始まります…
「…つまり町の様子がおかしいって事か…」
クロウ達はエリーの話を聞きながら宿に向かっていた。
荷物の回収と宿のチェックアウトを済ませるためである、宿に着くとクロウ達はチェックアウトを済ませ、ヘレナが二人分の鞄を持って出てきた
ニ人はエリーの案内でエリーの住む町に向かう馬車に乗り込んだ。
ヘレナはエリーがお辞儀をした時こそメロメロ状態で話に参加していなかったがちゃんと聞いてはいたようでクロウが始めるより一言早くエリーに
事情を聞き始めた
「それで、何で貴女じゃ無くて"貴女が住んでいる町"なのかしら…?」
ヘレナの質問に対してエリーは思いつめた顔をしながら話を始めた。
曰く、エリーの住んでいる町は教会が収めている町である。
ある日、そこ教会で一番偉い神父が亡くなった、そのせいで町は荒れて教会側は慌てて新しい神父を用意しようとした。
そこに、何でも大教会の方から来たという神父がやってきた、彼は素晴らしい実力で町を立て直し町で一番偉くなった。
町の様子が可笑しくなったのはそこからだった。
度々、町の住人が突如失踪したり、教会の人がやってきていきなり子供を連れて行ったりするようになった。
そして、少しでも教会に反発しようとすると異端として教会に連れていかれてしまう…
ヘレナとクロウはこの話を聞いて疑問に思った…
いや、疑問の塊が話の中に転がり過ぎているのに疑問を覚えるほど疑問しか浮かばなかった。
まず、教会からやってきたという神父、本当に教会からやって来たのか…
そもそも本当に神父なのか…
そして失踪事件や子供の誘拐、あえて誘拐と言ったのは教会側は最近協力的な人間にはたとえ異端であっても寛容であるため絶対に子供を連れ去ったりしない。
これはクロウに教会側の知人おり、教えてもらったため知っている。
唯一まともな…いや、この教会のやっている事にまともな事なんてあっただろうか…
少なくとも今のこの少女の住んでいる町の教会はまともな事をやっているとは思えない。
「そんなことは"ありえない"…」
「え…」
口を開いたのはクロウだった…
「俺は教会側に知人がいて、ソイツから聞いたんだが、今の時代ではそんなことをしてないし、しようものならそれこそ異端として宗教裁判ものだぞ。」
「そう…なの…」
クロウはエリーに説明を始めた…
~説明中~
エリーには驚愕の事実だった、自分の町の教会は間違ったことをやっている…?
「それに、そんなことやってるなんて…"あの子"が聞いたら神速でそこに行って見敵必殺<<サーチアンドデストロイ>>しそうね…」
ヘレナが呟くように言った、エリーは"あの子"って?と思いながらエリーはヘレナに目を向ける。
それは今言う事か?とクロウがヘレナに聞くのを聞き流し、エリーと目が合うとヘレナは優しい笑顔をエリーに向けて言った
「大丈夫よ、私達に任せなさい。」
まるで吸い寄せられるような笑顔だった、まるで見るものすべてを魅了するような…
エリーは笑顔を見ながら"この二人なら大丈夫だ"と思った…
確信は無かったが、そんな気がした。
「そろそろ町に着きますよ。」
馬車を操る人の声が聞こえるとヘレナは真剣な顔立ちになり窓の外を眺めた…
その目はまるで鮮血の如く赤い瞳だった…
その目は見えてきた町に立っている教会の十字架を見据えていた…
なんかフラグやらなんやらが数本たった気がします…
感想、誤字報告どんと来です、
次回もお楽しみに!!