東方人形誌が完結したって? もうちょっとだけ続くんじゃ。
というわけでGWのド真ん中にまさかのOVA回でございます。
此度もごゆるりと楽しんでいただけると嬉しいです。
この日、大図書館には門番を除いた紅魔勢の主要人物が揃っていた。
なんだか開戦の狼煙を上げに行きそうな字面だが、実際のところは大したことない。単純に当主が退屈しのぎに友人を頼っただけ。幻想郷は今日も平和なのであった。
紅魔館を統べる吸血鬼、レミリア・スカーレットがニヤリと不敵な笑みを零す。興味に満ちた眼差しを隠そうともせず、促した。
「さぁ、パチェ。早速やってみて頂戴」
「……この手の術式はあまり得意ではないのだけど」
レミリアの声を受けて、大図書館の魔女、パチュリー・ノーレッジがヤル気のなさそうな胡乱な目でため息をつく。病的なまでに細い腕には古めかしい魔導書が抱えられていた。数枚ほどページを捲って、精神を集中し魔力を練り始める。
前もって床に描いた魔法陣に意識を向ける。幾何学模様が施された円の中心には、数センチにも満たない鉱石らしきものが一つ。魔石の類かと思いきや、何の変哲もないレンガの破片。
魔女の詠唱にあわせて、魔法陣に沿って青白い光が浮かび上がった。
彼女の集中力を削がないように注意を払いつつ、十六夜咲夜が小声で尋ねる。
「お嬢様、よろしいのでしょうか」
「平気よ。なにも異変を起こそうとしているワケではないわ。それに、もし上手くいったら霊夢にでもあげればいい」
「お姉さま、それワイロっていうんだよね!」
「フフフ、いいえ。悪魔からの甘美なお裾分けよ?」
妖しげに笑う表情はまさに魔性の一言に尽きる。片や、フランドール・スカーレットは無邪気に顔を綻ばせた。人間には到底及びもつかない歳月が過ぎていたとしても、彼女はまだまだ年端もいかない少女なのだ。
ところで、彼女たちは一体何を成そうとしているのか。その答えはズバリ、錬金術である。暇を持て余した吸血鬼の些細な娯楽。随分とスケールのデカい手品ショーだった。
「…………
魔女がラストワードを口にしたのと同時に、外枠の光が中心点めがけて収束していく。全方向からの光を吸収して欠片が青白く灯った。まるで生命を授かったかのように、鼓動にも似た点滅が起きる。発光と暗点を何度か繰り返していたそれは、やがて物言わぬ状態へ戻っていった。
パチュリーが本を閉じたのを合図に、フランドールが我先にと駆け出す。
「できた!? できたの!?」
純真無垢な妹キャラが、魔方陣があった場所にしゃがみ込む。まるでどんぐりを拾い集めるメイのごとく、嬉々として落ちていた粒を摘まみ上げた。しかし、ワクワクのスマイルが数秒と経たずに曇ってしまう。
「……なんにも変わってない」
無垢な少女が手にしているのは黄金の粒ではなく、赤茶色いレンガの残骸。ビフォーとアフターに何の違いもなかった。
「あら、パチェにしては珍しく失敗かしら」
「準備が不十分過ぎるのよ。在り合わせで作る料理じゃあるまいし、そう簡単にはいかないわ」
「残念。霊夢も金を得るチャンスを逃したわね、可哀そうに」
もともと暇つぶしでしかなかったため、レミリアもパチュリーも不成功を悔やむつもりはない。ただ一人、フランだけが不満そうにほっぺたを膨らませていた。
「つまんないの……」
なんとなく、レンガ粒を天井にかざしてみる。
刹那、カッと目が眩むような閃光が迸った。
「わ、わわっ!?」
小さな鉱石が放つ太陽拳が大図書館の隅々まで行き渡る。その場にいた誰もが堪らず目元を覆った。強烈な目眩ましのせいで動くに動けなかった。
ほどなくして徐々に閃光が費える。まだチカチカする目でフランの姿を捉え……皆が息をのんだ。
「まさか……」
「まぁ……」
「これは厄介ね……」
確かにフランはいた。ムーンプリズムパワーもどきを浴びてなんちゃらムーンやプリキュアに変身したとかではない。が、明らかに普段と違った。というのも、
「………だぁー」
ただでさえ幼い容姿をしているフランドールが、さらに幼くなってしまっていたのだ。
絶賛注目の的になっている少女も、自らがどういう状況になっているのか把握していない。クリクリした目を瞬かせて、ちょこんとお座りしている。だがしかし、
「ぇ……ふぇ……」
『――っ!?』
ちっちゃいフランのおめめに大粒の涙が溜まる。まずい、と全員が思った時にはすでに手遅れ、大規模なダムの崩壊が始まった。
「ぎゃぁああああああん!!」
堰を切ったかのように大泣きするフラン。その姿はどこからどう見てもに赤ん坊だ。
いかにカリスマ溢れる紅魔館の主といえど、愛する妹の突然の幼児化とギャン泣きのダブルコンボを前にしては、為す術もなく狼狽えるしかない。
「咲夜! なんとかしなさい」
「は、はい」
泣き喚く妹君を従者が恐る恐る抱き上げる。しかしながら、そこからどうすれば良いのか判断に窮する。瀟洒なメイド長も赤ん坊のあやし方までは心得ていなかった。
「お嬢様、やはりここは唯一の肉親であるお嬢様が適任かと思われます」
「わ、私が?」
まさか自分にパスが回ってくるとは思わず、レミリアが困惑して目を丸くする。
「……わかったわ」
お姉ちゃんとして、可愛い妹のためにと言い聞かせて、咲夜から妹を受け取る。たった一人の姉妹に抱っこされて、フランも安らぎを取り戻す――
「ぎゃぁあああん!!」
『………………』
という淡い期待は見事に砕け散った。それどころか、さっきよりも泣き声が大きくなっている気がしないでもない。実の妹にガチ泣きされたレミリアの心情を考えると南無三。
口の端をヒクヒクと引きつらせながら、紅魔が誇るブレインに望みを託す。
「パチェ、早く戻して」
「すぐには戻せないわ。まず原因を解析するところから始めないといけないもの。あと、私に子守りを期待されても無理だから。せいぜい頑張りなさいな、お姉様」
「この薄情者……!」
万事休す。紅魔勢に子守りスキルを持つ者は誰一人としていなかった。
レミリア・スカーレットの思考回路がかつてないスピードでフル回転する。誰か、頼れる知り合いはいないのか。
泣いている赤ん坊に安心感を与えるような、母性を持ち合わせていて。
かつ、もともとフランが懐いている心優しい女の子であれば、この子も泣き止むだろう。
さらに、父親役もいればこの上なく完璧な布陣だ。
けれど、そんな都合良く全条件に当てはまる人物なんて、
――心当たりしか、なかった。
「それで、どういうことなのかしら?」
「あ、ありのまま今起こったことを話すぜ! 俺はアリスとお茶していたと思ったら、いつの間にか大図書館にいた。な……何を言っているのかわからねーと思うが、俺にもわからなかった。頭がどうにかなりそうだった。尺の都合だとか手抜きだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねェ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わっ――」
「優斗は黙ってて」
「アッハイ」
あと二文字で言い終わりそうだったのに、バッサリと切り捨てられてしまった。誠に遺憾である。だがしかし、おったまげたのは本当でござるよ。
アリス邸で二人仲良くのんびりまったりしていた真っ只中に、突如として麗しの咲夜さんが現れた時は、そりゃもうビックリし過ぎて気管にお茶が入って咽たくらいだ。よもや彼女がノックもなしに上がり込んでくるとは夢にも思うまい。
「来てください」と早口で言われるや否や、移動シーンまるごとカットで気付けば紅魔館に突っ立っていた。彼女がこんな強引なやり方を取るほどのエマージェンシーに戦慄する。
はたして、紅魔館で一体何が起きたのか。レミリアたちの安否や如何に。続きはCMの後!
……にはいかず、今まさに目の前で繰り広げられておりました。
「ぎゃぁああああん!!」
「よ~しよし、妹様~イイ子イイ子~~……お嬢様ぁ、もうダメですぅ……!」
「踏ん張りなさい、美鈴! アリスが来るまでの要は貴女しかいないのよ」
「そ、そんなぁ……ああっ! 妹様どうか泣かないでください!」
「パチェ、どうにかできそう?」
「やるだけやってみるけど期待はしないで」
俺が知っているのよりもさらに一回り小さくなったフランがおった件について。
「えっと、私にはフランが赤ちゃんになっているようにしか見えないのだけど」
「奇遇だな、俺もそうなんだ」
幼女を通り越してもはやベイビーなフランちゃんが、心が叫びたがっているんだといわんばかりにギャン泣き。それを必死にあやしている紅美鈴もまた涙目。アレコレ奔走する彼女に対してレミリアが声援を送り、パチュリーは本を凝視している。なかなかにカオスな光景であった。
この状況を目の当たりにして俺が言いたいことはたった一つ。
「今北産業」
もしやアポトキシン4869でも飲んでしまったというのか。妖しげなクスリを飲まされ、目が覚めると、身体が縮んでしまっていた。バーロー。
見れば、アリスもなんとも反応に困った感じのビミョーな表情を浮かべている。
「あー、ひとまず行ってみっか」
「ええ。それしかなさそうね」
顔を見合わせて、俺たちは騒ぎの中心に歩んでいく。
とりあえず、説明を求めるよりも先にアレをどげんかせんといかんね。しかし、普段から妖精たちの遊び相手をしている美鈴さえもお手上げとは。咲夜さんが急いでいたのも今ならよく分かる。
「今度は何をしたのよ、もう」
「あっ、アリスさぁ~ん、よがっだぁ助けてください~」
「ほら、貸して」
「は、はいっ。お願いします……」
あたかも救世主を見る目になって助けを乞う門番に、人形遣いが両手を差し伸べる。
おチビなフランが美鈴からアリスへと移り渡る。少女は赤ん坊を抱っこしなおすと、小さな背中をトントンと優しくたたきながら穏やかなトーンで言葉を紡いだ。
「だいじょうぶ、だいじょうぶ。フランはイイ子だものね」
春の陽だまりのように温かく、天使の歌声のような慈しみに溢れた声で、金髪碧眼の乙女は幼子に囁きかける。そっと添えられた指先がゆったりとリズムを刻んでいく。
それはまさしく母性の象徴であった。
すると、あれだけ大泣きしていたはずのフランが少しずつ声を収めていくではありませんか。安らかな温もりに抱かれた赤子は、ぐすぐすと鼻を啜っていたが、ほどなくしてそれさえもなくなる。
「……ぁー」
「ふふっ」
完全に泣き止んでアリスの顔をじーっと見始めるフランちゃん。アリスが微笑みかけると彼女も嬉しそうに笑った。あらやだ可愛い。ちょっとカメラさん、こっちこっち。
『おお……』
あっさりと事態を収束させた人形遣いの神業に、紅魔館の住民が感嘆の声を上げる。
俺はといえば、地上に舞い降りた女神アリスの慈愛があまりに眩しくて世界がヤバい。ちっちゃなおててが彼女の頬をペタペタと触っているのが、これまた尊い。
「とりあえず拝んでおこう」
そんなこんなで執り行われた事情聴取の結果、なんとも幻想郷クオリティなブッ飛んだ動機であることが判明しました、まる。
「っべー! 暇つぶしで錬金術とかマジパないわー、宇宙の法則が乱れかねないわー」
「もう、なんでそんなことしたの」
「ほんの出来心だったのよ」
バツが悪そうに姉吸血鬼が肩をすくめる。本当に手品ショーを観るくらいの気軽さだったのだろう。したり顔で腕を組みつつ、うむうむと仰々しく頷いて同意する。
「出来心なら仕方ない」
「分かってくれて嬉しいわ」
「良いわけないでしょ」
アリスが半目になってジロリと俺やレミリアを睨んだ。もちろんフランを抱っこしたままだ。
いやいや、錬金術も大概だが、飛行石を作ろうとしなかっただけマシだと思いますよ。ラピュタはあったんだよシータ! ホンマか工藤!
大図書館の魔女が本を凝視したまま口を挟む。
「一応、私の方でもできるだけ早く戻れるように努力するけど」
なんだろう、いつぞや俺がミニマム化してしまったときと対応に違いが見られるのですが。あのときは放っておけばそのうち治るとか言ってませんでしたっけ。この差は何ぞや。
疑惑の感情が顔に出ていたのか、パチュリーはいつものジト目を俺に向けた。
「あなたの場合は自業自得。今回の件は私の不手際も原因の一つ。責任の所在が違うのよ」
「正論過ぎて返す言葉もない……ッ!」
見事に論破されもうした。そうだね、プロテインだね。
とはいえ、俺の場合はサイズだけ変わって、精神というか中身はそのままだったワケだし。その辺も含めて状況が違うか。色々と。
その張本人はといえば、さっきまで泣いていたカラスがなんとやら。上機嫌でキャッキャッと愛らしいスマイルをみせている。いやんキャワイイ。
「しっかし、ガチで赤ちゃんになったんやねー」
腰をかがめて目線の高さをフランに合わせる。彼女も俺に気付き、赤ちゃん特有のジーッと見てくる反応を示した。
目と目が合う瞬間――
「ちゃっ!」
「んがぁ!?」
いきなり鼻を摘ままれた。解せぬ。僕のだぞッ!って思っているのかい。しかし動けん。う……動けん……! 俺が時を止めた。承太郎ッ、貴様ァ!
されるがままになっている俺に代わってアリスが窘める。
「こーら、フラン。めっ」
「ぶぅ」
「ぶぅじゃないの」
「めっちゃ不満そうですがな」
アリスに言われて素直に手を離すフランちゃん。よーし、やったなー?
お返しにほっぺたをプニプニと軽く突いてやる。おおう、柔らかい。続けて人差し指でくすぐってやるとフランは楽しそうな声を出した。やり過ぎてまた泣かれたら困るので、ほどほどに加減するのがコツやで。
そんな俺たちのやり取りに、レミリアが真紅の瞳をギラリと光らせた。何か思いついた時のリアクションである。もっとも、この状況からすれば大体は予想つくのだが。
「頼みがあるわ。フランが元に戻るまで、この子の面倒をみてはもらえないかしら? 見ての通り、貴方たちしか頼める相手がいないのよ……」
「私はいいわよ。さすがに放っておけないもの。優斗はどう?」
「せやなぁ……」
「外」の世界で数々のアルバイトをこなしてきた経験はあれど、さすがにベビーシッターは未知の領域だ。未経験者歓迎の誰でもできる簡単なお仕事、なんてことはあるまい。素人は黙っとれぃ!と言われるのがオチね。
いつものノリで「いっすよ!」と言いたいところだが、安請け合いしても大丈夫なのだろうか。
柄にもなく即答できない俺に、パチュリーが疑問を投げた。
「もしかして、赤ん坊が苦手なのかしら?」
「そんなわけあるかい。むしろこんな娘ほしいわ」
これまた心外な問いかけだったので、こっちは即答で返してやった。全国のパパンが溺愛しそうな可愛い娘を体現したような、めんこいフランちゃんをどうして苦手といえようか。
一人悩んでいる青年をさて置き、ふいにパチュリーが人形遣いに気怠そうな目で告げた。
「だそうよ、アリス?」
「な、なんでそこで私に振るの?」
脈絡なく矛先を向けられて戸惑った少女は、思わず質問で返してしまう。その様子に魔女は訝しんだ。
ひょっとして気付いていないのか、それともわざとスルーしたか。七曜の魔女が人形遣いの顔を窺う。表情を見る限り恥ずかしがっているようには見えない。おそらく前者だろう。
よって、彼女は言ってやることにした。大事なところを強調するかたちで。
「だから彼、子どもは女の子が良いんですって」
「え……? ふぇえええええ!?」
その言葉を耳にした直後、アリスの顔が瞬く間にカァアッと真っ赤に染まった。耳まで紅潮させた少女はどんな想像したのか、熱を帯びた頬に手を当ててぽーっとしている。ガラス玉のような青い瞳が揺らいだ。
素っ頓狂な声を上げた人形遣いに、どうやら例の彼も驚いたらしい。
「どっ、どげんしたアリス!?」
「~~~~~ッ!! なな、なんでもないのッ! 本当になんでもないから!」
おそらく彼も無自覚の発言だったのだろう。相変わらずお似合いのくせに焦れったい二人に辟易し、大図書館の魔女は再び視点を本へと落としたのだった。
どうやら俺が知らない間にまたパチュリーがアリスをからかったようだ。低いテンションでさりげなく仕掛けてくる、いつも通りですね分かります。
さてさて、いつまでもウジウジしていられないし、ぼちぼちバシッと決めちゃりますかね。念の為に言っておくが、もとより断るつもりはない。レミリアたちが困っているのは明らかなのだから。
その時、ふいに俺の手がなにやら心地良い手触りに包まれた。まるでシルクのようにキメ細かく滑らかで、繊細さと柔らかさが合わさった感じの、ほんの少しだけひんやりとした何か。
ハッと顔を上げると、
「優斗様、どうかお願いできませんでしょうか……?」
銀髪クールビューティーのメイドさんが、その白陶器さながらの綺麗なお手を俺の両手に重ねていた。
美しい彼女の顔がすぐ目の前にあり、懇願する瞳が上目遣いで俺を映す。ラベンダーと思しき香水の匂いに、女性を意識させられる。
大事なことなのでもう一度言おう。
咲夜さんが、俺の手を取ってお願いしている……だと……!?
それを理解した瞬間、俺の脳ミソはファンタスティックにカーニバる。キキキキターーーーッ!!
「アッシェンテ。お任せください咲夜さん、貴女の願いはワタクシめが必ずや叶えましょう。咲夜さんが望むのならばどんな難題もワンパンチで乗り越えてみせま――うぐぇえええええええ!?」
間髪入れず、ものっそい力でほっぺたを両方から思いっきり引っ張られた。おかげで紳士的な決め台詞も間抜けな悲鳴に取って代わられた。これは酷い。
そして、マンガみたいに口元を引き伸ばされている俺の真後ろから、耳元にとっても不機嫌そうな彼女の声が通った。
「…………なにデレデレしているのよ。優斗のバカ」
「バーッ!」
「あ痛ッ!? ちょ、頬が千切れる……ッ! タンマタンマこれ以上いけない! すッ、すんませんっしたぁああああ!」
どうやらアリスとフランがそれぞれ左右から抓っている模様。こっちからは見えないが、きっと二人とも目を吊り上げて頬を膨らませていることでしょう。というかフラン、お前もか。
呂律が回らない口で謝罪を叫ぶ俺と、容赦なく抓り上げる金髪の少女と赤ちゃん。なんかもう、最初からクライマックスで大ピンチ。この子守り、ちゃんと無事にこなせるのだろうか。私、気になります。
あと悲しき哉、今のダメージのせいで咲夜さんの手の感触は綺麗サッパリ記憶から消えてしまった。誠に遺憾で――
「優斗……?」
「イダダダダダ!?」
「咲夜、やり過ぎよ。誰もそこまでやれとは言ってないわ。ま、面白いからいいけど」
「申し訳ありません、お嬢様」
って、お前の差し金かよレミリアァアアア!!
OVAつづく
OVAとか言っておきながら一話で完結できない安定のマンモーニっぷり