へと昇進していた。この場にはいないが、セリスもまた大尉へと階級を上げている。

だが、これらの人事は戦功があってのことではない。

“ハイヴ・バスターズ”の発足以来、2度の大規模ハイヴ攻略作戦をはじめとするその戦歴は、敗北の2文字に彩られていたのだから。

 

1980年10月、第二次パレオロゴス作戦。

1978年の作戦とは違い、全てのBETAを相手にするのは不可能と判断、少数精鋭の部隊が一気にハイヴ突入、反応炉の破壊を目指す電撃作戦であった。

“ハイヴ・バスターズ”は楔型陣形の先陣を務め、BETAに一矢報いんと奮い立つワルシャワ条約機構軍の1個連隊を見事ハイヴ内に送り込む。

突入部隊はヴォールグデータを参考に、狭いハイヴ内での活動を容易にする為、3つの大隊毎に役割を分担。

ひとつは兵站の確保。ひとつはBETAの排除。そしてそれらの部隊が倒れた後、それまで無傷で耐えた最後の最精鋭部隊が一路反応炉を目指した。

 

1981年11月、ロヴァニエミハイヴ攻略作戦。

第一次パレオロゴス作戦後のBETA大侵攻により兵力を磨り減らされた中ソ連合軍、欧州連合軍は押し込まれるような形で北欧最後の砦であるスカンジナビア半島に後退した。

半島に侵入したBETA群は1981年7月、フィンランド領ロヴァニエミにハイヴを建設する。

その排除を目的とした、今までにない、完成したばかりでまだ手薄と思われるハイヴ攻略作戦である。

基本的な作戦は第二次パレオロゴス作戦と同様の電撃戦となるが、“ハイヴ・バスターズ”はハイヴに辿り着くまでの先陣をこなした後、そのままハイヴ内に突入。低層部における兵站の確保までもを担った。

 

これらの作戦は、第一次パレオロゴス作戦でのデータと共にBETAの活動を分析する材料と、また、ヴォールグデータと同じくハイヴ内構造の貴重な資料を人類にもたらした。

だが、作戦の結果自体は、中層にようやく辿り着いたところで部隊の全滅と言う、惨憺たる物であったのだ。

 

この結果にもかかわらず、鞍馬以下数名が昇進となっているその理由を説明するならば、それは恥と共に語られる類のものであった。恥と思わぬ例外は、その辞令を下した統合参謀会議の面々のみであろう。

国連軍を率いる優秀で勇敢なる参謀達は、大規模作戦の責任者となることを拒否したのである。

作戦の最高責任者に欧州連合軍の将官を据え、作戦が成功した暁にはその功績を自らのものと称揚し、敗北の果てにはその責任を押し付ける算段であったのだ。

だが、国連軍から高級士官が参加しないわけにも行かない。バンクーバー協定にて、対BETA戦争を主導するのは国連軍であると定められているのであるから。

将官までは必要ない。あまりに階級が高いと、船頭を多くするのかと欧州連合軍からの反感を買う。なにより統合参謀会議に意見できるような立場の者では困る。

かといって中佐、大隊指揮官程度では役者が不足。国連軍にはやる気がないのかと、これまた反感を買うだろう。

となれば、大佐が適当か。現場の責任者となれる階級であれば敗戦の罪も問い易い。佐官ならば、いざとなれば容易に首も切れる。

鞍馬の昇進のその理由は、この参謀達の誇り高き打算が故であった。

それにしてもと、鞍馬は考える。中尉として国連軍に入隊してより、自身の働きが評価されての昇進は大尉になったときのみであるとは。

よくよく、他人に翻弄される星の下に生まれてきたらしい。

 

「すまないな、ラダビノッド。こんな部隊に呼んでしまって。

 随分と貧乏くじを引かせた」

 

椅子に深く腰掛け、上を向いて瞳を閉じた鞍馬が、重々しい声を出す。ラダビノッドは、こんなところで埋もれていて良い人材ではないと、そう鞍馬は考えている。

自身には、指揮官としての才はない。部隊発足からの2年半で、鞍馬はそう思い知っていた。

自分が率いて最適の結果を出せるのは、せいぜい大隊まで。連隊以上となるとそうもいかない。

10の戦力を率いて10の力を出させることは出来るだろう。9や8、時には7や6の力しか発揮させられない指揮官も少なくない中、十分に水準を満たしているとは言える。

だがこの部隊に、これからの人類に必要なのは10を率いて12の力を引き出せる指揮官なのだ。

自分には出来ない。自分はやはり戦士であり、指揮官ではなかった。今の先陣を切る戦い方も、連隊長ともなると流石に不可能となる。そうなれば、自身の戦士としての力も発揮できなくなるのだ。

 

だが、この男は違う。

鞍馬の見るところ、ラダビノッドは時に10の戦力に15の力を発揮させることの出来る、稀有な才能を持つ男であった。いつか連隊長、あるいは戦術機部隊の司令として多数の兵を率いる立場に就くことだろう。

もし“ハイヴ・バスターズ”が連隊規模に拡大されることがあるなら、指揮官の座は彼に譲ろうと、そうも考えている。いや、むしろ今すぐに交代したほうがより良い結果を残せるに違いない。

鞍馬がそれをしない、出来ないでいるのは、先程通信をしていた議長をはじめとする統合参謀会議の面々が理由だった。

いつか奴等は“ハイヴ・バスターズ”を切り崩しにかかるだろう。

敗北の責を問われつつも、現在は戦力として貴重が故に断罪されるまでには至っていない。だが、これもいつまでもつか分かったものではない。部隊の生みの親とも言える前議長は話の分かる男であったが、現議長は自分等を駒としか見ていないのだ。いや、忠誠を誓う手駒でない以上、それ以下というべきか。

統合参謀会議が死刑執行の決断を下す時、ラダビノッドのような才溢れる男を生贄にするわけにはいかない。

だからこそ、今の隊長は俺でなければならない。罪を問われ石を投げられるのは俺だけでいい。

 

「……見縊らないでいただきたい、大佐。私がこの部隊にいるのは貴方に呼ばれたからに過ぎないとでも?

 これでも、この部隊で貴方と、彼らと共に戦うことに誇りを抱いているのですがね」

「……ラダビノッド」

 

鞍馬の自嘲めいたぼやきに返すラダビノッドの言葉は、真摯に満ちていた。

俺がこいつを信頼しているように、ラダビノッドもまた俺のことを信頼してくれている。

それが、素直に嬉しかった。

 

「上があれでは、貴方も苦労する。

 まったく、このような世の中だと言うのに外道ばかりがのさばるとは。人類は、歴史からなかなか学べないようですな」

「ラダビノッド。お前の言うことはもっともだが、そんな正直な物言いだと出世するものもしなくなるぞ」

「なに、貴方でさえ大佐になれたんだ。ならば准将程度にはなれるでしょう」

 

そう言ってにやりと笑う。

鞍馬は苦笑で答えざるを得なかった。

コイツもここの空気に随分と染まったものだ。感染源は、言うまでもなくオチムシャの奴だな。

そのオチムシャもまた、ラダビノッドと同様に鞍馬が身を挺して庇おうと思っている者の一人である。

中隊を率いる戦術家として、特に後衛から前衛部隊を支援するのに高い適性を持つ男だが、それ以上に奴には戦略家としての素質がある。

間引き作戦の概要を立案したのも、実のところ奴だ。

いずれ幕僚の一人として統合参謀会議に名を連ねてもらいたい。あれで人類の行く末を真に案じている男だ、今のハイエナ共よりよほど良い働きをしてくれるに違いないだろう。

だがその道は、BETAと直接剣を交えるよりもなお茨に覆われていることになるだろうか。あの男、現議長は決して無能ではない。むしろ稀に見る才覚を持っているとも言える。自身が登りつめることに関しては、だが。

政略の世界で彼と戦うなど、鞍馬には考えもしたくない部類のことだ。

自分を戦略家ではないと評した鞍馬であるが、それ以上に政略家としての資質などは皆無である。

智に劣るわけではない。ただ、根が真面目で融通が利かなく、お人好しであるのだ。これは個人においてはむしろ美点とされることであろうが、政治家としては欠点以外の何物でもない。

奴等の相手は俺には無理だ。オチムシャがもしその道を志すなら、全力で応援してやりたいが、俺に何処までの手助けが出来るのだろうか?

あの外道どもは……

そこまで思考が進んだところで、鞍馬の顔が苦く歪む。

いや、外道は俺も同じ、か。

ロヴァニエミハイブ攻略の為に部隊をこの地に呼んだのは統合参謀会議だが、作戦後もここに止まっているのは鞍馬の意志に違いないのだ。

 

パレオロゴス作戦後のBETA大侵攻以後、戦線は西へ西へと後退を続けている。

鞍馬のかつての戦友であるワルシャワ条約機構は、ソ連のアラスカへの撤退を受け東ドイツを新たなる盟主とした東欧州社会主義同盟を結成、欧州連合と共にベルリンを最後の砦として決死の防衛戦を行なっている。

だが、その陥落は時間の問題と言えよう。

その現状を前にして、鞍馬は北欧から欧州へと帰還しなかった。

欧州を、見捨てたのである。

 

もはや、欧州の陥落は避けられない。

いかに自分が、“ハイヴ・バスターズ”が奮闘しようとも、その寿命をわずかに延ばすことがせいぜいだろう。

ならば、今自分に出来る最善手はここ北欧にて、まだ若く相手取りやすいロヴァニエミハイブに対して、人類がBETAに対抗する手段を模索することではないか。

 

ひとつの成果として、間引き作戦を編み出した。現状維持の手段でしかないが、幾ばくかは人類の寿命を延ばすことが出来るだろう。

後はハイヴを攻略する手段だが……

イメージしている戦術はある。

あの地獄と呼ぶのも生ぬるいハイヴ内において、前進する為にいちいちBETAを駆除していくというのは無理がある。ならば奴等を無視し、その頭の上を飛び越えて最深部を目指せないものか。

この思い付きに可能性を感じた鞍馬は、技術開発部と密に連絡を取ってその実現を模索したのだが、望みは見事に砕け散った。

まず、ハイヴ内を飛んでいく場合、推進剤が保たない。現状の戦術機では、搭載できる燃料もその燃費もまったく足りないのだ。

ならば、飛行は最小限に留め、噴射跳躍を繰り返してはどうだろうか?

これも駄目だった。着地後の硬直を消せないのだ。ある程度までは腕によってカバーできるが、完全に硬直を消すのはセリスにすら不可能である。

これでは、着地をBETAに襲われてはひとたまりもない。

動作後の硬直を任意に取り除くことを可能とするOSの開発を求めてみても、CPUの性能がまったく追いつかず不可能であった。

開発部の人間は言った。望み通りのOSが完成するにはあと30年、天才が現れて技術革新があったとしても20年はかかるだろうと。

 

鞍馬は疲労を感じていた。肉体にも、精神にも。

休む間もない戦いが肉体を蝕み、欧州を裏切った罪悪感が精神を削り取る。

打つ手なし、か。

もう休め、お前は十分に良くやった。心の奥から浮かび上がる誘惑に心が折れそうになる。

半ば無意識のうちに、右手がポケットの中をまさぐった。

取り出したのは、きちんとパスケースに収められた一枚の写真。

中央に鞍馬と、蒼也を抱いたセリス。その周りに月詠翁、雪江、月乃、花純。そして真耶と真那。

そこに写る皆、にこやかな微笑を浮かべている。

ああ、そうだ。投げ出して、死ぬのが俺一人なら何も問題ない。だが、この人達のこの笑みを消す訳にはにいかないではないか。

まだ、こんなところで諦められない。

生きている者達を護る為にも、死んでいった者達の想いに応える為にも。

ひとつ頭を振り、気を込めなおすと勢い良く立ち上がる。

 

「ラダビノッド、ブリーフィングルームに皆を集めてくれ。数日中に作戦が発動されるだろう。それに、皆に議長閣下のありがたいお言葉を伝えなくてはいけないからな。」

 

歩き出した鞍馬の歩調は、既に普段どおりのものに戻っていた。

ついつい悩みふけってしまうのは俺の悪い癖だ。俺は俺に出来ること、最善と信ずる道を進むのみ。

例えその道が血塗られていようとも。最後の、その瞬間まで。

 

 

 

 

 

一週間後、ロヴァニエミハイヴに対する間引き作戦が実行される。

使用した弾薬等、装備面における消費は多大なものとなったが、人的損害は最小限に抑えられ、作戦は成功のうちに完了した。

 

その後、3ヶ月にわたりロヴァニエミハイヴからの新たな侵攻は認められず、間引き作戦の有用性が実証されることとなる。

この成功を受けて、作戦を立案した国連軍統合参謀会議及びその議長に対する賞賛の声はとどまるところを知らず、その名声は全世界へと響き渡る。

この戦功により、彼は元帥への昇進を果たすこととなった。

 

 

 


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