Girls und Panzer雄型外伝~Our Panzer~   作: Friedrich

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第二話考え中であります!

結局、私、上坂玲奈は今日、なにも具体的な作戦を出せなかった。初めてだから、仕方ないかな。

でも、ブラウダ高校の作戦は分かったのは、大きな成果なのかも。

少なくても、今分かっていることは、ブラウダ高校の得意とするサラミ戦法をどう崩していくか考えていく必要があるということ。

先生や東條君、石原君たちと情報を交換したり、議論して、考えを深めていくしか無いようです。

 

その後は復習とか課題をした後、疲れ切ってすぐ寝てしまった。

ーーー

午前3時17分・・・。

俺、石原欣一は目を覚ましてしまった。

眠気は不思議なことに全くない。

なんだか、寝ていられない気分だ。

かと言ってゲームとかネットとかで時間を潰す気にもなれない。

ブラウダ戦の作戦のことで頭がいっぱいだった。

どうやってあのサラミ戦法を破るのか・・・。

囮をどう対処するか。

追うとしたらどこまで追うのか。

どうやって伏兵を潰していくか。

罠に掛かってしまったら、どう抜け出すのか。

そもそも、罠を掛けるなら、どの辺りで掛けるのか。

KVとかスターリンとかをどう潰していくか。

 

頭の中でどうするか、浮かびそうで、浮かばない。

 

 

延々と考えていたが、とうとう起床の時間になって征爾が呼ぶまではっきりとは浮かばなかった。

放課後まで持ち越しになった。

 

ーーー

幹部での話し合いはあまり進まなかったが、最近の試合の映像を見たら、一つ弱点が見えてきた気がした。ブラウダは射撃の精度が高くないのだ。例えば、大洗戦では、サラミ戦法が上手くいき、包囲できたところまでは完璧だった。それにもかかわらず、撃破されたのはゼロ。火力は大洗からしたらかなり高いのだから、何台かの撃破はできたはずである。おそらくはブラウダの練度は一部を除けば、低い。まして、砲の精度が低いソ連製だ。うちもT−34/85とISU−152ではあるが、うちは戦車道を長くしている人が多いし、練度は低くない。

多分、サラミ戦法の対処法を知っている人もいる筈だから、何とかなるかもしれない。

そう思って、ウラジーミルに聞いてみた。ロシアでも名の通った選手だそうだから、何か良い案を出してくれるかもしれない。

ウラジーミル曰く「囮は追わないで、一発で仕留めると良い。できなかったら、無視でもいい。」

伏兵について聞いたら、「射撃の良し悪しも大事だけど、相手に見つけられる前に先に相手を見つける勘の良さとか大事。」だそうだ。

千須賀さんに聞いて見たら、小隊単位で動いて撃たれる前に撃破するしかないだそうだ。

 

なんだかんだあっても、作戦は立てることはできた。

問題は試合でどれだけできるかということだ。

その為にも、訓練で鍛え込むしかないのだ。


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