Girls und Panzer雄型外伝~Our Panzer~ 作: Friedrich
「今日から、新しい戦車の乗員を決めるために戦車道のテストをする。」大谷先生がいうと、
部員はざわついた。
しかし、先生は続けた。
「今日は操縦のテストをする。操縦手と操縦手経験者は俺について来い。他は、基礎トレーニングをすること。ウラジーミル、石原は男子を、上坂、中須賀は女子を仕切れ。」
「「はい。」」
先生は、操縦手達と格納庫の方へ行ってしまった。
基礎トレーニングはランニング、全身の筋力トレーニングをする。
「オラァ!もっと気張らんかい!!」
石原君はへばっている部員に檄(罵倒?)を飛ばしている。
一方、女子は足並みをそろえいる。と言っても遅い人に合わせているだけだが。
30分後、石原君はヘロヘロだった。ずっと先頭を走ったのだから仕方ないか。しかし、それでも、
「次は、筋トレだ!!」
「一、二、三、四・・・」
ヘロヘロなのに、よく頑張っている。
しかも、手抜きを見つけたら、
「装填手が手抜きしてどうする!」
「練習で手抜きしてどうする!」
とか檄を飛ばしている。
ーーー
東京のある高校。
「はぁ・・・。」少年は悩んでいる。
少年の名は綾崎颯。
とある家の執事を務めている薄幸な高校2年生だ。
彼はある授業について悩んでいる。
ことの発端は1ヶ月前。彼の通う白皇学園の 理事長が突如「白皇の生徒を鍛える。」とか言って、戦車道の授業を必修にしたのだ。
彼は授業で戦車道の才能を見い出され、学校代表チームに、出るよう言われたのだ。
しかも、授業料免除、留年無しという破格の条件付きで。
しかし、学校代表チームに出るということは、執事の仕事ができない。彼が背負っている借金が返済できないのだ。
「ハヤテ、何を悩んでいるのだ?」
少女は、ハヤテに問いかけた。
少女の名は三千院ナギ。
ハヤテの主である。
ハヤテと同じ高校2年生である。
「お嬢様、実は・・・、」
ハヤテは破格の条件付きで戦車道の学校代表に選ばれたこと、学校代表チームに加わると執事の仕事ができないことを全て話した。
「ふーん、そういうことなのか。それなら問題ないぞ。私も戦車道の学校代表チームに加わるからな。」
ナギは答えた。
「お、お嬢様もですか!?」ハヤテは驚いた。
「ああ、私も授業の戦車道で砲手したら、理事長に『戦車道の学校代表チームにならないか』って聞かれたから、戦車道をすることにした。」
「本当ですか?!」
「ああ、本当さ。」
「ありがとうございます!!」
「何言っているのだ?私はただ・・・、戦車道が面白いからするだけだぞ。ハヤテのためなんかじゃないぞ!」
ーーー
育英館高校校長室
プルルルル・・・。
「はい、校長室です。」
「校長先生、白皇学園からお電話です。」
事務室からだった。
確か、白皇も来年も戦車道に出るんだったな。
「はい、今、変わりました。」
「白皇学園戦車道部の福多です。急なお電話ですみません。実は来月の3連休の日曜日に戦車道連盟に新規加盟した学校同士の練習試合と交流会をしたいと思いお電話致しました。」
「はい、そうでしたか。参加したいと思いますので、詳しくお願いします。」
「えーと、場所は自衛隊東富士演習場で、昼間は練習試合、夜は交流会をしたいと思います。細かい所はメールでお知らせ致します。あと、戦車の移動にかかる費用はこちらが負担したいと思いますが、よろしいですか?」
「それには及びません。こちらが負担しますので。お気遣いありがとうございます。」
「そうですか。それでは。」
ちなみに、戦車保有数は白皇学園が全国大会のあとサンダースを抜いて一位になりました。
最後に
無理矢理な設定は仕様です。