\ ハドラー様! 術練習しましょう! 術練習!! /
ジゼルがずいぶんとやる気だ
『先ほどの結婚の約束のせいでしょうか』
あれか・・・ まあせっかくのハイテンション状態だ
せいぜいうまく利用してやるか
「いいだろう 外へ出ろジゼル」
\ はい! ハドラー様! /
《あ、ぼくも見学していいですか》
[ぼくもー]
(おれもおれもー)
「アータにハータにサータか好きにしろ」
『よいのですか?』
別に構わん 禁呪を教えるわけではないしな
・・・外に出たオレは契約の魔方陣を用意した
ルラムーン草があれば成功率が上がるんだが まあオレの娘だ問題なかろう
「これからお前には呪文の契約をさせる
ルーラ(瞬間移動呪文)、トベルーラ(飛翔呪文)、リリルーラ(合流呪文)の三つだ」
\・・・ハドラー様 あまり強くなる感じがしないんですが?/
ほう ジゼルがオレの言葉に疑問を持つとは成長したものだな
『そうなのですか?』
ああ オレの言葉にただ妄信するだけでなく
強さを求めることに意識をもった証拠ともいえる
根は愚直なやつだ オレも指導のし甲斐がある
「簡単に説明すると ルーラは目的地をイメージして飛ぶ呪文
トベルーラはその応用で自由に空を飛ぶ呪文
リリルーラは仲間と合流する呪文だ」
《・・・あ! そうか!!》
「どうやらアータは気付いたようだな
流石 知恵の竜といったところか」
\ ? /
「アータ ジゼルに説明してやれ お前が気付いた範囲でかまわん」
《はい ええとジゼル まず火竜の特性というか 特徴に
その迷子になりやすいっていうのがあって
その術が使えたらすごい便利だなと思ったんだ
・・・ぼくは飛ぶのは苦手だけど》
(ハータも習っといた方がいいんじゃないか?
おれも習いたい というか使ってみたい)
「すまんがオレの教える術は竜術とは少し違うものでな
下手にお前たちには教えられんのだ
・・・まあ呪文の契約をしなければそもそも使えんからな
知識としてそこで聞く分には問題ないだろうが」
『あなたも一応考えているのですね』
「ルーラ系は移動に限らず戦いの中でも応用が効く
具体例はおいおい挙げるとして・・・
竜術の系統ではルーラやトベルーラは風の リリルーラは暗の術に近い
ジゼルの持つ特性を生かし弱点を補う これも強くなるということだ」
\ わかりました!ハドラー様! /
ジゼルも大いに納得したようなので 早速呪文の契約を行った
ピカーーーーーッ
ポオッ
「無事に呪文の契約はすんだようだな
だが それだけで呪文が使えるわけではない
訓練により 術を使いこなしてこそはじめて おぼえたといえるのだ」
\ はい! ハドラー様 /
「ルーラは魔法力そのものを体全体から放出し
明確にイメージした目的地に一瞬で飛んでいく呪文だ
それができるようになればその応用で他の2つの呪文も難しくはない」
\ ・・・・? /
『ジゼルが言葉の意味をよくわかってないのでは?』
・・・むう
(ジゼルはもう風竜術で空を飛べるんだ きっとできる!
まずは飛んでから考えよう)
サータがジゼルの手をとり空へ誘う
たしかにすでに空を飛ぶ術が自力で使えるのはプラスになるかもしれん
まずはサータとジゼルに任せてみるか
[目的地のイメージかー 難しいなー
きれいな花とか まっかなおひさまとか目印にして・・・]
《だからハータ! 目印にするなら形の変わらない物じゃなきゃ意味ないよ》
[あ そうだった]
ハータが迷子になるわけだな・・・
ハータもアータもジゼルのレベルアップに協力を惜しまないな
『ジゼルのおにいちゃん達ですからね
ジゼルもおねえちゃんになったらこうなっていくのでしょうか?』
どうだかな
空を見上げればジゼルの空の飛び方の質が少しずつ変わっているようだ
どうやらいい成果がでているようだな
トベルーラの方が先に身につきそうだが
・・・・・・結局 今日中に呪文をおぼえる段階まではいかなかったが
それなりに手ごたえはあった ジゼルもそれを感じているようだ
やはり目的地のイメージが難しいようだ 幼竜には敷居が高いか
『あなたから何か伝えられないのですか?』
イメージだからな・・・
個体差によるところが大きいだけに助言もしづらいのだ
・・・まあ考えはあるがな
自分の口がニヤっとするのがわかる
実に愉快だ オレの手でジゼルが確実に強くなって様が
そしてジゼル自身がそれを望んでいる姿が
『その目的はあなたとの結婚ですが・・・』
・・・オレも自分のレベル上げに励まねばな!!
発売日からドラクエヒーローズにはまりっぱなしのウジョーです。
元々ドラクエシリーズも無双シリーズも好きだったので楽しみにはしてましたが
まさかクロコダインの声で「国王会心撃」が聞けるとか ときめきます。
モンスターコインでデルパ!イルイル!ごっこに興じたりと ダイの大冒険のゲームと思いながら楽しんだりもしています。