幼竜たちの茶会が終わり オレ達は参加者の幼竜・風竜のゼインを
風竜家に送りとどけに来たのだが
「見慣れぬ風竜がいるな
しかも成竜とはコーセルテルでは珍しい
・・・エプロン姿の竜は珍しくないが」
(パン粥と言えばハチミツたっぷりだろう!!)
\ なにそれ おいしそう♡ /
(今はさっぱりした味のほうが師匠の好みなの!!)
『あちらは風竜家の補佐竜のジェンですね
補佐竜よりも年上の竜ということは先代の風竜でしょうか?
寝込んでいる風竜術士ミリュウのための料理中のようですが・・・』
(師匠おなかすいたっていってるよーーーー)
(なんかよく来るねシオリアさん)
「ほう あの成竜はシオリアという名か 中々強い力を感じる
グレイスよ これは茶会で残ったパンだ とりあえずこれを持って行け」
(うわあ ありがとうハドラーさん!)
(あの二人は放っておいても大丈夫ですから師匠のお見舞いしますか?)
「ほう よいのか?
補佐竜がケンカしていては竜術士も落ち着かんだろう」
(あれでも里の決めた婚約者同士ですし
外で暴風を起こしていたときに比べればおとなしいものですから)
〔ジゼルもあんちゃんの見舞いするか~?
ちびっこお茶会のはなし聞きたいぞ〕
「いやこの後木竜のロットを送る予定がある
食欲があり 人手もあるなら問題ない
ジゼルは残るか?」
\いえハドラーさまといっしょに フアナ、ゼインおにいちゃんまたね/
\\パンありがとう!またね~!!//
・・・
・・・・・・
今度はロットを連れて木竜家にやってきたが・・・
〔お・・・お粥くらい私も作れるわよーーーー・・・〕
<エレさんは看病だけしてて下さい>
先に木竜術士の看病に来ていた水竜術士のエレと
木竜の補佐竜の二人 ノイとロイが面白そうなやりとりをしている
〔リリックが小さい頃なんかよく---―――〕
<聞いてます
だからエレさんは看病だけしてて下さい>
『たしかエレに来てほしいと言ってたのはロイでしたよね
すこし扱いが辛辣なのでは?』
フフフ だからおもしろいのだ
エレの補佐竜リリックからあやつの武勇伝を聞いているはずだ
カディオの補佐竜からすれば料理がうまくできるかは運だ!などと
言ってるようなやつのつくるものを食わせられんのだろう
それにお前やジゼルにはまだわからんだろうが
木竜術士カディオと水竜術士エレ なかなか楽しめそうではないか
『そういうものですかね?』
<カディオ また熱が上がってるよ――-・・・>
「このまま放っておいたほうが面白そうだが・・・
キーニよ マシェルはどうした?
たしかロッタルクが呼びに言ったはずだが」
<マシェルさんならカディオに薬を渡した後
いったん家に帰ってからミリュウさんのとこにも行くと言ってました>
『ちょうど入れ違いになったようですね』
カディオの熱が上がったのは体調のせいだけではなかろう
どうせならこのまま見ていきたいが・・・!
「・・・フッ! 無粋!!」
\ ハドラーさま? /
「いや 気にするな それよりもパンを渡して帰るぞ
お前の土産話をサータ達も楽しみにしているだろう」
\はい!ハドラー様 ロットおにいちゃんまたね~!!/
\ぼくもカディオに今日のこといっぱいおはなしするよ!/
\ 今度はゆっくり遊びに来てね ジゼル!! /
幼竜たちの茶会は ジゼルを含め幼竜たちにとっても
補佐竜たちにとっても その竜術士にとっても
得るものの大きなものとなったな
『それがまさか次の日にあんなことになろうとは・・・』
お前・・・ どこでそんな言葉を覚えてきた?
『私も成長していますから まあ明日何があるかなんてわかりませんが』
・・・お前の成長はそれでいいのか?
コーセルテルの新刊が発売されDQH2が発売目前で
早く寝なければならないのに創作意欲が抑えられなかったウジョーです。
ラリホーを自分に使えれば・・・zzz