双子の心と秋の空   作:蒼奈涼音

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一話です!!!

2日〜一週間に一話のペースで書いていきたいと思います。



第一話「バドミントンの王子様」

 

 

 

第1話

 

「バドミントンの王子様」

 

 

 

 

クラスが同じなのでところどころ授業をサボりつつ、真田から逃げるオレ…。

 

だってあのオッサン手加減無しに殴ってくるしさー痛いんだよねアレ。

 

 

そして体育の時間…。

 

 

「どーせ男女別だし」とジャージに着替えて体育館に行く…たしか今日の実習科目はバドミントンだったはずだ。

 

そしてオレが準備体操を終え、女子側のネットに向かおうとした時!!

 

先「小向」と先生に呼ばれた。

 

「何スか?」

 

先「すまないねぇ。人数が合わないから男子と組むことになると思うんだけどいいかな?」

 

「男子とッスか?あー…まぁいいっすよ(真田の野郎とじゃなきゃ。組むのなんて誰とでもいいし)で?誰と組めばいいんスか?」

 

数分後…オレはいいっすよなんて言ってしまった自分を恨んだ。

 

「何でお前とペアなんだよ…」

 

ネットを挟んで向こう側にいる真田を見てオレは盛大にため息を吐いた。

 

真「なんだ!!そのため息は!!?」

 

「あーうるさいうるさい」とオレは耳を塞ぐ。

 

 

そして体育の先生から指示が飛んだ…どうやらラリーをするらしい…。

 

 

「うわぁ…マジかよ…面倒臭い」

 

いつもは好きな体育の先生もこの時ばかりは恨んでしまう。

 

すでに真田は羽根を持ってスタンバっている。

 

真「小向ぃぃ!!手加減はせんぞ!!」と羽根をテニスボールと同じように上に上げ、力強くサーブを打った。

 

(おいおい…これはテニスじゃねーよバドミントンだって)と内心ツッコミながら羽根を打ち返す。

 

真「ほぅ、やるではないか」と真田も羽根を打ち返す…もはやバドミントンではなくなっているがラリーは続く…。

 

こちらを見ている女子サイドでは何故か歓声があがっている…女子達はこんなバドミントンじゃないバドミントン見て楽しいのだろうか?女子とはわからないものだ…理解に苦しむ。

 

(いやいや、お前も女だろヾ(--;)by作者)

 

 

その時だ!!

 

 

真田の手加減無しの超高速殺人サーブがオレの後ろにいた女子に向かって飛んでいった!!

 

いくら軽いバドミントンの羽根とは言っても真田の手加減無しの殺人サーブはきっと痛いだろう…。

 

オレはこの時そう考え、大分離れたその場所まで羽根を取りに走り、力を込めて打ち返した。

 

今思えばこれがいけなかったのだ…。

 

「全くよ…ちょっとは手加減しろっつの」とオレは肩を竦め、後ろの女子達の方を向いた。

 

「おい、危ねぇから向こう行ってろ」と言うと女子達は悲鳴?(世に言う黄色い声援というやつだろうか?)をあげて離れていった。

 

結局その後のラリーは二人共、一度も羽根を落とさぬまま終了した。

 

で、授業が終わりオレがジャージから制服に着替え、体育館から出ようとした時だ!!

 

後ろから「ちょっと待ちんしゃい」と声がした。

 

この日…この瞬間から…オレの平和な日常は音を立てて崩れていったのだった…。

 

 

to be continued




真田が普通に体育の授業を受けている所を想像して書きました(^_^)

さて、次回は何が起こるのか乞うご期待!!!

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