第13話
「新たな友人」
「おい、起きろよ」とオレは男子の肩を揺する。
すると男子は「うぅ…」と軽く唸って起き上がった。
?「せっかく気持ちよく寝てたのに~…」と目を擦り、男子はこちらを見てきた。
男子は「あれぇ…?ハルちゃん何で立海にいるの…?」と寝ぼけた様子で男子はこちらに話しかけてきた。
誰だハルちゃんって(--;)
「誰がハルちゃんだ。氷帝の生徒が一体うちに何のようだ?練習試合前の視察か?」とオレが聞くと男子は「オレは丸井君を見にきたんだC~」とのほほんと答えた。
まるいくん?マルイクン…丸井君…
あぁ!!あのブタか!!
その頃…。
丸「ヘックシ!!!!」
ジャ「なんだ?ブン太、風邪か?」
丸「いや…鼻がムズムズする…誰か噂でもしてんのか?ヘックション!!」
丸井はくしゃみに悩まされていた。
そして戻って部室裏…。
芥「丸井君のボレー!!マジマジスッゲーんだC~!!」と先程の眠たそうな顔はどこへやら…男子は興奮したように力説し始めていた。
話を聞いている限りやはりコイツもテニス部らしい。
「氷帝テニス部って事は…お前、村上春って知ってるよな?」
?「え?知ってるよ?お前ハルちゃんの知り合い?」と男子は首を傾げて聞いてくる。
あぁ…ハルちゃんって春の事だったのか(--;)
「あぁ、アイツはオレの双子の弟だ」
?「あ、だからそっくりなんだ!!」と男子は納得したようにパンッと手を叩くがすぐに「あれ?でもハルちゃんは確か双子の姉ちゃんがいるって言ってたC~…」と考え込む…。
そして男子は「もしかして双子じゃなくて三つ子なの?」と真剣な顔で尋ねてきた。
表情がコロコロ変わるので見ていて楽しい。
そんな男子に「んな訳あるか、オレがその姉貴だよ」と苦笑しながら言った。
?「えーΣ(´□`;)お前女の子なのー!!!!」
「んなガチで驚くなよ(--;)まぁ、女に見えねぇ事は認めるけどな」
?「びっくりしたよ~あ、自己紹介してなかった!!オレ、氷帝二年の芥川慈郎!!皆ジローって呼ぶC~」
「二年っつー事は同学年だな。オレは立海二年の小向柚瑠だ。よろしくな、芥川(笑)」
芥「ジローでいいC~」
「じゃあ、よろしくな。ジロー」
芥「うん、よろしく!!柚瑠ちゃん!!」
「おい、柚瑠ちゃんって(◎-◎;)ってか、いきなり名前呼びかよ!!」
芥「えーEーでしょ?」
「いやいや、オレちゃん付け慣れてねーから…」
何故だろうか…?切原とか真田がこんなことを言い出したら真っ先にキモいって柔道の技をかけてやるのにな…何かこいつには技かける気にならん…何でだ?
え?差別だって?知るか、んなもん。
芥川は少し考えて「じゃあゆずるんで」と言い出したのでオレは速攻で却下した。
「ってか普通に名字で呼べばいいだろ(--;)」
芥「えー、ハルちゃんとごっちゃになるC~」
「名字違うだろ」
芥「でも、小向って呼びにくいC~」
「失礼だなお前。全国の小向さんに謝れ」
芥「えーダメー?」
「ダメ」
芥「いいじゃん!!女の子なんだし」
「女=ちゃん付けって考え捨てろ!!オレは嫌いなんだよ!!」
そんなくっだらない言い争いをしていた時に魔王と丸井が来て、ジローは丸井に飛びつき、オレは魔王に怒られたのであった。
そしてしばらく居座ってからジローは「じゃあ丸井君、柚瑠ちゃん、また土曜日にね~」と帰っていったのだ…。
この時オレはジローに名字で呼ばれることはないだろうと…悟ったのだった…。
to be continued
ジロちゃんが出ましたね。
ここで登場キャラの髪の色について書きたいと思います。
この小説では基本的に原作に忠実に表記していきたいと思います。アニメしか見てない方はこんな色じゃないだろうと思うかもしれませんが原作ではこうなんだと思って温かい目で見守ってあげて下さい。
それではこれからも双子の活躍をお楽しみに。