昼のおやつを食べた子竜たちは日の当たる別の部屋で昼寝をし
オレとマシェル そして木竜のタータでおやつの後片付けをしていた
カチャ カチャ・・・
〔タータもみんなといっしょに昼寝しててもいいのに〕
<今日のお手伝いは私だもん ちゃんとやるわ>
「大した手間ではないがな」
〔あの・・・ハドラーさん 聞いてもいいでしょうか?〕
「何だマシェル」
〔ジゼル以外にハドラーさんにお子さんっていますか?〕
「子・・・か
今も生きている者だけで言えば ジゼル以外に
息子が一人いるぞ」
『ヒムですね』
<え!?いるのハドラーさん?!
ジゼルにもそんなお兄ちゃんが!?>
〔あっ!?『今も生きている』ってことは・・・〕
マシェルは気付いたようだな
「ああ 他の子はみな戦死している
・・・なんだその顔は?」
〔いえあの すみませんごめんなさい!
こんな時にいきなり聞いてしまって〕
<そういえば今までそんなお話って
したことなかったっけ?>
〔最近ランバルスさんの娘さんが生きていることがわかって
地竜の里と気まずくなったことがあったそうで・・・
ハドラーさんのこともちゃんと聞いておこうかと思いまして
コーセルテルには ここで育つ子竜たちを守るために
竜が決めた決まりごとが色々ありますから〕
「ああそういえばコーセルテルに来た時にいくつか約束をしたな
あの約束をまだ特に反故にしたことはないが・・・
その時も何も隠すつもりはなかったが聞かれなかったからな
あやつらとはコーセルテルに来てから一度も連絡をしていない
ジゼルが生まれたことも知らんし ジゼルも知らん」
<ねえねえハドラーさん
どんな子なの?ジゼルのお兄ちゃんたちは?>
〔タータ! それは?!〕
「聞きたいかタータよ?長いぞ
とても片付けの片手間でおさまるものではない
みな目的のためには死を恐れるものは一人もおらん
・・・オレの自慢の子たちだ」
バルトス フレイザード アルビナスらも自分の目的に殉じていった
そしてただひとり生き残ったヒムは生きる目的を自分で見つけたのだ
〔それわかります ハドラーさん!
僕も子竜のことを何も知らない人に
タータたちのことを知ってもらおうとしたら
七日七晩かけても伝えきれそうにないですから!〕
この子竜バカが・・・ それは付き合う方も
『大変ですね・・・』
「いずれ時間をかけ じっくり教えてやろう
・・・ジゼルらも交えて」
すでにバルトスは紙芝居に登場している
「オレの子や・・・孫たちのことをな」
\\ ええ!孫も!?? //
『ダイとヒュンケルのことですね』
・・・フン
久しぶりにコーセルテル編の投稿をしますウジョーです。
最近は新作の「ハドラー子育て日記家族旅行編」を書いていたりしてたので
こちらはご無沙汰でしたが 原作のコーセルテルの竜術士に刺激されて書きたいものは
結構たまってきているので年内にもう一回ぐらいの更新を目指してボチボチ書いています
冬将軍到来といった感じの急激な寒さがやってまいりました お疲れのでませんように